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日本貧窮者経済新聞
 防衛研究所の中国の動向分析はどんな視点なのか・・・?(1)

 ふむ・・・ユーラシア大陸で中国の影響拡大 防衛研究所の報告書 千葉日報オンライン ふむ・・・何だろうね?

 防衛省のシンクタンク、防衛研究所は8日、ユーラシア大陸諸国との関係から中国の動向を分析した「中国安全保障レポート2020」を公表した。中国が自らの経済圏構想「一帯一路」の進展により、中央アジアとの連結性を強化。欧州への影響力も拡大させており、欧州内で「対中関係による政治・安全保障上のリスクへの認識が広まりつつある」と明記した。

 防衛研究所の分析家・・・欧州内で対中関係による政治・安全保障上のリスクへの認識って高まってるのかね・・・単に、米中の経済戦争に呆れているぐらいじゃないかね・・・欧州は中国が遠くの国だから、興味が無いぐらいの話が・・・数年前にあったぐらいだからね・・・米国の対中政策に関して、めんどくさい!と感じているだけだろうね・・・一帯一路には、欧州勢は参加しちゃったわけだからね・・・

 中国と中央アジア諸国の関係が緊密化した背景には、2014年のウクライナ危機があると指摘。欧米の対ロシア経済制裁により中央アジアがロシアからの十分な支援を見込めなくなったため、一帯一路に期待を寄せるようになったとした。

 中央アジア諸国との関係ね・・・パイプラインで繋がるようになって、中国が大切なお得意さんに化しているわけだからね・・・貿易ってのは一方的なものではないから・・・共産国や貧乏国は外貨による決済以外にバーターもやるからね・・・ロシアの影響力ってのは?何だろうね・・・こんな簡単な記事では分からんね・・・中国安全保障レポート - 防衛省防衛研究所 さて、どんな立派な分析がされているのやら・・・85ページもあるよ・・・要約だけ先ずは見て、気になったら本気で読むか・・・

要 約
第 1 章 中国のユーラシア外交
 中国のユーラシア外交、特に中央アジアへのそれは、地域主義と対米バランシングという要素から成り立ってきた。1990年代末以降、中国は地域協力に積極的に関与し始め、中央アジアで上海協力機構(SCO)を設立した。その一方で、米国のパワーや影響力に対する外交上のバランシングという観点から、中国は周辺諸国との多国間協力の意義を見出した。しかし、地域主義の方向性や対米バランシングの在り方を、中国がロシアや中央アジア諸国と共有することはそう簡単ではなかった。

 地域主義か・・・朝貢の形式の伝統があるから、基本的には属邦自主ですから・・・地域主義 - Wikipedia 基本的にはね・・・近頃言われるリージョナリズム - Wikipedia ブロック経済による支配とはちょっと性質が違うと思うがね・・・

 私の基本的な中国理解からすると・・・米国の謀略報道で叫んでいる話ってのが、どうも中国らしくないのでね・・・中国の地域協力への積極的関与ってのが・・・重商主義的なものでしょうからね・・・ただ、中国的重商主義の特徴は、朝貢に現れるように・・・重商主義 - Wikipedia こいつとはちょっと性格が違うわけね・・・

初期の重金主義と後期の貿易差額主義に分けることができる。いずれにも共通しているのは、「富とは金(や銀、貨幣)であり、国力の増大とはそれらの蓄積である」と言う認識であった。植民地からの搾取、他国との植民地争い、保護貿易などを加熱させたが、植民地維持のコストの増大や、国内で政権と結びついた特権商人の増加などが問題となり、自由経済思想(現代では古典派経済学と呼ばれるもの)の発達を促すもとになった。

 互恵による安全保障という奴が、中国の好む安上がりな安全保障ね・・・しかし、この互恵による安全保障ってソフトパワーの威力に、ハードパワーしか頭にない米国には脅威なわけね・・・なんで、中国は軍事拠点になるような港湾を押さえられるんだ!という事ね・・・中国を受け入れる国々を次から次へと生み出しているわけね・・・米国に軒先を貸すと母屋まで取られるような勢いですからね・・・だから、米国は基本的に避けられちゃうわけね・・・

 中国の周辺国は・・・中国との長い外交の歴史があるのでね・・・米国のように、昨日出来たような国との関係とは違うというだけね・・・米国は合衆国大統領の外交成果を議会が簡単に覆せる国なのでね・・・あまり、米国は信用できない・・・CIAを使って、国内をかき回された国がどれだけあったか・・・国民と陛下の日本国などは、安全保障の名で未だに米軍の占領下だからね・・・これで、北方領土交渉が止まっている・・・プーチン君は、玄関先に米軍基地を誘致した間抜けな大統領として歴史に名を遺すつもりが無いわけだからね・・・

