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日本貧窮者経済新聞
 超音速滑空体は古くて新しい技術か・・・? 2022.01.07

 さて、特に面白いことは無いし・・・北朝鮮の極超音速滑空体の姿勢制御は興味深いね・・・

 形状がね・・・

 右のような空気力学的な安定を求める形状を捨てているのでね・・・

 まさか、前回の発射試験は・・・一応は飛んだが、問題点があったのではないかとね・・・

 なんとなく、打ち上げ用のロケットの姿勢制御が苦しかったのではないかとね・・・

 この形状だと、大気からの影響を受けるから姿勢制御に負担がかかった・・・とかね。だから、今回は・・・普通のミサイルの形状だったのかね・・・?

 だから、マッハ5を達成・・・前回は最大動圧点で姿勢制御の限界が来て・・・この時点で加速を諦めて切り離してマッハ3で滑空とかね・・・前回の試射の報道は・・・

初の試射で国防科学者たちは、能動区間でミサイルの飛行制御性と安定性を実証し、分離された極超音速滑空飛行戦闘部の誘導機動性と滑空飛行特性をはじめとする技術的指標を実証した。

また、初めて取り入れたアンプル化されたミサイル燃料系統とエンジンの安定性を実証した。

試験の結果、目的の全ての技術的指標が設計上の要求に満足した。

朴正天書記は、極超音速ミサイルの開発と実戦配備の戦略的重要性、そして全てのミサイル燃料系統のアンプル化が持つ軍事的意義について述べた。


 こんな感じだね・・・今回の奴は・・・

国防科学院は試射で、ミサイルの能動区間の飛行制御性と安全性を再確認し、分離した極超音速滑空飛行戦闘部に新しく導入された側面機動技術の遂行能力を評価した。

ミサイルは発射後、分離して極超音速滑空飛行戦闘部の飛行区間で初期発射方位角から目標方位角へ120キロメートルを側面機動して700キロメートルに設定された標的を誤差なく命中した。

また、冬季の気候条件の下での燃料アンプル化系統に対する信頼性も検証した。

試射を通じて多段階滑空跳躍飛行と強い側面機動を結合した極超音速滑空飛行戦闘部の制御性と安全性がはっきり誇示された。


 前回の奴は誘導機動性と滑空飛行特性・・・超音速風洞が無いからシミュレーションの結果の実証試験だったかね・・・?で、今回のは・・・側面機動技術の遂行能力・・・こいつの試験をやった。前回の誘導機動性は・・・?標的を誤差なく命中が無いわけでね・・・一応、機構上のトラブルは無いが、標的を誤差なく命中というのには至らなかった・・・という事かな?なんてね・・・

 空気力学的な飛行制御実験をやったが・・・精密な操舵ができなかったのかとね。でも、一応は飛びました・・・火星8型の名称も与えました・・・今回の報道では火星8型の名称を使っていないのでね・・・完成形は前回の「火星8型」であるが、今回のは側面機動技術の遂行能力を評価実験機だったという事なのでしょう・・・それで、単純な形状で空気力学制御を無視したとかね。

 ただ、良く分らないのは・・・多段階滑空跳躍飛行・・・この姿勢制御は何を使った・・・?動翼を使ったとは思えないので・・・固定翼だと重心位置の移動で・・・?とか・・・色々と余計な事を考えてしまうのでね・・・高度変更を行う事ができて、サイド・スラスターで飛行方向を・・・高度変更は?サイド・スラスターは重心位置にあって、重心位置の変更とでは、相性が悪いしね・・・まあ、高度変更もスラスターかね?

 多段階滑空跳躍飛行・・・これに「滑空」の文字が入らないと・・・イスカンデル系のミサイルを搭載ですからね・・・「滑空」だから空気力学的な制御でしょうからね・・・

 どんなメカニズムを考えているのやら・・・?わずかな写真と記事から妄想するのは面白いね・・・とにかく、今回の奴は「火星8型」ではないわけでね・・・技術試験滑空体という事になるのでしょうからね・・・

 とりあえず、最大動圧点での試験で、やがて・・・宇宙空間からの再突入を経ての極超音速滑空体で、高度80km程度でマッハ7ぐらいという奴を考えているとかね・・・?

