現在をうろうろ(7626)
日本貧窮者経済新聞
 北朝鮮経済は延喜式で読み解ける・・・? 2021.12.17

 さて、なんだか頭が悪い奴が法螺話を書いているのか・・・北朝鮮の国営企業、金欠すぎて従業員にカネの無心|ニフティニュース 大笑いだね・・・?頭の悪い米国の法螺話作家が計画経済に関して何も知らないで製造した法螺話を踏襲しているだけのようでね・・・面白いね・・・

「額上計画」とは、売上目標を意味する北朝鮮の用語だ。ただ、強制力を伴っている点で、他の国の企業の売上目標とは異なる。

 計画経済って売り上げ目標とか、そういったものでない事の理解が無いようだね・・・計画経済は、大日本帝国もやっていたわけで・・・社会主義の特徴じゃないのだよ・・・中国や朝鮮・・・それからソ連・・・東欧諸国で計画経済が可能だったのは、その素地があっただけの話でね。それ以外の西欧では、実は・・・計画経済の素地そのものが無かっただけね・・・英国とか、大西洋岸の諸国は超後進国だったのでね・・・

 計画経済を後進の大西洋岸諸国は理解さえもできなかったようでね・・・まして、米国などは超後進国で話にもならないわけで・・・

世界で唯一、依然として計画経済に固執している北朝鮮は、国家計画委員会が工場一つひとつの生産量と売上を計画(ノルマ)として設定し、その達成を強いる。計画には、製品別の生産高を指す指標別計画と上述の額上計画があるが、市場価格より遥かに低い国定価格で設定されているため、後者の達成は決して難しくなく、できなくとも適当にごまかすこともできた。

 これが、米国が理解できる範囲なのだろうね・・・北朝鮮に計画経済を叩き込んだのは朝鮮総督府だからね・・・この理解も無いようだから仕方ないね。朝鮮総督府は、朝鮮半島を大日本帝国が必要とする物資の生産拠点化したわけで・・・

 政府が満州鉄道や南洋興発とかの特殊会社を作って、その下に各種生産活動を行うわけでね・・・大日本帝国がこのような特殊会社の下で大日本帝国が必要とする物資の生産を行えたのは・・・そういったシステムが存在したからでね・・・、ああ、無知ちゃんはそういった事も知らないのだろうが・・・

 満州鉄道とか南洋興発のような特殊会社は生産を統べるというものでね・・・政府がXXがYYだけ必要だという計画を出して、それを政府系企業が実行するという統制があるわけでね・・・

 それを歴史的にまとまった文献として905年に成立した延喜式が完全な形で残っているわけで・・・1000年以上前から日本では計画経済をやっていたのでね・・・延喜式における計画経済は・・・まあ、朝廷や地方の有力神社などの祭礼にどれだけの進物をしなければならないかの計算帳なわけで・・・延喜式 - Wikipedia まあ、そんなことは書いていないですが・・・私の愛読書でもあるので延喜式は・・・

 延喜式の構成は、朝廷の祭祀で、祭祀ごとに何を出さないといけないのかのリストがあるわけでね・・・政府が何をどれだけ出すのかを明確にしているわけだね。

巻1と巻2 - 定例祭 (通称:四時祭、四時祭式など)
巻3 - 臨時祭 (通称:四角祭・四角祭式、四境祭・四境祭式、四角四堺祭など)
巻4 - 大神宮
巻5 - 斎宮
巻6 - 斎院
巻7 - 踐祚大嘗祭


 祭祀は物要りでね・・・布をどれだけとかそういった奴のリスト・・・贈り物のリストだね。

巻8 - 祝詞

 祭祀の贈り物に付ける祝詞が決まっていて・・・

巻9と巻10 - 神名帳 (通称:延喜式神名帳)

 贈り物をしなければならない神社一覧・・・式内神社という格が高く、その地域をまとめている神社群だね・・・

巻11 - 巻40 太政官八省関係の式

 これが、贈り物の規格と作るのに必要な材料や工人の数などの費用などの計算基準が示されているわけでね・・・太政官八省が支配しているそれぞれの工房=座に対して給付する材料や費用を算出するためのものだね・・・例えば、私の好きな・・・

延喜式 卷第四十 造酒司、采女司、主水司
造酒司、采女司、主水司

造酒司
祭神九座。【春秋竝同。】
二座。【酒彌豆男神、酒彌豆女神。】並從五位上。
 神様の名は、工房=座を主催する神社の下の集団を示しているわけでね・・・太政官八省の管轄する国営酒造会社は9社あって、特に格の高い2社がそれぞれの祭神=神社の下に統制されているわけでね・・・工房=座に指示が出せるように・・・

