現在をうろうろ(983)
日本貧窮者経済新聞
 安倍晋三首相が訪米を語る・・・何か新しい話があるのか・・・?(3)

 さて、続きは・・・どうも、自由主義や民主主義の根幹にかかわることで、私との立場が違うらしい事はわかるのですが、どうも先方の考える自由主義や民主主義の中身が不明なんです・・・なんとなく・・・「日本らしい日本」というようなものを掲げていますから、実は中身が無いのでは?と危惧するわけなんですが・・・?

 祖父の岸信介元首相は昭和32年6月、同じ議場に立ちました。私は当時3歳で覚えていないが、とても感慨深い。今回の演説冒頭、祖父の「日本が世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからだ」という演説の一部を引用しました。民主主義国家としての歩みが成長と繁栄につながったことを伝えるとともに、日米両国が共有する価値観をもう一度かみしめ、世界に根付かせるべきだと思ったからです。

 ふ〜ん・・・自民党の平成22年綱領からはそういった感じではないような気がするが・・・それに、28日の話では無理やり改宗させられたような感じで・・・今では・・・のような感じですからね。自由主義や民主主義を奉じる人間は・・・共産主義や社会主義を自由意思で選んではいけないのか?という疑問があるのですが・・・ある集団への帰属というだけですから・・・自分の権利を制限することで社会へ帰属・・・これって、自民党が目指す統制的な民主主義や自由主義と変わらないような気がするが・・・自由主義・民主主義を奉じる人間が何かに帰属する事は間違っているのか?ちょっと気になります・・・改宗と同じですね・・・

 ただ、日本では理解されにくいのか?改宗は基本的に逆戻りはできない・・・やっぱりやめたは、基本的に無いのでね。日本的な宗教感の中では多分、あまり考えない事ですかね。国籍を変える作業も似ている・・・体制を選ぶわけですからね。従って、自由意思で何かの組織に入る・・・つまり、その組織の中のルールに従って生きるという事の表明・・・そこでは、捨てなければならない権利や、新たな義務が生じることも理解した上での身分変動という事になりますかね。

 自由意思というのは・・・心の問題ですから、こいつは内的なものですから・・・表明しない限り誰にもわからない・・・だから、表現の自由が重要・・・世界に根付かせるべき・・・この部分の内容が気になります・・・どんな自由主義・民主主義を元にして話しているかが不明ですからね・・・平成22年の自民党綱領の立場だと、私と安倍晋三君とは同じ言葉で違った内容を語る事になるからね。

 「自由」「民主主義」といった基本的、普遍的価値は、世界の平和と繁栄の礎であり、世界各国が共有すべきものです。ところが、「法の支配」を軽視したり、武力や威嚇によって現状を変更しようとしたりする動きがある。国家が何か主張をするときは、国際法に基づいてなすべきで、紛争の解決は、あくまで平和的手段によらなければならない。これには共通の認識として対処すべきです。

 どうして、いつも同じパターンなのかね?どこの法の支配なのか?そして、民主主義=個人が個人として尊重される、自由主義=等しい権利を持つ他人との関係に於いてのみ権利に制限が生じるが、その場合を除いては個人は等しく自由である・・・と私は定義してしまうので、制度としての自由主義や民主主義・・・議会制民主主義という政治的なもの以前の個々の人間としての民主主義や自由主義を考える者との差があるわけです。政党としての主義と、個人の生き方に於いての民主主義・自由主義はちょっと違うのだよ・・・この差が分かるのかね?と問い返したくなりますね。

 民主主義の社会における、自由=他からの抑圧無しに人間の権利を認める・・・しかし、1つの義務があって、それは、他人にも自分と同じ権利が存在する・・・この事を原理として、自と他の間に権利の制限が行われる・・・こいつを、その関係の中から見つけ出し、文章として固定したルールが法ですから・・・自と他の間の契約があるか無いか・・・同じ共同体の法に従うか従わないかでまた、その関係は変わって来る・・・政治屋君の考え方は、あまりにも単純すぎる・・・これでは、異文化の橋渡しをする事のできない・・・外交ができない政治屋であり続ける事になると思うわけでね。互いに認める同じ価値観の中でしか法は通用しない・・・新たな関係を作りだす新しい法空間の創造を行う事ができないと、異文化との法の支配など考える事はできないという事になるわけですが・・・理解できそうかね?多分、無理だと・・・今まで見てきた発言からするとね・・・

