現在をうろうろ(6850)
日本貧窮者経済新聞
 表現者と取材と記事と編集者と・・・表現の自由と・・・

 ふむ・・・トランプの言葉を編集するSNS企業たち(田代真人) - 個人 - Yahoo!ニュース なかなか興味深いかな・・・?私はどんな風に考えているかを考え直すのには良さそうな感じですね・・・

 先頃、米ツイッター(Twitter)と米フェイスブック(Facebook)は、“トランプ派”の民衆による米連邦議会議事堂襲撃を煽ったとされ、重大な規約違反として、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のアカウントを凍結した。この措置に対して、ツイッターやフェイスブックを非難する人たちが多い。つまりは「表現の自由」を侵害されたという主張だ。

 表現の自由ってのが・・・難しいね。私は、無制限の自由というのは・・・誰の迷惑にもならないことなら、勝手にやって、勝手に死のうが関係ないが・・・問題は、他人とのかかわりに於いて自由は制限される・・・それだけの話だと理解しているわけでね・・・簡単に言えば、場違いな事をする自由は制限される・・・空気を読めよな!・・・これだけになっちゃいますがね・・・

 連邦議会議事堂を襲撃する事というのは、場違いな事をした・・・これは、明瞭ね。話し合いの場であり、そこで話し合いをする資格は選挙によって民主主義的な手続きで与えられたものだから・・・従って、場違いな事をする権利などは存在しないわけね・・・自由は、様々なルールによって縛られているわけでね・・・

 トランプ氏が襲撃を示威行動として議会の回りで徘徊する事でほのめかすのであれば・・・まあ、許される範囲かもしれないが・・・現実に殴り込みが行われたのは・・・トランプ氏の統制能力の欠如という事になり・・・煽って、コントロールできなかった責任はトランプ氏にあり・・・責任を取れないような行為をさせちゃったのだから・・・こりゃだめだね・・・というだけね。

 表現は制御されていれば良いが、制御を外れる・・・責任が取れない領域へと移行する場合は・・・そういった表現の自由は存在しない・・・そういったかんじですね・・・

 別に、集合しよう!議場の回りを3回まわってワンと吠えて来る・・・これをワイルドにやろう!議会に敬意をこめつつ糞だと伝えよう!で・・・整然と3周回ってワンと叫んで糞!とでも叫んで帰る分にはOKだったわけね・・・

 トランプ氏が責任が取れない領域まで至らせて・・・逮捕者を出しちゃったのだから・・・トランプ氏は無責任な扇動者で、それは社会が認められるものではない・・・大人は責任ある行動が取れなければならないという奴で・・・ガキは立ち入ってはいけないのだ!で、合理的に閉め出された・・・自分の発言に対して責任が取れないのでしょ!だから、お帰りください・・・それだけの話ね。

 責任ある言動と扇動が違うというわけでね・・・まあ、私の頭は単純にできているから、基本概念はこんな具合になっちゃうね・・・責任ある言動というのを考えると・・・ワイルドに議場の回りを3回まわってワンと叫んで糞だと知らせよう!同志は腕に黒と黄の布をつけること・・・それ以外の者は参加してはいけない!責任ある行動をとるために、この印をつけたものは、議場に敬意を払いつつ行動する事、ゴミを捨てたりゴミを勝手に作ってはいけない、ガラスのゴミなどは絶対に作るな!作ろうとするやつがいたらぶちのめせ!これがルールで、この規律で議会に知らしめよう!

 こんな感じかね・・・軍隊が軍隊であるのと同じね・・・規律の下に行動しており、虐殺ではなく戦闘であるという奴で・・・正規の軍であることを示し、規律ある行動をとることで戦闘を正当化する・・・指揮官の手足となって指揮官の名誉を担って行動する集団ね・・・

 間抜けにも、トランプ氏は・・・単なる間抜け集団を生み出しただけなわけね・・・従って、社会のルールで・・・責任あるものが行使できる表現の自由を失ったという事ね・・・指揮権を剥奪されたという事・・・現実に合衆国大統領としての軍の指揮権も剥奪されようとしているわけね・・・これが、私の単純な頭の考える事ね・・・で・・・

 しかし別に「表現の自由」は侵害されていない。もう少しわかりやすく理解するために、この問題をネット以外のメディアに限って考えてみよう。

 表現の自由は侵害されていない?まあ、侵害ではなく、社会から停止されただけね・・・責任ある大人として行動できないと、制限されちゃうだけじゃん・・・?メディアだと、何か違うのかね・・・

