海岸の小屋が動いたか?

鹿嶋市から神栖方面にちょっと足を延ばしたんです。ちょっとPCのパーツが欲しい気がして・・・国道124号線を走って、PCデポへ行ったんです。この辺り、かなり被害が出たとか聞いていましたが・・・営業しているらしい噂を耳にしたもので・・・ちょっと出かけてきました。

駐車場に入ると・・・液状化の典型のような状態で、舗装面はメタメタです。しかし、大書された営業中につられて店に入ると・・・節電のため薄暗く・・・店の床が所々傾いていて・・・歩くとちょっと変な感じ・・・結局、何も買わずに出てきちゃいました。

そして、いつものように、124号線とは反対方向に出て、鹿嶋市内へ向かおうとすると・・・この道も結構メタメタ・・・あれ、船に積む巨大なコンテナがあちこちに転がって・・・車も変なところに引っ掛かっていたり・・・おお!津波の被害だ・・・っていい加減に走っていくと・・・港の北の方へ入り込んで道が・・・珍しく迷子状態なんです。

こういうときは、考えずに、カーナビの御厄介になるに限ります。まあ、概ね道はわかるのですがね。

そして、カーナビの通りに・・・海岸の小屋に向かいます。一応国道51号線は問題なし、国道51号線から海岸に入る道も全然問題なし・・・小屋まで50mほどのところの最後の左折を・・・ここで、カーナビの奴が再探索中と言い出したんです。今まで、こんなことになったことはないのですが・・・左折した場所ってのが、どうやら、地図上の位置から少し通り過ぎた場所になっていたようです。

まあ、そんなものは無視して・・・小屋へ到着・・・そこで、GPSの示している数値を見ると・・・いつも停めているところから14mほどずれていると表示されていました。いつもは1mほどの誤差しかないのですが・・・

こうなると、どうなっているのかちょっと確認したくなります。車からカーナビをはずして、内蔵電源で起動し、再び目的地を海岸の小屋に設定して、小屋のまわりを歩いて元の車を停めていた位置を探します。目的地までXXmって表示されますからね。

ウロウロして調べると、北へ十数mほど行ったあたりで0mという表示になります。さらにウロウロしてみますが、やはりこの場所のようです。

カーナビを再起動してと、何回か調べてもやはり同じ場所が、以前に車を停めていた場所のようです。この結果からすると、我が小屋は南に10mちょっと動いたということのようです。

この手の情報って、国土地理院にありますから、ちょっとチェックしてみると、GPS連続観測から得られた電子基準点の地殻変動|国土地理院こんな具合にデータが出ています。牡鹿は東南東方向へ約5.3m動き、約1.2m沈下したとか・・・

まあ、私の所有地の中をいくつかの地割れができて・・・その結果東西方向に我が敷地は20cmほど長くなっているような感じです。正確な測量結果ではありませんが、2平米ほど広くなっているかもしれません。

そうだ、ちょっと前に買い込んだセオドライトを試してみるのも良いかもしれません。トランシットって以前は言っていた奴です。旧式な道具ですが、たまにはこういったもので遊ぶのも良いかな?なんって・・・

とにかく、不動産も動くのだということになります。そうだ、GPSの観測地点が鹿嶋市内にあるようだから・・・茨城鹿嶋 IBARAKIKASHIMA 北緯35.9555 東経140.6592 この地点にあるようですから、近くまで出向いて、我がカーナビの精度をチェックしてみればよいかな?

たぶん、この観測地点は、海岸とは違ってもう少し安定した地盤の上にあるのでしょうからね。とにかく、地震で揺さぶられて液状化した地盤の上を地の皮がずれた・・・ということなのかもしれません。

まあ、ずいぶんと道路が壊れましたからね。ちょっと、気合いを入れて、海岸の軟弱地盤の移動の様子でもチェックしてみるのも良いかもしれません。

近頃は、航空写真も見ることができますから、基準となる地点をいくつか決めてその角度を測定してみると、地形の偏移が見えるかもしれませんからね。

しかし、我が小屋の位置が10m強動いているなんって・・・GPSが変なのか?気になるところです。

・・・・そういえば、海岸の堤防の復旧工事を行うのか?測量チームが入り込んでいましたっけ。あの人たちは何を基準に測量を行っていたのでしょうか?

GPSの座標系と、堤防維持管理のための基点座標には直接の関連は無いでしょうが・・・堤防って高さが問題になりますから・・・何となく海岸もわずかに沈降しているような気がしますから・・・大潮にしても、ちょっと高いところまで潮が来ているような・・・

まあ、何事も気にしなければ問題ないのですがね・・・
(2011.03.24)

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