豊かさって・・・?

 787型機のバッテリー問題はなかなか解決しません・・・困ったものです。絶対に早期に解決するものと思って・・・ANAの株を買い込みましたが、進展が無くて・・・いつになったら良い材料が現れるかと、毎日気にしています。

 早期に解決すると思ったのは・・・どうせ、機体内の気圧変化によって、なまじ頑丈な容器に納めたために、局部的な変形が起こっての不具合ぐらいに考えたためなんです。どうせ、環境温度の変化に大きなマージンを取るために、容器を頑丈にして、減圧弁圧を高くしたのだと思ったのでね。そうなれば、部分的なひずみが生じると・・・円筒形の容器ですからどこが変形する?シール部か、円筒の側面中央か・・・エネルギー密度が高いから、電極と電極の距離の小さな差が、大きなエネルギー傾斜になるとか・・・セパレーターの性能が・・・とか・・・素人がいい加減に考えて・・・こりゃ意外と早くに決着がつくぞ!なんって思っての判断ですがね。

 残念ながら、そんなに簡単なことではないような感じです。

 まあ、いっそのこと、日本の原発と同じで、こんな危険なリチウム電池など排除するのも良いかもしれません。感情論としてなら、わが国は、リチウム電池を航空機に乗せるのに反対をし、787型機を廃棄への方向を打ち出せばよいのではないかと思います。原子力だって、リチウムだって、安全性に問題がある曰くつきの物質ですからね。

 しかし核とリチウムではどうやら格が違うらしくて、そこまで過激な意見が出てこないのは面白いなと思うわけです。日本の交通事故による死者は1年で4400人もいますね。さすがに、近頃の人間は動きが良くなって、自動車に引き潰されることは少なくなったようですが、これだけの死者が出るのですから・・・自動車を全廃するのも良いかも?なんって思ったりもします。自動車を全廃すると良いことは?空気がうまくなる・・・悪いことは、生活が単調になる。道路に動物の排せつ物が多くなる・・・店まで歩くのは大変・・・酒屋へ三里 豆腐屋へ二里・・・なんって所に住むのは・・・まあ、酒を飲まなきゃ良いのでしょうね・・・「ほとゝぎす自由自在に聞く里は酒屋へ三里 豆腐屋へ二里」この句からすると、ホトトギス声を気にしなければOKなのでしょう。

 この句の作者、はホトトギスを愛しつつも、酒への愛が深かったのか?それとも、冬は酒を愛し、夏は禁酒を行ったのか?それとも、ホトトギスの初音を聞かんと、酒樽一つ持ちてきぬ、この酒無くなりぬ前にホトトギスの鳴くことを強く望まんとかやってたのでしょうか?岸文笑でしたっけ?絵草子を画いたとか・・・まあ、今の私は居酒屋に巣食うネズミのような生活をしていますから・・・ビールサーバーやら置いてあるわけですから・・・

 おっと、とにかくいずれにせよ、高密度のエネルギーの扱いは面倒ということなのでしょう。そういえば、大昔、蒸気機関の黎明期にも、ボイラーの爆発などで、安全性への疑念から禁止の動きがあったりとか・・・しかし、そういった事故から学び、新たな技術を飼いならしてきたんですから・・・前例のないものが、やがて、前例となって発展を遂げて行くことになります。

 航空機も・・・落ちる可能性は十分にあるので、これまた廃棄してしまうと良いような?しかし、危険と言われつつもその利便性で製造され、落ちにくく改良を施され・・・作られているわけです。

 原子力はどうなるのか?まあ、当分は石炭や石油があるので、細々とそれを焚いて電気を作ればよいでしょう。しかし、掘りつくしたらおしまい・・・まあ、ウランだって掘りつくしたらおしまいですが・・・ただ、エネルギーの量が格段に違う・・・さて、どうなるのか?感情論は徐々に沈静化してきているような感じ・・・結局、騒ぎ疲れて経済が優先することになるのでしょう。

 技術というのは、理解できるかできないか・・・それとも、気にしなくて済むようになるか・・・まあ、そんなところなのでしょう。リチウム電池なんってそれに近いか?高密度のエネルギー・・・ちょっと前まで、非常に注意深く扱わないといけない電池だったのが、安全と思われ・・・それほど気を使わなくても済むようになって・・・いつの間にか、大々的に使われ・・・そして787型機で、やっぱり危ない!ってね。

