現在をうろうろ(996)
日本貧窮者経済新聞
 日米防衛協力のための指針 2015年4月27日版は・・・?(11)

 さて、続きですが・・・なんだか、冷戦構造を作りだすための装置のような文書ですがね・・・不思議な軍事同盟・・・同盟というより、日本の自主独立性が失われて行く様な?不思議な気がしますね・・・右翼的ではない?まさか、ミサイル恐怖症のためにアメリカ様に媚びる事を越えて完全な依存状態?

C.陸上攻撃に対処するための作戦
 自衛隊及び米軍は、日本に対する陸上攻撃に対処するため、陸、海、空又は水陸両用部隊を用いて、共同作戦を実施する。
 自衛隊は、島嶼に対するものを含む陸上攻撃を阻止し、排除するための作戦を主体的に実施する。必要が生じた場合、自衛隊は島嶼を奪回するための作戦を実施する。このため、自衛隊は、着上陸侵攻を阻止し排除するための作戦、水陸両用作戦及び迅速な部隊展開を含むが、これに限られない必要な行動をとる。
 自衛隊はまた、関係機関と協力しつつ、潜入を伴うものを含め、日本における特殊作戦部隊による攻撃等の不正規型の攻撃を主体的に撃破する。
 米軍は、自衛隊の作戦を支援し及び補完するための作戦を実施する。


 ふむ・・・中国のハードウエアを利用して、日本を攻撃する事を考えると・・・ミサイル攻撃による戦略拠点の破壊からスタートでしょうね。尖閣諸島への上陸作戦などは無いでしょう。沖縄・佐世保・広島・東京あたりのミサイル攻撃といきなり沖縄の制圧と九州への上陸作戦というのが良さそうに思えます。補給線が破壊されないようにすれば、戦闘能力の無い島嶼など押さえる意味が無いから・・・日本には兵器は限られた場所にしか無いから、占領政策を間違えなければ、かなりの速度で上陸作戦が成功すれば戦線を東京へと移動させられるような気がしますね。そして・・・基本的に戦略拠点に対してのミサイル攻撃を防ぐためのハードウエアが日本には存在しないのでは?ここまで言うと言いすぎ?というか・・・ここまで大規模な作戦を考える場合には・・・核ミサイルを使いますからね・・・したがって、抗戦の意味すら殆ど無くなる。基本的に、本土決戦からスタートする戦いだと政府は考えたくないようですからね。九州は上海から800kmしか無い・・・沖縄の基地機能を破壊すれば、補給線は確保される・・・島嶼部での戦いなどありえない・・・という事実。それでも、戦争がしたいのかね?

 隣国との戦いなど熾烈なものになりますからね・・・補給線が短いから・・・ラバウル・ガダルカナルの距離は1000kmでこれより短い距離での戦いですからね。現在の戦闘機も零戦と同じくらいの航続距離がありますし・・・空中給油もできますからね・・・したがって、島沿いになんか来るわけが無い・・・戦略として意味が無いね。不思議な防衛計画・・・

 米国のシーベースの概念も、戦略目標近くに自陣営の港を持って行って補給線の短い戦闘を行うためのものですからね・・・物資の大量投入、高密度の前線の形成・・・物量があれば、小手先の技など不要ですからね。

D.領域横断的な作戦
 自衛隊及び米軍は、日本に対する武力攻撃を排除し及び更なる攻撃を抑止するため、領域横断的な共同作戦を実施する。これらの作戦は、複数の領域を横断して同時に効果を達成することを目的とする。

領域横断的な協力の例には、次に示す行動を含む。
 自衛隊及び米軍は、適切な場合に、関係機関と協力しつつ、各々のISR態勢を強化し、情報共有を促進し及び各々のISRアセットを防護する。
 米軍は、自衛隊を支援し及び補完するため、打撃力の使用を伴う作戦を実施することができる。米軍がそのような作戦を実施する場合、自衛隊は、必要に応じ、支援を行うことができる。これらの作戦は、適切な場合に、緊密な二国間調整に基づいて実施される。
 日米両政府は、第Y章に示す二国間協力に従い、宇宙及びサイバー空間における脅威に対処するために協力する。


