現在をうろうろ(828)
日本貧窮者経済新聞
 中国の黄海及び東シナ海沿岸レーダー網は・・・?

 ちょっと、鉄道はお休みで・・・レーダーサイトを再チェックしています。どうも、米国の専門家と称する連中の知識と、律令を生み出した国の律義さというやつの不理解に問題があるような気がして・・・何しろ万里の長城を作る民族ですから、何かを行うとなれば、それは徹底しているはずです。ざっと、以前にチェックしたときにレーダー網は整備されているはずと思ったのですが、中国を過小評価して、中国の防空体制は穴だらけとか広言していますからね・・・

 以前には、レーダーサイトの位置だけの確認でしたが、標高データがあるから、レーダーの到達距離とさらに、例の防空識別圏の情報を使って、どのような想定でレーダー網が構築されているのかをチェックしてやろうという試みなんです。

 先ずは、中国が防空識別圏を沿岸のどのくらいの所を想定しているかですね。先頃設定した東海の防空識別圏の発表の際に、旧来の防空識別圏の座標が表示されていましたからそれから沿岸までの距離を出してみると・・・

 沿岸から82km程ですね・・・45海里を想定していたみたいですね。

 一応、現状で確認済みのレーダーサイトの標高を入れて、高度1000mで侵入する航空機を想定した場合の山東半島周辺のレーダー網は左のものになりますかね。ひときわ大きな円は、標高1072mで計算したレーダーサイトで・・・座標・・・

 36°10'28.55" N 120°37'34.97" E ここのレーダーサイトですね。

 一応、標準的な右のような直径10m程のレーダードームがあります。中国の防空用のレーダーは大体この形式の装備ですかね・・・どこも、2つのレーダードームがありますから、上海近郊のレーダーはまだ良くチェックしていないので不明ですね。上海周辺は広大な平野なので、どうもレーダーとかをチェックするのが面倒なんで・・・そのうちチェックするのも良いかもしれません。基本的に空港が密に配置されていますから、どんなレーダーの運用が行われているかの問題ですね。

 一応、中国にも早期警戒機が配備されていますから、統合的なレーダーによる管制が行われているはずですがね。当然、中国もC4Iシステムを運用しているはずですね。

 ちょっと気になるのは、中国のGPSシステム・・・衛星からの受信情報を送り返して計算センターで計算して送り返すシステム・・・なんとなく、データリンクシステムのような感じですからね・・・戦術情報処理装置そのもののような気がしますが・・・一応、こいつのデータセンターは北京近郊にあるようですが・・・

 とにかく、民生用の製品などから推測されるシステムは、かなりの先進性を持っているような感じでね。中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム - Wikipedia ふむ、技術の系統はヨーロッパのものですね。

 まあ、上の奴から分かるように、地上のレーダーサイトの有効圏はかなり狭いという事ですね。上のやつでは高度1000mを想定しましたが、高度200mでの侵入機の場合は右のような範囲がレーダーの有効策敵範囲になると思われます。まあ、結構上手く構成されているような感じですね。

 さらに、ミサイル基地などありますから・・・地上5mの高さのレーダーからでも高度200m程の航空機は60km程の所で捉えられますから・・・さらに、レーダーの密度は高いと思われますね。

 中国の軍事基地自体の更新がかなり進んでいますから、思った以上に近代化が進んでいる可能性があるし・・・困ったものだね・・・

 どう考えても、日本単独で中国と戦う事は困難ですから・・・我が国は米国という虎の威を借りる狐戦略という事になるのでしょうが・・・集団的自衛権の行使という美名を使うようですが・・・

 果たして、都合よくアメリカ様が動いてくれるとは思えませんがね。どんな、勝てる戦略を持っているのやら?私にはちっとも見当が付きません・・・そう言えば・・・対潜哨戒機の形をした特攻機を我が国は保有したようですが・・・対地対艦攻撃能力を有するというP-1哨戒機・・・こういった航空機が武器を積んで攻撃を行う事まで考えている・・・大丈夫かね?

 基本的には対潜哨戒機ですから低空性能は良いのでしょうし、航続距離も長いですから・・・我が国に空母は無いので・・・水面近くを這うように敵停泊地に飛んで敵主力艦を撃破するのに使われる可能性がありますが・・・どうも、これでは航空特攻のような感じですからね。時速950kmで100kmを飛ぶのに6分ちょっとか・・・現在は、防空識別圏が拡大されていますから、こりゃ、生還の確率はほぼゼロの攻撃ですね。我が国が、かつての真珠湾攻撃を中国で再現する事は困難という事ですね。P1を10機出して130人の軍神を作り出すことになるのか?なんとなく、真珠湾攻撃の特殊潜航艇の甲標的の九軍神を思い浮かべてしまってね・・・我が国は本気の空母を作るのかね?

 甲標的か・・・2から6ノットで100kmぐらい進撃して突入・・・ここで電池切れ・・・回収を待つ・・・こういった索敵能力も持たない小型艇で艦隊決戦の先陣を切らせる国ですから・・・こいつは実現困難だという事で、泊地攻撃用にされましたが・・・奇計的な攻撃が好きな国だから危ないね。

 しかし・・・以前の防空識別圏は陸上のレーダーサイトからの監視区域でしたが、新たに示された場所は、早期警戒機を飛ばさなければ監視できない場所なんでね・・・早期警戒機を休まず飛ばしている事の表明なはずで、実際に戦闘機を出してきましたから、先方はハッタリではなかったという事だと思いますが・・・一応、高度200mで侵入したら地上のレーダーサイトで探知される尖閣周辺の領域を示すと・・・

 概ね左のようになりますね。かなりの重複がありますから第一撃で破壊されるレーダーサイトも見込んでのレーダーの配置ですかね?左のレーダーサイトは大型の防空レーダーだけなので・・・上海の北の空白の場所は多分・・・密な拠点飛行場での航空管制を行っているので軍用の広域レーダーが設置されていないとか?対空ミサイル陣地も書きこむか?それぞれの基地でも半径50kmのレーダー哨戒を行っていると思われますからね。我が国のレーダーサイトは攻撃を受けた場合の予備はどの程度考えられているのか?気になりますね・・・

2015.03.10

  

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