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日本貧窮者経済新聞
 中国・台湾の情報戦の舞台は・・・?(2) 2022.01.06→この最初へ

 さて、前回の続き・・・尖閣・台湾侵攻を実際に想定、中国が危険な軍事行動 爆撃機飛ばし、台湾東部・自衛隊・米軍の情報収集を活発化(1-8) JBpress (ジェイビープレス) これだね・・・さて、先進の情報が含まれているのやら・・・?

1.中国にある4か所の通信傍受機関が要
 中国では、軍の動向や態勢に関する情報を総合的に収集するために、大掛かりな通信傍受施設が情報機関の要として存在している。

 はあ?大掛かりな通信傍受施設ね・・・

 北京近郊だと・・・39°50'09.0N 116°07'26.7E - Google マップ ここに左のような施設がありますね・・・これは、傍受システムというか・・・多分、北斗衛星導航系統の管制施設かもしれませんが・・・まあ、近頃はこんな奴になるのでしょうからね・・・

 大型のアンテナが円形(直径200メートル前後)に配列されている施設(俗称:ゾウの檻)は、中国本土内の各地に設置されている。

 はあ?これが・・・こんなものが中国の通信受信機関で要だって?1960年代の頭なのかね・・・?象の檻は過去の遺物で遺跡級のものだよ・・・こんなものが・・・?米軍は運用を終了・・・象の檻 - Wikipedia 冷戦終了とともに役割は低下する。重要な通信は短波帯では行われなくなった。・・・短波での通信は既に、軍用としては補助的というより、
緊急用なものになっているわけでね・・・だから、米軍では運用を終了・・・

 現在運用しているのは・・・緊急通信の傍受と方向探知でしょうね・・・米軍が運用していたシステムは、カナダが引き継いだものがありますね・・・48°57'04.9N 54°31'27.9W - Google マップ ここのが・・・

 右のような奴だね・・・AN-FRD-10 - Wikipedia こいつを引き継いでいるわけでね。ただ、方向探知で三角測量的に位置を決定するには、もう1基同様なシステムが必要で・・・それは・・・米国内には54°01'43.7N 132°03'55.3W - Google マップ これが残存ですが、運用はリモートでカナダが行っていますね。

 あと、45°20'29.0N 75°35'11.6W - Google マップ ここに設置されていますね・・・

 左のような奴だね・・・アレイ設計がコンパクトになっているわけで・・・

 北米のシステムはカナダで運用で・・・こいつらを統べているのが・・・エシュロンの施設でもある・・・45°20'11.4N 75°35'15.0W - Google マップ ここでやっているようですからね・・・

 右の奴だね・・・漁船とか、そういった奴の緊急通信など・・・カナダは人口密度が低いのでね・・・短波による通信の方向探知の需要があるのでしょうね・・・

 ただ、既に無線によるSOSも終わっているわけでね・・・SOS - Wikipedia

1999年1月31日をもってモールス符号による遭難通信の取扱いは廃止された。今では船舶からの遭難信号の発信には、GMDSSによる非常用位置指示無線標識装置(E-PIRB)が、航空機には航空機用救命無線機(ELT)が使われている。

 船舶だと・・・非常用位置指示無線標識装置 - Wikipedia こいつは・・・沈没など遭難時に406MHzの電波を発射し、人工衛星(コスパス・サーサット)を介して各国主務管庁(日本では海上保安庁)に船名及び国籍を送信(この登録のために無線局免許が必要)、連絡が届き次第、捜索が行われることとなる。航空機だと・・・航空機用救命無線機 - Wikipedia 従来の航空機用救命無線機は、航空緊急用の周波数121.5MHz及び捜索救難用の周波数243MHzの電波を使用するものであったが、発射の95%が誤発射であった。このため発信機の種類、登録国の番号、IDなどが入力される406MHzに移行され、コスパス・サーサット衛星システムによる121.5MHzの処理は2009年1月31日をもって終了した。・・・衛星利用のシステムへ・・・従って、昔は船舶などの無線室にあった時計が・・・伏木海上保安部 災害に備える(事故災害対策) ここに・・・

 無線電話では、「MAYDAY(メーデー)」または、日本語では「遭難(そうなん)」という言葉が使われています。「MAYDAY(メーデー)」の語源は、フランス語の「ヴネ・メデ venez m’aider 私を助けて」だそうです。
 これらの無線電信、無線電話を使用していた時代には、船舶局や海岸局等には、遭難通信用の周波数の24時間の聴取義務がありました。
 その中に沈黙時間(SP : Silent Period)というものがあり、無線電信の周波数(500kHz)は毎時15分から18分、45分から48分(第一沈黙時間帯 時計の赤色)、無線電話の周波数(2,182kHz等)は毎時00分から03分、30分から33分(第二沈黙時間帯 時計の緑色)と決められていました。
 これらは各無線局において、SOSやメイデーが送信されていないか、注意して聴取するための時間でした。この時間中に遭難、緊急以外の通信を行うことは禁止されていました。


