現在をうろうろ(820)
日本貧窮者経済新聞
 中国の化学工業、爆薬製造と火薬庫と・・・?

 中国を眺めていて、我が国の政治屋君はどんな戦争を考えているのやら?国民を死に追いやるための法律をどうしても創りたいようですが・・・国民を守るために、国民に武器を持たせて、戦場に標的として送り込む・・・中国を征伐に行くにしても、海上で打減らされ、上陸して打減らされ、侵攻を進めると打減らされて・・・軍神が大量に生産される・・・戦争というのは人が血を流す恐怖によって成り立つものですからね・・・こういった叫びが、今の平穏な暮らしをかき回さない事を祈るだけですね・・・どうも、殺伐とした雰囲気になるし・・・アベノミクスによるしわ寄せで、社会が不安定になっているような中で・・・困ったものです。

 さて、中国の鉄道を眺めていて、鉄道輸送にどこまで依存しているのか?気になる物が出てきました・・・弾薬輸送なんです。ちょっと、分からないのは・・・慶陽化工廠という、国有の化学工場らしきものが・・・座標・・・

 41°17'30.74" N 123°17'25.26" E このあたりに広がっています。この会社は1937年に設立され、1950年に國營慶陽化工廠と名を変え、1997年にさらに名を遼寧慶陽化學工業集團公司として、2001年現在の有遼寧慶陽化學工業公司に至っているようです。青陽ブランドの製品を作っているようです。

 衛星写真で気になったのは、この工場では爆薬を製造している事なんです・・・

 右の写真のように、左上の区画にはマウンドで囲まれた爆発物の貯蔵施設があります。ですから、ここにで爆発物を製造していることは分かりますが・・・これの出荷先は?という事なんです。

 まあ、爆発物の種類によりますが・・・ただ、この近くには本気の弾薬庫があるようです。

 左の写真上中央の緑色の場所が工場で、右下の方にある黄色いピンのあたりの白い四角が広がっている緑地が弾薬庫です。

 工場の左、弾薬庫の左に広がっている住宅地はこの化学工場の社宅のようです。中央にはゲートがあり保安部隊があるようです。

 気になったのは・・・工場からの製品の移動ですね・・・本線は写真の上の方にあるわけで・・・本線側からそのまま工場へ入り、工場から本線へ移送するのはOK・・・弾薬庫は同じように本線とつながっているので問題は無い・・・じゃあ、工場から弾薬庫への移送は?

 工場から本線の方へ出て、そこにあるヤードで、機関車をつけ変えるか、ポイントを切り替えて機関車が押して行くかになるわけです。土地があるから別段線路を弾薬庫の方へカーブするように付けてもOKかと思われますが・・・?

 そこで、もう少し気合を入れてみると・・・工場設備が線路とともに浮かび上がり、見落としていた弾薬庫も現れるし・・・右の写真左下のループ状になった線路の辺りにも、森林の中に建物群があったりと、なかなか怪しい工場区画である事が見えてくるというわけです。

 写真下左の工場では・・・ループの右上と左下にマウンドが巡らされた建物がありますから、この2か所に種類の違った爆発物が存在するようで・・・弾薬庫へはトラック輸送のような感じです。

 特に写真左の中ほどにある弾薬庫はトラック輸送しかできませんから、この引き込み線の末端にある弾薬庫とは役割が違うと思われます。

 さて、この物騒な化学工場の生産品はなになのやら?そのうち詳細をチェックしていましょう・・・一応、眺めた感じでは1991年2月9日に、火薬の爆発事故を起こしているようで、死者17名重傷13名軽傷者94人の事故を起こしています。この事故では硝酸化合物の取り扱いに問題があって、発熱、爆発に至ったようですね。・・・遼陽市慶陽化工廠爆炸 このページには、化学工場の爆発に関する物が並んでいますね。こういった事故例を辿ると、中国の爆発物を扱う工場が芋づる式に分かりそうですね・・・

 中国語が自由に読めれば・・・勉強が嫌いなのがネックですね・・・しかし、中国にはあちこちに弾薬庫があり、かなりの備蓄がありますね・・・日本は弾薬の備蓄が極めて少ないですから、こんな国と戦うと直ぐに弾切れになりそうな感じですね。何で、日本は表向きの武器などの装備品はそこそこのレベルなのに、インフラは脆弱な部分が多すぎるような感じですね。本当に戦争のできる国にするのかね?あまり、周辺諸国を刺激して、本気の軍拡競争が始まったら、日本はインフラが脆弱だからどうなる事やら?

 戦争はハッタリではできませんからね・・・なんとなく、国境守備隊を持つ国とそうでない国の違いが用兵思想にも現れるような気がしますね。国境を守るという意識の違いかな?中朝国境にも中国はかなりの軍を置いている感じだし・・・日本が海上防衛をするとなると、北朝鮮並に沿岸防衛を行わなければならなくなるし・・・江戸幕府だって、幕末には海岸防衛拠点を各藩に割り振って作らせていますからね・・・地方分権で、海岸防衛などは県の担当になるとか?国土強靭化の地方の役割に組み込まれるのかね?

 戦後70年の節目に、我が国は軍事国家への変貌を遂げるのか?しかし、本気の戦える軍隊にするには、やはり兵器インフラの整備が足りないですね・・・弾薬庫も軍港も、修理のための拠点を防衛するためのものも・・・何もが、不足しているような感じです。韓国の国境守備兵力だってかなりのものだし・・・しかも単なる休戦中ですからね・・・日本が外征する際に、重兵器の輸送に重点を置くのか?それとも軽装備の兵の輸送を主にするのか?どうも、どちらか一方になり・・・兵の輸送は普通の貨物船になりそうだし・・・戦車を運ぶためのトレーラーなどは十分な量があるのか?そういった部分が気になりますね。

 中国だと、なんとなく列車1編成で40両ほどの主力戦車を一度に運びそうだし・・・そう、ナポレオンの戦争以降、兵站が重視され、国境へ向かう道路の整備、そして、地域工業の興隆・・・インフラの強靭化と、兵力の集中のための方策を・・・鉄道の時代になると、国境への大兵力の移動のための鉄道網の整備、そして、自動車の大型化と高速化により・・・高速道路の充実へ・・・中国は、どうやら、物流を兵力強化のためのものと心得ているような感じですからね・・・分散と集中の効率化のための鉄道及び高速道路網の整備・・・なんとなくね。

 どうも、日本は言葉は勇ましいですが、その言葉の基盤になるインフラがいつでも・・・お粗末な感じがしてね・・・国土強靭化か・・・なんだか掛け声だけで終わりそうな感じ・・・防衛力もどれだけ向上するか?外征部隊を編成したことで、周辺国が本気になると中途半端な戦力は直ぐに意味の無いものになってしまう・・・どうせ、一騎当千とか針小棒大な話で誤魔化す事になるのでしょうが・・・精兵といえども、休まず、補給も無く戦う事はできませんから、衆寡敵せずになってしまう・・・自明・・・なんだか、何でも中途半端なのが日本なのかね?かなり気になります。

 生産や兵站が不十分だったら・・・結局は、鹵獲兵器で戦うのかね?大東亜戦争はかなり、この手の戦いだった感じですからね・・・正規兵が代用兵器で戦ったり・・・また、同じ事が起こるのか?気になりますね。

2015.03.06

  

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