現在をうろうろ(66)

 フロマン氏の思惑は・・・?

 インターネットの威力で、世界をうろつくのが上手くなってきました。というか・・・どんなものが世の中に存在しているかを意識するようないなったという事ですかね。概ねGoogleのニュースなどは上手く出来ているような感じですが、それでもピンポイントに知るためには、当地の報道機関をチェックしないと上手くないという事です。

 どうも、ここまで情報化が進むと、通信社の役割は、単に報じるだけではなく、ニュースについての多様な評価も行わなければならないようになっているという事のようです。ちょっと、海外のニュースソースになりそうなサイトの一覧でも作って、通信社ごっこをするのも面白いような?妄想は広く限りなく・・・ってね。

 イギリスから今度はフランスですが、フランス語が読めないのが問題です。機械翻訳に頼るしかない・・・まあ、英語でも同じような報道があれば、ある程度チェックはできますが・・・今更フランス語を学ぶ気力がね・・・

 さて、夜中にちょっと移動していると、フロマン代表が上院財政委員会通商政策の公聴会で、難航している日本とのTPP交渉がずいぶんと進んできたとか・・・そんな事を説明したようです。果たして、農業と自動車の市場開放はどうなるか?

 問題なのは、自動車の非関税障壁ですかね・・・国内の法制度を大きく整理しないといけない・・・農業は閣僚級の首のすげ替えでもしないと納まらないのではないかと・・・莚旗が立ち並ぶ・・・国内では日本の弱腰外交が喧伝される事になる・・・この手のストレスに日本の政治家は弱いから・・・ちょっと可哀想・・・

 ふむ、フロマン氏関連の報道で興味深いのもがあります・・・どうも4月25日の朝に、ホワイトハウスとフロマン氏との間で、、日米首脳会談の共同声明にホワイトハウス側が「数字を出さなければ日米協議がつまずいたと報道される」と・・・フロマン氏は「数字は外に出すべきでない」と強く反論したとか・・・ニュースソースは交渉筋によるとされているだけなので、不明な部分が多いですが・・・これって・・・数字は出せないというより、数字にならなかったのでは?だって・・・聖域は絶対で譲れないのですから・・・数字が出たら、それは失敗で、しかも日本のTPP交渉の終焉を意味しますから・・・聖域の確保を最優先し、それが確保できないと判断した場合は、脱退も辞さないものとするというやつですから・・・

 日本国内の根回しの時間を与えないと、TPP交渉はおしまい・・・日本は名誉ある脱退を選んでしまいますからね。・・・私の妄想・・・フロマン氏としては、TPP交渉をおしまいにしたくないし、おしまいにしないためにホワイトハウスと激論を戦わせたのでしょう。当然、我が国総理の耳にも入っているのではないかと・・・日本が孤立化して軍備に走ったら・・・これはまずいですからね。

 しかし、TPP交渉関連はどうなっているのか?

 一応の成果らしきものは・・・最後まで交渉対象になっていた豚肉の関税の扱いでしたっけ・・・最後まで交渉対象になったというよりは・・・これしか、交渉のしようがなかったのではないかと・・・多分、それ以外は交渉できなかった・・・

 しかし、甘利大臣はろくでもない看板を背負わされて交渉に出たようですね。・・・交渉官に対する大臣の訓示は・・・TPPは国益をかけた交渉。我が国は世界第三位の経済大国として交渉をリードしていかなくてはならない。交渉官の皆が省益を離れ、常に国益に資するという視点を持てるかどうかが成功のカギである・・・こんな感じですから。TPP政府対策本部・・・

 ちょっと気になるのはTPPの目的と、この訓示の整合性です。TPPって何のためにあるの?ふと、この疑問・・・国益に反するものが押しつけられる?皆でいやいや遣りたくも無い交渉をしている?そういえば、TPPの目的は何?・・・・我が国の首相の弁によれば・・・TPPはアジア・太平洋の「未来の繁栄」を約束する枠組みです・・・ふむ?平成25年3月15日 安倍内閣総理大臣記者会見 平成25年 総理の演説・記者会見など 記者会見 首相官邸ホームページ 未来の繁栄を約束するものなのに反対している・・・未来の繁栄は国益に反するんだ?

 大臣訓示を分析してみましょう・・・TPPは国益をかけた交渉。我が国は世界第三位の経済大国として交渉をリードしていかなくてはならない。交渉官の皆が省益を離れ、常に国益に資するという視点を持てるかどうかが成功のカギである・・・

 駄目だこりゃ・・・省益を離れ、国益で止まっている・・・現在の利益だけで凝り固まっているんじゃないかね?TPPは、アジア・太平洋の未来の繁栄という視点での交渉だということなのに?

 珍しく、この3月15日の安倍内閣総理大臣の記者会見は良い事を言っています。ほんと、珍しく・・・日本は大きな壁にぶつかっています。少子高齢化。長引くデフレ。我が国もいつしか内向き志向が強まってしまったのではないでしょうか。・・・そう、まさに内向きの志向が強まり、それに凝り固まっていて・・・アジア・太平洋の未来の繁栄が視野に入らなくなっているという事ですね。

 それを証明するが如く、甘利大臣のお話がありますね。

 TPPの意義は、我が国への経済効果だけにとどまりません。日本が同盟国である米国とともに、新しい経済圏をつくります。そして、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値を共有する国々が加わります。こうした国々と共に、アジア太平洋地域における新たなルールをつくり上げていくことは、日本の国益となるだけではなくて、必ずや世界に繁栄をもたらすものと確信をしております。と締めくくっておいて・・・我が国は世界第三位の経済大国として交渉をリードしていかなくてはならない。交渉官の皆が省益を離れ、常に国益に資するという視点を持てるかどうかが成功のカギである・・・とやっていますから。

 政治家が、国民に、アジア・太平洋の未来の繁栄を描かせることができない・・・ただ、政治家は自らの無能を、外圧と捉え、内向きの良い顔で糊塗しようとしているとしか言いようがない・・・夢の無い国になったものだ・・・

 首相の立派な演説・・・

 いまだ占領下にあった昭和24年。焼け野原を前に、戦後最初の通商白書はこう訴えました。「通商の振興なくしては、経済の自立は望み得べくもない」。その決意の下に、我が国は自由貿易体制の下で、繁栄をつかむ道を選択したのであります。

 ・・・これは、心なき大臣によって・・・我が国は世界第三位の経済大国として交渉をリードしていかなくてはならない。交渉官の皆が省益を離れ、常に国益に資するという視点を持てるかどうかが成功のカギである・・・とみみっちい話へとすり替えられてしまうわけですね。

 まあ、日本の心は貧しい・・・明日の100より、今日の50ですから・・・決して、明日の100を確実なものにするための努力などしませんからね。夢の無い国・・・滅びるしかないね。最後に、残る資金を軍備に変えて、ひと旗あげて華々しく散りたくなります。・・・桜の花も散り際が大切、いまこそ日本精神の発揚が必要・・・さあ、戦争だ!経済はすでに破綻している・・・やるしかない・・・ここに行きついちゃいますから。やさしい米国の思いやりのあるフロマン氏・・・いや、そんなカッコだけで世界を乱されて堪るか!の強い決意であるような気がします。

 ああ・・・私も少し考え方を変えて・・・今更フランス語を学ぶ気力がね・・・を変えるか・・・

2014.05.03

  

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