豊かさって・・・? 続きの続き

 豊かさに取りつかれてしまいました・・・そう、豊かさとは・・・ある意味知恵なのでは?なんてね。知恵によって、さまざまなものが価値あるものへ転化していきます。科学ってある意味、知恵の学であるのかもしれません・・・まあ、錬金術の末裔とも言えますから間違いないのでは?なんってね。

 日本が輸出で大きく伸びることができたのも・・・製造技術という魔法を持っていたからですね。ただの土塊を鉄やアルミやガラスに換え、黒いどろどろとした油から彩り豊かな素材を作り出し・・・素晴らしい製品として、非常に大きな付加価値をつけて売り出して行ったからです。

 さて、わが国はどうなるのやら?一番怖いのは・・・円安になって、株式市場から海外投資家が資金を引き抜いたら?というやつですかね・・・特に、ヘッジファンドの連中が・・・株価がここまで上昇したので一時期に売ったら・・・間違いなくあっと言う間に株価が下がるトレンドを作り出してしまいますね。あとは、連鎖的に・・・暴落・・・まあ、会社自体の価値そのものは変わりませんが、資金調達能力が下がりますし、金融機関は苦しみますね。

 失われた20年と同じ心理が株式市場にも働くと・・・何しろ日本人は保守的で、自らお祭り騒ぎ(バブル)は作り出せないのでは・・・なんってね。円安になって喜んでいるんですから・・・円高でも貿易黒字になるような錬金術を持たなければ、貿易立国にはなれない・・・高品質な労働力の神話も徐々にほころびてきているような?勤勉な日本人というのはかなり希少価値となっているのでは?

 豊かさの弊害ってやつですかね?人間、ある程度豊かでない方が努力しますからね・・・新しいのを買えばいいや!ってね。私なんかは、どうも諦めが悪い方なので動きそうなものは無理やり動かす方ですから・・・

 そういえば、先日、ワイヤレスマイクをちょっと整備していました。残念なことに専用充電電池が製造中止になっているものなんです。ネット上を眺めると、一応は細々と流通しているようなんですが1個の値段が中古で2000円から1500円程度、どう見ても単3型ニッカド電池を2本直列にしたものなんですが・・・ニッカド電池の流通は減っていますが、単三型なら4本で1000円弱かな・・・とりあえず4本買い込んで入れてみました。

 右の写真のやつです。第一興商の扱っていたワイヤレスマイクシステム DW8600 ってやつです。

 結果はマイクシステムは完璧に動くんですが・・・なぜか充電されない・・・充電器の端子電圧を測ると、間違いなく電圧は出ているのでね。

 動作は完璧なんですが、充電が・・・何か仕掛けがあるのか?気がつくのに時間がかかりました。気がつけば簡単・・・単三乾電池2本でも動くことは分かっていて・・・

 ああ、一次電池と二次電池の違いで誤充電を防ぐための仕掛けがあるはず・・・

 ここで落ち着いて純正バッテリーを見ると・・・なあ〜んだ!って気付くわけです。

 ちょろいもの、ナイフを出して1本のニッカドバッテリーの被覆を切り裂いておしまい!明るいところでマイクの電池室の奥を覗いて、電極の存在に気付きました。

 これで完璧に動作してくれました。電池の横っ腹を電極として使うなんって・・・ってね。これで、12万円が浮いてくれました。ワイヤレスマイクシステムは高価な代物です。まあ、これは補助的なマイクシステムなんですが・・・メインはシュアーのやつなんでね。やっぱり老舗のワイヤードのマイクは音が良いので・・・

 こういった事に気付くことも豊かさの一部であるというわけです。純正の中古電池を2本買い込むと3000円、これなら1000円以下、寿命を考えなければ、最低価格帯のニッケル水素電池でも構わないのでしょう・・・これなら500円を切ります・・・

 豊かになるためには、持てるものを最大限に活用するということなのでは?古いから、補修が困難だから・・・新しいものにするのではなく・・・とは言うものの、古いPCはね・・・さすがにインテリアにしかならない物がありますね。でも・・・使えるかも?MacのSEとか・・・発売当時のソフトなら十分に動くのでしょうが・・・ワープロなど互換性を気にしなければそこそこ動くのでしょうが・・・速度を要求する物は・・・残念ながら懐古趣味になってしまうのでしょう。まあ、そのうち、所有するオールドMacを動かしてみますかね・・・果たして動くのか?

