現在をうろうろ(856)
日本貧窮者経済新聞
 米海軍の強襲揚陸に関連する艦船は・・・?

 さて、前回は・・・東シナ海の航空管制が充実していない事を確認して、旅客機のようなものでも軍事衛星では対応できないということが確認できたわけです。少なくとも、ベトナムのデータは理にあっているから信用できる・・・そして、追跡可能な距離はレーダーからおよそ200kmである事も確認できたし・・・さて、米軍の輸送船を眺めるとしましょう。

 とか言いつつ・・・沿海域戦闘艦のインデペンデンスがあったり・・・トリマランとか三胴船の40ノットで走りまわる戦闘艦ですね。この手の奴は近頃結構流行りで、北朝鮮も類似のものを保有していますね。この船が何故か貨物系の埠頭に停泊していたので・・・この艦は、装甲車なども積めますね。

 この艦のコンセプトは何かね?アメリカ沿岸というわけではなさそうですから・・・対中国戦を想定しての砲艦の役割を担ったもの?

 ヘリコプターを先行させて内陸へ大河を利用して侵攻かね?

 黄河や揚子江・・・中国沿岸の島の多い海域での運用?この手の艦の大量建造が始まったら、対中国戦が近い事になるかね?

 それとも、南シナ海を取り巻く国々への供与か?現地生産でも始まれば、かなり本気で対中国戦を考えている事になるのか?現状では数種のプロトタイプがあるだけですから、最終的にはどんなものになるやら・・・

 輸送船ではないですが、戦闘艦ではないアメリカ海軍の病院船です。USNS Mercy  T-AH-19 と思われます。どうやら石油タンカーを改装した船のようです。USNS Mercy (T-AH-19) - Wikipedia, the free encyclopedia 他にはUSNS Comfort (T-AH-20) - Wikipedia, the free encyclopedia アメリカ海軍の現役の病院船はこの2隻との事・・・2隻で済む理由は・・・大型艦に病院機能が搭載されているからのようです。つまり、緊急を要する手術が戦闘艦上で行われる・・・病院船は、そういった傷病兵の輸送に当たるという事のような感じですね。

 病院が積み込まれている大型艦の例は
 ニミッツ級の空母で集中治療が2床、53床の病棟を持つ
 ワスプクラスの強襲揚陸艦で手術室6、集中治療14床、46床、これであふれた場合は536床を追加できる病棟を持つ
 タラワクラスの強襲揚陸艦で手術室4、集中治療17床、最大300床の病棟を持つ・・・
 強襲揚陸艦はその任務からすると、3割程度の消耗が予定されているのか?まあ、殴り込みに行くわけですから・・・本気の戦争だとこれだけの準備をしないといけないという事のようです。日本の場合だと、強襲揚陸艦ではなく、輸送艦からの出撃になりそうですから・・・優れた医療設備を持っていて手術室、歯科診療室、集中治療2床、6床・・・とのこと。桁違いに手の行き届いた高品質の医療が受けられるね。300床とか600床の病棟を抱える戦闘艦・・・ワスプ型の兵員はタラワ級とほぼ同じで海兵隊1個両用戦大隊(MEU)搭載を考慮し、1,900名が搭乗できるというから・・・タラワの常備床で300÷1900×100=15.7・・・消耗率をこんなに高く考えている・・・死者までは病床へ運ばないから2割以上の消耗率・・・これだけの消耗を覚悟して送り出すのか。

 なるほど・・・こりゃ、米国が戦争をどのように考えているのかが分かりますね。死者と怪我人の山ができる・・・1900人出して、袋に入って戻るのを別として、戦傷者として300人をあたり前と考えているわけですね。近頃は予備で500あまりを準備している。

 左が、そのワスプ級の4番艦ボクサーですね。これから出撃した1900名ほどの内600名程の戦傷まで対応できる・・・全滅覚悟の殴り込みを行う事を想定している。ここまでの覚悟の準備ね・・・3割の消耗があれば、作戦を継続する事が困難ですからね。だから、米軍は物量の差で一気に片をつける・・・物資の集積は、あらかじめ大型艦を派遣する事で片をつけるという事ですかね?

 さて、困ったな・・・本気の侵攻を行う軍隊の装備を眺めていますが・・・この手の艦を動かす場合は・・・明らかに、かなり気合の入った防衛を行っている場所への殴り込み部隊ですから・・・今見ている軍港に、強襲揚陸艦のエセックスとボクサーの2艦で3800、ドック型揚陸艦のサンアントニオとメサ・ヴェルデとアーリントンの3艦で2300・・・合計6000人ほどの殴り込みですね。こいつを殴り込みに行かせる場所ってのがね・・・殴り込みに行って、橋頭保を確保して、それから本気の陸軍が投入される・・・

 海兵隊の後に、陸軍が投入される・・・アメリカ陸軍も兵員輸送船団を所有しているようです。日本は、輸送艦が少ない・・・作戦の継続を考えているのか?こいつは不明・・・民間からの徴発を行うと、国内産業に甚大な影響が出る・・・ただでなくても鉄道貨物輸送は少なく、有事になれば、燃料の統制が行われるからトラック輸送は細くなる、物資の輸送が困難になれば、生産は止まる・・・米国が軍の輸送システムを所有するのは、通常の物流に影響を与えないため・・・そのために、使用頻度が少なくても、かなりの輸送手段を維持している・・・という事のようです。

 この、侵攻部隊に随伴する輸送船として、左のようなタンカーがあるようです。多分給油艦・・・

 右は、食品とか消耗品を積んでいるのではないかと思われます。初期段階で部隊に必要な物資を補給という事になりますね。従って、個人装備品のだけで1週間ほど戦えというわけではなさそうですね。海兵隊の個人装備もチェックが必要ですね。侵攻作戦で隊員とともに上陸して行く品々が分かれば、補給の規模が読めますからね。US Marine Corps Marine Recruiting Marines.com このあたりで、装備品をチェックしましょう。

2015.03.21

  

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