現在をうろうろ(7220)
日本貧窮者経済新聞
 北朝鮮の配給システムはまともに動いているのか・・・?

 あれ?大変だ・・・現実の北朝鮮が崩壊する前に、「みんなで作る北朝鮮物語」の北朝鮮が崩壊しちゃうよ・・・現実との乖離が大きくなるとダメじゃん・・・話が出鱈目すぎないかね・・・?金正恩氏の肝いり「国営米屋」、オープン直後から経営難航|ニフティニュース この記事は、前提そのものが間違っているよ・・・大丈夫かね・・・?

北朝鮮当局は、市場に奪われたコメなど穀物の流通、価格決定の主導権を取り返す目的で、市場での穀物販売を禁じ、国家食糧販売所だけで販売する仕組みを導入。先月から運用が始まった。

 この一文で、この記事はアウトじゃん!ってね・・・北朝鮮経済の実態 ―両江道恵山からの脱北者の証言 木村 光彦 これからすると・・・全然ダメじゃん?先ず、収奪システムが・・・

 秋にジャガイモやトウモロコシが出来ると軍がトラックで農場にやって来て,取り分を持って行く。市や郡の糧政事業所からもトラックが来て,事務所の倉庫や穀作地帯の他道に運んで行く(両江道には,他道に供給したジャガイモと交換に,ジャガイモ 5 キロにたいし雑穀 1 キロの割合で雑穀が供給される)。ジャガイモは嵩張り糧政事業所の倉庫に入りきらない。その分は直接食糧配給所に運ぶ。

 輸送手段を軍と糧政事業所が握っているわけでね・・・軍の倉庫と糧政倉庫へ穀物は運ばれるわけでね・・・そして、ジャガイモは直接食糧配給所に運ばれるわけだね・・・このジャガイモが曲者なのだろうね・・・先に食糧配給所に運ばれるから・・・この不足分に対して、糧政倉庫から食糧配給所へ穀物が運び込まれる事になるね・・・で、この食糧配給所は・・・

 食糧は,子どもの分も含め,職場から配給票をもらう。高校生になると子どもの配給票は学校から出る。3〜4 洞(区域: 市の下部単位)に 1 か所ずつ食糧配給所(供給所)があり,半月に 1 回,取りに行く(配給日は戸毎に決められている)。大人の標準配給量は 1 日当り穀物 700 グラムで,これを日数分もらう。布製の配給袋を持って行く。袋は商店で買うか,自分で作る。
・・・
 配給食糧は白米 7 割,雑穀 3 割だった(他所では白米 3割,雑穀 7 割が普通)3)。雑穀は主に小麦粉またはククス(小麦粉から作った麺)で,秋になるとジャガイモになる。ジャガイモは雑穀 1 にたいし 5 の割合でもらう。白米は数年前の古米(軍隊からの払下げ米)で,小石など夾雑物が混ざっている。特別な器具で梳き,それを取り除いて炊く。

 食糧配給所はの扱いは、白米、雑穀、小麦粉、麺、ジャガイモ・・・糧政倉庫と軍の古米の関係ね・・・軍糧倉庫と糧政倉庫があるわけだね・・・軍糧倉庫は数年間の保管で、これは消費に回されない有事用の奴という事になるね・・・だから、毎年新米を入れて、同量の古米を放出・・・これが、糧政事業所の指示で配給され、この不足分を糧政倉庫から放出する事で調整という事になるかね・・・?多分、糧政倉庫も同様に古米放出をやっているのだろうね・・・穀物は国家管理だという事になるのだが・・・?それが・・・何で・・・市場に奪われたコメなど穀物の流通、価格決定の主導権を取り返す目的となるかね・・・?

 配給で出て来るのは古米だというわけだからね・・・軍でも糧政でも古米しか出していない、しかも搗精がダメダメなんだね・・・粗選・石抜きが不十分で、そいつを精米機にかけている・・・石抜きは揺動選別かね・・・?