 米国を中心に見るように・・・幼い普ちゃんのポチ国ではしつけられているようで・・・多国間協力の枠組みを一発で作っちゃわなかったかね・・・米国は、そういったものを作るのが下手くそですからね・・・中国がロシアや中央アジア諸国と共有することは簡単だった・・・まあ、それなりに外交努力をした結果ですが・・・まあ、強欲が勝ったというだけね。米国は敵視政策しかできないからね・・・

 2000年代後半以降、中国国内の専門家の間では、中国による従来の外交アプローチへの見直しが議論され、中国の実際の政策もそれまでのアプローチに必ずしも拘束されない柔軟さを示した。中国は地域協力の重要性を強調する一方で、相手国それぞれの発展戦略と中国のそれとの一致点を具体的に求めた。2013年に習近平国家主席が提示した「シルクロード経済ベルト」構想はこうした見直しの結果であり、中国外交のプラグマティズムを示すものであった。その結果、地域諸国は中国のイニシアティブを受け入れ、中国と地域諸国との経済関係における連結性が強化されている。また、強化された連結性の基盤を守るべく、中国はユーラシア諸国との間で安全保障分野における機能的協力―法執行協力―を推進している。

 中国の得意技・・・実用に耐える安価な製品の大量生産ね・・・これで、世界に売りまくり始めたのが四半世紀前ぐらいからかね・・・米国資本が中国に流れ込んだのは・・・ドイツの1985年のVWの進出かな?ここが派手に技術移転をしたのではなかったっけ・・・ドイツは工程管理などを含めたドイツ本国製と変わらないものを製造させるために、技術移転を行うから・・・仕方ないね。VWグループの部品製造業者が中国に進出して・・・技術移転・・・VWは上手くやっているのかね?なんだか、米国は上手くないのかね?

 単に米国は文句ばかり垂れているのかね・・・米国政府の政策と、米国の多国籍企業との折り合いが悪いという事に尽きるだけじゃないかね・・・?

 一帯一路が国境の壁の高さを大きく下げたわけだがね・・・国境施設が、どこの国も立派になったね・・・そして、国境近くや商業港の後背地に工場など産業施設が・・・内陸の首都に向かって点々と・・・拠点都市の形成ね・・・幼い普ちゃんのポチ国は臨海部に工場を置いちゃうから・・・内陸への発展が阻害されることになるのでは・・・?中国の都市計画は、国土の中に網の目もような交通網を形成ね・・・この辺りが、伝統的な都市の考え方の違いなのだろうと思うがね・・・

 国々の連結性の確立による安全保障ですからね・・・米国の兵器による安全保障より優れているわけでね・・・米国は、中国艦隊とどこで戦うつもりなのかね・・・?中国の沿岸部では米国艦隊は無力だと思うがね・・・浅海面での米艦隊の戦闘能力は無さそうですからね・・・沿海域戦闘艦が対抗手段にしかならない・・・

 かといって、米艦隊を、中国艦隊用に建造しなおすわけにもいかないだろしね・・・別に・・・中国はユーラシア諸国との間で安全保障分野における機能的協力―法執行協力―を推進・・・これも、問題ないだろうが・・・米国は気に入らないだけだろうね・・・

 しかし、「一帯一路」がグローバルな展開を示すに伴い、国際秩序に関する中国の政治的言説から「一帯一路」を位置付ける傾向が強まっている。特に、中国の対欧州外交にはこの傾向が強く、中国との関係が有する政治・安全保障面でのリスクに対する認識が欧州側で広まりつつある。

 はあ・・・こいつは、私には理解不能だね・・・米国に合わせている部分もあるだろうが・・・急速に一帯一路のインフラが整備されていますからね・・・

第 2 章 中央アジア・ロシアから見た中国の影響力拡大
 中央アジア 5カ国は旧ソ連の解体により独立し国家建設を始めたが、その基層にはロシア語を通じた教育や共通の制度があり、ロシアとのつながりは強い。また、中国新疆ウイグル自治区と中央アジア地域の間では、過去に国境線や居住住民が変動した経緯もあり、中国がこの地域で役割や影響力を拡大するためには、ロシアを含む地域諸国の意向に配慮する必要があった。

 中国は基本的に、米国のような強い内政干渉を行わないですからね・・・米国は政治工作員とか色々と使って操作しようとするのでね・・・中国は、商売系の話でのつながりを持つことが中心になる・・・基本が互恵的な関係の形成ね・・・あとはどうなるかは不明ですが、基本は商人の強欲が勝つことになるのでしょうからね・・・