 ちょっと、使いたいソフト&ハードもあるんですが・・・泥沼に陥りそうなので手を出していませんけど・・・四半世紀前の・・・こういった物に手を出せる時間的な余裕が近頃なくて・・・時間的な豊かさというのもありますね。

 やりたいことをするための時間・・・それは可処分所得に比例するのかな?二乗ぐらい?それとも三乗・・・労働時間に反比例?いずれにせよ、自分が使える時間って・・・1日の3分の2程度の16時間ぐらいですかね?寝たり食べたり風呂トイレ・・・は欠かせないのですから。

 人の一生はおよそ3万日、1万日分は間違いなく寝てるし・・・私なんか、あと1万日ぐらい生きられるのかな?と考えると、時間は貴重です。ぼーっとしていても1日が過ぎて行きます。やりたいことはたくさんあるのに・・・寝ている上に、1日8時間の労働・・・通勤に往復2時間も使ったら・・・まあ、仕事がしたいことのトップであればよいのでしょう。

 自分の時間をいやいや切り売りするのは良くない・・・仕事を楽しめればよい・・・のでしょうがね。しかし・・・自分の好きなこと、趣味の延長でプロとなったときに大成するかどうかはなかなか難しい・・・遊びと仕事の差は・・・締め切りと責任の存在ですかね。

 まあ、優秀な人間って・・・目的意識が強いので、遊びでも仕事でも締め切りと責任を持って行動しますから・・・結局のところ、無能な人間と有能な人間の差ということになってしまうのかな?有能な人間ってのが・・・大いなる生きる力を持つものであって、それに率いられる無能な人間という、支配・被支配の基本構図へとなっていくのか・・・

 優秀な人間は・・・マネジメントの才があるということになるのでしょう・・・マネジメントの中身は何だっけ?・・・漠然と管理と訳されますが、人・物・金・情報を管理・・・ってやつの効率的な運用を行う・・・もう少し細かく見ると、運用可能な人・物を評価・分析し、計画に基づいて業務を選択、実行しその結果から業務を改善し、リスクを回避し、最小の金で人・物を運用するために業務を統合し、人・物の動員を調整し指揮・統制を行いより高く組織化すること・・・だな。

 たとえば、今回いじっていたワイヤレスマイクも・・・一応動作する高価なワイヤレスマイクがある。問題点は新しいニッカドバッテリーが無い。中古でも新品でも不良在庫だったが希少性によっての高価なものとなったものしか出回っていない・・・専用電池は単三型2本の組電池と思惟される。ここまでが運用可能な物の評価分析ですね。人的な動員に関しては自分がこれをやるかどうか?こいつは、とりあえずやる気満々・・・運用するために必要な物資の動員計画については、ネット上の調査で中古2000円、かなり前の不良在庫の新品1500円程度、単三型ニッカド2本500円程度、中古も新品も使えるが高価、数年後の入荷はあまり期待できない。リスクを考えると、毎回抜いて充電器にかけて・・・という程度のリスクの単三型2本に決定。そして、購入し、入れ替えて業務開始・・・充電されないという結果から、見直し・・・通常電池と充電式電池の認識法の理解で問題解決!というフローになるのでしょう。

 さて・・・物価はどうなるのでしょか?円安になって舶来品が高価なものへと変容すると・・・そして、株もこのところ安くなって・・・外国人投資家が資金を引き揚げているのかな?そして、日銀は・・・

 日銀が1日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」(第53回)によると、「1年後の物価は現在と比べて何%程度変化すると思うか」との質問に対する回答は、中央値でプラス3.0%となった。

 とさ、物価が3%上昇か・・・こうなると消費税は高くなり・・・事実上貨幣価値は下がったのと同じで、さらに賃上げがなければ私のような庶民の生活は苦しくなる・・・

 安倍晋三首相が掲げるデフレからの早期脱却を実現するため、黒田東彦総裁ら日銀新執行部は消費者物価の前年比上昇率で2%とする目標の達成に全力をあげる姿勢を明確にしており、家計の物価見通しがどのように変化するかも注目されている。

 ロイターはと続けているから・・・さて、日本経済はどうなることやら?なんとなく・・・恐慌のパターンが近づいてきたような?まあ、最悪を予測しておけばそれほどあわてる必要はないか?別に悲観論者ではないですが・・・良くないパターンであることは間違いないですね。政治家の言動で日本人ってときどき底抜けの楽観をやらかしますから。そして、踊らされて、現実に直面する・・・ああ、まだしばらくの猶予があると思ったのが甘かったかな?

 とにかく、株価は昨年の11月の水準ぐらいまで戻るかな?それとも8月ごろの水準か?これで消費税が8%、さらには10%に上がり、株取引などによる利益に対する税金が20%になると・・・投資家なんってやってられなくなるのでは?ああ・・・やはり、自営農が良いのかも?悪徳不動産屋の話では・・・やはり、貧農を借金で縛って米・野菜の現物による年貢も納めさせる方が良いのでは?なんって言ってるし・・・そうすれば、エンゲル係数は0になり、消費税の追及も及ばないことになるか・・・食べるだけなら・・・

 なんとなく、IT技術の発達でさまざまなことで社会の変化が始まっているような?もしかしたら・・・中央集権機構ってのが解体される準備段階か?何しろ・・・巨大になりすぎた機構は、大男総身に知恵が回りかね・・・というやつに陥る可能性が・・・ふとね。

 まさか・・・

(2013.04.04)

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