 輸送手段を持った軍と糧政が収奪した残りが農場の取り分になる・・・で、農場員は・・・現金収入が無い!脱北者の中には1度も給料をもらった事が無い人が出る・・・居宅と現物支給になる・・・というわけで・・・

 普天郡の農場員は,味噌や衣類など,配給がある日には,何時間もかけて牛車で街まで出かけ,いくつかの世帯分まとめて配給品を持って帰る。

 こういった時に、街まで私なら「新米」や野菜などの農産品を持ち込むわけでね・・・

 郊外の協同農場の自留地で作った野菜,山で採った山菜(ゼンマイなど),大豆などを農場員の家族(爺さん,婆さんが多い)が市場に売りに来る。自由価格で,公定価格よりは高いが,非常に高いというわけではない。市場は毎日開かれているが,農場員が売りに来る日は農場が休みの日などに限られるので,十分な量は出回らない。

 農場員は配給を取りに来る時に農産品を持ち込むわけだろうね・・・ここで、現物支給品を現金化するか物々交換で商品を得て帰る・・・当然、農場に帰っても金を使う場所が無いから、使い果たすのが吉かね・・・?基本が現物支給だという事なわけでね・・・公定価格の方が安いわけだからね・・・そして、穀物は基本的に軍と糧政が押さえているわけ・・・で、ここから出るのは古米だから・・・客をもてなすには新米が良いので、市場で買う事になる・・・こういった流れだと推測できるじゃん!基本的には、配給票で・・・食糧配給所(供給所)で交換するか、金を出して買う事になる・・・補助的に、市場でも農場からの販売もあるのだろうね・・・

穀物価格の変動は、市民の不満を招きやすく、主導権の奪還は体制の安定のために欠かせないと考えているようだ。「失敗に終わるだろう」という見方が示されていたが、早速そのような兆しが現れている。

 基本が食糧配給所での主食の入手になっている・・・配給制度の崩壊は、単に入荷しないから手に入らないという状況が・・・苦難の行軍の時代にあったというだけだね・・・

 恵山では 80 年代後半から給料が出ず,配給も途絶えるようになる。15 日に1 回の配給が 10 日に 1 回になった。1992 年には配給が全くなくなった。私は,勤務先の水道・暖房事業所から,貯まった配給票の分だけ食糧(白米 200 キロ)をもらった。食糧は,幹部用か非常用か分からないが,糧政事業所の倉庫にあった。水道・暖房事業所が両江道トップの党責任秘書と交渉し,食糧がなければ飲料水の供給が出来ないと言って,作業班各員に食糧を提供させた。

 糧政はズルい事をやったようだね・・・15日に1回から10日に1回にして・・・1回欠配にしたのでは・・・?そして、配給を止めて・・・強訴があると出す・・・暴動除けの手段として、食糧を使った・・・不穏な動きが出ると、配給するという奴だね・・・今の日本の年金制度と同じで、制度を守るために給付を減らすわけね・・・それでも人は生きるしかないわけでね・・・職場の調達能力が試された時代とも言えるかね・・・?

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、国家食糧販売所ではコメ、トウモロコシに加え、砂糖、調味料、小麦粉、食用油など多くを輸入に頼り、価格変動が激しいものも扱っている。しかし、入荷量が少なく、たまに品物があるときだけに売る程度に留まっているという。

 これって・・・主食に関して食糧配給所(供給所)で配給票でもらうか、金を出して公定価格で買うシステムだよね・・・これが、扱う商品を拡大した・・・元々これを扱っていたのは・・・食料品店で・・・

 食料品商店は大体,各洞に 1 つずつある。世帯ごとに割当てがあり,公定価格で買うが,普段,品物はない。祝日など特別な日にのみ,味噌,醤油,飴,肉,酒,卵(1 世帯 10 個ずつ)など入荷するので,配給票をもって取りに行く。味噌,醤油は市内の食料品工場で作っている(各都市には普通,食料品工場がある)。
 食用油は大豆油,菜種油が普通で,食料品工場でも作るし,家庭でも作る。一般には大豆油が配給される。
 野菜を供給する商店もあるが閉店していることが多い。


 こんな感じだね・・・一応は割り当てで、公定価格で買う形になっているわけだよね。そして、特別な日は配給票で取りに行く事になる・・・<北朝鮮内部>金正日生誕日の特別配給みすぼらしく不評 経済の実力表す アジアプレス・ネットワーク

問: 特別配給は何が出ましたか?
協力者: 職場に通う労働者には2月分の配給として玄米3キロとトウモロコシ2キロ。それだけです。農場員には、米の蓄えあるはずだと、ホウレンソウ600グラムだけ。


 2月の北朝鮮だよ・・・この時期のホウレンソウは左のような日光温室で生産する貴重品じゃないかね・・・?冬に青物が無いから・・・

 恵山では野菜があまり生産されない。キムチ漬けのための白菜も不足する。人脈を使って,10 月 10日ごろまでにできるだけ多くのキムチ漬け用野菜を集め,これを翌春,5 月ごろまで食いつなぐ。

