現在をうろうろ(784)
日本貧窮者経済新聞
 日本が中国に戦争を仕掛ける事を誰が好むのか・・・?

 何が何でも日本は戦争がしたいみたいですね・・・米国との連携で戦争を始めることばかりかと思ったら・・・政府・自民党は安全保障法制整備に関し、共同訓練時に武装集団に襲われた場合などに、自衛隊が武器を防護する対象を米軍以外に広げるのを検討する。集団的自衛権に関連する昨年7月の閣議決定は武器防護の対象に米軍を想定していたが、安全保障協力が進むオーストラリア軍なども含めるべきだと判断した。・・・日経の報道ですが・・・

 古臭い言い回しかもしれませんが、自由主義国陣営に戦乱が及べばどこへでも派兵する意思を示しているとでも言えば良いのか?しかし、どこの国が戦争を始めるかね?現状認識は大丈夫なのかね?中国との貿易を見ると・・・戦争を始めたいと思っても戦争を引き起こす事をどこの国が好むのかという問題ですね。事実上、中国が物流の中心と言っても良い状況下で、日本が戦争をする事を好むかの問題・・・どうせ、国内向けの威勢の良い掛け声だと思いますが・・・他に、求心力を得るための発言は無いのかね?空威張りはみっともないと思いますが・・・

 しかし、どこへ派兵したいのか?派兵する場所は・・・好戦的な中東あたりしかなさそうな気がしますがね。中東に陸軍を派遣するとなると、どれだけ経費がかかるやら?今までは武装した兵士ではないからまだ良いですが・・・本気の重兵器を持ちこむとなると・・・我が国の輸送艦は数が少ないですから、全てを中東へ派遣はできない・・・そもそも、輸送艦は遠洋航海をやってるのかね?・・・自衛隊史上初の長距離連続航海の実績としては・・・1999年に輸送艦おおすみ、輸送艦ときわ、掃海母艦ぶんご3艦によるトルコ共和国派遣海上輸送部隊が神戸港よりトルコ共和国イスタンブールに向け仮設住宅の輸送を実施していますね。平均速力18ktで連続23日間の航海の実績があるか・・・兵士の展開ではないから、単なる航海に近いですね。問題は生ものの人間を20日あまりの航海で輸送できるのか?船はそこそこ丈夫にできていますが・・・積み荷も人間でなければ問題ないが・・・330人の兵士と、普通科連隊戦闘団を積め込んで20日余りの航海を行って果たして、戦闘可能かというところかね・・・

 中国との貿易が断たれたら困る国のリストは無いかね?ジェトロの2014年版の資料によれば・・・

 2013年における中国の貿易総額は、前年比7.6%増の4 兆1,603億ドルと初めて4兆ドルを突破した。WTOの2014年4月の発表によると、2013年に中国は米国を抜き世界最大の貿易国となった(輸出は中国が、輸入は米国が首位)。輸出は7.9%増の2兆2,100億ドル、輸入は7.3%増の1兆9,503億ドルと、前年同様、輸出・輸入とも1桁の伸 びにとどまった。輸出の伸びが輸入を上回った結果、貿易黒字は12.8%増の2,597億ドルと、黒字幅は拡大した。

 世界一になってしまったら、貿易額の伸びは小さくなるのは自明ですが・・・
 主要輸出相手国・地域をみると、1位は香港で3,848億 ドル(前年比19.0%増)と米国を上回り、最大の輸出先となった。2位は米国で3,684億ドル(4.7%増)、3位はEUで3,390億ドル(1.1%増)、4位はASEANで2,441億 ドル(19.5%増)、5位は日本で1,503億ドル(0.9%減) だった。

 一国二制度での香港か・・・中国から香港に輸出しているのは・・・香港は当然再輸出でしょうね・・・香港は貿易の中継地であり、再輸出が香港の商品輸出全体の98.5%を占めることから、香港の輸出と輸入は互い に連動しているようで・・・香港の輸出入のデータを読むのは面倒ですね・・・だって・・・中国へ55%米国へ9%EU27に9%ASEANに7%、日本に4%・・・とか・・・
 1位は54.8%を占める中国・・・輸出総額の半分以上を占める中国向けの増加が全体を下支えしている。
 2位の米国は前年の2.3%増から2.1%減、3 位の日本は前年の6.5%増から6.1%減とともに減少に転じた。債務危機からの回復が遅れるEU27も0.4%増と伸び悩んだ一方、ASEANは4.1%増と2012年(2.1%増)から伸び幅を拡大した。特にベトナム(15.5%増)向けが 2 桁増となった。