 ネット以外のメディアといえば、いわゆる“マス4媒体”と言われる、ラジオ・テレビ・新聞・雑誌が主である。もしトランプがこれらのメディアだけで意見を表出していたとしよう。その場合、少なくともメディア側にトランプの意見をそのメディアに掲載するかどうかが委ねられる。米大統領であれば、その意見は世間の耳目を集め、メディアの販売数や視聴率増加が期待できるので、各メディアはこぞって掲載するであろう。

 まあ、トランプ氏が何を言おうが・・・それは表現の自由だね・・・自らの声で、自らのパフォーマンスを広場で、劇場を借りて、メディアをに広告を出して・・・というトランプ氏側の表現の自由に対して・・・

 広場を貸すか劇場を貸すか広告スペースを貸すか・・・これも、一応はその場の管理者の良識が問われ・・・場合によっては何で貸したのか?という責任問題になる・・・それに対して・・・取材と記事の公開に関してはどのようになるかという事かね・・・?取材する権利とかは、トランプ氏の表現の自由とは切断されていないかね・・・?取材しないことも選択肢にあるのだから・・・わが社は文芸誌だから、政治とは基本的に無関係なのでトランプ氏の発言は基本的に掲載しない・・・但し、我々と読者がトランプ氏の文芸に関する発言に関しては関心があるので十分な尊敬をもって扱う・・・そういったものだよね・・・

 メディア側は選択の自由があって・・・トランプ氏の表現の自由とは切断されて取材があるから・・・トランプ氏の発言を事実報道として無批判で掲載・・・賛辞を加えた掲載、否定を加えた掲載・・・こういった、表出されたものに対して、加工の自由があるわけね・・・だからトランプ氏の表現の自由と並行してメディアの表現の自由が成り立つのだと私は考えるわけね・・・取材・編集という行為とはトランプ氏の表現の自由は切断されている・・・従って、否定的に書くのも自由だし、無視する自由もあるわけね・・・

 しかし、その内容が次第に偏りはじめ、暴力的になってきたとする。しかもカルト的人気を極め、彼の言うことであれば、考えることなく過激に追随していく民衆が増えていく。そのとき、メディアに販売増や視聴率増以外の“民主主義的良心”があれば、危機感を覚え、その意見の掲載を見送ることになろう。

 これは、トランプ氏の表現の自由ではなく・・・トランプ氏に取材して記事にして、それを当該メディアが過激なものに再編集したものになるのではないかね・・・本人の意図に反しての場合も考えられるわけね・・・

 我々は議会に対して敬意を払いつつも、3回まわってワンと言い糞だと・・・これによって表現するのは決して暴力的なものではない・・・その表出までしていて・・・私が、トランプ氏の意図は議会の破壊である、私と共に議会を破壊しよう!という論説を乗せたら・・・?勝手な曲解になるね・・・トランプ氏の指示とは違う・・・私の指示だから・・・私の責任で、トランプ氏の責任とは切断されているとね・・・

 表現の自由と報道は、報道者の主観によって再構成されるから、どのように報道しても・・・それ自体は表現の自由の侵害にはならないわけね・・・

 これは彼が、どこかでなにかを言ったというニュース報道に限らず、コラムを掲載する雑誌などでも同じである。月刊誌で毎月コラムを書いていた超有名な著者が、あるときからその考えに変容を来たし、内容が過激になっていく。その場合、まっさきに担当編集者がその真意を質し、場合によっては編集長に確認して、著者が表現を改めなければ最終決断として、編集長が掲載を見送るということになる。編集権の行使である。編集とは、言葉を変える、表現を変える以前に、その言葉を掲載するか否かの判断をすることだ。

 これは、コラム担当としてだから・・・取材ではなく、スペース貸しの問題じゃん!あなたの意見を書いてください・・・但し、わが社の方針もありますから・・・掲載に関しては当方の自由とさせていただけます・・・それだけの話ね。表現の自由の場を提供するに当たって・・・場の提供者も責任を持たなければならなくなるから・・・それだけの話だからね・・・

 ネットがなく“マス4媒体”しかなかったころはこの流れしかなかった。つまりはある人物の「表現を世に広く伝える」という役割の生殺与奪権はメディアの責任者が持っている。しかしこれは、その人物の「表現の自由」を奪ったわけではない。メディアへの掲載を拒否したに過ぎない。

 場所を貸しているものの責任の問題ね・・・公共の広場などを借りたりする時に・・・使用目的で、それなりの制約を受けるわけだからね・・・まあ、トランプ氏は・・・なかなか面白い広場を借りたりもしましたが・・・全米が困惑 ドナルド・トランプ陣営、セックスショップと火葬場に挟まれて記者会見を開催