 この2つの沈黙時間を示したものが置かれていたわけでね・・・

 この施設は、ボイス通信、モールス通信、機械通信およびレーダー波などを傍受できる各種アンテナから構成されている。

 ああ、大丈夫かね?この大型の施設は既に要でも何でもないわけでね・・・いつの時代の話をしているのか・・・?大型である理由は、2分の1波長のアンテナだから・・・短波の波長は短波 - Wikipedia 波長は10 - 100m 中波 - Wikipedia 波長は100m- 1km 波長の長さの半分が必要でね・・・AN-FLR-9 - Wikipedia こいつにマニュアルからの引用があって・・・機械翻訳で・・・

AN / FLR-9運用及びサービスマニュアルは次のように配列を記載しています。

アンテナアレイは、アンテナエレメントの3つの同心リングで構成されています。要素の各リングは、1.5〜30MHzの無線スペクトルの割り当てられた部分のRF信号を受信します。外輪は通常2〜6 MHzの範囲(帯域A)をカバーしますが、1.5MHzまでのカバレッジを提供します。中央のリングは6〜18 MHzの範囲(バンドB)をカバーし、内側のリングは18〜30 MHzの範囲(バンドC)をカバーします。バンドAには、78.4フィート(23.9 m)離れた(7.5度)48個のスリーブモノポール要素が含まれています。バンドBには、37.5フィート(11.43 m)離れた(3.75度)96個のスリーブモノポール要素が含まれています。バンドCには、中央の建物の周りに円形に配置された木製の構造物に取り付けられた48個のアンテナ要素が含まれています。バンドAとBの要素は垂直に分極されています。


 1.5〜30MHzの受信機用のアンテナなのでね・・・高性能の「短波」専用アンテナですからね・・・

 個々の受信用のアンテナは、円形(360度)に配置されており、発信源が放出する電波の方向を測定する。2つの通信所が、電波の強度が強い方向を測定すれば、その交点が発信源の位置である。

 このためのアレイ・アンテナなのでね・・・ああ、寒いね・・・雪が降り続いていますね・・・指の動きが悪くなってきていますね。

 例えば、日米台の通信している部隊や兵器の位置を特定できる(交信内容や兵器の種類=艦種や艦番号などの解明については、その情報機関の能力と技術力によるので、詳細は不明である)。

 アンテナは長さを測ると、使用している周波数帯が分かるわけでね・・・この手の大型アンテナは短波帯を狙っているわけで・・・今では短波帯を軍用通信で使っている所は・・・極めて限定的なのでね・・・

米国サンディエゴ付近の海軍ウーレンウェバ―アンテナ(像の檻) この象の檻は終わっちゃっていてね・・・32°35'36.9N 117°07'45.2W - Google マップ ここにあった奴だね・・・残念ながら米軍は短波の受信に興味が無いわけでね・・・

 右の奴だね・・・2015年にはアンテナは撤去・・・

「The Project 2049 Institute」のリポート「An Organizational Overview of Unit 61398」(2015年7月27日)によれば、中国情報機関は、中国軍総参謀部隷下の第3部第2局(unit 61398)が総括している。

 中国も運用はしているが・・・短波帯を本気で受信しているとは思えないわけでね・・・

 この隷下には、衛星からの情報を受信する上海の情報所(office)や海南島の通信所(work station)や4か所の円形のアンテナが、北から、黒竜江省、上海、香港、雲南省に設置されている。

 はあ?この円形の大型施設は「短波」専用だからね。短波は電離層で反射されるので・・・宇宙空間へ飛び出せないのでね・・・宇宙空間から短波で送信しても電離層で反射・・・地上に落ちてこない・・・電波に関する知識が無いという事がバレちゃうじゃん!

 自衛隊の情報ってこんなものになっていると?元情報官の知識は・・・こんなものとはね。なんだか、自衛隊を貶めるような内容になっちゃわないかね・・・?まあ、どうでも良いか・・・勝手に無知を晒しているとか・・・何も知らないのに、衛星からの電波を受信とか・・・ダメじゃん!

 海南島の施設は新しいね・・・18°30'54.5N 110°00'42.4E - Google マップ ここの施設だね。

 目的は不明ですが・・・船舶無線の傍受かね?近ごろは、短波帯を使った無線機も流行らなくなっているからね・・・アマチュア無線の無線機を改造して使った密輸がらみの電波を追っているとかね・・・

 こんな所だろうね・・・

 発信源の位置を特定するためには、三角測量と同じ原理を用いる。

 地上波の短波無線の方位測定をやっているのだからね・・・衛星からの電波の方位探知とか意味があるのかね・・・?とか・・・

 黒竜江省と上海の通信所が得られた方向線の交点、上海と香港の通信所から得られた交点、香港と雲南省の通信所から得られた交点により、発信源が特定できる。

 短波だよね・・・自衛隊は短波無線機を使っているのかね・・・?25〜60MHzぐらいかね?どうせ、米軍の先端システムへ準拠させていくのでしょうから・・・統合戦術無線システム - Wikipedia こういった奴だね・・・2019年・2020年にそれぞれAN/PRC-162とAN/PRC-163を新たに調達することが決定 TruNet? AN-PRC-162 (V)1 Networked Communications Ground Radio こういった奴へと・・・

