現在をうろうろ(863)
日本貧窮者経済新聞
 国鉄と農協潰しの類似性は・・・?

 ふと、鉄道関連で気になる事が出てきてしまいました・・・政府に盾つく大きな組織の処分法というやつです。全然気にしていなかったんですが・・・鉄道の貨物輸送の衰退に関する事柄をチェックしていたら・・・これって、まさにそのパターンじゃないかと・・・

 鉄道貨物が衰退した原因は・・・故意に衰退に追い込んだのではないかと・・・妄想したんです・・・理由は・・・1952年の順法闘争ですね。この時点で順法闘争を行った理由が・・・公共企業体等労働委員会の裁定案に対して政府側が財政の逼迫などを理由に実施しないという事態が続いた事にあります・・・この時点では、国鉄は黒字であったわけで・・・何しろ、設備投資主導型の経済成長の時期ですから、輸送の伸びが大きいから・・・そして、国鉄でさばききれない貨物が徐々にコスト度外視でトラック輸送に流れ始めた時期ですね。この時代の自動車はまだ貴重でしたから・・・コストは非常に高かったはずですがね。朝鮮特需の最中ですから・・・

 確かに、政府は設備投資などに金を放り込んでいますから、金欠であるはずですね。そして、鉄道が・・・強かった時代・・・しかし。1957年から、DF50形が量産されるようになり、急速に蒸気機関車がディーゼル機関車へ置き換えられていきます・・・1960年代に入ると・・・エネルギーが石炭から石油に変わって・・・蒸気機関車からジーゼル機関車へと変わる中で赤字に転落・・・なんとなくエネルギー政策の転換によって鉄道のコスト上昇が招かれた・・・故意か偶然か・・・それから、蒸気機関車からディーゼル機関車へと技術の系統の違ったものへの転換・・・熟練の技が使えないものへの配置転換・・・

 このエネルギーシフトもなんとなく・・・炭鉱潰しだったのか?

 DF50型のエンジンは新三菱重工がスルザーのライセンスで、川崎重工と日立製作所がMANのライセンスで、1962年には新型のDD51へとそして、蒸気機関車を排する無煙化が進みます・・・新三菱重工か・・・1952年に社名変更1964年に今の三菱重工へ統合・・・1970年三菱自動車工業が独立・・・1973年大型トラックFシリーズを発売、この前の型が1959年発売のTシリーズ・・・

 そして、1950年代の半ばから生産性の向上が国鉄内で叫ばれるようになって行きます・・・多分、それに先立って・・・1954年に日米生産性増強委員会がアメリカの資金援助で作られ、さらに政府が出資して財団法人日本生産性本部として設立・・・これが、マル生運動の司令塔になる・・・1970年には職員管理室などの設置で労働強化へ・・・

 そして、蒸気機関車をジーゼル機関車や電気機関車へ置き換えることで大きな設備投資で、赤字への道・・・赤字になったことで大義名分で、合理化推進と配置転換・・・うるさい連中を処分して行くことになります。赤字なのに何言うか!合理化=馘首・・・処分闘争へと拡大・・・

 ちょっと気になるのが三木総理ですね・・・限定的スト権容認派・・・スト権否認派の急先鋒は田中角栄・中曽根康弘・・・結果は・・・違法ストには妥協せず、ストが決行されれば厳重に処置する・・・というわけで、1975年11月26日から12月3日にスト権スト・・・生活物資が止まる予定が・・・生活物資等確保緊急連絡本部によるトラック協会への指示で、使われていないトラックを掻き集めて整備・・・緊急輸送命令の実行準備を行い2300台で日量2万トンの輸送準備・・・29日からトラック約1000台で、国鉄が当時一日に輸送していた生鮮食料品5700トンを運び、生鮮食品の輸送は、農林省の指示もあってトラックへと・・・ストでは、食料品の不足をきたさず・・・鉄道貨物は、これより衰退・・・

 このトラックの強引な動員って・・・安保反対運動に対しての・・・誰かさんのヤクザその他の動員に似ているような?

 なんとなく、鉄道関連の団体の弱体化を図ったのが1950年代であったのかと・・・その成果が中曽根康弘の国鉄分割民営化ですね。1987年のことです・・・これで切り刻まれておしまい・・・電電公社も日本専売公社も・・・全国規模の独占組織の解体と民営化・・・ストが怖かった・・・怖いから潰した・・・

 さて・・・なんとなく、このパターンって今おこなわれている何かに近い気がするわけです。というか・・・1940年代から、連綿と地方を崩壊させるために画策してきた事が・・・成就する時を迎えたのではないかと・・・2000以上も続け、磨いた技を、他のものに変えろと、金を握らされ・・・就職列車で後継者になるかもしれないものを出荷し・・・昭和31年の時点でリンゴ村からで歌われるように・・・若い女性も大都市圏に毟られ・・・日本の穀倉地帯の人的資源を奪い取り・・・この政策を推進したのはだれかね?

