現在をうろうろ(2204)
日本貧窮者経済新聞
 大都市が地方を救うのか・・・?(5)

 さて、「君の名は。」 大都市が地方を救うという構図に「傲慢な思い上がり」 - ライブドアニュース の続きですね・・・長くなっちゃったね。困ったものだ・・・

■メタとしての「君の名は。」
こうした結末から『君の名は。』をみなおすとき、実は東京の巨大化とその肯定こそ物語の主題であるかのように浮かび上がってくる。

物語をあくまで散文的に見直せば、『君の名は。』は、故郷のない男と、故郷を失った女が、東京で故郷の幻想と特別な異性を妄想する話といえるのかもしれない。退屈な日常の代償であるかのように、失われた美しい「地方」が妄想され、それに共感できる異性が探される。


物語の背後にこうした散文的「現実」が解釈可能とすれば、『君の名は。』には、近頃さかんな地方賛美的なアニメとの一種の連続性が読み取れる。

 ん〜・・・私も、故郷は無いようなものですからね・・・東京生まれ・・・親戚はいるけどいないような状態だしね。故郷は欲しいかというと?・・・めんどくさいになっちゃうのかね・・・退屈な日常ってのが、普通の日常ですね・・・毎日のように彗星が落ちてくるようでは・・・失われた美しい「地方」が妄想・・・良い思い出がたくさんあるかの問題かな?置かれている状況は都会・・・都会で良い思い出を積み上げるということも悪くは無い・・・特別な異性を妄想するより、特別な異性とともに思い出を積み上げる努力が足りない?まあ、死ぬまで働け政策の昨今・・・家で子供を相手にするのも禁じられるような社会が現出しつつありますから・・・

 まあ、おとなしく、映画館で一時の妄想に浸るには手ごろな映画だったが・・・困ったことに、「君の名は。」は一人で見に行く映画ではない・・・それだけの気がしますね・・・それで、2倍の集客になったのでは?

 恋愛ものの映画ではなく・・・恋愛に至るその前の話ですからね・・・不本意ながらの状況で、共通の目的のために人が動き出す・・・色恋は無し・・・それは・・・映画の終わりから始まる・・・

大洗を舞台とした『ガールズ&パンツァー』、『君の名は。』と同じ岐阜を舞台にする『氷菓』など、近年、美しい地方を背景とした「ご当地」アニメが人気である。

 ガールズ&パンツァーは、大洗が近い関係で、ネットで拾ってきて見ましたが・・・なんで大洗である必要があるのかは不明ですね。

これらのご当地アニメは、地方を大都市の理想にかない、それゆえ「消費」可能な商品に仕立てるが、『君の名は。』はそうした地方の「夢」を内部に組み込む。すでにない「糸守」を美しく夢見る二人が、その夢を手がかりに、運命の相手と巡り合う。ご当地アニメのメタ的な構造を、『君の名は。』は入れ込んでいる。

この意味で『君の名は。』は、巨大化する大都市が消費可能なものとして地方を再編し、自分の内部に取り込む一つの形式として人気を集めたとみることができる。

 アニメや映画の大量消費地は都会ですから・・・この表現はよくわからない・・・地方を大都市の理想にかない・・・消費可能なものとして地方を再編・・・「消費」可能な商品に仕立てる・・・自分の内に取り込む一つの形式・・・・・東京の巨大化とその肯定・・・

 よくわからない・・・

■屈折や鬱屈を忘れることへの不満
もちろんメディアのなかで地方が消費されるのは、これが初めてではない。

ご当地の民謡が数多く作られた1920年代の新民謡運動、また1970年に国鉄が始めたディスカバー・ジャパンブームなど、地方に目を向け、消費する流行を近代日本はくりかえしてきた。後世の歴史家からみれば、2010年代の「ご当地」アニメの流行や、さらに『君の名は。』のヒットも、そのひとつとみえるかもしれない。

 地方を題材として地方を取り上げることによって・・・集金かね?尾道なども映画の影響もあって、学生時代行きましたが・・・個性的な地方が年々減少・・・どこも、プチ東京を目指していますからね・・・さすがに、銀座の名を冠することは減りましたが・・・建物やチェーン店の看板でどこも同じですね。まあ、郷愁とかは使いやすいものですから・・・ロケ地探しなども流行りますからね・・・なんで、アニメで現実の場所が聖地になるのやら?

