数字と言うのはなかなか厄介・・・

ウォール・ストリート・ジャーナル が伝えるところでは、『ウェブサイト「ヘッジファンド・ドット・ネット」によると、先月のヘッジファンドに対する投下資金総額は220億ドル(約1兆8800億円)に上る。これは、ここ1年余りで最速のペースだ。』とのこと・・・このことについての分析があって・・・平均と言う数字にだまされないようにと言う話がその後に続きます。

『まず、「平均的」ヘッジファンドの運用実績データは、他の大多数のデータから大きく乖離(かいり)した「外れ値」によって大きくゆがめられている。つまり、筆者と読者、ビル・ゲイツ氏の「平均」資産は100億ドルというのと同じようなものだ。


何を使って平均を出しているのか?ベースになるデータの選び方によって数の表す意味が変わると言う話なんです。

『ヘッジファンド業界は浮き沈みが激しく、資産運用者は大きな賭けをするものだ。したがって、賭けが成功すれば、大金を稼ぐが、失敗すれば、店じまいして、また次の商売を始める。賭けに勝てば大金を手に入れ、負けても、また次の賭けに出るだけだ。このようにヘッジファンドはかなり動きが激しい業界だ。』とさ・・・

『もはや「ヘッジファンド」はその神秘性を失っている。ヘッジファンド業界に、ごく少数の投資の天才が存在するのは確かだ。だが、それはミューチュアルファンドや個々の株式市場でも同じだ。それ以外は、高い手数料を請求する平凡な資産運用者の集まりにすぎない。』・・・数字の魔力と言うやつは、お金が絡んでくるとなかなか厄介な代物になるような?

『ヘッジファンドへのやっかみではないかという人もいるかもしれないが、筆者はそれほど暇ではない。ヘッジファンドを利用してカネもうけをしたいなら、1つだけ信頼できるいい方法がある。
 多くのヘッジファンドが集まる米コネチカット州グリニッジに引っ越して、不動産を売ることだ。』・・・なかなか辛辣・・・確かにそうだよね。神秘性と大もうけのチャンス、そして数字の魔術で表された儲けの夢に対して投資行動が行われ・・・その結果、高い手数料を要求する凡庸な資産運用家のもとに金が転がり込み、プチ成金が発生・・・それに不動産を売ったほうが確実に儲かるか・・・

この話の筆者はブレット・アレンズで、マーケットウォチとウォール・ストリート・ジャーナルのパーソナルファイナンス・セクションのコラムニストだそうな・・・なかなか面白い。

儲けと言うのは難しい・・・先日、平均購入価格900円程度の東電の株を2000株処分しました・・・売却価格は364円まったく大損なんです。果たして損をしたのか?これもちょっとわからない・・・なぜ2000株を処分したか?それは、2000株をその日の09時03分に1株344円で購入したからです。指値は20円増しの売り注文を出したのは09時04分、その日の後場で売れて・・・形式的には70万円ほどの損が生じ、手元には4万円入ってきて、手元に残っている東電株の平均取得単価はちょっと下がり・・・そしてまた2000株ほど買いこんで・・・株数は変わっていない・・・これは儲かっているのか損しているのか?

この売買によって、取得価格の総額は減り、売買益が出て・・・いますが・・・よくわからん・・・まあ、損した気分には絶対にならないのでOKなんですが・・・株の損益と言うのは良くわからないものです。しかし・・・簿価では東電以外に色々と損が重なって数百万円の大損になっているから・・・どうしたものやら?会社がつぶれなければ、私が必要に迫られて売らなければ、損は確定しないので良いのですが・・・気分は重くなると言うわけです。

しかし、売っても買っても株屋に手数料を払わなければなりませんから、儲けたはずの4万円からずいぶんと引かれるのでしょう。ああ、引かれている・・・消費税に手数料で、私の手元に入ってくる現金は28000円ほどですね。これは良い数字か悪い数字か・・・そして、再び一株336円で購入しました・・・すると、344-336=8円の差で1万6千円の現金が浮いているのですから・・・所有株数は変わっていないのにこの3つの取引で約4万円の現金が浮いてきているので・・・さらにわからない状態になる・・・ああ・・・とにかく1000円ほどに株価を戻してくれないと・・・と思うわけです。

ふむ、ヘッジファンドについて書かれた『高い手数料を請求する平凡な資産運用者の集まりにすぎない。』の意味がなんとなくわかるような気がします。

さあ、私も賢い投資家にならねば・・・少なくとも、株式市場からお金を吸い上げるしくみがだんだんと見えてきましたから、少しずつ実験的な取引を控え・・・何しろ、本気で株をはじめて一ヵ月半ほどですからね。この間に、商機がずいぶんとありましたから。ずいぶんと経験を積んだという感じです。

しかし、取引の総額と言うのはね・・・売るのも一取引、買うのも一取引、およそ70万円の取引を3回やったのですから、取引総額は210万円、利益は4万円ほど0.9%の利益か・・・しかし・・・時給800円とすると50時間分の労働に相当して、およそ1週間分の賃金か・・・

なるほど・・・東電の株安はもっと利用すれば利益が出たのかな?学ばなければならないことがたくさんあるようです。しかし・・・見かけ上70万円の損が確定しているので、この負の資産はちゃんと覚えておかないと・・・東電株で株屋の残高に出る損の額が見かけ上70万円分減っているからです。こういった目に見えない負の資産の管理をきちんとしないといけないのでしょう。

そろそろ、色々な売買データが溜まってきましたから、本格的なデータベースでも構築して資産の運用管理をきちんと行わなければならないようです。大福帳形式では、自分の資産がどうなっているのかわからなくなりますからね。

さあ、前場が始まる・・・気配は337円ぐらいだから・・・始まった339円で始まりました。まあ、悪くないスタートでしょう。
(2011.04.08)

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