座別,五色薄?各五寸,倭文五寸,木綿、麻各大八兩,紫?二尺五寸,【蓋表一尺二寸五分,衣料一尺二寸五分。】緋?二尺五寸,【蓋裏一尺二寸五分,衣料一尺二寸五分。】帛二尺五寸五分,【衣裏并袴料。】雜醋十兩,雜鮨三斤,堅魚四斤八兩,雜鰒、海藻、相盛各三斤,鹽五合,糯米一斗五升,米一斗,酒三斗,大豆、小豆各二升,祝史料庸布二段,鍬二口。

 文字が化けて?になるのもあるが・・・こういった奴を贈り物として渡しているわけだね・・・これで、俺の配下だぞ!としているわけで・・・このリストは、座に配る贈り物だから・・・造酒司は宮内省の管轄だから、宮内省がこういった奴を出すのでしょうね・・・

 祭祀に贈り物として出さなければならない酒の規格という奴があるわけでね・・・生産施設として必要なものとかも・・・そういった奴のリストが続くわけで・・・例えば・・・

酒八斗料,米一石,?四斗,水九斗。・・・基本となる酒を8斗作るには、米を1石と?は「?」の部首・画数・読み方・意味 - goo漢字辞典 麹だね、麹が4斗、水9斗で作るわけで・・・贈り物のリストを集計して、基本となる酒の必要量を出して、生産に必要な物資が算出できるわけだね・・・製造はいつから始めるのか?そういった規定があって、その時期には各地の工房=座に材料が送られるわけで・・・酒は10月に生産開始となっているから、それに間に合うように・・・生産設備関連は・・・

造酒雜器。
中取案八?,木臼一腰,杵二枚,箕廿枚,槽六隻,【隨損請換。】甕木蓋二百枚,【三年一請,近江國進。】


 工房=座の生産設備のリストがあって・・・3年に1度近江の国から取り寄せるとか決められているわけだね・・・こういった道具類も生産計画があるわけでね・・・必要なものを生産するにはどんなものが必要なのかを把握して、期日に届ける事で確実に生産できるように調整するというわけでね・・・これが905年に延喜式で定められた朝廷の計画生産方式なわけでね・・・まあ、こんな事は法螺話製造作家君は知らないと思うが・・・朝廷が工房である座を経営していたわけで・・・こういった政府による現業の調製などは、超後進国の米国などは思いもよらないわけで・・・この伝統が、受け継がれての行政指導だからね・・・

巻41 - 巻49 その他の官司関係の式
巻50 雑式


 各種、朝廷で必要とされる贈り物や給与として渡す現物のリストと生産に関する詳細が書き出されているから・・・それを集め配布する作業の計画基本台帳が延喜式なのでね・・・輸送計画などもあるわけで・・・氷室から氷を輸送する道具や輸送中にとけて失われる量の見積もりとか、そういったものも含まれるわけでね・・・これが905年に成り立っているわけで・・・これが、律令制が生み出した計画経済で、律令を継受した国は・・・モンゴル帝国時代に世界に広がったわけで・・・後進の西欧の大西洋岸諸国は継受しなかった・・・超後進の米国などでは理解できないから、金額でのどんぶり勘定しかできないわけでね・・・

 計画経済は、物品を規格化して・・・需要に対して何をいつ供給することで需要を満足させるだけの供給ができるかを考える事を意味するわけで・・・この生産計画がノルマの形で生産現場に行くわけでね・・・ノルマと共に人員と物資が計画的に投入されるわけでね・・・金額の管理ではなく、人員と物資の管理が計画経済の根幹なのだがね・・・まあ、超後進国の米国の法螺話作家君にはこういった知識が無いから、金額ベースの法螺話を作って流して・・・それを、引き継いで製造するから・・・馬鹿な話になる・・・面白いね・・・

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

 内部情報筋は存在しないのでは・・・?だって・・・

咸鏡北道人民委員会(道庁)は、道内のすべての機関、企業所に対して、今月中旬までに額上計画を達成し、財政総和(総括)と年末決算報告書を提出せよ、できなければ額上計画だけでも達成せよとの指示を下した。

 国家が、生産計画を立てて、各工場にノルマを割り振り、ノルマを達成できる人員と資材を計画的に回しているわけでね・・・工場はノルマの達成を報告・・・更に、人員に余剰がるように作業効率を上げて、資材が余るように資材効率を上げていることを報告すると、表彰され・・・その工夫が同業の工場へ広がる事になる・・・この、余剰人員と余剰物資は重要だね・・・副業のために使える・・

情報筋によると、昨年までは帳簿の検閲(監査)が行われても、嘘を並び立てて切り抜けることができたが、今年は生産量と売上高がきちんと合っているかを細かくチェックするなど非常に厳しくなっている。

 馬鹿だね・・・超後進国の米国では詳細な生産計画などは立てられないから・・・金額ベースで考える事しかできない・・・市場価格で1億ドルの資材が要る!じゃあ、1億ドルだ!と、馬鹿だから・・・最終生産品の金額でしか考えられないわけでね・・・

