現在をうろうろ(36)

 日本ってアメリカの属国なのかね?

 なんだか、我が国の報道って不思議な言葉を使うので良くわからない・・・日本って、アメリカの属国なのかと一瞬思ってしまいました。・・・オバマ大統領に反集団的自衛権「直訴」・・・へ・・・安倍晋三政権が目指す憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認を支持しないようオバマ氏に求める文書を在日米大使館に提出した・・・内容は問題ないですが、なんで直訴なんだね?

 直接訴えてはいけないから・・・直訴は禁止、禁令を守らなければ、いかなる理由であれ打首獄門・・・そもそも、なんで国内問題を海外の、指揮権の無いものに直訴という表現になるかね?別に、大使館に出す分には構わないが・・・大統領への手紙ですからね。普通にホワイトハウス、大統領様で届くと思うが・・・

 なんだか、日本の政治って江戸時代から進歩していないのではないかと思ってしまう・・・どうも、私の頭の中は欧米思想で固まっていて、日本的なものをまるで理解できないのかと心配になってきます。日本は近代国家ではないのかね?

 ざっとニュースを眺めていると・・・赤新聞系だからあまり、当てにはできないが・・・“死に体”オバマ大統領の訪日で安倍首相が自由貿易の敵にされる恐れ・・・とかやっていますね。ふむ、そんな奴を国賓にして、さらに すし店に招き非公式の夕食会で両首脳が“信頼醸成”を図る・・・そもそも、日本への到着時刻も確定していないとな・・・

 アメリカではTPPの話題はそこそこあるけど・・・あれって、大統領の直接指揮という感じではないような・・・完全に別の部署の話という感じ・・・ちょっと気になるアジア歴訪の旅・・・公開された大統領スケジュールを機械翻訳してみると次のようなものです。所々変だけどまあ、いいか・・・陛下の名前は大丈夫かな・・・

オバマ大統領の2014年4月、アジアの旅スケジュール
2014年4月22日(火曜日) 午前中は、オバマ大統領は東京、日本に出発
2014年4月23日(水曜日) 午後は、オバマ大統領が東京に到着
 その後、大統領はプライベートなディナーのために、日本の安倍晋三首相に参加
2014年4月24日(木曜日) 午前中は、オバマ大統領が皇居で天皇明仁と会談
 大統領は赤坂宮殿で日本の安倍晋三首相と会談
 午後には、大統領は安倍首相との共同記者会見に参加して
 その後、オバマ大統領は日本科学未来館の学生と若者や科学イベントでの発言を配信
 大統領は明治神宮を訪問
 オバマ大統領は、日本国家ディナーに出席し、発言を提供
2014年4月25日(金曜日) 午前中は、オバマ大統領が在日米大使館のメンバーを迎えて
 後でその日の朝、大統領は、日本の明仁天皇に別れ入札
 午後は、オバマ大統領は、ソウル、韓国に出張
 大統領は国立戦争記念館を訪問し、花輪敷設式典に参加
 その後、大統領はGyengbok宮殿を訪問
 オバマ大統領は青瓦台で朴大統領と会談
2014年4月26日(土曜日) 午前中は、オバマ大統領は貿易政策を議論するビジネスリーダーとの円卓会議に参加して
 その後、大統領は龍山駐屯地での連合軍司令部のブリーフィングに参加し、発言を提供
 午後には、大統領は、マレーシアのクアラルンプールに移動
 オバマ大統領は議会広場に到着セレモニーに参加
 その日の夕方、大統領は晩餐会に出席し、イスタナネガラに備考を実現
2014年4月27日(日曜日)  午前中は、オバマ大統領がマレーシアの米国大使館のメンバーを迎えて
 その後、大統領は、マレーシアの国立モスクを訪問
 オバマ大統領はペルダナプトラでナジブ首相ラザクと会談
 午後は、オバマ大統領はナジブ首相ラザクで作業昼食に出席
 大統領はマレーシアのグローバル・イノベーションと創造センターでの発言を提供
 その後、大統領は、マレーシアの大学で若い東南アジア・リーダーズ・イニシアチブ市庁舎に参加
2014年4月28日(月曜日) 大統領はフィリピン・マニラに出張し、マラカニアン宮殿に到着セレモニーに参加
 後でその日の午後、オバマ大統領は、フィリピンの大統領ベニグノS.アキノIIIと会談
 オバマ大統領はアキノ大統領との共同記者会見に参加して
 大統領はフィリピン米国大使館のメンバーを迎えて
 その日の夕方、大統領はマラカニアン宮殿でアキノ大統領との晩餐会に出席
2014年4月29日(火曜日) 午前中は、オバマ大統領はフォートBonafacioの発言を提供
 後でその日の朝、大統領はマニラアメリカ人墓地に花輪敷設式典に参加
 大統領はワシントンD.C.に戻って移動する

