飯舘村の石は?

飯舘村で採取した石を持ってきて、色々とテストしてみました。表面を洗浄しても放射線量は変わらず・・・さらに砕いて内部の新鮮な面を使って測定しても変わりません。

したがって、完全に自然の放射線ということになります。自然の放射性物質ということは・・・汚染というわけには行かないのですが、果たしてどうなるのか?私個人ではどうにもなりません。

まあ、ある意味、私は異端なのかもしれませんが・・・しかし、事実は事実・・・困った話です。どうして、まともな調査をしないのやら?先入観で放射能=原発という短絡的な考え方なんですから。

しかし、この拾ってきた石はどうしたものやら?何しろ5mR/hrほどの線量がありますから50マイクロシーベルト/時くらいになるのかな?こりゃ、かなり強烈ということになります。

全部で10kgほどありますから・・・かなり問題かな?ためしにベクレル博士がやったみたいに、鍵の写真をこしらえるのも面白いかもしれません。露出はどの程度加えればよいのか?わからないことがたくさん出てきそうです。

たぶん、どこかに4x5のシートフィルムが残っているかな?何枚か使い残しがあるはずです。問題は現像液・・・もう何年も銀塩写真などやっていませんからね

しかし、なぜ?真面目な現地調査をしないのか?気になります。

さて、このたくさん放射線を出している石の一部を仲間に譲りました。だって、このところ放射線治療をしているとか、玉川温泉に行くとか、予約したとか・・・こうなると、出すしかないというわけです。

あれ?空間線量のデータが地図になって出てきていました。文部科学省のデータです。

monitaring.mesyu0502

なるほど、私が出かけたルートは正しかったようです。これによると、私のガイガーカウンターはどうやら正しい数値を示しているようです。骨董的なものですがちゃんと調整されているのかな?なんってね。

なんで、岩石などの資料を採集してチェックしないのでしょうか?

50マイクロシーベルト/時位の奴があわせて10kgほどありますから・・・しかし、自然の放射線レベルの高いところってどのくらいの放射線レベルなのか?ちょっと調べてみると、イランのラムサール地方が100mシーベルト/年ですから、1000倍して365×24で割ると・・・11μシーベルト/時か・・・ってことは、飯舘村の放射線レベルってこれを超えるということか・・・

なるほど・・・だから、原子炉からの放射性物質ということになるのか?じゃあ、ここにある砕石はどういうことになるのやら?ラムサールの非常に放射線レベルの高いところでは260mシーベルト/年ってことは30μシーベルト/時ということだから・・・世界最高じゃん!

この石は・・・かなり危ないということのようです。

しかし、自然放射線が30μシーベルト/時というのが世界の最高水準で、それを超える場所が飯舘村ということになるのか・・・これは、すごいことです。

ちょっと、この石を保管する方法を考えないと・・・ガイガーカウンターは基本的にガンマー線を測定していますから・・・もし、放射線源がウランであるのなら・・・ガンマー線以外に、アルファー線やベータ線も出しているはずです。総線量はどのくらいになるやら?

とりあえず、アルミのケースにでも保管しますかね?

アルファー線とかベータ線はどんな風に測定したらよいのか?ZnS(Ag)シンチレーションサーベイメータ とか・・・絶対に買えないし・・・ローリッツェン検電器とかなら作れそうな気がしますが・・・

何か良い方法は・・・シンチレーション・・・蛍光を光電子倍増管でってやつですね。原理は簡単だけど・・・暗視スコープを持っていますから・・・こいつを利用できるかも?ちょっと、考えてみましょう。
(2011.05.10)

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