現在をうろうろ(6681)
日本貧窮者経済新聞
 あれ?米軍はICBMの迎撃実験に成功したって・・・?嘘くさいじゃん!

 米国は・・・なんだか、また嘘くさい実験をしたようだね・・・SM-3ブロック2A迎撃ミサイルがICBM標的の撃墜に初めて成功(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース これって、既定の軌道を飛行する奴を、迎撃しただけじゃないかね・・・?

 この迎撃実験FTM-44ステラーランサー(星の槍騎兵)に参加したのはイージス駆逐艦「ジョン・フィン」で、ハワイ北東部に待機していました。ICBM標的はハワイ西南西にあるマーシャル諸島クェゼリン環礁のロナルド・レーガン弾道ミサイル防衛試験場から発射され、2基の早期警戒衛星が探知し、C2BMC(指揮管制戦闘管理通信システム)を介して早期警戒衛星の追跡データをイージス駆逐艦に送信。MDAの公式発表では遠隔交戦(engage-on-remote:EOR)機能を使用したとあります。

 本当に、早期警戒衛星のデータだけで迎撃できたのかね・・・?なんだか、私には信じられない・・・自艦のレーダー観測に依らすに・・・衛星の弾道観測データだよね・・・まあ、イージス艦の粗雑なレーダーでは、十分な解析値は出せないのは自明なので・・・・理由は、ちっちゃな艦が波間に揺れての観測だから・・・基準平面が無い所でレーダー波を飛ばしても方位角・仰角の精度が出るわけない・・・大型の洋上Xバンドレーダーでもダメだろうからね・・・

 それで・・・衛星の赤外線観測による軌道解析データで迎撃したわけね・・・

 しかし発表資料によるとイージス艦の自己レーダー以外に参加しているレーダーが無いので、正確には早期警戒衛星(STSS衛星。赤外線によるミサイル探知だけでなく追跡が可能)の追跡データを使用して迎撃ミサイルの発射を前倒しする遠隔発射(launch-on-remote:LOR)機能を用いたのではないかと推定できます。おそらくMDAは遠隔発射を含んだ広い意味で遠隔交戦という表現を用いたのかもしれません。

 なんだかね?赤外線観測で、ミサイルの位置を出しているわけね・・・迎撃ミサイルは高度500kmまでは上昇できるわけですから・・・そして、ちょっとの時間の機動を行ってエンゲージ・・・小さなイージス艦では正確な角度測定が揺れてできないわけね・・・だから、イージス・アショアの出番なわけでね・・・海上配備Xバンドレーダー - Wikipedia こいつが期待通りのものであるなら・・・英語版の機械翻訳で・・・

船舶が長期間にわたって継続的に勤務する必要がある状況では、一般的な海軍の慣行では、補充、修理、およびオーバーホールを可能にするために、少なくとも3つのタイプのユニットを利用できるようにする必要があります。CS-50 /モスシリウス設計のさらに3隻の船舶は、2007年初頭の時点でロシアのセベロドビンスク造船所で建設中または契約中ですが、石油生産用に構成されていました。

 レーダー観測は方位や仰角の精度が悪く、距離だけで三次元空間の位置を確定するためには、時間を特定する奴も含めて4基のレーダーが必要になるのでね・・・初期の予定では4基を揃える予定だったが、3基はキャンセルで石油掘削用の本来の目的になった・・・期待外れ!というわけね・・・簡単な話じゃん!

 だから、イージス艦1隻では無理なので・・・衛星からの赤外線観測によってコースを決定したわけね・・・衛星観測のデータを・・・Missile Defense Integration and Operations Center - Wikipedia ここから、イージス艦に送って、発射指揮をしたわけね・・・

 標的のミサイルは9°00'23.4N 167°43'37.1E - Google マップ ここから発射されて・・・

 左の図の左下赤の点から発射され・・・緑の丸の2つの衛星からの赤外線観測でのデータで、弾道が確認され・・・MDIOC・・・米本土の右のセンターで計算されて・・・イージス艦へ迎撃コースの指示が出て発射ね・・・結構、大変な計算をしなければならないね・・・

 まず、素朴な疑問・・・どうやって2つの衛星からの2本の直線で3次元空間の三角測量ができるのか・・・?衛星の軌道要素が分かっているにしても・・・なんだかね・・・?