 宗教施設を回っているのが気になりますね。神社にモスク・墓地・・・戦争記念館の性格が分からないが・・・戦争記念館 どうやらこの記念館は、護国追慕室を中心に作られているようです・・・韓国は外国の勢力の絶え間ない侵略に対しながらも、強靭な抵抗精神で国を守り、現在の大韓民国を継承し発展させることができた。先烈たちの護国精神は、三国時代から高麗時代、朝鮮時代、大韓帝国の時代を経て、大韓民国政府樹立以後から今日に至るまで、戦争の危機から国を救った原動力であった。護国追慕室は、国家と民族が危機におかれた時、国防の第一線で護国英霊に散華した先烈たちの精神と忠節の意味を振りかえり、追慕する殿堂である。という事ですね。

 マレーシアの国立モスクはどんなものかな・・・どうやら普通のモスクなんですがMakam Pahlawan - Wikipedia, the free encyclopedia こういった国家指導者の霊廟があるようです。すると、明治神宮の参拝は国家指導者の慰霊という事になるのでしょうか?国家の建設に努力した者・・・か・・・

 そして、マニラアメリカ人墓地は・・・Manila American Cemetery and Memorial - Wikipedia, the free encyclopedia これによれば・・・
With a total of 17,206 graves, it has the largest number of graves of any cemetery for U.S. personnel killed during World War II and holds war dead from the Philippines and other allied nations.

Many of the personnel whose remains are interred or represented were killed in New Guinea, or during the Battle of the Philippines (1941〜42) or the Allied recapture of the islands.

 何と、今回のアジア歴訪の旅の意味はこれじゃないですかね・・・明治天皇をしのび、韓国での戦死者をしのび、マレーシアの建国のために努力をした人々をしのび、そしてマニラでの米兵及びフィリピンなどの同盟国の戦死者をしのぶ・・・極めて明瞭なメッセージじゃないかね。

 なんだか、辛辣な・・・私の妄想かね?非常に気になるが・・・明治神宮の訪問に関しては・・・韓国・中央日報は日本国内ではオバマ大統領が明治神宮訪問を選択したのは安倍首相の靖国参拝をけん制する意図があると指摘する声もあるとしている。報道は、「明治天皇は1910年に日韓併合を強行した中心人物の1人。オバマ大統領の明治神宮訪問は韓国にとっても不愉快なこと」と指摘。米国の外交消息筋も「歴代大統領も訪問しており、ホワイトハウスは気にしないだろう。しかし、現在の微妙な日韓関係を考慮するなら、確かに思慮不足と言える」としている。

 どうやら、明治天皇を現在の日本を築き上げた人物として考えているようです。その日本が今、どうなっているのか?3つのもので示そうとしているような?日韓併合の話ではないと思われます。そんな思慮の無いことなどしないと思いますからね。多分、アメリカに戻ったら何かの発表があるのではないかと・・・なんとなく、非常に深い思慮が働いているのかと思われますが、そういった方向へ考えている報道が、残念ながら日本では見当たりません。

 歴訪でのもうひと系列は・・・日本での若者に対する科学関連のもの、ビジネスリーダーとの円卓会議、若い東南アジア・リーダーズ・イニシアチブへの参加、フォート・ボニファシオで何やら話すわけです・・・過去をしのび、未来を語るわけです。最後のフォート・ボニファシオですが、これって元要塞ですね、要塞が現在Fort Bonifacio - Wikipedia, the free encyclopedia アメリカ軍がその統治下に作った要塞ですね。当時の要塞の名前はFort William McKinley - Wikipedia, the free encyclopedia でした、フィリピンが独立すると、この要塞の名前はアンドレス・ボニファシオ - Wikipedia に因んで改名されます。そして、この要塞は現在フィリピンの最先端の都市Fort Bonifacio - Wikipedia, the free encyclopedia として建設が進んでいる・・・

 どう見ても、日本に遊びに来るのではなく、行動によって、過去 そして 未来 を語ろうとしているとしか思えませんが・・・なんとなく、日本の政治家とは比較にならない大きさを持っているような・・・これじゃ、日本はアメリカの属国にもなれないような?遠大な計画・・・それを、今回のアジア歴訪の旅で示そうとしているのではないかと・・・多忙な仕事の中で時間を割いて友好ゴッコをするほどアメリカ大統領は暇ではないと思いますが。アメリカの作った要塞が、社会的平等を実現する革命を行おうとする若者・・・旧来的な経済基盤と結びついた革命グループと対立して、逮捕され、1897年5月10日に処刑された人物の名を冠している・・・新都市へ・・・どうも、合衆国大統領は未来を語ろうとしているようにしか思えないですが。

 馬鹿な歓迎を、我が国の首相がしないことを祈りたいと思います。どうやら、合衆国大統領様は御馬鹿な政治家相手に歴訪するつもりは更々ないような感じですね。アメリカは怖い国です。まさか・・・モンロー主義か?

2014.04.24

  

関係ないが興味深いもの
 今回は特になし














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