現在をうろうろ(740)
日本貧窮者経済新聞
 新「宇宙基本計画」って何だ?戦争準備か・・・?(42)

 さて、前回の続き・・・なんだか良くわからなくなってきますね。どんな世界を作りたいのか?未来のビジョンを明確にしてくれないと・・・ただ、なんだか支離滅裂な様な感じもしなくもない・・・単なる飾りのためだけの国際性を示そうとしている作文と、核心的だが内容そのものが無さそうな感覚的な理念風の文言・・・イキガリ高校生の不思議な漢字表現に似た感じ・・・

 また、政府全体として、教育機関や有識者、シンクタンク等との連携を図りつつ、世界における日本語の普及、戦略的広報に資する人材の育成等を図る。
 世界の安全保障環境が複雑・多様化する中にあっては、各国の利害が 対立する状況も生じ得る。このような認識の下、客観的な事実を中心と する関連情報を正確かつ効果的に発信することにより、国際世論の正確 な理解を深め、国際社会の安定に寄与する。


 この作文が良くわからない・・・世界における日本語の普及?戦略的広報に資する人材の育成?・・・八紘一宇の海外領土に対する政策かね?客観的な事実を中心と する関連情報を正確かつ効果的に発信・・・確かに、近頃はやってくれますね・・・人道支援で決してイスラム国に対抗する為の援助ではない・・・イスラム国に対抗するための人道支援ってやったわけですから、言い直しても駄目ですね。難民に対する支援として・・・国連機関を通じての援助でもすれば良かったのでしょうが・・・馬鹿正直というか・・・世界が安倍を頼りにしているということじゃないか・・・という過剰な自意識の為せる技なのか?それとも、・・・今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう・・・対立概念のイスラム国という認識が足りなかったのか?・・・それと、多分、イスラム教徒はイスラム国に対して個人的な寄付を行っている者がかなりいるのではないかと・・・ある意味、イスラム国はイスラムを体現しているわけですから。

 日本だと、戦前の古き日本への郷愁・・・靖国参拝、軍国主義、世界に冠たる日本!列強五大国・・・大東亜の盟主・・・

 次は・・・社会的基盤の強化ね・・・価値観の統制か?戦争を支えるために個々人の権利などを制限して国に命を捧げさせるための政策かね?

(3)社会的基盤の強化
 国家安全保障政策を中長期的観点から支えるためには、国民一人一人が、地域と世界の平和と安定及び人類の福祉の向上に寄与することを願いつつ、国家安全保障を身近な問題として捉え、その重要性や複雑性を深く認識することが不可欠である。
 そのため、諸外国やその国民に対する敬意を表し、我が国と郷土を愛する心を養うとともに、領土・主権に関する問題等の安全保障分野に関する啓発や自衛隊、在日米軍等の活動の現状への理解を広げる取組、これらの活動の基盤となる防衛施設周辺の住民の理解と協力を確保するための諸施策等を推進する。


 前半はかなり立派な話になっていますね・・・この最初の文章の方が国家安全保障ではなく、「人間の安全保障」ならね・・・国家安全保障は自国の国益に基づくものですから・・・世界の共和からはちょっと外れる・・・

 人間の安全保障政策を中長期的観点から支えるためには、国民一人一人が、地域と世界の平和と安定及び人類の福祉の向上に寄与することを願いつつ、人間の安全保障を身近な問題として捉え、その重要性や複雑性を深く認識することが不可欠である。

 この方が国際的で簡単になって良いと思いますが・・・しかし・・・自衛隊、在日米軍等の活動の現状への理解を広げる取組、これらの活動の基盤となる防衛施設周辺の住民の理解と協力を確保するための諸施策等を推進・・・というのにはそぐわなくなってくる・・国益のために自衛隊や在日米軍については我慢せよ!防衛施設周辺にも爆弾がミサイルが落ちるようになるが協力せよ!従え!と書いてあるように見える・・・続きは何かな?

(4)知的基盤の強化
 国家安全保障に関する国民的な議論の充実や質の高い政策立案に寄与するため、関係省庁職員の派遣等による高等教育機関における安全保障教育の拡充・高度化、実践的な研究の実施等を図るとともに、これら機関やシンクタンク等と政府の交流を深め、知見の共有を促進する。 こうした取組を通じて、現実的かつ建設的に国家安全保障政策を吟味することができる民間の専門家や行政官の育成を促進するとともに、国家安全保障に知見を有する人材の層を厚くする。


 はあ?これは何?・・・国家安全保障に関する国民的な議論の充実?問題になるのは、どのような議論を充実というのか?不戦の誓いを立て、全ては真摯な外交によって平和な世界を作り出すための努力の話なのか?それとも、恐怖に打ち勝つための、より大きな恐怖の保有・・・大軍拡で中国を圧倒しよう!そのためには大増税!国民一人宛年10万円の安全保障税、払えなければ徴兵だ!精強な軍事国家を建設しよう!