 計画経済で必要なのは、需要の把握だね・・・だから、延喜式では需要見積もりのために贈り物の総量を計算するためのリストを作っているわけで・・・これで、最終生産品の総量が把握できて、各工場へノルマが割り当てられる・・・製造工程・資材も規格化されているから、必要な人員や資材の見積もりもできるので・・・その人員と物資をノルマと共に渡して・・・ノルマの達成=需要を満たす生産となるわけでね・・・延喜式は905年に、それを実現しているのだよ・・・面白いね!905年には英国などまともな政府すらないのだからね・・・

 言い訳は・・・ノルマに対して既定の人員と資材が来ていないので未達です。資材は有効に使い資材から想定される生産量を10%上回りました。また、材料不足による余剰人員は建設作業に回して住宅25棟の建設を行いました・・・とかの報告になるかね?金額ではなく生産量の問題なのだからね・・・売り上げベースで考えていること自体が計画経済を理解していない事になるわけでね。

 こういった人員・資材とノルマは、国家総動員法の実施の中で高度化され・・・朝鮮総督府を通じて朝鮮内にも整備されて・・・その精華を北朝鮮が引き継いで社会主義国家を運営するようになってしまったわけでね・・・北朝鮮の計画経済は日本が律令を継受して・・・千数百年の錬磨の精華でもあるのだからね・・・昨日出来たような米国が・・・馬鹿だね。

 金額ベースではなく、需要ベースでの生産計画だからね・・・何かが不足すると生産計画に大きな影響が出るから、ノルマの未達の理由を精査しないといけないわけでね・・・採算ではなく、生産のボトルネックを見つけ出す作業が重要なわけでね・・・

各企業の担当者は、大慌てで額上計画の数字合わせに乗り出したが、もはやどこにもカネはない。

 金の話などは関係ないわけでね・・・

稼働している工場ならまだしも、稼働が止まっている工場の場合は近年、所属する労働者が商売のために欠勤することを認める代わりに、一定の金額を納めさせる「8.3ジル」や、施設や敷地をトンジュ(金主、新興富裕層)に貸し出して得られる現金で、額上計画をこなしていた。それもコロナ鎖国による経済不況や、8.3ジルそのものへの取り締まり強化などで、難しくなってしまった。

 馬鹿だね・・・ノルマとノルマに見合った人員と物資が来るわけで・・・人員と物資の効率を上げてノルマを達成して・・・この中から出る余剰人員と余剰物資で・・・新たな生産品を作ることが奨励されるわけでね・・・資本主義社会だと金額ベース、社会主義では需要を満たす生産が問題になるだけでね・・・だから、金額の話になっている事で・・・これは、間抜けちゃんの法螺話だと断定できるわけでね・・・面白いね。

企業に唯一残された方法は、従業員から借金をすることだ。イルクン(幹部)は従業員の家を訪ね歩き、集会動員、勤労動員などの「組織生活」を1年間免除する、困りごとを解決してやるなどと持ちかけ、カネを借りようとしているのだという。

 一般労働者の月給は米1kg相当の4000北朝鮮ウォンだよ・・・どこに現金があるかね・・・?北朝鮮経済は、金額ベースではなく、現物の需要に対する現物の供給ベースでの話だからね・・・笑えるね。

 北朝鮮の経済システムは・・・国家総動員法 - Wikipedia このシステムで考えれば良いわけでね・・・

予想される物資の必要量を戦時にまかなえるよう、平時に工業力を準備するためには平時の国力の調査が必要である。そのために作られたのが国勢院である。・・・物資の必要量を算定するわけでね・・・必要な金額ではなく必要な最終生産品だからね・・・ここで見積もられた最終生産品の原材料の必要量を出して・・・その調達先を考える必要があって、資源局などが頭を使い・・・人員や物資の配分を企画院などが考える・・・こんな風なシステムなのだからね・・・ノルマの意味が分かっていないようだね・・・必要なのは現金ではなく需要を満たす現物なのだから・・・だから、この記事は自らの間抜けさを証明しているだけのものだと分かるわけでね・・・

この法案は総動員体制の樹立を助けた一方で、社会主義的であり、ソ連の計画経済の影響を受けていた。のちに、この法案を成立させた第1次近衛内閣の後に総理大臣となった平沼騏一郎を中心とした右翼・反共主義者の重鎮により、企画院において秘密裡にマルクス主義の研究がなされていたとして、企画院事件が引き起こされた。

 まあ、ソ連がモンゴル帝国の支配下に入っていたという伝統が、延喜式にみられるような国営工房による生産という計画経済の中に現れただけの話でね・・・延喜式の中に計画経済の本質があるわけで・・・だから、簡単に国家総動員体制が日本で構築出来ちゃったわけでね・・・で、北朝鮮は・・・未だに、それをやっているわけでね・・・

 何だか、北朝鮮経済の本質を掴んだ気がしますね・・・ああ、面白かった・・・

2021.12.17

    



 北朝鮮経済の実態 ―両江道恵山からの脱北者の証言 木村 光彦




inserted by FC2 system