現在をうろうろ(876)
日本貧窮者経済新聞
 日本と周辺諸国の関係の問題点は・・・?(4)

 さて、なんだか日本の外交ってのは極めてレベルが低いのか?外務省ができる範囲のお膳立てをきちんとやっても、それ以上の事ができないような感じ・・・閣僚級や首脳会談も基本的には金を出す話になってしまうのではないかと・・・どうも、やっている事と言っている事の差が大きいような気がして・・・外交ではハッタリを噛ませるわけにはいかないから、何も言えずに帰ってくるか・・・机を叩いて来るしかできないとか・・・不退転の決意の中身を国内で叫んで、それから交渉に行くパターンばかりですから、首脳外交はできないに等しい事になりますね。国内でハッタリを・・・そして、海外で黙っていて・・・演説だけして帰って来る・・・まさかね・・・しかし・・・安倍内閣総理大臣記者会見 平成18年9月26日 の続きですが・・・

 日本がしっかりと主張していく外交を展開していきたいと思います。それはやみくもに日本の国益を主張することではなくて、地域や世界のために日本は何をすべきか、世界は何を目指すべきかということを主張する外交を展開してまいりたいと考えております。

 あれ、むやみに国益ばかり叫んでいるのでは?それは単に国内向けで、海外では叫べない?・・・そうであると2枚舌外交と言われかねないですね・・・日本がしっかりと主張していく外交か・・・しかし、前回紹介したように2014年のニコニコ超会議では「あらかじめストーリーも結末も決まっているが、色々なことを議論して決めていくのが首脳会談。」との認識ですから。2006年の記者会見の話と随分違うような?首脳でなければ決められない事をするのが首脳会談と私は認識していますが・・・どうやら違うようです。儀式や式典のような物のようですね。しかし・・・平成27年3月16日 国連創設70周年記念シンポジウムにおける安倍内閣総理大臣スピーチ 平成27年 総理の演説・記者会見など 記者会見 首相官邸ホームページ これによると・・・

 今年の安保理選挙において、11度目の当選を目指して立つ我が国は、あらゆる問題、いかなる局面でも、国連内外の議論をリードしていく覚悟であります。

 これで、議論をリードして行く覚悟だって・・・覚悟だけで、実際にリードはできないという事かね?当選を目指して立つ・・・これについて、国連内外の議論をリードして行く覚悟・・・としか取り様がないような気がしてね・・・選挙では1票をお願い・・・でも、議論は嫌いで・・・

 何より、安保理の改革は、もはや議論に時間を割く時ではありません。具体的な、成果を生む時です。

 議論をリードではなく・・・しかも・・・聞く耳を持たない事が・・・

 しかし、日本に関する限り、国連の大切さを、誰かに説得してもらわなくてはならない必要は、まったくありませんでした。
 なぜならば、皆様―、日本国民とは、国連の掲げる理想の下、自分たちに何ができるかを常に考え、力を惜しまない国民だからであります。

 説得などしらん・・・勝手にやるってさ・・・って書いてあるように見えるが・・・我ながら、どうも近頃ワンパターンだね・・・しかし、こういった演説のあちこちに、本音と思われる物がありますね。ハッタリと本音・・・微妙な関係・・・きっと、言葉に酔っていて、論理構成に関して、実力に関して・・・何ができて、何ができないのかの判断が十分ではない・・・交渉力が無い事になる・・・

 あれ?主題は何だっけ・・・でも、とにかく・・・

 日本が国連の場において、しっかりと国連改革に力を発揮し、そしてまた安保理の理事国として、更に国連をすばらしい国連にしていくために、その責任を果たしたい。そのために国連の安保理常任理事国入りを目指していきたいと思います。

 できる事と、できない事の明確化ではなく・・・しかし、この演説は色々な所で使えるね・・・さて、このシリーズの主題は・・・人民網日本版のやつ・・・

 日本のように侵略戦争を発動し、甚大な災難をもたらした国家が、アジア近隣諸国の許しを得ようと思うならば、まず自らしっかり罪をあがなわなければならない。勝手放題にアジア近隣諸国国民の感情を傷付け、絶えず、国際的公理と国際的正義に挑戦し、さらにアジア近隣諸国の理解と信頼を要求する。世界的にそのような道理はあり得ない。2015年は日本とアジア近隣諸国との関係が試される年だが、一方で好機でもあり、鍵は日本がどのような行動を取るかである。

 これ・・・どのように、理解と信頼を要求するのではなく、理解と信頼を勝ち取るかの問題ですね。ヒントは、全て日本国憲法の前文にありますね。

 先ずは、次のやつですね。

 政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 憲法が基本として置いているものですね。こいつを70年やらされて来て・・・何やら、戦争のできる国になる!とかやっていますからね。戦争は政府の行為ですから・・・戦争のできる国=戦争には惨禍が付きものですから・・・戦争の惨禍を引き起こせる国になると宣言してしまったわけですね。70年の努力も、これで消えたわけです・・・憲法の改正で、この文も消える・・・

 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 こんな風に宣言して、そうは簡単に決定が下せないようにしている・・・国民の厳粛な信託・・・まあ、どうもガバナンスに問題があるようですからね。・・・あれ?この条文・・・次の憲法に関しての規定が含まれているのかね?この憲法は・・・、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。民主主義以外の憲法の制定を許さないという事のような気がしますね。

 そうなると、自民党の憲法草案は、98条・99条で独裁制への移行と・・・

第99条(緊急事態の宣言の効果)
1 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。

 これって、明らかに緊急勅令ですね・・・衆議院は解散されないし・・・そうなると、独裁制に移行できる憲法は制定できない・・・憲法の規定で・・・?憲法の規定を無視した憲法を考えていること自体が問題かね?

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 恒久の平和・・・戦争のできる国ってのはこれに反するね・・・人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚する・・・私には無理かも、崇高な理想とは何かね?人間相互の関係を支配する?「愛」かね?政治屋は、基本的に敵対するものを必要としますから、敵の存在する状態を愛するのかもしれないので困りますね。

 確かに、相手を必要として大事に打ちのめす事になるから・・・かなり倒錯した「愛」を抱く事になるのではないかと・・・先ずは、別段の互いに殺し合いを望んでない、できれば仲良くなりたい、でも弱いから徒党を組んで自己の独自性を主張したくなる・・・威勢のよい声のデカイ者に弱いものは群れるのでね・・・この連中は、残念ながら、話し合いは下手ですね。理由は単純で、文化的な優越性はあまりなく、単に独自性だけが問題であるから・・・

 話し合って、互いの妥協点を見出したら、集団の存在意義が失われる・・・そうなると、威勢の良い声のデカイ者の存在意義が失われるから・・・自己完結を失わせるものを排除しますね・・・従って、交渉はできない・・・不退転の決意であって、話し合いで納得して帰って来るわけにはいかない・・・

 ・・・教わるのは嫌い・・・また使うか・・・しかし、日本に関する限り、国連の大切さを、誰かに説得してもらわなくてはならない必要は、まったくありませんでした。

 ですから・・・

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。


 なんってことは、よほどの事が無い限りできない事が分かります。人間は、簡単には変われないという事ですかね?

2015.03.27

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system