 原子力も、いつの間にか日常のエネルギーと思われていたのが、実のところ高度なシステムによって運用され、そのシステムがうまく働かないと十分なコントロールが不能になるわけです。そう簡単に、そういった事が起こらないように考えて作っても、想定外のことが起こり、教訓によってちょっと賢くなるわけです。

 しかし、技術の進歩を認めず、学ぶことで技術を知ろうともしないで、常に反対を唱える人間っていますね。なんでもNo!って輩が・・・そういった人間がまた、口当たりの良い言葉だと、なんでもYes!って叫ぶような?

 まあ、技術というのはよくわからない部分が多くて・・・そういえば、このところ料理をして遊んでいますが、調理の中で生まれるうまみ成分・・・こいつが結構難物です。うまみ成分は、食材に含まれるアミノ酸を絶妙のバランスにする作業にほかなりません。豚骨を煮込んで・・・とか、発酵を利用してたんぱく質を分解・・・料理は化学でもあるわけです。しかし、塩酸を使った加水分解はだめ!なんって言われますが・・・理由は・・・塩酸で分解すると、現在発癌性物質と疑われているクロロプロパノール類が少量生成する事があるとのこと・・・う〜ん・・・塩酸処理は、我が胃袋の中でも行われているが・・・とか・・・何が危険なのか?

 化学物質って言っても、普通に自然中にあるし・・・自然××とか・・・いわれるものは良くわかりません。天然水とか・・・さまざまな不純物の集まりとして・・・自然水・・・超純水とは確かに違うが・・・おいしい水で十分に思えますが・・・ペットボトルの水などやはり容器の成分がしみだすでしょうが・・・ガラスのコップだって、シリカ成分が溶け出しますし・・・これも、また自然・・・

 ふと・・・アインシュタインの「数学嫌いの原因が果して生徒の無能にのみよるかどうだか私にはよく分らない。むしろ私は多くの場合にその責任が教師の無能にあるような気がする。大概の教師はいろんな下らない問題を生徒にしかけて時間を空費している。生徒が知らない事を無理に聞いている。本当の疑問のしかけ方は、相手が知っているか、あるいは知り得る事を聞き出す事でなければならない。それで、こういう罪過の行われるところでは大概教師の方が主な咎とがを蒙こうむらなければならない。学級の出来栄えは教師の能力の尺度になる。一体学級の出来栄えには自ずから一定の平均値があってその上下に若干の出入りがある。その平均が得られれば、それでかなり結構な訳である。しかしもしある学級の進歩が平均以下であるという場合には、悪い学年だというより、むしろ先生が悪いと云った方がいい。大抵の場合に教師は必要な事項はよく理解もし、また教材として自由にこなすだけの力はある。しかしそれを面白くする力がない。これがほとんどいつでも禍わざわいの源になるのである。先生が退屈の呼吸いきを吹きかけた日には生徒は窒息してしまう。教える能力というのは面白く教える事である。どんな抽象的な教材でも、それが生徒の心の琴線に共鳴を起させるようにし、好奇心をいつも活かしておかねばならない。」寺田寅彦の著作から・・・

 この文章は好きですね。数学・教師の部分に別な言葉を入れても真理を表してくれることが多いのでね。しかし・・・日本経済はどうなるのやら?ちょっと気になります。ニュースでは、日本文化の世界への発信を強化するとかやっているとか?アニメって日本文化なのか?馬鹿みたい・・・パブロフの犬のような?気が・・・知り合いにパチンコ・スロットで生計を立てているのがいます・・・その言によれば・・・パチスロの5号機では勝機はほとんどない、でも、プロとしては出せるが・・・食べて行くのはやっと・・・確かに、見せ方は上手い・・・アニメなど飽きさせないけど・・・出ない・・・映像と光で、アドレナリンは間違いなく出るけど・・・ノスタルジーの威力・・・でも、あの設定で出すのは10時間もかかる・・・設定1から6を均等に設定しなければならないという法律でも作ってくれないと、プロとして生きて行くのは大変・・・だと・・・

 アニメは・・・私の専門の教材と大差ないような?通過儀礼のように、ある年代に興味を与えるもの・・・そして、後年のノスタルジー・・・こいつを日本の産業の柱にするなんて?聞き違いだったのか?