FREQUENCY RANGE
・ 30 MHz-1850 MHz
・ Narrowband
 - VHF: 30-88 MHz, 118-137 MHz
 - UHF: 225-450 MHz
・ SATCOM: 243-318 MHz
・ MUOS: 300-380 MHz
・ Wideband
 - UHF: 225-450 MHz
 - L-BAND: 1250 - 1450 MHz, 1755-1850 MHz


 こういった帯域の受信になるようだね・・・短波を捨てて・・・超短波 - Wikipedia 波長は1〜10m よって0.5mから5mのアンテナで良いわけで・・・まあ、昔のTVアンテナのイメージですね・・・

伝播の特徴としては電離層では普通反射せず地表波は減衰が大きく利用しにくいため、空間波による見通し範囲の通信が基本となる。また、スポラディックE層やラジオダクトによる異常伝播による妨害を受けることもある。

 陸上の軍用通信も見通し範囲の通信となるようですね・・・

中国通信傍受施設が軍事目標の位置を標定するイメージ あれ?図が違っているよ・・・これは、威嚇飛行の奴だね・・・近頃はVHFとかUHF帯での通信ですから・・・あんな大型の受信施設は不要なわけでね・・・知識が古すぎるのか?電波に関する基本知識の欠落で分析かね・・・?

出典:中国国内の通信傍受施設を基に筆者作成c JBpress 提供 出典:中国国内の通信傍受施設を基に筆者作成

 短波の様に波長が長い電波ではないのでね・・・近ごろの奴は・・・ネットワーク電子戦システム - Wikipedia こういったコンパクトなシステムですからね・・・

 左のようなサイズのアンテナで良いわけでね。VHF帯だと、こんなものになっちゃうわけでね・・・基本が見通し距離ですしね・・・1960年代の知識で現代を語られても意味が無いと思いますがね・・・最新の知識を仕入れる努力が足りないのではないかと思いますが・・・

2.爆撃機による日本・台湾への軍事威嚇
 中国爆撃機・戦闘機には、情報収集機(エリント機やシギント機)が行動を共にしている場合が多い。その軍事的威嚇飛行には、下記のパターンがある。

@宮古海峡を越えて、西太平洋上に進出し、先島諸島や台湾背後の海域に進入する。
A爆撃機の編隊(6機)が宮古海峡を越えて、南西諸島の太平洋側を北上し、紀伊半島付近まで接近する。
B中国とロシアの爆撃機が共同で、東シナ海〜対馬海峡〜日本海の往復飛行を行う。
C無人機と情報収集機が宮古海峡を越えて、西太平洋上に進出する。
D台湾との中間線を越え、台湾の背後に進入する。
E台湾海峡や東シナ海から台湾や南西諸島(尖閣諸島)に接近する。

 別に、この辺りの飛行は国際法上問題は無いのでね・・・まあ、勝手に怯えるというのもありかね?馬鹿馬鹿しくて話にならん気がするがね。国際海峡とかそういった奴ですからね・・・攻撃に至るような所まで入って来ないので・・・射撃管制レーダーなどの傍受はできないのでね・・・

中国軍機による日・台への軍事的威嚇飛行パターン

出典;統合幕僚監部報道発表を基に筆者作成c JBpress 提供 出典;統合幕僚監部報道発表を基に筆者作成
 これらの接近行動は、「日本や台湾に対する軍事的威圧・威嚇飛行」として説明されることが多い。

 まあ、パターンは決まっていますからね・・・

 だが、実際の狙いはこれだけではない。

 爆撃機・戦闘機だけが接近飛行するのであれば、威圧・威嚇的な行動であると評価されるが、これらにはほとんどの場合、情報収集機が随伴し、また、本土の4つの傍受通信所が、日米台の動きをキャッチしている。

 この4つの傍受施設は短波用なの!時代遅れのシステムなのでね・・・馬鹿じゃん!何のために電子偵察機を伴っているのかね・・・?話にならんじゃん!こいつに搭載されている・・・ボイス通信、モールス通信、機械通信およびレーダー波などを傍受できる各種アンテナが重要なのだからね・・・何だか、毎回・・・無知を晒しているだけのように見えるのですが・・・?

 重要なのは、オンサイトでの受信だからね・・・そのための情報収集機なのに・・・何で、短波の受信施設と結びつけるかね・・・

 ここが注目すべき点であり、中国の狙いがあるのだ。

 何だか・・・間抜けすぎないかね・・・?わ!もう16時を回ったよ、小腹が減った!一旦切る!

2022.01.06

    



 北朝鮮経済の実態 ―両江道恵山からの脱北者の証言 木村 光彦




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