現在をうろうろ(826)
日本貧窮者経済新聞
 変わりゆく世界、陸上交易路の充実は何をもたらすのか・・・?

 報道を眺めていると、面白くて・・・中国の空母ってのが戦力にならないとか・・・日本の潜水艦で簡単に沈められるとか・・・先方はどうやら25ノットは出るし、現状で少なくとも4機の艦載機を積んでいるし、11機ぐらいはあるとか、色々と言われているようですが・・・それなりに、艦隊を組んでの行動になるはずですから・・・それに、艦載機は量産体制に入っているようだし・・・まず、我が国の鈍足の潜水艦に関しては撃沈の可能性は、出港など定型的な行動を行う場合でしょうから・・・25ノット出ますから、20ノットの潜水艦では出港とともに全速で動かれたら対応する時間は極めて短い事になります。水中20ノットが水上25ノットに追いつけないのは自明・・・

 一応、・・・哨戒ラインもあるはずですから、いくら静かであっても、それを逃すとは思えませんが・・・多分、近くに潜水艦基地がありますから、渤海湾や黄海には通常型の潜水艦による哨戒があるはずです。黄海や東シナ海は、原潜が哨戒しているのではないかと思いますが・・・それに、あちらのイージス艦もちゃんと存在しますからね。遊んでいるとは思えません。

 少なくとも、見かけは泥舟のようには見えないのでね。それから気になるのは、ブラジルと中国の軍事協力ですね・・・少なくとも、中国の空母遼寧の乗組員や搭乗員の訓練はブラジルで行われていますから・・・従って、ブラジルは自由主義国ですが・・・中国との関係に置いては、日本の敵であると考えるべきか?なんってね・・・

 そして、中国はニカラグアに運河を掘り始めましたから、ニカラグアも中国のシンパと考える事ができますから、日本の敵で、日本はパナマ運河を利用する事になるわけですね。そして、中国の一帯一路政策があって・・・既に、これの関係で、長大な鉄道路線が設定されています。上海近郊からスペインまでのルート・・・このルートは様々な国が関係しています。さらに、トルコ経由のルートも模索中とか・・・鉄道網が既にかりな進捗していますね。既に、列車は走り出していて、海上交通路の方は・・・かなりの港湾が整備されてきているし、タイにパイプラインを通して、中国はインド洋で原油の受け入れを行っているような気配ですからね。

 我が国が、中国と中東の関係を断つためには・・・海上をインド洋まで進出し、さらに、陸上をゴビ砂漠とその周辺国まで進出する必要が出てきますね。鉄道の方は既存の鉄道の他に、高速鉄道路線を引いていますから、既に複々線化しているわけです。この鉄道と高速道路を切断するのには、さすがに米国にも手に余るのでないかと思われます。何しろ内陸ですから・・・攻撃兵器が限られるし、継続して占領する事は困難・・・

 日本の自衛隊が邦人のいる所ならどこでも派兵できるようにするような議論が出ているか・・・凄いね、邦人保護でか・・・どこの国が他国の軍隊を受け入れるかね?日本軍が活動できるのは公海上ぐらいではないのかね?どこに、他国の軍隊が自国領に入る事を認める国があるか・・・何しろ、自国内で起こったハイジャック事件なども解決できない国ではないかと思いますが・・・まあ、済崩しの占領へ持って行こうというものですかね?そもそも、海外での自国民の保護ってのは、外交問題なのに、何故戦争と結び付けるのかが分からない・・・多くの日本人が海外で活躍している・・・それは、先方の国との関係が良好だからできることだと思うのですが・・・日本人の語る、「柔軟に対応」こいつは、何を仕出かすか分からないと同義語だと思いますけど・・・

 私なんかは、上海事変を考えてしまいますからね・・・この戦争も、中国の地方武装集団に対する邦人保護から始まっていますから・・・邦人保護を名目に艦隊の派遣、そして防衛を名目に陸戦隊を上げて、さらに、兵力の増強を行っていくわけですからね・・・基本パターンが同じになってしまう・・・国益ばかりを叫ぶ国ですから、相手国など考慮しないはずですから・・・第一次上海事変は1ヶ月ほどの戦闘でしたが、日本軍の戦死は769名、負傷者は2322人とされていますから、かなりの損害が出るというわけです。どうしてそこまで戦争を前提としたいのかね?

 ちょっと、興味深いのは自衛隊の派兵を・・・戦争とテロ対策という名目で使い分けている辺りですかね・・・これって、実質的に同じ内容を、わざわざ2つにわけることで議論のすり替えを行っているようにしか見えないのですがね・・・前提は戦争に参加して名を揚げたいといういう心理で行っているのではないかと・・・人命を踏み台に・・・憲法上できないから、憲法を改正するための論議だろうとは思いますが・・・問題は、戦争のできる国を作ったら、間違いなく中国や韓国との関係は悪くなりますね。悪くする事を辞さないというわけですから・・・どこと戦争をするつもりなのか?

