現在をうろうろ(48)

 EUの動きが・・・?

 何だろう?EUが金融に関して警戒感を持っているようです?・・・EU said to stress test banks on worst recession scenario yet こんな題名での報道ですね。今まで想定されてきた景気後退のシナリオより深刻な状況を仮定しての、銀行のストレステストを行うとか・・・まあ、経済などは元締めの銀行が、連鎖的に信用不安の対象にならなければ問題ないですが・・・XXが潰れた、あの銀行も駄目だ・・・となれなければ良いわけですから、特定の業種のメインバンクに特化していると厄介ですが・・・ふむ、以前のテストの不備を改善してという事のようです。

 2010年のギリシャでばれた政府債務の粉飾を発端に起こった、資金調達コストの上昇が南欧の複数の国の財政危機を招いたという・・・ソブリン問題の件かね?・・・これが、ギリシア及び財政危機に陥った国の債権を抱え込んでいた金融機関の資産評価に悪影響を与え、金融機関の資産劣化が劣化したぞ・・・って、金融機関の危機なりかかった件かね?

 EUの警戒しているのは・・・国家の破綻ってやつかよ?・・・それで、5月から始まるストレステストの内容を変更して実施するか・・・どんなレベルなんだ?気になります。

 欧州銀行監督機構(EBA)は4月29日にロンドンで詳細を発表する予定か・・・欧州中央銀行(ECB)も来週中には発表・・・関係者がリークした内容では・・・景気後退が2014年で2.2%、2015年で3.4%、2016年には1.4%となることとするとか・・・訳は危ないな・・・能力の限界・・・とにかく2014年に後退が開始され2015年まで続き、2016年に弱いながらも回復期へ入ると想定しているようですね。そうなると・・・9月ごろからギリシアより大きな経済力を持っていると思われている国の信用不安を前提にしている検査で、危ない銀行の健全化を図ろうという事かね?

 とにかく、このテストで対象となるのは、ユーロ圏の銀行の一元的監督の責任を担うECBの域内128銀行を審査するのか・・・EU全体の銀行に対しても行われるこの審査で、合格ラインは自己資本比率に対するリスク加重資産の5.5%か・・・

 このストレステストの発表と共に、2016年の見通しが発表されるとな・・・前回の冬季予測では2014年が1.5%、2015年が2%の成長を見込んでいたが・・・不安材料があるような、無いような・・・とにかく・・・The balance sheet of European banks will be totally robust and transparent to all investors.・・・という事です。

 ふむ・・・EUの金融セクターの規模は・・・2011年では金融機関の総資産は43兆ユーロでEU域のGDPの3.5倍を保有、米国だとGDPに対して金融機関の総資産は0.8倍、日本は1.7倍程度ね・・・EUの金融機関は基本的に金持ちなんだ・・・域内の経済規模に比べると、非常に大きく、集中度が高いから・・・何かあって金融機関が倒れると、それをその金融機関の所在国1国で支えることは困難になるという事か・・・国が傾くより大変なことになるという不安ですね。

 しかも、グローバルにシステム上重要な金融機関・・・なんだかひどい訳だねセンスがない・・・Global Systemically Important Financial Institutions: G-SIFIs 全地球的金融機関・・・倒れたら世界全体が困る規模の銀行って感じですかね。こういった銀行が全世界に30程あって、EU域に15の金融機関があって・・・これがEU域の金融機関の総資産及びシェアの半分に迫るほどの規模だとか・・・

 ふむ・・・こういった銀行が倒れないようにするためか・・・日本にはG-SIFIsに認定されている銀行が3行あって・・・会社四季報2014年2集によれば

 三菱UFJフィナンシャル・グループ 総資産258,441,754百万円で自己資本率4.9%
 みずほフィナンシャル・グループ 総資産188,307,952百万円で自己資本率3.4%
 三井住友フィナンシャル・グループ 総資産157,103,235百万円で自己資本率4.6%か・・・

 うひゃ・・・リスク資産が少ない事を祈ります・・・日本にこんな巨大銀行が3行もあるのか・・・数なら全世界の10%を越える・・・603兆円ほどの資産が集中してるのね・・・そういえば、ゆうちょ銀行の総資産は196兆円とか・・・狭い国土に巨額の資金・・・金融危機が襲ったら・・・

 日本の金融の安定化のための装置はどうなってるのかね?金融庁の管轄かと思われるが・・・破綻処理の準備と予防と早期介入、最後は破綻処理というプロセス・・・

 基本的には銀行が預金取扱業務と高リスク業務・・・危険なレバレッジ取引、自己勘定取引にデリバティブなどなどが切り離されていれば問題ないですが・・・制限はどうなってるのかね?我が国の国債・・・

 ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法・・・こいつもチェックしておく必要があるような感じですね。ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法 - Wikipedia アメリカはいつの間にかこんなものを作っていたのか・・・なるほど、オバマ大統領は旧来的な金持ちや権力者にとっては厄介な大統領なんだね・・・だから、国内での人気がイマイチと言われ、我が国の財務大臣がおかしなことを言うのか・・・

 しかし、その政策は確実で、強いアメリカの再生を目指し、未来志向ですね・・・そして、EUもその方向へ動いているのかね?なんだか、日本が後進国に・・・後ろ向きに進んでいる国のように見えて来た・・・劣悪な政治家の下に、非常に優秀な官僚がいて・・・たたき上げの官僚から国際社会の分かる政治家が出て、旧来的な政治屋の一掃が行われないと日本は沈んじゃうぞ・・・

 外務省あたりに優秀な政治家候補はいないのかね?・・・まあ、金融庁の求人を見ると、どうやらTPP関連で必要になる人材を探しているようですね。・・・国際会議への出席等も含め、外国当局との保険分野(主に会計、監査関連)での金融規制に関する協議・調整に関連する業務に従事・・・知識・経験を有し、国際会議において交渉を行える程度の英語力を有する方・・・公認会計士の資格を有する方・・・留学の経験もしくは英語を使用する業務環境における勤務経験を有する・・・この手の人材は民間でも不足しているのでは?

 なんだかThink tank みたいになってきたが・・・私がやってると Sink tank か・・・しかし・・・自前のThink tankはもてないし、Think tankに依頼するわけにもいかないし・・・自分で考えて流すしかない・・・そのうちSank になるかもしれないが・・・まあ妄想だから・・・pipedreamか タバコでも吸うか・・・

2014.04.27

  

関係ないが興味深いもの
 今回は特になし














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