ただしそうして地方が消費され続けてきた一方で、それと並行して戦後のアニメやマンガが、地方の軽薄な理想化に一定の留保を付け加えてきたことも無視してはならない。

地方を賛美するだけではなく、それへの陰鬱な思いやアンビバレンツな感情を描くこと。たとえば少女漫画に地方社会を持ち込んだ記念碑的な作品として、紡木たくの『瞬きもせず』(1987-1990)が思い出される。山口を舞台にしたその物語では、「何もない場所」としての地方に対する高校生の鬱屈がよく描かれていた。


 この漫画は知らないから・・・瞬きもせず (漫画) - Wikipedia これだけの情報では何ともしがたい・・・まあ、地方が夢を実現する場所でもないようですね。また、東京も夢が実現できるのは一握りの人間でもあるし・・・仕事を取るか、暮らしを重視するか?その問題ですかね。

またはより最近の岐阜の田舎を舞台とした『ひぐらしのなく頃に』(2002-2006(ゲーム))では、当初理想的な田舎として描かれる村が、実は血みどろの争いに引き裂かれた場所であることが分かる。「残虐な地方」そのものが消費のために誇張された像ではあるが、単純に地方を賛美することへの反省がそこに込められていたことも否定できない。

 知らないなぁ・・・ひぐらしのなく頃に - Wikipedia まあ、地方を商品化する方法が郷愁以外にもあるということですね。横溝正史や水戸黄門漫遊記なども含まれるかね?別に、地方を使う手法は今にはじまたことではなさそうな気もしますが・・・

『君の名は。』が消し去っているのは、こうした戦後サブ・カルチャーが積み上げてきた理想化された地方に対する反省なのではないか。少女漫画からセカイ系へと続く「居場所」探しの逡巡を「終わらせる」ことに並行して、『君の名は。』は、ご当地アニメ同様、戦後サブ・カルチャーが積み重ねてきた地方への鬱屈や屈折をきれいに漂白する。

 まあ、新しい出会いの始まりで終わりますから・・・カタルシス・・・

その意味で私が不満を持つのは、充分によくできたといえる『君の名は。』という作品そのものに対してではない。

不満があるのは、無邪気にその作品を楽しむことによって、戦後のサブ・カルチャーが地方に対して積み重ねてきた反省や屈折の歴史を忘れ、それで良しとしているこの社会に対してなのである。


 まあ、日本の海岸の大都市はその後背地を食い物にして発展してきたようなものですからね。内陸には原料物資を運ばないことで・・・代わりに、内陸からの人口の収奪で富を積み上げてきたわけですから。まあ、東京には夢の欠片が随分と落ちていて、それなりに夢を実現できる場所なのだと思いますね。だから、偉大なる安倍晋三閣下も山口の何もないところなどには関心が無い、時々、ある振りをするために・・・プーチン大統領を引っ張り込むのかね?

 まあ、地方は食い物にするものなのかもしれないですが・・・まあ、異国のお偉いさんも何もない日本の田舎の巡業へ引き回されることになるのかね?まあ、お偉いさんを連れていくだけでOKという「日本らしい日本」の文化・・・ふむ。興味深い記事でありました・・・感謝。

 しかし・・・君の名は。 - Wikipedia にこの作品は、古今和歌集にある小野小町の「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」(あの人のことを思いながら眠りについたから夢にでてきたのだろうか。夢と知っていたなら目を覚まさなかっただろうものを。)という和歌と、平安時代後期の物語作品『とりかへばや物語』から発想を得て、新海監督が最初の企画書を作成している。とりかへばや物語は結構低俗ですからね・・・ 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本文学大系 校註. 第2巻 264コマ とりかへばや物語 本当に、これからの着想かね?まあ、言い寄られたりもしている部分があるが・・・かなり無理があるような?ああ、色々眺めましたね・・・久々にアニメも随分見た気がしますね。ネットの上には結構あるものですからね。探し方にコツがあるけどね。

2016.10.02

  

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