 極超音速の実験機の研究は米国が1960年代にやっていますからね・・・X-15 (航空機) - Wikipedia

X-15の歴史は、第二次世界大戦直後のドイツから始まる。ドイツの敗北と占領によってヴェルナー・フォン・ブラウン博士を含む多数の航空宇宙技術者や資料機材類を獲得したアメリカは、その中にあったSilbervogel構想に着目した。ロケットエンジンによって一気に上昇加速した後、大気圏上層をスキップするように飛行し、地球の反対側まで到達して爆撃するという「対蹠地」爆撃機というもので、大陸間弾道ミサイルの開発がまだあまり進んでいなかった時代、その存在は非常に脅威になるものであった。

 こういったコンセプトの奴ですからね・・・それで、有人のロケットプレーンでマッハ5超で飛ばしたわけですから・・・

1967年10月3日に行われた188回目のフライトで、ウィリアム・J・ナイトの操縦するX-15A-2が最高速度7,274km/h(マッハ6.7)を記録した。

 1967年でマッハ6.7を達成・・・この機の機動は・・・

操縦系統はエルロンを有さない(ロールの制御は差動式スタビレーターで行う)こと以外は従来のものと変わらないが、超高高度では空気力が小さいため、機首上下左右(ピッチおよびヨーを制御)と主翼両端(ロールを制御)に備えられた人工衛星と同様のRCS(Reaction Control System:姿勢制御小型ロケット)を用いる。

 一応高度に関しては・・・1963年8月22日に行われた91回目のフライトで、ジョセフ・A・ウォーカーの操る機体が高度107,960mに到達した。これがX-15計画中の最高到達高度となった。・・・高度100kmを越えて宇宙へ・・・この空気の稀薄な所での姿勢制御小型ロケットは・・・

X-15の姿勢制御システム(RCS)は、低圧/密度環境で操縦するために、触媒の存在下で水と酸素に分解し、140秒の比推力を提供できる高濃度過酸化水素(HTP)を使用した。HTPは、メインエンジンと補助動力装置(APU)のターボポンプにも燃料を供給した。ヘリウムと液体窒素用の追加のタンクは他の機能として、胴体内部はヘリウムガスでパージ (ガス)(英語版)され、液体窒素がさまざまなシステムの冷却材として使用された。

 米国が、極超音速滑空体に興味が無いように見えるのは・・・事実上、開発済みですからね・・・地球の大気圏と宇宙空間の境目は・・・カーマン・ライン - Wikipedia カルマンが勝手に100kmと決めて、それが承認されたものですが・・・大気の影響が顕著に表れるのは高度80km位でね・・・中間圏 - Wikipedia 大気の鉛直構造において下から三番目(高度50kmから約80km)、成層圏と熱圏の間に位置する。成層圏との境界を成層圏界面、熱圏との境界を中間圏界面という。・・・北朝鮮は成層圏界面辺りで実験しているわけでね・・・X-15の最速記録は高度30km位で出しているわけで・・・まあ、燃料の都合と機体冷却の関係でしょうがね・・・X-15の航続距離は450kmで・・・エンジンは最大出力で83秒・・・

 航空機として設計されたX-15、宇宙往還機として設計された・・X-20 (宇宙船) - Wikipedia

1950年代末、アメリカ国防総省は占領したナチス・ドイツから持ち帰った膨大な航空宇宙関連資料中にあったSilbervogelに影響され、独自の有人宇宙機を構想した。これはロケットで垂直に打ち上げる宇宙航空機で、上昇後は水面上を跳ねる小石のように大気圏上層部をスキップして飛行し(これを「ダイナミック・ソアリング」という)、目的地上空に到達した後は高解像度カメラを使った偵察を行うほか、最終段階では宇宙から核爆弾による爆撃を行うというものであった。

 超音速滑空体というのは・・・結構研究されているわけでね・・・ソ連は・・・BOR-4 - Wikipedia こういった実験機をやっていたしね・・・こういった奴がスペースシャトルやブランに繋がっていくわけでね・・・

 北朝鮮は、こういった奴の追試をやっているようなものとも言えるね・・・今の技術でどのようなものが生み出されるのかが、私は楽しみですがね・・・しかし、寒いね・・・指の動きが良くないね・・・あれ、日経平均は急落中だね・・・

 さて、結局は・・・リフティングボディ - Wikipedia こういった形状の奴になるわけでね・・・目的が同じだと・・・形状は類似のものにならざるを得ないし・・・先行研究があるわけでね・・・しかも大昔の研究成果だからね・・・

 しかし、極超音速滑空体って・・・古くて新しい技術ですからね・・・ICBMによって開発が止まり、ICBMの先の技術になった・・・面白いね!

2022.01.07

    



 北朝鮮経済の実態 ―両江道恵山からの脱北者の証言 木村 光彦




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