現在をうろうろ(330)

 北朝鮮の海岸防衛・・・軍事境界線から北へ・・・地下要塞の存在意義は?

 例の地下要塞、多分地下要塞と考えて良さそうです。理由はその戦略上の位置ですね。この地下要塞がある限り、咸興へ上陸した侵攻軍は国の中枢へは進めないという事なんですね・・・多分・・・後ろから叩かれるような事はしたくない・・・

 主な軍事的な基地は赤い丸をつけた地下要塞を始めとして、左のように広がっています。写真中央右の島のあるあたりが、北朝鮮の潜水艦艦隊の中心ですね。

 この位置にあるのは・・・咸興・元山に上陸した侵攻軍の兵站を破壊するためでしょう。補給線を撹乱する事が中心・・・従って、上陸しても意味のないあたりへ潜水艦隊を置いた・・・

 大日本帝国軍は、かつてこのあたりから東に拠点を置いたのは、満州経営のためです・・・従って、平壌攻略にはあまり役に立たない・・・満州への野心を持つのならば別ですが・・・その場合、中国・ロシアとも戦わなければならない事になりますね。

 侵略軍は、咸興から元山の間に上陸し、元山から平壌を攻略する事になる・・・元山あたり直接上陸する事は、かなり厄介ですね。制空権を得なければならない・・・補給線を確保できないですから・・・しかし、北朝鮮の潜水艦は基地無しでもそこそこ運用できるようです・・・具体的には・・・

 左のように、小さな漁港の桟橋などに停泊していますから・・・こういった運用が可能です。しかも16mの小型艇なんかは、どこに現れるかわかりませんし・・・魚雷を2本程度持っているのでしょうが・・・魚雷は・・・魚雷艇のものと互換性があるでしょうから・・・あれだけ沢山ある魚雷艇基地からからでも補給が可能でしょう・・・これは20mぐらいの長さなので・・・ヨノ級より小さそうですが・・・ユーゴ級か?こんな具合の運用ですから捕捉は困難・・・従って、大型の潜水艦以外は、沿岸はすべて基地と言えるわけですね。

 この手の小型艇の補給を断つには、すべての漁港に兵員の配置か・・・ちょっと厳しいですね。

 まあ、いずれにせよ、この手の小型艇に対する命令は簡単ですね・・・戦闘艦を避けよ、輸送船だけが目標だ・・・生き残って戦果を報告せよ・・・祖国のために!

 漁労作業で生産している軍隊ですから・・・きっと、漁港はすべて準軍事基地ですから・・・従って、大型艦はおよそ2〜3カ月の戦闘航海をこなす事になるでしょう・・・大型艦の補給が行える場所も限られていますが・・・帰る場所が無ければ・・・最後は・・・祖国のために・・・ですね。

 旧式艦から成る艦隊ですから、機雷しか積んでいないかも?港湾封鎖が主目的のいやがらせ艦隊であるとか?艦尾2門の魚雷で、船首魚雷の代わりに24個の機雷か?敵に会ったら則逃げよ・・・逃げて、魚雷を発射して・・・逃げよ・・・基本戦術は・・・パルティアンショット・・・戦略としては正しいが・・・恰好は良くないですがね・・・まあ、これも価値観ですから・・・

 暴虎馮河は日帝のやる蛮勇のことだ!我々は・・・とやられたら、価値観は変わる・・・3000の兵員を乗せた船を30人で刺違える事は陸上で戦う3000の命を救う事だ!・・・合理的戦術・・・一騎当千とは言わないが、一騎当百・当二百を狙え!まあ、これが合理的戦術、・・・生き残って、お前たちがいるだけで、敵が震えあがるような海にしろ!・・・私が指揮官なら、こんなかな?残念ながら、旧式な艦隊ですから・・・先方も、コストパフォーマンスで兵器を売っていますから、この値段だから、世界最高水準じゃないですが、まだ十分戦えますよ・・・ってね。それは知っているはずですからね。これで、海軍の役割はOKですね。

