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日本貧窮者経済新聞
 中国漁船団が世界支配の尖兵か・・・?(2)→この最初へ

 前回の続き・・・中国漁船団は世界支配の先兵 ワールド 最新記事 ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト これですね・・・どこの国も魚を食うね・・・私は貧乏で、イワシぐらいしか食えないしね・・・

漁業を利用した外交
マイク・ポンペオ米国務長官は今年8月、中国が「沿岸の国々の主権と管轄権」を侵害する「略奪的漁業慣行」を続けていると批判した。

 米国は基本的に文句をつけるだけね・・・ここから外交が始まるわけ、気に入らないと経済制裁と武力による威圧を始めるわけでね・・・これが、米国に基本外交のスタイルね・・・米国の外交目標の達成のための、敵視による言いがかりがスタートになる・・・

 シンクタンクに言いがかりネタを作らせる・・・報道に流して、とりあえず問題としたいことを世界に周知させる。ここで、米国政府が騒ぎ出して・・・外交の開始になる、気に入らないと、馬鹿げた空母や爆撃機を飛ばして威圧・・・動きが無いと、経済制裁!これね。ワンパターン・・・だから、報道のネットワークを構築したのでしょうね。

中国外務省は、ポンペオは「他の国々にトラブルを引き起こそうとしている」だけだと反論した。

 私も基本的には、そんな風に思いますね・・・米国は問題の提起の仕方が悪いのでね・・・俺たちの都合もあるから考えてくれという要請ではなく、中国は気に入らない!こんな事もやっている、あんなこともやっている・・・政治が悪いんだ!あの体制だから、こんな風になるんだ!・・・このパターンが多いですからね。米国の要求を飲ませるための言いがかりが基本だという事でね・・・

 クレーマーの基本的なパターンね・・・「わがまま老人を出禁にした」ホテルマンの覚悟(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース 我がまま米国の理不尽な要求に対して・・・甘やかしてはいけない!というだけの話ね、要求を簡単に飲めば増長して・・・

■わがまま老人のリクエストの嵐

 「粘着カーペットクリーナーを部屋に置け」「絆創膏を置け」「乳液を置け」「湿布薬を置け」「シャンプーはこれじゃないとだめだ」

 男性は事あるごとに、リクエストをしてきた。

 「その度に彼の部屋に常備される品が増えていき、習慣化してしまったんですね。男性なのに、乳液なんか要るのかなと、僕なんか思ったりもするんですがね。そうやって、ホテル側が甘やかしてきた面もあります」

 リクエストしたものと違う湿布薬が入っていただけでキレる。

 「オレが使っている湿布薬はコレじゃねえ!  わからないのか、おまえは!  おまえはもういい!」

 ホテルの従業員をおまえ呼ばわりして、召使いのように扱う。


 サービスの範囲を明確にしないといけないし、追加料金のオプションでも無いとマズいわけね・・・米国は、既にこの地位を得ちゃったようなものでね・・・

ポンペオが批判したのは、漁業の問題にとどまらない。筆者は漁業とアメリカ外交が専門の歴史家としてかねがね指摘しているが、漁業はしばしば国が外交課題を遂げるための口実になる。アメリカは建国からから20世紀にいたるまで、世界に広がる帝国を作るために直接間接に漁業を使ってきた。今は中国もその手を使っている。

 漁業をするのはOKだが・・・米国は、こいつを基本に棍棒外交を始めるわけでね・・・アメリカは建国からから20世紀にいたるまで、世界に広がる帝国を作るために直接間接に漁業を使って言いがかりをつけて、武力や経済力による脅迫をやってきたわけでね。

 「綿棒が足りないじゃないか。いますぐ、持って来い!」

 あまりの横暴さに、新入社員が泣いてしまったこともある。

 「彼のおかげで、2人辞めました。『あの人には会いたくない。私は金曜日から日曜日だったら勤めてもいいです。あの人のいないときに働きたいです』と言った女性社員もいたのですが、そういうわけにもいきませんからね」


 米国の我儘に泣き寝入りしてはいけないわけでね・・・

国際法が海洋権の定義を開始したのは1800年代で、それ以前の漁業に対する制限は、完全に各国の強制力、即ち軍事力にかかっていた。

 米国が海上民兵から海軍へ移行したのが・・・バルバリア海賊 - Wikipedia これね・・・前にも引用しましたが・・・

1776年にアメリカが独立宣言を発するまで、イギリスと北アフリカ諸国の条約によって、アメリカの船舶はバルバリア海賊の攻撃から保護されていた。

 これね。英国の下の米国だったから、通行税を払わないといけなくなったわけ・・・英国はバルバリアの収税圏に対して・・・

イングランドの海軍力が強くなり、海賊に対する作戦行動を継続できるようになっていくと、次第にバーバリ諸国にとっての負担になっていった。チャールズ2世の治世に一連の遠征を行い、海賊艦隊に勝利し、さらにその母港にも攻撃を掛けて、イングランドの船舶に対するバルバリア海賊の脅威を永遠に止めさせた。1675年、ジョン・ナーボロー卿の率いたイギリス海軍の戦隊がチュニスとの永続する和平協定を交渉し、トリポリとは町を砲撃した後で、その協定を強制した。1676年にはサレとの和平協定が続いた。バーバリ諸国の中で最強だったアルジェとは1671年に結んだ条約を破って1677年に戦争状態に戻ったが、アーサー・ハーバートの指揮するイギリス戦隊がアルジェ軍を破り、1682年に再度和平条約を結ばせ、それは1816年まで続くことになった。この頃に海軍強国として頭角を現したフランスはそれから間もなくの1682年、1683年、さらに1688年にアルジェを砲撃して、永続する和平を確保し、トリポリにも同様に1686年に和平を強要した。

