現在をうろうろ(825) 信念と現実の乖離が起こっているのか・・・おかしな内容の報道がある・・・? どうも、近頃の報道は変な物が多いですね。日本が与那国島にレーダー基地を置くようですが、こいつがどの程度の距離をカバーするかというものですが・・・与那国島の最高点は標高230m程ですから、250mの標高でどの程度先までレーダー波が届くかの問題ですが・・・そうだな、高度200mで侵入する航空機としますか・・・ 地球は丸いので、波長の短いレーダー波は地平線下にそれほど回り込んでくれませんから、程々な距離しか低空を侵入する航空機に対しては地上のレーダー波対応できないという事になるのでね・・・電波見通し距離だと4.12×(250+200)=123.40851856924 およそ120km程まで近づくとレーダーに引っ掛かるようです。そして、目視確認ができるのは・・・2.083×(250+200)=62.3931903348852 という事で60kmほどですね。音速の2倍程度の速度で飛んできたら・・・レーダーに捉えられて、190秒で到達、目視して到達まで95秒ですから、レーダーに捉えて1.5分後には目視できて、さらに1.5分すると頭上って感じですね・・・一般的なマイクロ波を利用したレーダー波だとこんな感じのはずです。 しかし、水平線より下を探知するレーダーもありますが・・・OTHレーダーover the horizon radar・・・名前の通り、地平線の彼方を電離層の反射を利用して捉える奴ですが・・・与那国島にはこいつが設置されるという話は聞かないが・・・そう言えば与那国島には軍事転用可能な特殊レーダーがあったはず・・・黒潮を観測するレーダー・・・こいつの有効範囲は200km程でしたっけ?・・・沖縄電磁波技術センター 遠距離海岸レーダーですね。短波レーダーですからOTHレーダーと原理的には似たようなものですね。確か、黒潮は温度が高く比重が小さいので、海面が盛り上がっているとかで判断するわけです・・・おぼろげな記憶・・・ 大陸棚の辺りまで探知できますから、一般的なレーダーで検出できないものも、このレーダなら観測できるかも?なんってね・・・2001年に新しく開発した遠距離海洋レーダは、200km沖合いまでの流れが計測できますので、黒潮の観測も十分可能です。・・・こんな具合に200km沖合までを計測可能・・・航空機は捉えられるのか?このあたりの問題ですね。200kmで捉えて5分でやってくる・・・5分あれば3分とは随分と違うでしょう・・・地上に設置されたレーダーとはこんなものなんですね。 従って、中国の沿岸に設置されているレーダー網は、およそ100km程の範囲まではそこそこきちんと探知している事になるはずです。中国の海岸のレーダーサイトは100km以下の間隔で設置されているようですからね・・・そして、日本が牽制するので、早期警戒機も飛ばすようになったようですからね・・・ 残念・・・どうやら左の写真のように空港早期警戒機が常駐しているかと思ったら・・・ 地上からの眺めは・・・右のような場所のはずなんですが・・・ ん?2013年12月29日の画像ですね。とにかく、この日にはこの空港にはいなかったという事ですかね? 防空識別圏を2013年11月23日に定めたはずですから・・・どんな哨戒のパターンを取っているやら? しかし、驚いたのは・・・日本が与那国島に設置したレーダーが・・・ この新しい防空レーダーは、中国の奥地まで届き、秘密の軍事基地を照射する能力があるといわれている。米第7艦隊幹部も、この防空レーダー基地を通じて中国の新しいクルージングミサイルDF52Dの基地や活動について事前に情報を集めることができると期待している。 こんな話になっている?このクルージングミサイルは2000km程飛べるとか・・・どんな高度を飛べば2000km彼方で捉えられるのか?一応下手な図を・・・地平線下のものは見えないし、レーダー波も似たようなものだから届かない・・・だから、早期警戒機を高い所に上げたくなる・・・多分、衛星軌道上を飛んでいれば2000kmの彼方を飛行するクルージングミサイルを捉えられるはずですが・・・このミサイルは宇宙は飛ばないと思われますが・・・ このソースは・・・米海軍に関わりの深いワシントンの軍事専門家は、名前を明かさないことを条件にこう述べた。・・・でしたね。 どうやら、日本は物理法則を越えた1〜3GHz帯あたりのレーダー、しかも減衰量の小さな電波をコンパクトなレーダーアンテナで細いビームに絞ることができるものを開発して、それを与那国島に設置したという事を信じている米国の軍事専門家が存在して、その話を信じて書いている人がいるという事なのですかね? 近頃は地球が丸いなんって信じられていないのか?段々心配になって来ます。このレベルの話で軍事専門家になれるのか・・・そして、このレベルの話を喜ぶ読者がいるのか・・・これなら、日本は世界征服だってできるね!この国は本当に大丈夫なのか? まあ、私の科学知識もかなり限定的で怪しいが・・・地球が丸いことやUHF帯などの波長の短い電波は光と同じような性質を持つことは・・・多分正しい知識と認識していますが・・・これも、私の妄想的な知識なのか?段々心配になってきますね。だって、こういった話を信じる人が増えているはずですから・・・定説は大勢の人が信じている事であるともいえますから・・・多分、我が国の優秀なレーダーは物理法則を越えたレベルのものであるという事なのかもしれません・・・しかし、こういった前提の下で戦争を始められても・・・信念と現実の乖離が起こっているのか?その方が心配ですね。 2015.03.09 |
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