現在をうろうろ(2203) 大都市が地方を救うのか・・・?(4) さて、「君の名は。」 大都市が地方を救うという構図に「傲慢な思い上がり」 - ライブドアニュース の続きですね・・・信じられないものが多い時代?それとも何なのやら? ■地方への憧憬 『君の名は。』は、こうしたセカイ系の流れを押し進めた作品とまずはいえる。ここで「遠距離恋愛」の障害になるのは、田舎に住む女が三年前の時空を生きていたという時間的パラドックスと、より単純には東京と「糸守」の空間的距離である。 まあ、リアルタイムのコミュニケーションが取れれば、別に住む時代の差は関係は無いね。同じ時間を共有しているということではね。空間的な距離が問題になるのは、共有する時間が無い場合・・・メールであり電話であり・・・場の共有が可能だから、ある意味・・・臨在感は問題ない・・・ただ、「ほしのこえ」はそれも切断しての・・・臨在を信じられるかの問題ですかね。 まあ、臨在だけでは・・・どれだけ電話で「好き」と言われたって 君によりかかる事はできない 涙をぬぐった・・・実体を伴った臨在・・・実体がない物なら、イコンで代用かな・・・どうも不謹慎な表現だが・・・ これまでも新海誠は東京と地方の隔たりを、主人公たちを分ける大きな障害としてしばしば描いてきた。主人公たちは青森と東京(『雲のむこう、約束の場所』)、栃木と東京と鹿児島(『秒速5センチメートル』)、東京と四国(『言の葉の庭』)に引き裂かれ、少なくとも一度は関係を断つ。 しかし・・・なんで、このパターンを追及するのかね?他に表現するものが無いのかね?言葉の庭ね・・・ダウンロード済・・・どんな奴だね。新宿御苑か・・・ しかし東京と地方の距離は、思いを純粋なものへと高める装置にもなる。離れているからこそ、互いの心が試されるのであり、実際、新海誠の作品が描く特徴的な「空」の風景が象徴するように、主人公たちは東京と地方と離れているからこそ、どこかで通じ合っているという(しばしば一人よがりの)思いを募らせる。 近頃は、空虚な空が好きなんじゃないかね?しかし、古典的な教養を要求するね・・・「なるかみの 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」・・・チョコレートならウィスキーだろうに・・・発泡酒だし・・・いつまでも、ただのガキ・・・ しかし、なんで古典かね?私も比較的眺めますが・・・あまり、正統的な解釈をしないことが多くてね。 ああ、まあ私も生活は破綻しているようなものですからね・・・近頃は・・・好きな事だけをやっている・・・仕事をしている振りはしていますけどね・・・まあ、食える分は稼ぎだしていますからOKでしょうがね。 ああ、でも、なんとなく・・・他人との距離感・・・近すぎるのは面倒ですからね。やることが多すぎるとね・・・暇なんか作りようがなくなる・・・ああ、鶏肉は蒸し上がったかな・・・冷めたら冷凍・・・貧乏だから2kgパックの冷凍の鶏肉・・・ ユキノさんが好きなのだと思う・・・なんだか・・・判らなくはないが・・・私小説の世界かね?ああ、私は・・・傍観者として、ずっと一人で生きていくことにしたようなものですからね・・・おかげで、勝手なことをしていられる・・・得たものと失ったものの関係ですかね? 『君の名は。』でも、その点は同じである。東京や地方という離れた場所に、自分と心が通じ合う者がいると信じようとするのは、意地の悪い見方をすれば、現実にはそうした人がいないと諦めているからともいえよう。身近に住む人々はすぐに期待を裏切る。だからこそすぐには逢えない、自分の住む街の「外部」に、運命の人が憧憬されるのである。 まあ、会って話をするとね・・・言葉は汗のごとし・・・引っ込められないのでね・・・手紙の方が楽だね。落ち着いて、考えて・・・反応を予測して・・・ん!偉大なる安倍晋三閣下の演説より面白い! ■東京の膨張と「居場所」の内部化 新海誠の作品では、こうしてしばしば自分の街に「居場所」を見出せない人がそれを遠くの街に求める。 ただし『君の名は。』は、それだけでは終わらない。 大きな違いは、ここでの遠距離恋愛がハッピーエンドで終わることである。これまでの作品では、運命の人であり続けるために、現実の出会いはしばしば不発に終わった。それに対して『君の名は。』では、物語のラストで、記憶を失っているにもかかわらず、二人は行き違う総武線の窓から互いをみつけ、最後には出会うのである。 こうしたありえないほどの偶然が、それなりに納得がいくものに仕上がっているのは、ひとつには、二人の出会いが「大量死」を背景にしているからといえよう。やり直せないはずの時間を巻き戻し、別れた人にもう一度会うこと。 まあ、記憶どころか・・・過去をいじったために未来が変わったわけですからね・・・未来が変わっても? それはとくに2011年の震災以降、この社会の多くの人びとが痛切に抱いてきた思いといえる。そうした私たちの願いを追い風に、大破局を生き延び、二人は出会う。 