キイの配列や仕組みの違うフルートたち

現在をうろうろ（1474）

　キイの配列や仕組みの違うフルートたち

　ああ、どうも政治などを眺めていると気が滅入ってきますね。やはり、銀色の笛などをいじっている方が面白いですね。近頃は、コレクションも充実してきてね。インラインやオフセット、クローズドホールやオープンホールのフルートもそろって、古い第一精密も現役復帰です。というわけで、ちょっと、フルートの全体の形状を眺めてやろうというわけです。

　まあ、残念ながら最新のフルートというわけにはいきませんが・・・かなり古いフルートたち・・・

　一番上は、リングキイのインラインのアルタスA907で、Eメカは無しですね。

　その下が、第一精密のカバードのインライン、Eメカ無しのSDN-351です。第一精密のフルートはネット上に資料が少なくて、これがどんなグレードの物であるかは不明ですが、リッププレートがコインシルバーみたいな感じですね。

　その下が、ムラマツのスタンダードで、リングキイ、オフセットのEメカ付き。

　一番下がサンキョウのArtistで、カバード、オフセットのEメカは無しです。

　今ではきれいに磨かれていますが・・・私の所に来たときは汚い子たちで、声もあまりまともに出ませんでしたが、今では皆、まともですね。一番手がかかったのは、第一精密・・・ノックピンまで抜きましたからね。他は、普通に分解して清掃、磨き、必要に応じてタンポ交換・・・ですね。頭部管は別に大差ないですが・・・ムラマツのリッププレートが近頃のよりは、少しカーブしていますね。

　基本的には、どれも古いフルートなので・・・ムラマツの技術の色が濃いようですね。樽とかバレルと呼ばれるあたりの形状は似たようなものです。まあ、

　アルタスのA907だけがピントップアームという違いがありますが、残りはどれも同じようなものです。

　キイの様子は右のようなものですね。

　やはり、第一精密のカバードのインラインってあまり目にしませんからね。ちょっと特殊な感じがします。

　まあ、吹いた感じはどれも・・・慣れてしまっているのであまり変わらないですね。4種類のキイの違ったフルート、別に、これらを並べて手に取って吹いていても違和感は特になし・・・人間って慣れで対応できちゃうのがね凄いと思います。確かに、初めのうちはフルートの持つ個体差ってのが気になりますが。段々気にならなくなる・・・良く調整されていてスムーズに音が出れば・・・あれ？第一精密の足部管のD#のタンポの具合があまり良くないようです。後で様子をみないと・・・D＃とAキイのタンポのスキンが怪しいね・・・古いフルートはこういた部分がね・・・全部交換すればよいのですが、なかなか面倒でね。

　足部管の形状は似たようなものですが、レバーの剛性を高めるための隅金具がサンキョウのには入っていますね。ムラマツのスタンダードには入っていませんが、これより古い時代のフルートでは似たような感じに棒が入っていますね。

　100円ショップのフエルトは、フルートを乗せるのにはぴったりのサイズですが、写真を撮るときにはもう少し余裕があると楽だな・・それと、光のまわりが少し悪い・・・カタログ写真のようにビシッと横に黒いラインが出るようにライティングがしたいし、自分の映り込みは無いようにしたいが・・・面倒ですね。まあ、そこそこ写っていれば良いか・・・

　問題は音ですが・・・全て違うメーカーなんでね。比較することは無意味・・・どれも個性的なフルートで・・・近頃は、このサンキョウの音がちょっと気になっていますが・・・まあ、いい加減に吹いて・・・それでも、フルートによって吹いている曲が変わりますね。どうやら、フルートの持つ個性が生かせる曲というやつがあるようですね。なぜか、近頃は、モーツァルトのクラリネット協奏曲を適当に吹いていますが・・・なんとなく、サンキョウのフルートを手にしたらね・・・どうやら、フルートにとっては人間はフルートの奉仕者できちんと手入して、上手に息を吹き込んでやれば、上手に歌ってくれるという感じですかね。どうも、フルートに人間が合わせなければならないという事のようです。

　どうやら、フルートが気に入らない曲は、上手く吹けないという事か・・・？いや、単に私が下手過ぎるんだね・・・それで、フルート様がむくれている・・・？

2016.01.04