 さて。地下要塞は・・・右の、まだ完成していないようですが・・・これの存在意義ですね・・・

 衛星写真に道路を入れれば・・・この要塞に侵攻するには2つの道しか無い・・・

 勝手に司令部と考えた場所の谷に入る道は2本・・・

 左の写真での赤丸の上の道は、途中にトンネルがあります。これを爆破すると・・・咸鏡北道からの道を断つことができます・・・細い山道は一列縦隊の重兵器部隊での侵攻は困難・・・咸興からの道も事実上一本、市街戦と航空機による攻防・・・多分、時間稼ぎの要塞・・・

 今時の要塞ですから・・・NBC戦 - 核兵器、生物兵器、化学兵器などの大量破壊兵器に対抗できるはずですから・・・元山から平壌への回廊の防衛の時間を稼ぐことができる・・・だから、現在計画されている高速道路は咸興から元山であると愚考するわけです。山の中の道は・・・民兵に対戦車ミサイルが十分にあれば、多分、防衛できるでしょう・・・

 鉱山にはダイナマイト・硝安油剤爆薬が大量に保管されていて、発破のプロが沢山いますから・・・最悪の事態に陥ったら・・・ダムの爆破ですね。死体の山を積み上げて道を切り開かなければならないでしょう・・・敵を封じ込めて果たして平壌に進撃できるか?咸鏡北道・南道からの平壌への道は・・・それほど多くないですからね・・・山は険しく深い・・・強力な軍事目標は敵を引きつける・・・

 ざっと、試算しましたが・・・この山岳要塞は・・・1週間で落とすには核兵器が必要・・・通常兵器だと、歩兵が5万程度、155mmから上の自走砲が30両、戦車80両、装甲車両160両、戦闘機40機、民間人用の収容所四万人に看守兵3000、捕虜収容所二万人に守備兵力7000ぐらいは必要ですね。・・・後方支援は・・・ほぼ無しで計算するとこのぐらいですかね。掃討戦はさらに、この兵力がで週間はかかるでしょう・・・最終的な捕虜の類は軍民合わせて8万かな?これを食わせるには・・・考えるだけで嫌になる・・・20万人ほどの人間を食わせると・・・補給線の問題ですね・・・ここの要塞を落として4万の兵力を転進させて・・・元山へ・・・追加6万、先鋒6万、次鋒4万で元山から・・・平壌へ・・・これに2週間かな・・・2ヶ月以内で戦争を完遂できるか?そのあたりが、色々な意味でのリミットですかね?

 攻城作戦は土木工事のようなものですから・・・とにかく、工期を短くすることは難しい・・・

 あと問題は・・・軍政官ですね。我が国の現状では軍政官の養成は為されていない・・・というより為され得ないのでね。国立大学に軍政官を養成するための学科を作る必要があるのでは?侵略戦争にはそういったものも必要ですね・・・国士館大学に特別な補助金でも出すとか・・・ここの一期生は大陸で活躍していますね・・・熙君などは・・・北京で・・・通背拳法の本を書いたり・・・特務機関を・・・興味深い・・・大陸雄飛の時代・・・しかし、私の知識もずいぶんと偏っている・・・様々な形での補助金・・・特務機関も興味深い。

 我が国は、本気の戦争の準備をするのかね?そのためには、民間ベースで特務機関の養成を助成しなければならないでしょう・・・まあ、資金の流れを見れば、特務機関の様子はある程度理解できますが・・・図書館の寄贈本だって・・・特務機関関連だってありますからね。文化事業に見えても・・・実は・・・ってのが良くありますからね。特務機関の関係者?ではないとは思いますが・・・内藤虎次郎・・・興味深い人物・・・軍と外務省に顔が利く人間でしたから・・・

2014.07.25

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの
 首相官邸ホームページ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)

 聯合ニュース
 産経ニュース検索 世界読解
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 寄り付き前の外資系証券会社経由の注文状況

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧












inserted by FC2 system