 どうも、誰かが気の長い、日本の農業の崩壊への道を作ったような気がしてね・・・実のところ、戦前から大土地所有制に関して・・・地主潰しの策が練られてきています・・・戦後に行われた農地解放は、終戦前に企図されていたものをGHQが行ったものです。あれだけの短期間での農地解放が行われた理由は、既に、地主の切り崩しは決まっていた・・・そして、面白いのは、農地改革に対抗する手段が特定の地主の間で行われていたという事ですね・・・こいつは、昭和20年から21年にかけて・・・日付不詳で地目が農地から雑種地に変更になっている土地が結構あるわけです・・・私も、この地目変更に関しては偶然知ったので・・・詳細は不明ですが・・・立場によっては公然の秘密という事になるようです・・・たまたま、競売で買い込んだ土地が・・・日付不詳で農地から雑種地になっていてね・・・

 まあ、色々と人間は考えるものだと・・・

 ただ、歴史は繰り返されますから・・・政府には果たして地方創生の意志があるのか?なんだか怪しくなってきていますね。農地=食料の供給源・・・国内の供給源を殺して、海外からの食糧で生きる・・・法の支配により政府が食料を管理する事で国民を管理するという、とんでもない体制を敷くとか?法の支配ってのは使い方によっては怖いもので、形式的食管制度が本気の食管制度に化けて・・・食いものによる支配へも移行できる・・・そうなると、収容所群島に化けますからね・・・

 1950年代に食料による国民支配、財閥の再生・・・実質的独裁制への移行を画策して、今もなおその政策が続いている可能性も無きにしも非ずですね。

 政府は、どうやら強力な全国組織を嫌うという事のようですから・・・農民というのは、共産化しやすいのでね・・・

 最も大切な国益とは何か。日本には世界に誇るべき国柄があります。息を飲むほど美しい田園風景。日本には、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る伝統があります。自助自立を基本としながら、不幸にして誰かが病に倒れれば村の人たちがみんなで助け合う農村文化。その中から生まれた世界に誇る国民皆保険制度を基礎とした社会保障制度。これらの国柄を私は断固として守ります。

 これに示されるように・・・共産的な文化基盤を内在しているわけですから・・・でもね・・・

 自作農は生産手段を持つブルジョワですから、政府としては、土地を収容して農民をブルジョワからプロレタリアートにしてしまう方が、政策を打つのは楽になる・・・農民を補助金漬けにして弱体化させ、後継者となるべき若者を都市に吸収してしまえば、農地は自動的に政府管理へ移行させることができる・・・独裁制も共産制も類似点があるのでね・・・自作農は飢える事が無いから権力はちっとも怖くない・・・従って、潰すには生産手段と後継者を奪う事になる・・・

 もし、財閥の再生や、全国組織の解体、農業の国有化を1950年代に企図して・・・それが、未だに続いているとすれば・・・農協の解体、補助金行政の終了で、日本の農業は終焉を迎え、国が耕作地を管理して、農業財閥を育成して農地を工場と見立てて、従業員を送り込むことで農業の再生をおこなう事でも考えたのなら・・・こりゃ凄いなと思うわけです。

 なんだか、1950年代以降の国鉄の解体と、近頃の農業政策のアウトラインが似ているような気がしてね・・・3代にわたって引き継がれた政策として考えると、ちょっと面白い・・・財閥の再生を国鉄の解体プロセスの中で蒸気機関からディーゼル機関への移行・・・国内炭から輸入原油へとエネルギーシフトを行い原油の輸入を管理する事、国鉄の財産を原動機の変換の中で財閥の原資と転換させ、さらに、鉄道輸送からトラック輸送にシフトさせることで、財閥を太らせ・・・国鉄の資産を全て食いつぶして分割民営・・・これを指導したのが日本生産性本部・・・どうも、私は政府系のXX本部ってのが嫌いでね・・・国鉄再生と言いつつ、強力な全国組織としての国鉄を解体した手口と考えると、農業に関しても同じ手口で解体しようとしているような?

 そして、憲法を改正する事で・・・実質的な独裁制を敷くための条件は揃いそうな気がしてね・・・小説に仕立てると面白そうだけれども・・・文才が無くてね、妄想が限界です・・・さて、日本の行く末は?

2015.03.23

  

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