 強い日本を目指すと、戦前の日本がお手本になるのは分かりますが、実際には、日本資本主義の発展の特殊性の問題だと思いますがね・・・日本は他の列強と違って、軍国主義的統一性を持った国家であるからなのでしょう、日本の国内資源は資本主義の発展のためには不十分な資源しか供給できなかったので、資本主義発展の資源獲得のために海外に出なければならないわけで・・・同時に兵器の充実のためには、軍事的に必要な各種産業の様々な名目での奨励・助成金、そして教育など、国家安全保障のための国土強靭化のための支出金などは全て軍事的な物を基幹として行われた・・・近代デジタルライブラリー - 赤字財政とその将来 興味深い本・・・

 さて・・・安全保障教育の拡充・高度化、実践的な研究の実施等を図る・・・か・・・これもまた、方向性の問題ですね。戦争をしないための安全保障なのか?戦争をするための安全保障なのか?これで教育方針が変わりますからね?戦争のできる国・・・ただね・・・戦時国際法などをきちんと教えると、政治屋の絵空事の状況など馬鹿げたものに見えてきますからね。それが問題ですね。

 日本は国際法に関する本が少ないのかね?というより、戦前の国際法は簡単ですね・・・基本は戦時国際法ですから・・・国際法というやつは、条約や慣習法という形で存在しているだけで、一応は法の一般原則も国際法の法源とされますが・・・国家間の纏まった取り決めはやはりハーグ条約あたりを中心に戦前の国際法と称するものは認識されていたような気がしますからね。私なんかも、基本的には戦時国際法あたりから眺めた方なんで未だにその傾向が強いかな・・・法は見出されるもの・・・国際法は法的確信の発現の仲間ですかね・・・従って異なる価値観の下では・・・残念ながら・・・異なる法的確信が対立する事になる・・・民主国家型のものと神の律法の下の国家型のもの・・・イデオロギーの戦いの中ではどちらが正しいのか?それは決められず、どちらの旗の下に立つかだけの問題・・・日本は米国の旗の下で、宗教的確信によって集まった人達に対して戦争をする事になる・・・自由・民主の旗の下で、宗教的確信の中での自由な民と・・・私には、残念ながら選ぶ事はできない・・・そのどちらの世界も、その論理は間違ってはいない・・・ただ、違うだけ。

 やはり、この立場では・・・学者にはなれなかったね。飯の種には成りえない・・・旗色が鮮明ではないから、どちらの味方かを問われると分からないとなるから・・・信用されない人間のパターンかな?中立な研究というのは、研究を利用するものにとってはあまり面白くない・・・どちらかを選択して過激であれば重用されるという学問の不思議・・・

 さて・・・国家安全保障に知見を有する人材の層を厚くする・・・どんな人材の層を厚くするのか?実現すべきは・・・現実的かつ建設的な国家安全保障政策という事になるようですから・・・それより、なんだか核心的な部分と思われるものを抜き出して並べると?

 政府全体として、教育機関や有識者、シンクタンク等との連携を図りつつ、世界における日本語の普及、戦略的広報に資する人材の育成等を図る。

 関係省庁職員の派遣等による高等教育機関における安全保障教育の拡充・高度化、実践的な研究の実施等を図るとともに、これら機関やシンクタンク等と政府の交流を深め、知見の共有を促進する。 こうした取組を通じて、現実的かつ建設的に国家安全保障政策を吟味することができる民間の専門家や行政官の育成を促進するとともに、国家安全保障に知見を有する人材の層を厚くする。

 領土・主権に関する問題等の安全保障分野に関する啓発や自衛隊、在日米軍等の活動の現状への理解を広げる取組、これらの活動の基盤となる防衛施設周辺の住民の理解と協力を確保するための諸施策等を推進する。

 世界における日本語の普及?なんでこいつが入るのかが分からない・・・外国語による発信の強化といったあとでのものですから・・・八紘一宇の匂い・・・厳密には、皇民化教育かな?

 戦前の皇民化教育は主権者である天皇への忠誠を誓わせるために日本標準語の公用語化、家庭内でも現地語の禁止、日本精神の注入・・・目的は、国家に役立つ人材の輩出のために、同化政策を行い国民統合を図り、思想と言語統一によって他民族を日本人化を目指し、日本人と諸外国の民を対等に扱う・・・世界に冠たる日本の下の平和・・・大東亜共栄圏の思想と骨組みは同じと思われますね・・・米国様の政策への忠誠・・・

 文化というものはそう簡単に変化はしない・・・この戦略の27ページ・・・

 1990年代に東欧諸国やASEAN諸国で始まり、2010年代初頭にアラブ諸国に至った世界における民主化の流れは、グローバル化や市場経済化の急速な進展とあいまって、もはや不可逆的なものとなっている。
 一方、「アラブの春」に見られるように、民主化は必ずしもスムーズに進んでいるわけではない。


 これは日本に関しても言える事では?

 戦捷国に強制された日本における民主化の流れは、グローバル化や市場経済の急速な進展に伴って進んだが、景気の減速と政府の借金の山によって有効な政策が打てなくなった現在では、右傾化の激しい政府の方針に見られるように、民主化は必ずしもスムーズに進んでいるわけではない。

 という感じですね。どこも、文化の基層部分は変化しがたいという事なのだと思います。しかし、その時の経済や外交などの関連に於いて、文化の基層の上にかりそめのベールをかぶることになるが、状況が厳しくなるとそのベールは投げ出され、その民族の文化の基層がさらけ出されてしまうという事ではないかと思われますね。極端な話では、生存のためにDNAに書き込まれた民族の記憶・・・豊かな変動の大きな四季の中で、島国であるための飢え死にを克服するための生き方に適応した大和民族、水が無い砂漠の中で乾きによっての死を克服するための生き方に適応したイスラムの民・・・極限状態の選択の差になるという事では?

 さて、やっと終わったから・・・本題の新「宇宙計画」に戻れますね・・・

2015.01.27

  

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