現在をうろうろ(925)
日本貧窮者経済新聞
 夢を実現させる技術に夢を与えるのはだれ・・・?

 総合科学技術・イノベーション会議・・・か?何の会議ですかね・・・平成27年4月10日 総合科学技術・イノベーション会議 平成27年 総理の一日 総理大臣 首相官邸ホームページ

 「オリンピック・パラリンピック東京大会は、アスリートだけではなく、我が国の科学技術イノベーションにとっても夢の舞台であります。2020年の大会では、夢を現実に変える技術力を世界に示せるよう、官民一丸となって取り組んでいただきたいと思います。

 夢を現実に変える技術力か・・・技術力は大して問題ではないですが・・・問題はどんな夢をみるかの問題ですね。実現させるべき夢は何?この道しか無い・・・とか言いつつ、道の先の実現すべき夢が無いですからね・・・

 まあ、ある神社にあった七夕の短冊ですが・・・お金・・・これに夢を託しているわけですね。具体性が無いというか・・・実現させる夢が沢山あって、そのために必要な1つのものとして「お金」なのか?

 とりあえず「お金」が欲しいのか?そのあたりは分かりませんがね。確かに、お金があればかなりの夢が実現できますけどね。残念ながら、夢を金で買う事はできない・・・実現したい何かが分からないと金は無力ですからね。

 先ずは、何に使うかの問題ですかね。そして、実現するための金の調達の問題・・・多くの人の共感を得られれば金は集められますが・・・多くの人の夢の実現というのは難しいですね。より大きな夢の実現のために、人は税金を払ってきているはずなんですが・・・社会的な夢を描かせるような事を、あの政治屋君はしてくれているのか?

 幻影の水素社会では・・・水素の原料はどうせ、天然ガスなどの改質でしょうから・・・炭化水素から炭素を抜き出して・・・先に二酸化炭素を抜く事でクリーンなエネルギーと称するわけですからね。

 本物が私だって好きなんです・・・まやかしの水素社会は、天然ガス社会と変わらず・・・水素にすることで余計な出費を強いられる社会になるだけですからね。見せかけの付加価値性というやつ・・・どうも、あの政治屋君の夢は底が浅くて・・・イノベーションの訳語は・・・私の頭の中では・・・天佑に重なるのでね。日々の努力の先にあるのではなく・・・僥倖に近いと思うので・・・実際には、真のイノベーションは日々生まれていますね。日々の物事のやり方の小さな変更・・・見直しによる最適化というのがイノベーションですから・・・

 しかし、どうも・・・一発大逆転的な・・・多大な天佑と僥倖によってしか成し遂げられそうもないイノベーションを望んでいるようですからね。何しろ、シュンペーターの所に起こったイノベーションは・・・短期間の大臣の退職金代わりの、銀行設立の特許状・・・こいつを利用できる人と結びついて銀行の頭取へ、一躍上流階級の仲間入りですからね。

 さて、夢は何?朝起きてみると・・・政府の借金が無くなっているとか・・・?さて、続きは・・・

 世界は今、IoT(アイ・オー・ティー)が進展するなど、既存技術の枠組の大変革の時代を迎えつつあります。今後の価値創出の鍵は、サービスや事業の連鎖を生み出す技術のシステム化と価値のネットワーク化。大胆に既存の『壁』を取り払い、世界から取り残されないようにしなければならないと考えます。

 既存技術の枠組みの大変革期か・・・IoTか・・・Internet of Things ネットで何でもというやつですね。ドイツのインダストリー4.0なんかもこれの類ですね。まあ、私のPCもネット端末として様々な情報を外部から得ていますね。現状でも、私の手元のPCからネットを通じて制御できる物って随分とありますからね・・・沿岸域情報提供システム(MICS)ミックス こういったものでカメラを直接制御して情報を得るなどもそうですね。

 ふむ、霧笛は廃止になっていますが、霧笛の鉄の建物は現存しているわけですね。こんな風に、夜でも現状の認識ができる・・・

 こういった直接操作・・・EarthExplorer こんな所から、最新のランドサットのデータなどを拾って来る行為だって・・・事実上、ランドサットを運用しているのと変わらないわけですし・・・実際の金銭の操作もしますし、株の売買や・・・物品購入の指示を出すことだって、端末の先の人間を介して、産業システムを動かしている事に他ならないわけですからね。

 別に大げさに考える必要が無いと思いますが・・・自動化の度合いが・・・私が、何かを購入する場合は・・・注文によって端末から出力される指示書を見て・・・倉庫でピッキング、包装機にかけてラッピングして、宛先を張ってという操作の途中に人が介在する・・・こいつを、規格化によって人を介在させずに共通のプロトコルで様々な機械を制御する事を意味しますね。私が必要とする機材の並びのある所に生産指示を出すと・・・それが地球の裏側であっても、人手を介さずに製品に仕上がって手元や必要とされる所に送られる・・・

 例えば、先に示した犬吠埼のライブカメラは・・・自動装填器のついた沿岸砲台の照準器で、発射ボタンが隠れているだけと考えても良いわけです。砲台を操作する技術は既にある。現実の砲台を設置して砲架の制御をおなじものにすればOK・・・今の艦船の砲などは遠隔制御ですかね?