 中国製品を中国へ再輸出とは考えられませんから・・・中国の輸入の窓口としての香港の商社が頑張っているわけですね。為替などを計算しないと中国の実力が分からないか・・・面倒だね・・・南シナ海の自由航行が保障されるためには、やはり平和でなければならないですね・・・

 TPPの作り出す新たな通商路との兼ね合いですね・・・少なくとも南米向けの中国の貨物は・・・アジア-メキシコ/南米西岸航路ですね・・・基隆‐香港‐ダーチャンベイ(深セン)‐厦門‐上海‐寧波-釜山‐マンザニーロ(メキシコ)‐カヤオ(ペルー)‐イキケ(チリ)‐バルパライソ(チリ)‐リルケン(チリ)-カヤオ-マンザニーロ-東京-基隆・・・日本がこの航路を利用すると、基本的に中国へ運ばなければならないわけですね・・・チリのワインが手に入るようになりましたが・・・TPP域内の交流が活発になるのがね・・・北米へは日本海・津軽海峡・北米へとなっているようですから・・・やはり・・・日本は海運に於いて重要な場所ではなくなっている。

 中国は、非常な速度で高速鉄道網を整備しようとしているような感じですね。モンゴルの石炭が、日本にどのように運ばれるのか・・・今、モンゴル炭の鉄道輸送路を推定しているのですが・・・何やら、高速鉄道用の新しい路線が作られているようです。これじゃ、海上封鎖もあまり意味が無く・・・海上封鎖などされたら、日本は干上がるが・・・内陸の鉄道網でヨーロッパともつながる中国を包囲するなんってできないのではないかと・・・それに、インド洋に中国の石油基地の出店がありますし・・・

 どうも、日本の400馬力の潜水艦で海上封鎖をしてもそれほど問題はなさそうな感じですね。現状では、石炭のかなりの量をオーストラリアからの輸入に頼っていますが・・・なんとなく、日本よりも上手に石炭に関しては対策を打っているような気がしてね・・・海上封鎖をして、中国への物資の輸送を止めると・・・戦争海域として南シナ海・東シナ海の海運が止まる・・・中国にも物資は行かないが、日本にも入ってこない?強行突破船団を仕立てても、ちょっと、中国海軍と空軍の手を逃れて、南シナ海・東シナ海を抜けられるとは思えない・・・オーストラリアは中立を保ち、米国も日本の戦争には手を貸さないでしょうし・・・韓国と米国がつるんで、中立を保ちグアム経由で韓国への物資の移送を行う・・・日本は米艦の護衛の着いた船を襲うわけにはいかない・・・中国も同様・・・中国の原潜はアリューシャン列島あたりを哨戒、日本への物資を止めるでしょうね・・・

 こういった状況下では・・・モンゴル炭は中国経由で運ぶようですから、絶対に入ってこない・・・そうなると、日本企業のモンゴル投資が・・・中国の利益に化ける・・・平和であれば、モンゴル炭は日本まで辿りつくが、中国に戦争を仕掛けるとモンゴルの石炭は手に入らなくなる・・・自明ですね。ロシア経由で運べるかと言えば・・・現状では接続する鉄道がモンゴル内に無い・・・中国とつながる事がモンゴル議会から発表・・・そうなると、中国のように大型の輸送トレーラーを送り込んで、ロシアまで運ぶのか?と言えば・・・その気配は今のところ無い・・・ロシア・モンゴルの事業体がどうやら・・・ウランバートル鉄道とロシアの利権で日韓は外されている方へ・・・従って、日本は住商が中国経由でしかモンゴルの石炭の利権には手を出せないという事のようですね。そして、住商は、モンゴルでの石炭の採掘と中国国内の輸送に手を出せず、販売と海上輸送を担当するという事ですからね。

 なんだか、戦争を遂行するための資源が敵国にあるのに、その敵国と本気で戦争をして、資源が無いことで軽く負けてしまう・・・思考パターンの変更は無いのかね?反省の無い奴は同じパターンで負けるから・・・なんだか馬鹿みたい・・・

2015.02.13

  

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