さあ、食物屋の開店準備だ・・・・

このところ忙しくて・・・といいつつ気晴らしに駄文を書いていたりもしますが・・・とにかく忙しいんです。例のラーメン屋というか中華屋というか、大衆食堂というか・・・とにかく、食い物屋なんですが・・・この開店準備に追われています。

専門の大工・左官・建具屋・電気屋・水道屋・ペンキ屋・看板屋などを使わずに開業しようというのでなかなか大変です。まあ、それなりに技術を持った人間が集まっていたりしますから、そこそこ何とかなるものです。

ただ、難点はコンビニが近いのでビールを飲みながらの仕事になるので、そう簡単にパッパと片付くわけでもないのがね。そんなことはわかっていますが、専門職の手間賃とビール代を比べると自ずと明らか・・・

家賃の格安な店舗なんで、怪しいと思っていたら・・・案の定、床や壁やら・・・かなり状態が悪く・・・困ったものです。工務店や不動産屋の社長のところから、資材の提供を受けたりしています。代金の代わりに食事の提供などで誤魔化していますが・・・まあ、それなりに代替のないもので、新品を購入するしかないものなどあって、それなりに物入りだったりします。

現在までに、単品で高価なものというと、ビルジポンプかな?最初はまともに動いていたポンプが梅雨に入って調子が悪くなり、仕方無しに買いこんで設置しました。こんなのも下水道関係の業者に頼むと工賃込みでかなり高価なものになってしまいますがね。道路に比べると、多少低いんで排水のためにこんなものが必要なのか・・・なんってやつです。

とにかく、厨房は無事に仕上がって、保健所の検査も通りましたから、開業へ大きく踏み出していることは間違いありません。あとは、内装と外装・看板と進めば6月中のオープンが可能です。

ああ、もうじき楽しい準備期間は終了してしまいます。今度は、農業でもやりますかね?久々に研究も面白いかも?技術としては無菌培養などもできますから、おいしかった野菜のクローンとか冗談で作ってみるのもよいかも・・・お遊びならね。

ほかには、水耕栽培なんってのも面白いのでは?なんってね。植物工場なんってやつも興味あるんです。どうも、有機農法というのはあまり面白みが無いようなそんな気がします。確かに、自然を模倣し、生物による濃縮によって植物が必要とする微量元素を確保する方法ですね。

まあ、普通に売られている化成肥料には、主成分としての窒素・燐酸・カリウムですから、どうしても微量元素が不足します。そういえば、我が旧北浦町の土地などは、今は青々とした雑草が生えていますが、以前はあまり緑が濃くなかったんです。色が薄いのは、特に苦土が不足している為と思惟されたので、苦土肥料をばら撒くと・・・緑が濃くなりましたね。おかげで、草もあまり生えなかった場所が、いまや草刈に出かけないといけなくなって・・・その上、鹿行橋が震災で落ちたので、行きづらくなって・・・そろそろ、除草剤を撒きに行かねば・・・

とにかく。農業もまた科学であるというわけです。化学肥料の是非・・・こいつはなかなか厄介で、私なんかは肯定派ですね。ただ、金がかかるのはやや問題です。結局のところ、コストの問題なんでしょう。大原幽学などは金肥を禁じましたね。確かに、数年に1度は必ず洪水等によって不作となることが確定している地域では、借金をしての金肥の投入は博打に近いとなるわけです。借金も1年の不作なら、待ってもらえますが、2年続きになるとさすがに厳しくなり、自作農が小作農へと変わっていきます。

炭素循環とか有機農法と呼ばれるものは・・・化学肥料が、栽培出荷する圃場に於いて特に不足するものを補うことにあるので・・・肥料の3大要素といわれる、窒素、リン、カリが中心になり、その他の微少元素は無視され気味になる・・・それを補うために、微少元素として有効なものを直接与えるのではなく、生物の中に濃縮され、ある程度バランスよく貯蔵されたものを投入し、微生物の力で植物の利用できる形に変えて与えるというやつなんでしょう。

つまり、化学肥料が悪いわけではなく、運用の問題であるといえるのでしょう。有機農法と呼ばれるものは、生物の死骸を肥料にするための化学工場を土壌の中に設置しているに他ならないというわけです。生物の多様性の中でバランスが取れて働いている場合には、きわめてクリーンに機能し、腐敗臭を出さすに様々な有機物を分解していきます。しかし、バランスがくずれると・・・とてつもない悪臭の温床になります。まあ、ゴミ捨て場のにおいやら・・・あれだって、細菌の働きですからね。人間というのはかなり身勝手で、自分の都合で動いているようです。

まあ、善玉・悪玉という分類が好きなのかもしれません。

・・・有機農法・炭素循環農法って・・・結局のところ、炭素を中心に作られている炭水化物を細菌のエネルギー源として与え、窒素化合物を作らせ、与えた炭素資材に含まれる、微少成分を濃縮させることにあるわけですからね。微少な成分の分配って結構難しいので、有機農法って奴が有効なんでしょう。だって、スプーン1杯の肥料を、1アールの畑に均一に撒くなんてかなり難しいですからね。まあ、このあたりが味噌なんでしょう。

窒素、リン、カリウム、カルシウム、酸素、水素、炭素、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素・・・まあ、こういった必須のもの+αの微成分も欠かせないが、分析に乗せるには大変という成分の扱いができるようになれば良いということなんでしょう。

その意味では、水耕栽培というやつも有効かな?なんって思うわけです。水溶性のものであれば、100トンの水に、スプーン1杯の塩を均一に混ぜる事だってできますからね。

炭素資材を、流動発酵させて水耕栽培の培養液を生み出すなんって面白そうですからね。完全に管理されたタンクで・・・細菌だって良い餌を与えればよく働くだろうというわけです。ただ、特定の細菌を純粋培養するわけではないので、どのように雑多な細菌群を共存共栄させるか・・・これが問題なんでしょう。

結局は、貧栄養の中で時間をかけて発酵させるのが楽なので、土壌中での発酵になるのでしょうがね。まあ、色々なアイディアがありますから、少しずつ実際の形にして実験検証してみればよいと思われます。

とにかく、店の仕入れもありますから、農家との接点も増えるので、炭素資材の入手もできるでしょうからね。

さて、開店準備に出かけますか・・・今日は看板を作成しなきゃいけません。大きなカラートタンに下絵を描きましたから。あとはペンキで仕上げればOK、90×200程度の看板が2000円ほどで作成できるわけですから、自分でやるしかない・・・というわけです。お金があれば、注文するんですがね。あとは、見たくないグリストラップも・・・ああ、お金があれば・・・自分でやらなくてよいものを・・・
(2011.06.19)

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