 ロシアも中国も陣営への組み込みが米国より上手いのでね・・・米国の場合だと、敵視政策を始めちゃうのでね・・・米国のやり方だと近くに敵国を生み出す必要ができちゃうのでね・・・通商路が切れちゃう・・・親米国があると、その周辺の親米ではない国の大統領が独裁者だ!とか始まるわけでね・・・親米国になると・・・反共・反独裁の片棒を担がされるので、どうしても戦乱の気配と・・・米国製の兵器が入り込み・・・隣国の治安が悪くなる・・・反政府武装勢力の涵養を始めるわけでね・・・古典的な親米ブロックができれば問題は無いかもしれないが・・・自由・民主ってのが・・・多くの場合、民族主義とぶつかるから・・・結局は反米へ移行しちゃうだけね・・・だから、ロシアや中国は支配という奴では同根ね・・・中華帝国のやり方を帝政ロシアは継受しちゃっていたわけでね・・・近隣国との外交のパターンが似ていて・・・米国とは著しく違うわけね・・・モンゴルが広めた中華文明の帝国支配の手法が、中東・中央アジア・ロシアなどが定着して・・・民族の確信へと・・・現代にも続く・・・律令系の法空間と言えば良いかね・・・

 米国の持ち込む法空間とはかなり違うわけでね・・・イスラムは、この法空間を精密化していくわけだしね・・どうも、歴史法学的な解釈になるが・・・

 中央アジア地域では、SCO を通じて国境地帯をめぐる安定化や、国際テロリズムに対抗するための協力が行われてきた。中国はアフガニスタン、タジキスタン、パキスタンとも国境地域の安全保障協力を積極的に進めている。「一帯一路」構想をめぐる協力について、地域諸国はそれぞれの発展構想に基づき中国のイニシアティブを受け入れて「一帯一路」構想の一部が進展し、地域をめぐる物流も向上している。このような協力の進展にあたって、中国は地域諸国やロシアにおける対中懸念にも留意しつつ可能な事業を進めている。

 単に、モンゴル帝国が作り出した法空間の再建を始めただけの話しね・・・モンゴル帝国の統治した場所が、当時の世界の最先端の法空間だったわけで・・・西欧はローマ法の影響を受けた遅れたゲルマン法空間が支配ですからね・・・東欧と比べると随分と遅れていたわけね・・・東欧の方が洗練された文化を有するわけで・・・ルーマニアなどは、ローマの継承者位の勢いがありますからね。西欧の法空間はローマ法では・・・残念ながら、部族の確信とは相容れない部分が多くてね・・・部族の慣習法とローマ法の橋渡しをするような法典が作られるわけね・・・だから・・・ひどい言い方をすると・・・かなり遅れた文化的な寛容度の低い法文化を米国は継受しちゃったわけね・・・部族法的な解釈をやるのだろうとね・・・あとは、判例法からの出発なので、理想主義的じゃないのでね・・・大帝国の理想の部分が欠けているわけね・・・英国はかなり文化的に遅れていてね・・・欧州の文化の中心を見物に行くわけですから・・・グランドツアー - Wikipedia こういった奴ね・・・米国なども、これまた文化の果てる所だったわけで・・・旅情 - Wikipedia 田舎者ですからね・・・文化に憧れる・・・いつごろからかね?米国人が田舎者として表現されることが無くなってきたのは・・・?

 米国は、欧州に関して勘違いをしている可能性があるのでは・・・?米国は欧州文化を継承しているかのように見えるが、かなり偏狭な部族社会的法空間を継受しちゃって・・・大陸法系の文化的寛容度の高いものを受け付けないで・・・反共・反独裁に凝り固まっているのではないかね・・・?米国って部族社会の拡大に努めているとか・・・?

 中央アジア諸国も、治安環境が改善し連結性向上の機会が到来したとの認識のもと、域内での往来や協力を積極化する傾向にある。ロシアは中央アジア諸国に対し安全保障協力を強化し、旧ソ連諸国における自らの主導性を主張しつつ、ロシアが優位性を有する軍事分野等で中国に協力し、中国のイニシアティブを受け入れている。中央アジア諸国やロシアは中国との協力に際して、自律性を高める努力も同時に行うことで、中国の影響力拡大の負の側面を緩和するよう努めている。