しかしそれ以上にここで注目されるのは、この出会いが実現されるのが、あくまで東京の内部ということである。 物語のラストで「誰かを探している」という思いを二人は抱えつつも、「誰か」を東京以外に探しに行こうとする素振りはみせない。地方出身の女は帰る場所を失い東京でOL生活を送っているようであり、東京に暮らす男も他の場所に出ることなくそのまま就職している。しかし結果としてみればそれは成功し、二人は総武線という極めてローカルな世界で最後に出会う。 帰る場所が無い、もしくは郷里を捨てて東京へ来ているという感じですかね?行き場所としての選択肢はあまりないですからね・・・まあ、人は常にだれかを探しているのかもね?ただ、普通の生活があっての話ですからね・・・生活の本拠となる場所・・・私は、ちょっと変な人間ですから・・・東京への関心が近頃ないのでね。でも・・・都会は、人が沢山いて良いですね。 まあ、出会わなければ・・・話が完結しないからかね?現実世界と違って・・・東京での特定の出会いは・・・まあ、無いですね。しかし・・・イリヤの空、UFOの夏・・・アニメの2回で・・・映画館へ行く目的に関して明確に示されているのに・・・なぜ、そういったアニメを作らないのかね?まあ、人が沢山いるのと出会いがあるのは別で・・・日本での出会いは基本は学校か職場という枠しかないということですかね?何か、出会うためのイベントが無いと出会うことはあまりないね・・・ 私の場合は、近頃は・・・遊び場と海岸の小屋の往復、時々自宅ですからね・・・出会いなどはあるわけは無い・・・ 都市の外部に「誰か」を探すというロマン的幻想から覚めたものと評価できるかもしれないが、逆にいえば自分の身近で運命の人に出会えるというより深い夢を眠っているものともいえる。 まあ、地方へ探しに行くのはね・・・かなり難しいね・・・実際に、海岸に小屋を建て、遊び場を借りて・・・近所づきあい・・・近所に人があまりいないのが現状ですかね・・・ 自分のすべてを肯定してくれる他者が、すぐ近くにいるという幻想。それは他者を入れ替わりによって身体的に経験したことから来ているのかもしれないが、だからこそそれは距離や時間の隔たりのなかで他者を必死に求める、新海誠自身が追求してきた屈折と鬱屈のセカイ系の物語が「死んだ」ひとつの瞬間でもある。 屈折と鬱屈ねえ・・・しかし・・・始まるが・・・この始まりは・・・言葉の庭の始まりと同じかね?また新しい物語だが・・・前の物語の記憶はすでにない・・・どうせ、また同じパターンかね?屈折と鬱屈のセカイ系の物語が「死んだ」なんてことには簡単にはならないのではないかと・・・まあ、この終わり方なら希望があるから・・・ その上で重要になるのは、こうした「死」が東京という巨大都市の肯定によって支えられていることである。 これ良くわからない・・・ 現在、東京は外部を失ったまま膨張している。モノや仕事や情報を巨大に集め続けるなかで、主人公の女もいつのまにか引き寄せられているように、東京は内部に「地方」さえ孕む。 そうして現実の「地方」から離陸する東京の姿を、『君の名は。』は浮き彫りにする。出会いを探すために地方という外部を必要としてきた新海的セカイ系のドラマは、この東京を受け入れ賞賛することで、終わりを迎えるのである。 ふむ・・・東京は外部を失ったまま膨張・・・まあ、外部を捨てて帰属する人により東京は膨張しているという感じですかね。それとも・・・隣接する場所が東京に飲み込まれて膨張しているのか・・・地方が個性を失いつつある・・・東京勝りというのは、さすがに近頃は掲げにくい・・・上のカットは・・・東京と言えるかね?どこにでもある住宅街のようにしか見えないのだが・・・朱引のはずれ・・・東京が膨張する中で、残された普通の住宅街・・・過去は、変わり・・・この男の介在は無く、この女と仲間の力で大勢が死ななかった・・・記憶にないわけだから・・・時間列の配列の組み替えは・・・体が入れ替わった時点までさかのぼって行われるのだろうから・・・すべてが無かったことになり・・・変電所の不明な爆発と停電で避難が行われて・・・助かる・・・他者の介在なしに・・・ああ、避難訓練が行われた・・・祭礼なのに?結構、無理なシチュエーションを・・・ 東京を受け入れ賞賛か・・・やはり、東京が外部を食いつぶすことによって膨張・・・そこに暮らす人は、捨ててきた外部を記憶の底から消し去って・・・新しい出会いを体現する・・・これなら・・・屈折と鬱屈のセカイ系の物語はさらに続くことになりそうな気がしますが・・・ 意外ともっと屈折と鬱屈のセカイ系の物語なのかも?何しろ、東京に出るために郷里を消し去っているわけですから・・・帰るべき場所が無いのも良いのかも?帰らなくて良いから・・・でも、居場所を探す・・・居場所が見つからなかったら、郷里に帰ることで終わらせる。それすらできない・・・ 2016.10.02 |
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