 どうやら・・・これの対価が・・・

 80 年代半ばから,人民班や職場の作業班で肥料用人糞集めのノルマが出る。昼間,人糞がたくさん溜まっていそうな共同トイレに目星をつけ,夜になって集めに行くが,しばしば他の連中と奪い合いになる。人糞 1 キロは,動物の糞と土を混ぜた糞土 40 キロと同等に評価されるので,糞土なら何トンも集めなければならないところ,人糞なら数十キロで済む。それで,皆が人糞を狙う。集めた人糞は,農場から牛車で取りに来る。

 これが・・・人糞のプールのようなものを作るのだろうね・・・それで・・・

 10 月後半から,共同トイレの人糞がガチガチに凍るようになる。すると,協同農場から農場員が牛車を引いてやって来て,人糞をツルハシで砕いて持って行く。夏はバキュームカーが来て,吸い上げて農場に持って行く。バキュームカーは,はっきりとは分からないが,日本製のものより圧力が大きかったのでソ連製ではないかと思う。

 農場員が牛車にキムチ用の野菜を積んで現れ・・・交換手段としての人糞だから・・・ノルマが出るわけだろうね・・・野菜は基本的に配給が無いのだろうね・・・でも、野菜用の配給所は存在するわけで・・・大都会では野菜の配給所があるという事じゃないかね・・・?

デイリーNK取材班が取材した結果、これらは国家食糧販売所が販売するように定められたものではなく、収益のノルマを達成するために、独自の判断で販売していることが明らかになった。つまり、コメやトウモロコシの販売だけでは儲かっていないということだ。

 配給が良くなっただけの話じゃないのかね・・・食糧配給所が主食というか、基礎食品の配給の範囲を主食+砂糖、調味料、小麦粉、食用油まで広げた・・・特別な日だけに配給票で取りに行ったものが・・・

 兄は重労働のボイラー工だったので,月に一度,食用油 1 リットル,肉 1 キロが配給された。

 こんな具合に、配給されるようになったから・・・食料品店で公定価格で販売するものの範囲を一部奪った事になるだけじゃないかね・・・?食料品店での特別配給が日常になるから・・・食糧配給所(供給所)へ配給分は移行したとかね・・・

国家食糧販売所は市の人民委員会(市役所)が運営し、月刊の販売量を朝鮮労働党に報告する仕組みになっている。人民委員会は販売ノルマが達成できたかのように装うために、コメやトウモロコシ以外の商品にも手を出したという。

 市場価格より安い公定価格で売っているのだから・・・変じゃないかね・・・?価格の主導権は国にあるに決まってるじゃん!ただ、配給のものは、白米でも石などが混ざっている最低グレードのものだから、市場では・・・石抜きしてあるとか、新米であるとか・・・そういった付加価値性によって価格が決まるのでは・・・あまり高いと、配給のでいいや!になることで市場価格が決まるのではないかね・・・?

 なんだか、既存のシステムなどを無視し過ぎていないかね・・・?余り変な法螺話を流すと、物語の中の北朝鮮が壊れちゃうよ・・・なんだか、この1年で壊れそうな所まで変な話になっているからね・・・

国家食糧販売所は市内の洞(日本の町に相当)にも設置されている。両江道の恵山(ヘサン)市の場合には、城後洞(ソンフドン)、恵江洞(ヘガンドン)、恵山洞(ヘサンドン)などに、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)市では、南門洞(ナンムンドン)、遊仙洞(ユソンドン)など、地域ごとにオープンしている。

 穀物を扱うのだから元は・・・食糧配給所(供給所)だよね・・・?

さて、半ば虚偽とも言うべき報告を受け取った中央党(朝鮮労働党中央委員会)は、国家食糧販売所について肯定的に評価していると、情報筋が伝えている。うまく定着させられれば、商業を含めた経済に対する国の統制力を回復できると期待しているというのだ。

 さて、半ば虚偽とも言うべき日々なんじゃこりゃの報道を受け取った私は、食糧配給所(供給所)について肯定的に評価してしまったわけでね・・・巧く定着したら、特別な日ではなく・・・毎月1回砂糖、調味料、小麦粉、食用油などの特別配給物を配給票で受け取れるようになるのではないかね・・・?旧来のシステムを考えるとね・・・

しかし、現場の実情を知る中間幹部からは異論が出ている。かつてのように、国が大量の穀物を一手に買い集めるのは難しいとの主張だ。また、現場の農民から不満の声も聞かれる。