「フィラデルフィアのフォーシーズンズで大きな記者会見をやる!」とツイートした。でもその後ツイートを削除、「フィラデルフィアのフォーシーズンズ・トータルランドスケーピングで大きな記者会見をやる!」とツイートし直した。

 造園業者の資材置き場のような場所ね・・・7352 メルローズ・ストリート - Google マップ 二つ返事で貸しちゃうのも凄いね・・・特にトラブルが無かったから、貸し出した責任は・・・ちゃんと記者会見ができる状態にすることだけでしょうからね・・・しかし、面白いね・・・

 翻っていま、主にメディアの役割を果たしているのはSNSだ。これまで彼らは責任を負いたくないがために自身のことを“プラットホーム”と呼んでいた。メディアではないと……。

 広場の管理人としての責任ね・・・

 しかし今回の件で、ツイッターもフェイスブックも過激な表現を振りまく人物のアカウントを凍結した。つまり、その人物の言葉を掲載しないという“メディア”的振る舞いをしたわけだ。いや振る舞いではなく、これはメディアそのものである。彼らはメディアであると認めたくないだろうが、明らかに彼らは編集権を行使したわけである。

 違うじゃん!メディアは取材を元にした、その記事に対して責任を負うわけだからね・・・コラムの依頼も編集者の責任で掲載するわけだから・・・表現の自由ではなく、契約によるものだと私は考えるがね・・・広告掲載に関しても、紙面の品位を維持するために必要の物だね・・・しかし、上の造園業者は大統領の記者会見場として貸したわけだが・・・造園業者としての品位を高めたのか下げたのか・・・共和党の支持者?か・・・とか、余計な事を考えちゃうね・・・

 私たちはSNSをもはや社会のインフラだと思っている。しかしそれは大いなる勘違いだと認識したほうがいい。彼らも営利企業であり、民間企業である。であれば己の損得を考え、行動する。このまま場所を提供し続ければ利用者離れが進むのは明らかであれば、当然、場所の提供を拒むだろうし、彼らにとっての邪悪なアカウントは凍結するわけである。

 場所を貸すにも貸主の責任があるわけね・・・2月・3月いっぱい、この部屋を借りたいのですが・・・はあ、何にお使いですか?この先の角を曲がったところにある事務所を爆破するのです。はあ、解体屋さんですか?まあ、それに似たものでテロリストなんです。はあ、分かりました1か月7万円ですので14万円になります。

 はい、領収書・・・無責任に貸して大丈夫かね・・・?

 これは“マス4媒体”であっても同じである。ここに「表現をその(民間企業である)メディアを利用して広める」権利は剥奪される。しかし、トランプ大統領の表現の自由は剥奪されてはいない。彼がなにを話そうが、ネットに書き込もうがその権利はあるのだ。

 マス4媒体はトランプ氏の表現の自由とは切断された、取材による記事に対しての責任であったり、コラムであったり、広告であったりするわけね・・・従って、掲載されているものに対しては、編集者の責任によって成り立っている・・・というより、編集者の表現の自由・報道の自由で・・・社会的な責任によって縛られているから・・・それに基づいて・・・編集とは、言葉を変える、表現を変える以前に、その言葉を掲載するか否かの判断をするだけの話ね・・・

 SNSも場所貸しだから・・・貸主の社会的な責任があるから・・・拒否できるわけね・・・テロリストには貸してはいけない・・・

 となれば、彼は自分自身でメディアを立ち上げるしかない。当然のステージである。しかし、今後、親トランプメディアがネットメディアとして生き残れるのだろうか? これからの状況を注視していきたい。

 まあ、メディアの立ち上げは可能だね・・・過激な奴も表現の自由で・・・場所貸しの責任を放棄・・・もしくは、過激なものに迎合する事で・・・共犯者になることも辞さないのであれば・・・アップルとアマゾン、右派の集まるSNS「パーラー」を削除 ロイター 自分たちでサーバーを立ち上げて・・・検索エンジンでの検索が拒否されるから・・・街頭でURLを書いたチラシを撒いて・・・セキュリティー会社のウイルスや危険なサイトという奴で排除されるのをどの様に回避するか・・・なかなか難しいね・・・

 ああ、私の頭は壊れているか・・・?どうも、一般的な考え方から外れているようだ・・・しかし、社名に「テロリスト」ってダメか?

2021.01.11

    








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