 右のような1つの三角形では・・・ダメじゃん?

 この衛星は・・・SBIRS - Wikipedia こいつの・・・

静止軌道(GEO)に8基の専用衛星SBIRS-GEOを配備し、長楕円軌道(HEO)に他業務の衛星に上乗りする形で4基のSBIRS-HEOセンサーを配備し、合計12基の衛星でDSP衛星を代替することが計画され、配備が進められている。開発運用は、DSP衛星から引き続きアメリカ空軍が管轄している。

 8基を打ち上げる予定で・・・現在4基が上がっているわけで・・・まあ、この図のようにモルニヤ軌道 - Wikipedia この軌道上からの観測を行っているわけね・・・近点高度500km、遠点高度4万km、軌道周期が12時間(恒星日の半分)の楕円軌道に投入されているわけね・・・で・・・

 長時間、北半球上空にいられるようにする軌道なので・・・赤丸の辺りが遠地点で、4万kmで、緑の円の辺りが高度500kmと近地点なわけで・・・この辺りを高速で通り過ぎるわけね・・・4基が等分に観測しているから・・・最高高度を1500km程度で飛行するICBMを・・・大した機動もできない・・・

 右の火を噴いている奴が命中できる場所に送り込めるかね・・・?送り込めないから・・・

 現在、打ち上げられている奴は、早期警戒用のもので・・・存在の探知で・・・現実に軌道観測をするのは・・・

STSS(旧称:SBIRS-Low)
捜索用と追跡用の2種類の光学センサーを持つ20基以上の衛星を低軌道(LEO)に配置する計画である。弾道ミサイルが高温の熱源であるブースト段階の噴射を終了した後も、STSS衛星は低軌道から宇宙空間を背景とした弾道ミサイルの熱を捕捉し、弾道ミサイルが飛行する全行程に渡って最も観測に適した位置にある衛星が追跡を引継いでその詳細な弾道データを地上の管制センターへ送信する。

2001年に開発計画が空軍からミサイル防衛局に移管され、2002年に旧称のSBIRS-LowからSpace Tracking and Surveillance System(STSS)へ改称されている。2009年9月25日に実証試験衛星2基が打ち上げられた。


 この2基しか無くて・・・この2基の観測ね・・・Space Tracking and Surveillance System - Wikipedia これだね・・・機械翻訳で・・・STSS群は、1350 km、軌道傾斜角58°、公転周期120分の2つの衛星で構成・・・少なくとも20基の予定だから・・・360÷20=18 経度18度間隔で並ぶわけね・・・もちろん、追いかける形だから・・・まあ、雰囲気は分かるが・・・2基だから三角形は1個で・・・3次元座標は出せないよね・・・ただ、既定のコースの迎撃の様子の精密観測のデータは取れるわけね・・・だから、最低限の実証観測で2基が打ち上げられたと理解できる・・・

 まともに、迎撃できるようになるのは・・・予定の少なくとも20基が上がって、衛星による精密な3次元観測ができるようになってから・・・

 だから、今回の拙速な実験は・・・単に・・・

 左の大型の大陸間弾道ミサイルに怯えて・・・何とか米国の威信を保つために稚拙な実験をしたのでは・・・つまり、予め標的の弾道と迎撃ミサイルの弾道を計算しておいて・・・発射データを作って・・・迎撃に成功!という奴ね・・・

 だって、精密観測用の衛星が2個で、どうやって3次元データを取れるのかね・・・?