 昔の戦艦の大砲は・・・艦橋最上部の射撃指揮所から砲側へセルシンモーターのケーブルを引いて、射撃指示所から砲側の指針;基針を動かして砲の仰角・旋回角を指示して、それに兵士が砲を追従させて、基針と砲の仰角・旋回角を示す指針;追針が一致している時に、射撃指揮所で引き金を引くと砲弾が発射されるというパターンですね。やがて、この部分が自動になり、人間の操作する部分が減っていくことになるわけです。高射機銃などでは・・・従動照準器・・・とか、そういったやつで自動化していましたね。

 機銃などでは電気で動かせるので、途中に兵の介在が無く自動、大型の砲は水圧機で動かすので、電気を使って指示を送り、それを兵が見て水圧機を操作して追従させる事になります。今では、艦隊そのものの運動も遠隔で操作できるようになってるのかね?ちょっと気になります。・・・さて、続きは・・・

 安倍政権では、発足後まもなく、SIP(エス・アイ・ピー)とImPACT(インパクト)という『国家重点プログラム』を創設し、各省や産学官の間の『壁』を取り払う画期的な仕組みを導入いたしました。

 一通り、どんな研究だか見ましたが・・・恐るべきものですね。戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー) - 科学技術政策 - 内閣府 と 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) - 科学技術政策 - 内閣府 これですね。一通り目を通していますが・・・どうも、半分作文という感じで・・・どうなる事やら?普通のガスタービンの改良予算より小さな予算で、完全に新しい水素ガスタービンシステムが完成するとか・・・人件費がゼロになる稲作とか・・・2020年までに完成させなければならない事になっている凄いシステム・・・研究が緒についたばかりのものや、先行研究を凌駕しなければならない、まだ存在しない触媒の開発とか・・・事故の際の法制度の整備が必要だが、それに関する論が無い研究とか・・・丸投げで何とかしようとか・・・興味深い開発手法も目白押し・・・衛星からビニールハウスの中は見えないと思うが・・・ちょっと前に思いつく限りの精査を妄想的に行いましたけど・・・面白かったね。産学官の連帯責任体制かね?みんなでやれば怖くない・・・最後は、できませんでした。ごめんなさい・・・

 確か、研究の各段階で評価を行い、機動的に研究方針を定めるとか・・・そういった感じでしたね。機動的=行き当たりばったり・・・か?出たとこ勝負・・・?研究内容は面白そうだから、時々チェックする予定ですが、どうなるか?

 次期科学技術基本計画では、更に一歩踏み込んで、組織の壁、世代間の壁、国境の壁を取り払い、人材の流動化や新陳代謝を阻害する制度や研究資金制度、更に大学改革にまで踏み込むものとしてほしいと思います。

 物にならない最先端研究ではなく、物になる研究ができる体制を作らないとね・・・最先端をやってみました。成果はある程度出ました。内外で高い評価をいただきました。実用にはなりませんでした・・・このパターンでは困りますね。

 北朝鮮の石炭液化工場は稼働していますね。右の写真が、それらしきプラントで2008年頃から古い施設を廃棄して建て替えられたものですね。なんとなく、中国の技術というか・・・中国で見かけるやつとの類似性が感じられますがね。

 中国でも、辺境での石炭液化を行って、内陸に化学工業を興していますね。日本も、2000年ごろまでには実用化プラントなどを完成させていたような気がしますが・・・

 まあ、石炭を液化する必要など日本では無いのでしょう・・・そうなると、研究は何のために行われたのか?実用化するため?単なるコストをチェックするためのもの?この時開発された技術だって・・・既に、15年前の技術ですから・・・実用化できなかったという事は・・・研究も中断なら・・・15年前に終わった技術・・・研究のための研究だったのか?基礎研究ではそれが大切ですけど・・・何が何でも実用化するという研究態度を取らないと・・・直ぐに機動的に発展的解消として消えてしまう・・・この体質の改善が重要な気がしますね。

 石炭液化だって、資源に乏しい我が国の悲願のようなものだったのでしょうが・・・国内産の石炭利用が意味を失ったためにそのまま消えたのかもしれませんが・・・次の時代をどのように見据えて、技術が夢を現実のものとするかが問題で・・・夢の描き方の問題ですね。私は、本物の水素社会の実現は興味深いと思っています。上の北朝鮮の石炭液化プラントは過渡期のもので、水素社会の実現の一つのステップである事は技術の流れとして有意義だと思います・・・石炭による水の還元でによって水素を生みだし・・・石炭が酸化する事で一酸化炭素を生みだす・・・この水素と一酸化炭素で化学工業の基礎を生みだしている・・・水素を付加する事で新たな石油化学製品を連鎖的に生み出すわけですから・・・

 技術が夢を見るのは石炭の効率的な液化・・・従って、技術が主導したから、できて満足・・・社会は石炭液化に夢を見出し得なかった・・・石油を買ってくれば問題ないじゃん!というわけなのでしょう。つまり、大きな夢の未来の構築を考えずに、技術者の夢を単なる小手先の遊びにしてしまった・・・社会の夢の実現のために努力したものが、社会の夢を実現しようとする意志が政策として行われなかったという事なのでしょう。

 夢を現実に変える技術力があるが・・・あるべき未来の夢を詳細に描ける政治家が不在の日本という事なんでしょうね。だから、技術はあるが、何一つ実現しないという事のようですね。鉄道も今ではどんどん廃線・・・新規は世界最先端・・・10年も経てば回顧しかできない・・・あの頃は良かった・・・未来に夢が無いんですね。

2015.04.14

  

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