 私の場合は、国際関係も眺めるから・・・どちらかというと、文化的視点を越えて、互いに納得できるルール=普遍的な正義と考えられるものを見出そうとするわけです。そこでの基本になるのは・・・個人が個人として尊重され、何にも抑圧されていない自由人を考えるわけです。このレベルでの納得・・・次が他者との関わりによる制約・・・・顔を合わせない、関係ない!となれば別に、今まで通り自由な個人が2人・・・しかし、この2人が一緒に何かをする・・・つまり、社会を作る場合には、ルールが必要になる・・・互いの権利は平等である、しかし、一緒に何かするなら権利関係の調整の義務が必要になる・・・互いの権利を尊重する義務・・・これも、多分、全ての個人が納得できる法ですね。

 あとは、どんな社会に個人が身を置くかで、個人の権利を制限する義務が色々と出て来るわけです。例えば、キリスト教徒とイスラム教徒が仲良くするためには・・・互いに神様の話や神様を引き合いにする話をしてはいけないという義務と、互いにその神を信じる事を認めればOK・・・違った価値観の中にいるわけだから・・・まあ、殺すなかれ、盗むな、羨むななどの共有できる価値観で互いを規制し、それ以外は蚊帳の外とすればOK・・・どちらの神が優れているとか始めると、宗教戦争になるのは自明・・・そうか、そういう神様を信じているのか、私にその神が見えたらいいね。と互いの神を信じさせるので無く、尊敬する事であれば問題ないはず・・・俺は民主主義、奴は社会主義・・・体制を変えなければならない!となるとイデオロギーの戦いが起こるのは自明・・・別に主義など問題なくて・・・互いの間で最低限のルールが作れれば良い・・・主義の優劣についての論を戦わせない、体制の差など・・・基本的な法を考えると大差は無い・・・驚いたのは、北朝鮮の法と韓国の法が事実上日本統治時代の法で、その上に体制を規定している上位の法が乗っているというやつですね。まあ、そんな物なんです・・・

 体制の違いがあっても、一般的な人間関係を規定する法など大差が無い・・・だから、話し合える余地はいくらでもあるのに・・・体制の違いで大騒ぎをしたがるような気がしますね。

 毎度、国家が何か主張をするときは、国際法に基づいてなすべきで、紛争の解決は、あくまで平和的手段によらなければならない。・・・これが出てくるが・・・紛争の解決は話し合いで、新しい国際法を条約の形で作り上げる事を国際法は要求していると思うのだが・・・国際法は基本的に条約法であり・・・その根本となる法源は正義で、その正義として定式化しているのは・・・戦わないで話し合え・・・これが根本法ではないかと?紛争は、その紛争を調停するための法が無いからで・・・国際法は・・・戦わないで話し合えと命じている・・・話し合った結果が新たな条約であり、それが国際法の法源ともなり1つの実定法として存在するようになる・・・認識の違いがあるので・・・私には、わからない事をいう奴だと安倍君の事を思うだけなんでね。

 その意味で・・・「自由」「民主主義」といった基本的、普遍的価値は、世界の平和と繁栄の礎であり、世界各国が共有すべきものです。ところが、「法の支配」を軽視したり、武力や威嚇によって現状を変更しようとしたりする動きがある。・・・と主張すること自体がちょっと変だと思うわけなんでね。法の支配の根本は、何かトラブルがあったら話し合え、前例も引いて良く考えろ・・・世の中には変えられない事もあるのだから、その場合は人間として回避するべく知恵を使え・・・殺し合いをしないで良い解決法を見出せば、それは世界の宝になる・・・これが、法の支配の根源と・・・まあ、ちょっと捻くれた歴史法学的な立場なんですがね・・・異文化を調停する法典など、この世に完備されたものが無いのでね・・・安倍君の考える国際法の法典はどこにあるのかね?私は、今までそれを見た事が無い。あるのならば、私にも見させてくれるとありがたいと思います。表題は何かな?人類の正義の章典とかかな?私も見たいものです。

2015.05.06

  

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