やはり不思議な飯舘村?

わからん・・・セシウムって水に不溶な塩を作って、岩石と結合するのか?つまり、岩石を作っている物質と反応して、水に不溶な塩を作って、そのまま固着して除染が不能になるのか?ということなんです。

一応、飯舘村から拾ってきた放射線を出している石は、放射性セシウムで汚染されているとしたら・・・とりあえず水で除染しても放射線レベルは変わらない、水酸化セシウムであるなら、300℃程度で蒸発してくれそうなので、一応高温に保ってみましたが、変わらず・・・もう一度水で除染しても変化なし・・・

したがって、除染は不可能なのか?こうなると、後は強酸であるとかで除染できるのか?というやつになってきます。セシウム・・・強塩基ですから・・・しかし・・・そういえば、飯舘村の水は健全であったような?水道は復活していました。

もし、あれだけ汚染されていて、放射性セシウムであるのなら、水の低きに就くというやつで・・・地下水でも、貯水池からの水であっても・・・放射性ヨウ素での汚染が確認され、それが低下傾向にあるって報道がありましたが・・・放射性セシウムは検出されなかったのか?

ちょっと、検索しても、放射性セシウムの話が見当たらない・・・現在、飯舘村の村域を汚染しているのは、たぶん放射性セシウムであるとすると、日夜、水とともに動いている・・・先日の雨で水が流れ、流れた先に放射性セシウムが蓄積している?何しろ、飯舘村の高い放射線レベルの部分は、高いところでしたから。そうなると、そこから流れ出す川が、大量の放射性セシウムを運び出していくことになるのかな?

比曽川(水源:笹峠付近)飯樋川(水源:花塚山東麓)ってのが、新田川支流で・・・比曽川って高い放射線が検出されている地域のような?そして、飯舘村の低いところにある、真野ダムが、南相馬市の工業用水の大元だったかな?

さあ、調べるネタがそろったから・・・

●採取及び測定場所:真野ダム(相馬郡飯舘村大倉字松ケ平地内)
※採水日・ヨウ素131・ヨウ素132・セシウム134・セシウム137の順に記載
▽2011/3/17・87Bq/kg・不検出・不検出・不検出
▽2011/3/18・72.8Bq/kg・不検出・不検出・不検出
▽2011/3/19・64Bq/kg・不検出・不検出・不検出
▽2011/3/21・44Bq/kg・7.5Bq/kg・11Bq/kg・8.2Bq/kg

なぜ、ヨウ素が検出されて、セシウムが出ない?遅れて検出される理由は?福島県水道水放射能測定値 - NAVERこの情報によると、浄水場取水堰とありますから、ヨウ素・セシウムの検出があるが、今は無いとなっています。5月11日現在のデータでですが・・・少なくとも、データからは、セシウムの反応があった時期があるので、放射性セシウムはどのような化合物にしろ水にとけるということですね。

そして。飯舘村の水道原水は取水堰とあるのですから、どこからか湧き出した水が、地表を流れた水とも合流して止水堰にたまり、それを採取している・・・しかし、放射性物質はあまり検出されない。
しかし、地表には山ほど放射性物質が存在するということになりますかね?

飯舘村の中も、ずいぶんとまわりました。そういえば、東北大学の惑星圏飯舘観測所って看板を見て、つられてすごい道を行ってみました。PPARC 飯舘観測所観測所()の入り口まで行き、もう少し先まで行きましたが、観測所に付随する小屋のようなものを過ぎて・・・この林道が広い道に出るかと思えば・・・地図上には道があるのですが・・・やがて倒木が目立つようになりあきらめて帰って来ましたが、このあたりの放射線レベルは低かったような気がしますね。岩壁から落ちた石なども採取して線量を測ったりしましたが、持って帰っていません・・・放射線のレベルが低かったからです。路面に撒かれた砕石は、どこも同じ斑レイ岩で、どこでも同じでしたね。

そういえば、この近くの採石場の白っぽい石は放射線レベルが低くて・・・面白みに欠けるので採取しませんでした。どうやら、調査としては片手落ちか・・・放射線レベルの高いものだけでなく、低いものもちゃんと集めてくれば良かった・・・

しかし、飯舘村全域である程度の放射線レベルが観測され、行政区分が放射線レベル区分であるのは、未だに解せません。そして、放射性セシウムは、水とは相性が悪いらしく、土地や空気は汚染されているが水は大丈夫ということになっています。

真野ダムの作るはやま湖の上の橋も通りましたが、ご他聞にもれず、似たような放射線レベルであったような・・・そう、少なくとも、はやま湖の南側の道沿いの岸壁も、路上に比べると放射線レベルは低かったような記憶が・・・石を採取したけど持って来ていませんから。

ますます、わからなくなってきた。飯舘村の放射線レベルの高い場所の標高は600mほどで、原発との間の山地もそのぐらいの標高ですから、福島第一原発でおよそ800mほどの高さまで上昇した放射性物質をふくんだ空気の塊が原発から20キロ以上はなれた、原発の敷地の4倍ぐらいの面積のところに着地し、固着したことになるわけです。そして、そこからは水とともに流れ出すことは無いらしい・・・水道原水の放射線のレベルからすると・・・

ふむ・・・このようなことから考えると、飯舘村のあたりの岩石は、選択的にセシウムを吸収して水に不溶の塩を作り出して固定する性質があると考えられるのかな?化学物質としてのセシウムは、放射性のものと変わらないはず・・・金属との複塩をこしらえて水に不溶となっているのか?

ん?そういえば、はやま湖の南側って、岩石の種類が違ったような・・・堆積岩では?確か、鍾乳洞とかあるといううわさが・・・大穴鍾乳洞ですね。ちょっと、記憶が曖昧です。どんな石だったか?放射線レベルの低かったやつは・・・

あれあれ・・・昨日熱した斑レイ岩、熱の影響で割れてしまいました。割れたら放射線のレベルが上がったぞ?ということは、内部のものが露出したからか?放射性セシウムなら、どのように吸収されたか?割れたのは割れ目がすでにあって、その隙間に吸着されていたからか?

とにかく、除染できるのか・・・自然に放射性のセシウムがあるって?こいつはありえないよな・・・オクロの原子炉の化石ではなく稼動している奴があるのなら別ですが・・・あと、可能性として考えられるのは・・・放射線の検出装置か・・・セシウムとは違った核種か、複数の核種でセシウムと同じような帯域の放射線を出す物質か・・・

何しろ、自然には色々な核種があるでしょうから・・・核分裂で錬金術のように元素の変換が行われるわけですから。
核種を同定するにはNo7ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリーこんなのが必要なんだと・・・こいつは高そうだ・・・しかし、平成4年レベルのコンピュータってこんなものだったのか・・・PC関連の内容は、かなり古さを感じさせますね。

シンチレーションカウンタの原理はわかりますから、何か手持ちの機材で何かできないか考えてみるのも良いでしょう・・・時間があればね。
(2011.05.14)

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