 つまり・・・地球上の普通の航空機の空の高度も含めて1点を決めるために・・・GPS衛星 - Wikipedia これがあるのだよ・・・

衛星軌道
各衛星は、高度20,200km、軌道傾斜角55度、周期12時間の準同期軌道上にあり、各衛星は昇交点経度が60度おきとなる、6種類の軌道面(PLANE A-F)毎に4個が配置され、合計24基で基本となる衛星コンステレーションを形成する。

2009年12月現在の運用数は31基であり、衛星が増えることで測定精度が向上する。7基は、基本となる衛星コンステレーション以外の軌道上にあり、これにより仮に複数の衛星が故障しても、運用に支障がない信頼性と有用性と冗長性を確保している。これらの軌道配置によって、地上の何処からでも遮る物がなければ、同時に6以上の衛星が視界に入る。


 これの裏返しをやっていて・・・グローバル・ポジショニング・システム - Wikipedia ここの記述ね・・・

GPS受信機の時計はそれほど正確ではなく、受信時刻も未知数とする必要がある。したがって、4つ以上の衛星から受信することで、これら4つの未知数を求められる。・・・同期させてあるはずの原子時計でも精度が足りないから4つの衛星を観測する必要があるわけね・・・まあ、右のように・・・同時に3点からの観測で1点が決まるが・・・という同時性を決める事ね。距離の話ですがね・・・赤外線で方位観測をするのも・・・ほぼ同等ね・・・3点で作られる平面と観測の方位ですからね・・・

 逆に言えば、少なくとも4つの衛星からの観測で3次元の座標が決定できるわけね・・・まあ、弾道弾観測では時間の決定の1つは地上観測でも良いのですがね・・・困ったことに・・・赤外線観測が地上からではできないのでね・・・つまり・・・熱圏 - Wikipedia これ・・・太陽からの短波長の電磁波や磁気圏で加速された電子のエネルギーを吸収するため温度が高いのが特徴であり、2,000℃相当まで達することがある。こいつで見えないわけね・・・

 この熱圏で熱圏より下を飛行する極超音速ミサイルは宇宙空間からの観測が困難なわけね・・・まあ、私の妄想ですがね・・・この熱圏が高度800kmぐらいまでなので・・・赤外線でICBMの観測を行う衛星・・・STSS群は、1350 kmに置かれているわけね・・・多分ね・・・ああ、あった・・・jstage.jst.go.jp 天体遠赤外線の観測と低温技術 この中に・・・

実はFig. 4に示 した よ うに, 波長30〜300ミクロンの遠赤外線に関して地球大気は非常に不透明なため, 高山に設置された地上望遠鏡でさえもほとんど観測ができない。 そこで必然的に上空に上がることになる。

 左のグラフの赤で示した範囲は見えないわけね・・・だから、衛星からの観測になる・・・しかし、2009年に打ち上げた衛星での細々とした研究の様でね・・・あまり、上手く行っていないという意味じゃン?

 北朝鮮のICBMを阻止する能力を米国が持つのは・・・随分と先になるわけね・・・既に、借金の山を作り始めているわけで・・・クリスマスプレゼントに、緑の紙切れを大量にまかなければならないので・・・私にはまやかしに見える現代貨幣理論に米国は頼らなければならなくなるようでね・・・現代貨幣理論は、大儲けが確実なら大きな借金をすべきだ!という理屈だと私は理解ね・・・原則論は、返せない借金をしてはいけない・・・大儲けを願っても多くの場合は上手く行かない・・・それだけの話ね。それで、新たなブレークスルーを狙っての・・・

 賭けの法則は・・・私には、資金が潤沢なときは絶対に負けない!しかし、資金の先が見えるとオケラ街道まっしぐら・・・それだけの話ね。〈独自〉米の小型衛星群構想へ参加検討 ミサイル防衛強化 来年度予算に調査費 - 産経ニュース これね・・・

 衛星コンステレーション 米宇宙開発庁が昨夏に公表した新たなミサイル防衛構想。「constellation」は「星座」を意味する。通常よりも低い軌道に、ミサイルを赤外線センサーで探知・追尾する衛星200基▽地上を偵察・監視する衛星200基▽高速通信衛星658基▽宇宙ごみ(スペースデブリ)を把握する衛星200基−など計1千基以上を投入する。

 なんだ・・・変だと思たんだよね。

 早期警戒衛星で分かった事は・・・赤外線観測をしてみたら・・・右の図でAの弾頭部は地球の熱圏のノイズの中に埋もれて探知できない・・・Cは熱圏を透かして見えない・・・Bのように横方向しか探知できないから・・・多数の衛星が必要になる・・・米国は貧乏なので、この衛星の資金を米軍の占領下にある経済植民地である国民と陛下の日本国から吸い上げる気だという事ね・・・経済植民地からの上納を近頃は防衛協力という言葉で表すようだね・・・SBIRS - Wikipedia これの中の・・・

 この写真は変だと思っていたのでね・・・これって、遠赤外画像じゃないようだね・・・一種のまやかしじゃないかね・・・?