 海軍力の強化による武力による強要をしたわけね・・・この成果を英国の植民地の米国も享受していたわけでね・・・

モロッコは1777年に最初にアメリカ合衆国を認知した国となったが、1784年には独立後のアメリカ船舶を最初に捕獲した北アフリカの国となった。

 認知した理由は・・・米国には英国の宗主権が及ばないことの確認だね・・・だから、拿捕して通行税を払わせることにしたわけ・・・

バルバリア海賊の脅威によって、アメリカ合衆国は1794年3月にアメリカ海軍を創設することになった。

 米国も英国の真似をしていくわけね・・・

アメリカは和平協定を結ぶことには成功したが、攻撃から保護される代償として上納金の支払いを強制された。バーバリ諸国に対する身代金や上納金の支払額が、1800年にはアメリカ合衆国の国家予算の20%にもなった。

 これで米国は学んじゃったわけね・・・攻撃から保護される代償として上納金の支払いは良い商売だと・・・駐留経費を倍増させるとかね・・・ヤクザのミカジメ料と同じ発想ですがね・・・

1801年の第一次バーバリ戦争と1815年の第二次バーバリ戦争によって、上納金の支払いを終わらせるより有利な条約締結に結び付けた。

 戦争によって決着をつけるのが、近頃は禁じられているので、経済制裁を米国は使っているわけで、報道に米国の制裁話が掲載されない日が無いという状況ね・・・

 ただ、このバルバリア海賊に海賊の手法を教えたのは・・・

ジャック・ウォード船長
イングランド人海賊ジャック、あるいはジョン・ウォードは、駐ベニス・イングランド公使から「イングランドから海に出た悪党の中で疑いも無く最大の者」と呼ばれたことがあった。イングランドがスペインと闘っているときにエリザベス女王の私掠船乗り組みとなった。戦後に海賊となった。1603年頃にある船を捕獲した仲間と共にチュニスに渡った。ウォードとその乗組員はイスラム教に改宗した。海賊として成功して金持ちになった。北アフリカ地域に重武装の横帆艦船を導入してガレー船の代わりに使い、それがバルバリア海賊が地中海を支配した要因となった。1622年にペストで死んだ。


 英国人なのでね・・・面白いね。Jack Ward - Wikipedia 興味深い人物・・・

そのため、アメリカ独立戦争を終結させるためにイギリスとの間で1783年に結ばれたパリ条約の交渉中、後にアメリカ大統領に就任するジョン・アダムズは、イギリスは北大西洋で漁業を行うアメリカ人の権利を認めるべきだと主張した。北大西洋はタラとサバの豊かな漁場だったが、ねらいはそれだけではない。アダムスが1783年に獲得した漁業権は、まだ若い国家だったアメリカが世界の海に覇を唱える源泉になった。

 これね・・・欧州も戦争で疲弊していてね・・・ジョン・アダムズはフランスの入れ知恵で漁業権の主張をしたようですね・・・このとき得た漁業権が・・・

 赤の線で印をつけた所の黄色い線が米国とカナダ、当時の英国の支配地域の境界で、赤丸の辺りが米国の漁業権として確定するわけで・・・フランスは、このニューファンドランド島とケープ・ブレトン島の沿岸の漁業権も取れとやったのですが、フランスには内緒で米国は英国と交渉して沖合の漁業権設定をするわけね・・・流石に、沿岸の漁業権までは手放さないだろうと・・・領海の内側までの漁業権ですからね・・・

 つまり、フランスは米国の海上民兵によって、この地域の英国の海軍拠点であるノバ・スコシア半島のハリファックスを無力化したかったようですね・・・武装漁船による威圧ね。

 右の奴で・・・このノバ・スコシア半島の英国のハリファックス要塞44°38'51.0N 63°34'46.6W - Google マップ この黄色の場所ね・・・それに対してフランスのケープ・ブレトン島のルイブール要塞ルイブール要塞 - Google マップ ここの赤丸にあってね・・・フランスとしては米国の海上民兵の加勢が欲しかったわけね。

 間抜けな米国が、中国の海上民兵の宣伝をするのは・・・こういった由来があるわけで・・・馬鹿だね。

 沿岸までの漁業権の取得で海上民兵を散布したかったフランスね・・・だから、中国が「沿岸の国々の主権と管轄権」を侵害する「略奪的漁業慣行」・・・とか叫んでいるわけ・・・元々は、フランスの戦略だね。

 米国はこいつを実施してきたから・・・アダムスが1783年に獲得した漁業権は、まだ若い国家だったアメリカが世界の海に覇を唱える源泉になった・・・とか書いちゃうわけでね・・・漁船を出して理不尽な取り締まりを受けたケシカラン!制裁だ!武威だ!かね・・・?ごねるネタにはなるね・・・

 しかし・・・インターネットの威力って凄いね。私の学生時代には・・・今朝、数時間で調べた事って・・・当時も海事関連の小説が好きで・・・具体的には、クライブ・カッツスラーのダーク・ピット - Wikipedia このシリーズで、色々と調べたりして遊んでいましたが・・・大学の図書館では海事関連の資料が少なくて、国会図書館でも・・・洋書店を回ったりと・・・資料が無くてね。まあ、今でもネット上の日本語の資料が少ないが・・・世界中の資料をチェックすれば・・・米国の言いがかりの源泉になるものが簡単に見いだせるのでね・・・面白いね。ちょっと小腹が減ったよ・・・一旦切って10時のおやつだね。

2020.09.29

    

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