現在をうろうろ(860)
日本貧窮者経済新聞
 軍事版のインダストリー4.0みたいな米国の戦略・・・?

 なんだか、現状認識のために米国の戦争に関する考えを、開発された兵器体系から推測したら、凄い妄想に広がってしまったという感じです。

 基本的には・・・ドイツの提唱するインダストリー4.0の軍事版という感じですね・・・情報の共有と、兵力の同期による集中かな?作戦展開能力を高める事で、打撃力の向上を図れる・・・そして生残率が向上する・・・兵力の集中的運用による各個撃破・・・機動力と、その機動力についていけるレベルに補給能力を高める事で実現・・・

 だから、中国に対抗するための各同盟国の軍事ユニットにおける情報の共有化と、強力な指揮命令系・・・そして、機動力の付与と、その機動力にふさわしい兵站・・・

 最前線は、海兵隊ですが海兵隊の展開能力を高めるために、オスプレイの導入・・・そして、揚陸艦から発進するエアクッション艇による重兵器の搬入と補給物資の投入対空火器も投入できれば、橋頭保の確保ができる・・・重兵器と対空兵器が十分であれば簡単には落ちない・・・橋頭保が確保できたら、揚陸艦を使ってのピストン輸送による戦力の拡大を行う・・・そのための機動揚陸プラットフォーム・・・これによって、渡洋作戦を渡河作戦程度までに軽くする事ができる・・・港と空港を近くまで持って行けば作戦は簡単になるという事でしょう。

 さて、そうなると・・・中国を攻略するためのハードウエアとして・・・

 左の組み合わせの役割がが明確になりますね。赤い奴が機動揚陸プラットフォームで港の桟橋の役割をする・・・ここからも直接エアクッション艇が出せますから・・・機動性は高い・・・こいつを空母による制空隊が守り切れれば、そして、中国軍を屈服させられるだけの補給ができればなんとかなる・・・という戦略ではないかと・・・そのための準備・・・従って、打撃部隊は・・・米韓連合軍が中核になる・・・最前線基地が済州島、前線補給基地が佐世保と那覇港・・・これで、青島から上海の間の比較的防衛力の集中が無い地域への侵攻を行うのが良さそうです。こんな戦略だとすると・・・韓国の強襲揚陸艦、米国の強襲揚陸艦を中心に戦闘が行われる・・・

 日本の役割は・・・先に示した、日米安保条約の条文の・・・

第三条
 締約国は、個別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条件として、維持し発展させる。

 憲法の範囲内でのものになるなら・・・日本のできる事は・・・後方支援で・・・

 再度申し上げますが、まさに紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子供たちかもしれない。彼らが乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない。そして、世界の平和のためにまさに一生懸命汗を流している若い皆さん、日本人を、私たちは自衛隊という能力を持った諸君がいても、守ることができない。

 日本人の乗った米国の船を守る事ですら、憲法の解釈を捻じ曲げてもできる限界・・・それをちょっと越えて、米軍の輸送船の護衛と補給ができる枠組みを日本に持たせたいというのが、米国の方針であろうと思われます。

 さて、このあたりの妄想を元にして 防衛省・自衛隊:日米防衛協力のための指針 をちょっと見てやりましょう・・・

 この文章の前半は内容の無い言葉の羅列ですね。具体性が出るのは・・・

6 周辺事態における協力の具体的内容

 「周辺事態」とは、日本周辺地域における事態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合を指します。これは地理的概念ではなく、生じる事態の性質に着目したものです。
この周辺事態における日米協力として、
第1に日米が各々主体的に行う活動における協力として、救援活動及び避難民への対応措置、捜索・救難、非戦闘員退避活動、経済制裁の実効性を確保するための活動における協力。
第2に米軍の活動に対する日本の支援として、施設の使用や後方地域支援(補給、輸送、整備、衛生、警備、通信等)における協力。
第3に運用面における日米協力として、警戒監視、機雷除去、海・空域調整の各分野での協力。
なお、周辺事態に際していかなる協力を行うのかは、個々の状況に応じ日本が主体的に決定するものです。


 1はあたり前の話ですね。2と3の内容は・・・例の機動揚陸プラットフォームから後方の話になる事は明瞭ですね。さらに具体的に日本の米軍に対する役割の中には・・・

 自衛隊施設及び民間空港・港湾における米航空機・船舶に対する物資(武器・弾薬を除く)及び燃料・油脂・潤滑油の提供

 自衛隊施設及び民間空港・港湾における米国による人員及び物資の積卸しに必要な場所及び保管施設の確保

 公海上の米船舶に対する人員・物資及び燃料・油脂・潤滑油の海上輸送

 日本は、人員・物資及び燃料・油脂・潤滑油の海上輸送のを分担する事になる・・・興味深いのは、公海上の米船舶に対する輸送では武器弾薬も含む全ての人員・物資ようですね。これで、明確だと思いますが・・・機動揚陸プラットフォームが公海上にあるのなら・・・何でもできる。

 従って、前線に立つのは米韓連合軍を中心とした部隊・・・日本は・・・輜重輸卒が兵隊ならば 蝶々トンボも鳥のうち 焼いた魚が泳ぎだし 絵に描くダルマにゃ手足出て 電信柱に花が咲く・・・の輜重輸卒の役割ですから・・・自衛隊の総司令官殿は面白くないのではないかと思いますが・・・これが、日米安保の枠組みによるものです。従って、日米安保の枠組みは憲法にあるわけですから・・・前線で戦う軍隊になるためには憲法の改正をしなければならないという事ですね。

 多分、論理的な帰結からすると、前線で軍功をあげたいがための見栄のための改憲論議という事になりそうです。まあ、軍人も子供の同じようなもので勲章とかバッチをつけて喜んでいるわけですから・・・泣く子と地頭には勝てませんから、改憲の末に軍国主義の横行と、人権軽視の政策へ移行して・・・世界の国々から後ろ指を指される事になると思います。

 戦略なんってものは、現実に起こるかどうか分からないというよりは、現実に起こしてはいけない極限の状況を想定しているにすぎないものなのですが、それでも、どうやら韓国軍への補給とかを考えると改憲を叫びたくなるのだと思いますがね。

 どうやら、見栄のレベルは突っ張り高校生ぐらいではないかと・・・高校生みたいな政治屋悪魔君は・・・段々、称号が長くなってきたな・・・

2015.03.23

  

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