 集団的自衛権を利用して戦争を行う事を考えているようですから・・・前提になるのは価値を共有していない国との戦争ですが・・・どこと戦いたいのか?しかし・・・どうも、中国・ロシアとの直接対決は近いですから困難ですね・・・そうなると、1か所しかな無いじゃないか・・・朝鮮半島南部・・・基本的価値の共有が無いが、米国という枠組みの中での同盟国・・・日本が米国の東アジアでの代官としての地位を向上させたら、米韓合同司令部の米国の役割を日本が担うとか、そういった事を考えているのか?米韓合同司令部の再編は2020年代中ごろでしょうから、準備を始めるには良さそうな感じですね・・・日本の大陸進出の足掛かりとしての韓国でも夢見ているとか?

 色々と可能性を妄想しますが・・・世論の煽り方からすると、なんとなく、大陸進出の足がかりが一番可能性が高いような気がしますが・・・何しろ、資源も無くて・・・地方の富を簒奪してきた中央も、地方に簒奪すべき富が無ければ、海外に目を向けるしか無くなるという事かね?平和な暮らしのための軍備の増強と周辺国に対する対決姿勢か・・・まあ、こりゃ2025年ごろにはやはり日本は戦争をする事になりそうな?その道が付けられつつあるのですから、この道を進むしかないのかね?

 どうやら、この調子だと私にとって欲しい平和な期間の一万日も随分と短くなりそうな感じですね。日本の農業も終焉を迎えれば、地方の存在意義は無くなりますからね・・・実効ある農業改革の道はちっとも見えてきませんが?補助金が無くなれば・・・国内の農産品の価格は上がるしかなくなるから・・・更なる、外国産の農産品の輸入拡大になる・・・海外依存度がさらに高くなれば、食料確保のために・・・海外領土が欲しくなる・・・どうも、あまり良い連鎖は生まれそうもないですがね。

 あとは、中国軍に対する米国の認識がどんなものなのか?少なくとも、中国の軍が変革を迎えていることは認識しているようで、三軍の統合的な運用能力はまだ未熟であるとかやっていますね。ただ、ちょっと気になるのは・・・中国の戦争の仕方ですね・・・伝統的なものからすると、中国は基本的に陸軍の国ですから・・・中国が陸軍として侵略を行うのなら、世界のどの領域を占領できるか?と考えると、南北アメリカ大陸とオーストラリア大陸を除く全ての大陸という事になりますね。

 そこまで占領政策を行うなら・・・やはり、朝貢のための交通路の整備・・・従って、海軍戦略はあまり関係が無い・・・米国や日本は基本的に海軍力を重視するのは、海を越えないと戦争が拡大できないという事ではないかと・・・従って・・・中国の海洋進出は基本的には、インド及びアフリカとの交易の拡大と考えた方が良さそうですね。まさか、ジブラルタルに海底トンネルか橋をかけるとか?ジブラルタル海峡はかなり水深があったはずですね・・・確か900m、海峡の幅は7マイルでしたっけ・・・映画の知識ですから再確認Kueste zu Kueste Sieben Meilen とか、頭の中にドイツ語が・・・Uボートって映画の記憶だ・・・

 ふむ、2003年にジブラルタルトンネルの調査結果が発表されているのか・・・水深が深いために、架橋計画の方は困難で廃案、トンネルは排気の問題で鉄道トンネルとなるようですね。この計画は、かなり進んでいるようで・・・全長39km の単線トンネル2本からなり、両トンネルはサービストンネルにより接続される。建設には15年を要し、2025年の開通を見込む。建設費用は未発表だが、過去の予測では少なくとも50億ユーロを要するとしている。初年度には900万人の旅客が利用する予定・・・ふむ・・・トンネル内のゲージは標準軌で、スペインの主要な路線は広軌から標準軌へ変更されつつある・・・ふむふむ、中国の鉄道はスペインのマドリードまで通じていますから・・・このトンネルで、間違いなくアフリカ大陸にも陸上輸送が始まる事になる・・・

 ふむ、ユーラシア・アフリカは海軍では対抗できない事になりつつある・・・これって、アメリカ包囲網ができる事を意味するのか?さらに、ベーリング海峡に橋か海底トンネルが作られれば北米にも・・・そうなると、世界の中心はどこになるのかね?、世界地図の読み方が変わるようになるのかね?カザフスタンいや、モスクワか?・・・とにかく右のような感じの世界地図・・・

 中国は役割というもので考えるような感じですから、海上進出はかなり限られた範囲になりそうな感じですが・・・南シナ海とインド洋・・・南太平洋へも進出するのか?陸上輸送と海上輸送の役割もきちんと分けそうな感じがするのでね・・・中国とTPP諸国との連携がどうなるか?いずれにせよ、中国と南米の貿易も活性化しているようだし・・・

 なんだか、戦争のできる国づくりをしているうちに、世界が大きく変化して行くような気がしますね。

 気になるのは・・・中国とインドの国境ですね。このあたりの不明確なやつが面倒かな・・・問題は中国とインドの通商路ですね。

 ああ・・・結局はシルクロードの問題ですね・・・海上貿易はプトレマイオス王朝の頃からやっているし・・・新参者の海上交易路も2000年の伝統の上にある・・・どうやら、米国の地位は低下する可能性が高い・・・

 世界はどのような変革を受けるのやら?あれ、随分長くなっている・・・

2015.03.10

  

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