 買い集めるのではなく、軍と糧政が農場から強奪するシステムだからね・・・軍や糧政の倉庫から古米が出て来るシステムなのだから・・・良い米を食いたければ市場で調達だからね・・・

 社会主義だから、全ての労働の成果は国に吸いあげられて分配されるだけの話ね・・・高位高官は、給料は安いが豪華マンションに良い食い物・・・なにのために平壌には高級マンションがあるのか?そして・・・

 右のような広大な日光温室があって真冬でもホウレンソウなどの青物やトマトやら・・・そういったものが生産されているのか・・・?39°05'32.4N 125°47'11.7E - Google マップ ここね・・・凄い労働成果に対してはそれなりの対価だから・・・それだけの話じゃん!

 農村は・・・ほぼ均質になっちゃうわけでね・・・同一労働に対する同一の報酬の衣食住になるわけだから・・・簡単じゃん!北朝鮮の市場経済は、1か月で600万所帯で1所帯当たり6500円程度の支出になるようですから・・・日本全国の高校生の2か月分の小遣い程度の規模だからね・・・

平安南道(ピョンアンナムド)のある農民は「一生腰が曲がるまで百姓仕事をしても、白飯にありつくことすら難しい」「(当局は)貧乏な農民に、コメを安値で売り渡すように強いており、あちこちから不満が噴出している」と述べた。また、前年の収穫で得た収入で、翌年の営農資材や農薬を買い込む自転車操業状態で、収入が減ると農作業に影響が出かねないと懸念する声も上がっている。

 軍と糧政が略奪した後のものの活用次第じゃないのかね・・・?両江道には,他道に供給したジャガイモと交換に,ジャガイモ 5 キロにたいし雑穀 1 キロの割合で雑穀が供給される・・・こういった奴ね・・・だから、果物を作ったりとか・・・交換用の商品を生産かね・・・?

消費者はと言うと、そもそも国家食糧販売所を利用したことがない人が多く、穀物価格に影響を与えているとは感じていないとのことだ。販売量が少ない上に、栄誉軍人(傷痍軍人)、除隊軍官(引退した将校)、軍関係者の家族にだけ安めに穀物を販売する「軍人専用米屋」のような状態になってしまっている。

 国家食糧販売所=食糧配給所(供給所)だと、農村では・・・普天郡の農場員は,味噌や衣類など,配給がある日には,何時間もかけて牛車で街まで出かけ,いくつかの世帯分まとめて配給品を持って帰る。・・・農場員には、米の蓄えあるはずだと、ホウレンソウ600グラムだけ。とかね・・・お前の村じゃ、日光温室が無いから2月にホウレンソウは食えんだろ!とね・・・みんなで米を金にして日光温室を作るだ!とかになるのでは・・・

 ああ・・・軍は独自の配給制を取っているようだね・・・一般とは別ルートの・・・まあ、当然か・・・一般住民とは違うわけですからね。対象は将校と徴兵で予備役に移行せずに志願して軍に残る下士官だね・・・こいつらは、配給がある上に兵食が食えるから・・・余る分は横流しができるわけだからね・・・

当局は、市場に対する統制力を強化するために、従来の総合市場を食料品の品目別に細分化し、市場での衣類や家電などの販売を禁止、国営商店だけで販売できるようにする方針を示したが、世論の強い反発で撤回を余儀なくされた。

 これって・・・あまりにも現実と異なる法螺話を流したから、法螺話の撤回をしただけじゃないのかね・・・?馬鹿じゃん!

国家食糧販売所に関しても、同じ道を辿ることが予想される。金正恩総書記と言えども、市場をコントロールすることは極めて困難なことが改めて示された形となりそうだ。

 だから・・・こんな話を流すと、「みんなで作る北朝鮮物語」の北朝鮮が崩壊しちゃうよ・・・だから、こんな話にして・・・更に撤回された!左遷されて・・・の話になるのでは・・・馬鹿だね。しかし、石川学氏は凄いね・・・良く見ている・・・だから、システムを考えて、それに話を挿入すると、見事に北朝鮮の経済の基本が見えて来るわけですからね・・・金銭による代価というのが僅少だから・・・コネと賄賂と横流しで北朝鮮経済は回るわけでね・・・正しくは、各種窓口の利用の仕方と、サービス料と労務及び物資の提供となるのでしょうがね・・・普通の言葉にするとね・・・

 嘘つき米国の法螺話と、決めつけたら・・・北朝鮮の実像が掴めるかもね・・・?

2021.06.16

    








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