 ISR体制ね・・・Intelligence, Surveillance and Reconnaissance 情報処理のための監視と偵察かね?インテリジェンスってのは訳しにくい・・・知性・諜報活動・・・知性によって情報は練り上げられるわけだから・・・軍における頭脳と神経及び感覚器系という感じですかね。握りこぶしを振り下ろすために・・・米軍だと・・・これって、暗号などを扱う部署では?翻訳とか・・・宇宙及びサイバー空間における脅威だから・・・諜報及び対諜報機関と考えた方が適当かね?まあ、私が普段やっている公開情報をもとにした情勢分析というやつが普通の活動になる部署かね?私の場合はインテリジェンスより妄想を楽しんでいるのでね・・・

 なんだかね・・・米軍は、自衛隊の領域横断的な作戦を支援し及び補完するため、打撃力の使用を伴う作戦を実施することができる。・・・なんだか、我が国は頼りないような・・・打撃力の使用を伴う作戦・・・これは米軍の領域なんですかね?何を想定しているやら?領域横断的な・・・やはり、何でもできそうな感じですね。

c.作戦支援活動
日米両政府は、共同作戦を支援するため、次の活動において協力する。
@.通信電子活動
 日米両政府は、適切な場合に、通信電子能力の効果的な活用を確保するため、相互に支援する。
 自衛隊及び米軍は、共通の状況認識の下での共同作戦のため、自衛隊と米軍との間の効果的な通信を確保し、共通作戦状況図を維持する。


 通信系統の統合化が図られるという事ですね。そして、共通作戦状況図の共用が為される・・・敵陣と自陣の戦力及びその配置、可能行動圏から推測される意図、戦闘空間の地形や気象・海象の状況・・・戦力の集中のために重要ですね。問題は指揮権の問題ですね・・・NATO軍と同じパターンでしょうから・・・完全に、米軍の指揮下に自衛隊は入るという事になると思われますね。なら・・・政府による暴発は無くなるので、安全か・・・あとはアメリカ様を信じれば良い事になる。まさか、中国と米国の日本の国土の上での戦争というやつにはならないでしょうから・・・東シナ海で沖縄・九州を巡る米中の攻防をちょっと考えてみましたが・・・米国本土からの補給線の長さを考えると陸上の航空基地がフルに使える中国が有利ですからね・・・

 しかし、何でこんな軍事同盟を結んだのかね?

A.捜索・救難
 自衛隊及び米軍は、適切な場合に、関係機関と協力しつつ、戦闘捜索・救難活動を含む捜索・救難活動において、協力し及び相互に支援する。

B.後方支援
 作戦上各々の後方支援能力の補完が必要となる場合、自衛隊及び米軍は、各々の能力及び利用可能性に基づき、柔軟かつ適時の後方支援を相互に行う。
 日米両政府は、支援を行うため、中央政府及び地方公共団体の機関が有する権限及び能力並びに民間が有する能力を適切に活用する。
iv.施設の使用
 日本政府は、必要に応じ、
日米安全保障条約及びその関連取極に従い、施設の追加提供を行う。日米両政府は、施設・区域の共同使用における協力を強化する。

 どうやら、米軍が駐屯する基地も増えるようですね。ああ、なんだか・・・飽きてきた。さて、残りはざっと目を通して・・・CBRNか・・・

v.CBRN(化学・生物・放射線・核)防護
 日本政府は、日本国内でのCBRN事案及び攻撃に引き続き主体的に対処する。米国は、日本における米軍の任務遂行能力を主体的に維持し回復する。日本からの要請に基づき、米国は、日本の防護を確実にするため、CBRN事案及び攻撃の予防並びに対処関連活動において、適切に日本を支援する。


 ふむ・・・我が国の伝染病の撲滅体制はどうなっているのやら?豚流行性下痢(PED)の方は、未だに鎮静化に至っていないようですね。日本はパニックに陥りやすいから・・・どんな対策をすればよいやら?隔離病棟;感染症指定医療機関もそれほど多くないし・・・感染症指定医療機関の指定状況(平成27年4月1日現在)|厚生労働省 感染症に関してはかなり厳しいですね・・・

 あとは、目新しいものが無いのでパスするか、どうするか・・・なんだか、日本は主体的な活動はできないような感じですね?

2015.05.09

  

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