 第二次世界大戦で引き裂かれた地域の再構築ね・・・実質的には、第二次世界大戦の占領地で米国が居残りをした地域の周辺ね・・・そして、冷戦下で米国がソ連に対抗するために反政府武装勢力を生み出して敵対を煽った地域ね・・・どうも、米国が悪者に見えちゃうね・・・中露の協力関係は、互いの優位な部分を持ち寄っての真っ当な協力関係の構築のように見えるしね・・・米国の謀略報道に騙されてはいけないのではないかとね・・・?中華帝国は既存の権力基盤を利用して、それを高めてやることで友好関係を生み出していくわけでね・・・強制しなくても優れた制度は受け入れることになるから・・・中華帝国のやり方は、異文化に関してかなり寛容だからね・・・米国は基本的にトラブルの種しか蒔けないのではないかね・・・まあ、トラブルの種は、武力衝突へと向かうわけですから・・・兵器産業が儲かるから国益に沿うわけね・・・

第 3 章 ユーラシアにおけるエネルギー・アーキテクチャ
中国は経済成長に伴い急増するエネルギー需要を自国のエネルギーだけで満たすことができず、輸入への依存度を高めている。さらに近年では、中国において、経済や社会の持続可能な発展を目指して経済構造の転換が図られる中、1次エネルギーミックスも変化してきており、石油とガスのさらなる輸入増が見込まれる。このようなトレンドにおいて中国政府は、安全保障の観点から調達先および調達ルートの多角化を模索しており、特に陸上経由での調達が可能なユーラシア資源国の価値に注目して 1990年代半ばから周到な個別交渉を展開し、2000年代半ばから2010年代半ばにかけて取引関係を構築した。

 多分、中国の安全保障の考え方からすると・・・自国のエネルギーだけでは満たす事ができないのではないだろうね・・・原発を沢山作ればある程度のエネルギーは供給できちゃうのでね・・・資源を買う事で・・・貧乏国に外貨の流れを生み出しているのだろうとね・・・あとは、自国の資源保護ね・・・安全保障の基本だから。なんでも自国産で賄うよりも、自国資源を保護しつつ貿易の活性化を図るという奴ね・・・

 資源保護の考えで、貿易を上手くコントロールしているような感じでね・・・石油とガスを中央アジアに求めて、ここに中国製品を売り込むための基盤としたわけだからだろうね・・・トルコなども、トルクメニスタンへの投資などを積極的にしていますからね・・・何らかの形で、産業を興さないと・・・貿易ができないですからね・・・米艦隊の手の届かない所で、中国は上手くやっているわけでね・・・再び鉄道の時代を生み出し・・・米艦隊が無用の長物になるように画策しているのかもね・・・ハートランド・・・マッキンダーの考える世界が生まれちゃうとね・・・ハートランド - Wikipedia

マッキンダーは20世紀初頭の世界情勢をとらえ、これからはランドパワーの時代と唱えた。とりわけ、それまでの歴史が海軍大国(海洋国家)優位の歴史であったのに対し、鉄道の整備などにより大陸国家の移動や物資の輸送などが容易となったことで、ハートランドを支配する勢力による脅威が増しているとし、海洋国家同士の連携を主張した。

 米国が田舎に転落する可能性が出てきちゃったわけでね・・・

 時間とコストをかけて構築したユーラシア資源国とのエネルギー取引関係は中国にとって貴重な戦略的資産といえる。この戦略的資産には 2つの含意がある。1つは、エネルギー安全保障上重要なユーラシア資源国との取引関係を将来にわたり維持するためには、中国として資源国の経済発展を積極的に支援することが合理的であるということであり、この点で「一帯一路」構想の枠組みをどのように利用するかが注目される。いま1つに、中国はこの取引関係を梃子として、欧州、ロシアおよび中東あるいは南アジアを結ぶエネルギーフローにも限定的ながら関与できる地政学的地位を得たということであり、中国がその地位を今後どのように利用するかが注目される。

 単純じゃン・・・米国が平和の敵であると考えているのでしょうからね・・・戦争の種を播くことしかできない野蛮な国だからね・・・だから、陸上交通網の発達により米国の干渉を受けにくい経済圏を生み出そうとしているわけね・・・英国が近頃は米国との軍事協力が強くなっているのは・・・ランドパワーの時代の到来を考えているのでは・・・?

 どうも、拡大しつつあるNATOは、米国のコントロールから外れつつあるようだしね・・・安全保障の概念が大きく変わろうとしているのかもね・・・米国を排除することによる平和な空間の創造・・・米国の孤立化・・・米国は間抜けにも、自ら孤立の道を歩み始めちゃったようですからね・・・さて、なんだか、このレポートはちょっと面白いかも・・・?1週間ぐらい遊べるぞ・・・一旦切って、何か食って・・・歌でも歌って・・・ああ、練習した・・・疲れた。寝る!

2019.11.09

    

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