 まあ、私の頭はかなり壊れているから・・・大間違いの可能性はあるが・・・熱探知だからね・・・ランドサットのデータは11マイクロメートル、先ほどのグラフの大気が透き通って見える領域を利用しているわけね・・・赤外線天文学 - Wikipedia ここにあるね・・・

天文学で使われる赤外線スペクトル
スピッツァー宇宙望遠鏡や IRAS、赤外線宇宙天文台 (ISO)、あかり、ハーシェル宇宙望遠鏡などの赤外線宇宙望遠鏡は赤外線スペクトルのほぼ全域にわたって観測することができる。しかし赤外線天文学のほとんどの研究は依然として地上の望遠鏡を用いて行なわれており、こういった地上観測は少数のスペクトルの「窓」、すなわち地球大気の吸収が小さい波長帯を使った観測に限られている。


 これね・・・そして・・・

赤外線望遠鏡(これにはいくつかの赤外線専用望遠鏡だけでなく主な光学望遠鏡のほとんども含まれる)の検出器は、実際に像を得るために外部の熱から遮蔽して液体窒素、場合によっては液体ヘリウムで冷却する必要がある。これは中間赤外や遠赤外域での観測では特に重要である。

 この熱による検出器のノイズ対策で冷却媒体が必要で・・・スピッツァー宇宙望遠鏡 - Wikipedia

望遠鏡の本体は太陽の熱をさえぎる板で守られ、軽量ベリリウムで構成された反射望遠鏡を搭載しており、高精度の赤外線観測のために液体ヘリウムを用いて5.5ケルビンまで冷却していた。
・・・
冷却用のヘリウムは2009年5月に底を突き、望遠鏡の温度は5.5ケルビンから30ケルビンにまで上昇した。これにより望遠鏡自体が赤外線を発するようになったため、最も長波長のチャンネルは観測に使用できなくなった。

 予定された5年のミッションに必要なヘリウムは・・・60kg程度かね?・・・だから、ヘリウムが尽きると30ケルビン程で熱平衡になるから・・・これより温度が高い領域で使える鋭敏な素子が必要なわけね・・・そういえば、米国が日本の高温と常温の2波長を観測するセンサーに関心を持っていたね・・・ああ、hojo.keirin-autorace.or.jp 平成21年度 小型衛星への赤外センサ搭載可能性に関する 調査研究報告書 これに言及があるね・・・

高温の観測対象(3〜4μm 程度)と常温の観測対象(8〜12μm)の同時観測を目的とする 2 波長(中赤外+遠赤外)に感度を持つセンサ

 ミサイルの発射の際のロケット噴射の熱と弾頭の探知ね・・・先の衛星からの探知画像は高温のガスの探知の写真なわけね・・・なかなか面白いね・・・どうやら、北朝鮮のICBMの迎撃の道は、今回の実験とは裏腹に・・・道のりは長いという事ね・・・

 余計な実験をするから、余計な事を調べて・・・米国の軍事技術の現在の限界を知ることになっちゃうわけでね・・・また、使う事の無い知識が随分と増えましたね・・・基本的に米国は嘘つきだから、色々と精査しないとね・・・

 しかし、間抜けな米国は見栄とハッタリで・・・どこまで行くのやら・・・馬鹿だね!

 ちょっと、新たな疑問・・・トランプ爺さんは大統領選挙の不正に熟知だよね。それで、訴訟を・・・自らは、その不正の中で大統領になったのかね・・・?と、馬鹿な事を考えちゃったよ・・・

2020.11.19

    








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