 しかし、確かに1つの日本を代表する産業としてアニメもあるなぁ〜なんて思いますが・・・メジャーではないような?株をいじっていると、やはり基本は日経225銘柄・・・知人の専門領域で225非採用銘柄を買い込んで、投資額の25%増しの利益を得ましたが・・・これも、アニメもまた王道ではない・・・そんな気がしますね。

 とにかく、日本経済は・・・どうなるんだろう?少なくとも物価は2%上昇することになるのでしょう。最後の手段は紙幣の増刷・・・円を弱くして、国内の賃金レベルを下げる・・・確かに、この解決法が良いと思われるが・・・下層階級が作られていくことになるのでしょう。

 さて、円安・・・円安が続けば、株価は上昇、ここで株を買い込んで円の下落に伴う利益を確定してしまえば、円安によって失われる価値を多少は緩和できるかな・・・頑張って株で利益を上げるしかないね。インフレの結果は見えているから、インフレ=紙幣価値の下落に巻き込まれないように、投資を行うことが肝要か・・・デフレの方が、私のような庶民には良いのでありますがね。困ったものです。

 いずれにせよ、旧来的な経済学はすでに意味を持たない物になりつつあるような・・・まあ、最新の経済学を知る機会が少ないというのもありますが、工業の伸長に伴って発達した経済学は、すでに過去の物に思われるのでね。

 何しろ、商品の希少性なんって概念は・・・現在ではほとんど無いのでは?新奇なものイノベーション・・・ライフスタイルの変化・・・ってなるのでしょう。

 そうだ・・・新しい下層階層の定義を考えつきました。エンゲル係数はあまり意味を持たないので・・・情報関連機器・・・携帯電話とインターネット接続環境を持てなくなったら下層階層入りかな?なんって・・・だって、携帯電話があれば、社会の様子が分かり、遠隔地との瞬時のコミュニケーションが成立、カメラ・テレビ・メディアプレーヤーとして機能し・・・つまりAVシステムのコアになるものですから。

 ちょっと昔のお金持ちの家をイメージします。庶民に比べて大きな建物・・・大人数を入れることができる広間と、それに見合った厨房・什器、書物、ちょっと大きなTV・ステレオ、レコードコレクション、映画などのソフトウエア・・・こんな、前コンピュータ時代の裕福な家・・・レコードやビデオソフトは、今やネット上に存在し、家の中の空間にはそんなものは置かれなくなりつつあるのでね。TVやラジオは今や過去のもの・・・ネット上にその全てが存在し、インターネット端末はそのすべてに置き換わってしまったのですから。

 情報端末すら持てない者が下層階層と定義してもよさそうな?ふと、豊かさとは何か?一般家庭にないものがある素晴らしい場所をイメージすると・・・

 最新のオーディオビジュアルソフトは、かなりの物がネット上に存在・・・よいPCと高輝度高画質のモニタかプロジェクターに良質なサラウンドシステム・・・を広い部屋に設置、良質のソファー、バーカウンターに各種の酒、生ビールのサーバーなんかも素敵です。こじんまりとした機能的な厨房設備、ちょっと大きな冷凍庫と冷蔵庫があればOKですかね?あとは、落ち着いた寝室に、ジェットバスの風呂・・・基本機能に見合った調度品と書庫でもあればOKか・・・後は、ガレージとそれなりの車があればよいのでしょう。

 しかし、これって、それほど金がかかる物でもなさそうな?プロジェクター、PC、AVアンプ、スピーカーBSやらCSのチューナー、高速のインターネット、カラオケ・・・200万から300万円で、厨房設備200万、車は500万、技術的なイノベーションがなければ、維持費はそれほどかからずに、ソフト関連で月々10万円ほど・・・食料・酒で1人前10万円ほど、1人増えるごとに2万円ぐらいかね?

 ・・・物質的な豊かさはすでに、ある程度の給与水準に達すると・・・文化財クラスのお宝でもなければ、その差は僅少になってしまうのでは?となると、格差は・・・家事労働でどれだけ人を雇っているか?ということに尽きるのでしょう。世界は、どうやら再編を待っているような?

(2013.03.28)

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