新「宇宙基本計画」って何だ？戦争準備か・・・？(5)

現在をうろうろ（703）

　新「宇宙基本計画」って何だ？戦争準備か・・・？(5)

　前回の続きで・・・国家安全保障戦略について　・・・国家安全保障戦略　・・・宇宙政策とは無関係なはずの安全保障を眺めることになってしまったねぇ・・・

２我が国の国益と国家安全保障の目標
　国家安全保障の基本理念を具体的政策として実現するに当たっては、我が国の国益と国家安全保障の目標を明確にし、絶えず変化する安全保障環境に当てはめ、あらゆる手段を尽くしていく必要がある。
　我が国の国益とは、まず、我が国自身の主権・独立を維持し、領域を保全し、我が国国民の生命・身体・財産の安全を確保することであり、豊かな文化と伝統を継承しつつ、自由と民主主義を基調とする我が国の平和と安全を維持し、その存立を全うすることである。

　主権・独立の確保・・・？国際法上何か問題があるのか？領域確保は、基本的に1975年のヘルシンキ宣言で国境は凍結されている・・・だから、尖閣諸島に関しては米国が明確な答えを出すわけです。しかし、竹島の実効支配はヘルシンキ宣言以前ですから、米国は黙っている事になるのでしょう・・・国際法上の権利だから、これって国益って言うのかね？基本的人権は私益なのか？・・・当然の権利で異論はないと思われるが・・・まあ、自民党の憲法草案だと、基本的人権は国家を越えては困るので、公益と公の秩序で制限される事になる・・・従って、国家あっての国民で、国民あっての国家ではない事が分かる・・・従って、民主国家からの離脱を図ろうとしている・・・そして、その最終兵器が憲法草案の98条99条という事なのでしょう・・・間違いなく、中国の脅威に対して非常事態宣言を出して、独裁制へ移行させるのでしょう・・・私は、妄想家なので思想犯として扱われ、強制収容所で外の世界とは無縁な日々を過ごす事になるのかな？日々の食費の心配が無くなるので良いかもしれない・・・

　あれ・・・この国家安全保障戦略の文章は変だね？神がかりの連中が書いたのかね？例の、政治屋君の演説に類似性があるが、こちらの方がその度合いが酷い・・・

　また、経済発展を通じて我が国と我が国国民の更なる繁栄を実現し、我が国の平和と安全をより強固なものとすることである。そのためには、海洋国家として、特にアジア太平洋地域において、自由な交易と競争を通じて経済発展を実現する自由貿易体制を強化し、安定性及び透明性が高く、見通しがつきやすい国際環境を実現していくことが不可欠である。

　この文章で気になるのは・・・我が国国民の更なる繁栄は良いとしても・・・なんとなく国民はあとから挿入されたのでは？まあ、国家主義的な文言だね・・・我が国と我が国国民・・・我が国の平和とは何？平和が戦争の対立概念であるとするなら・・・我が国の平和というのは何を意味する？中国と日本の戦争・中国と日本の平和・・・我が国の平和とは？我が国と周辺諸国との平和と安全をより強固なものとするわけだから・・・戦争の準備をして平和を語るのは・・・騙りかね？平和を語る時に、我が国の国益というものを前面に出すとおかしな話になる・・・互いの国の国益の尊重の話にならなければ論理は破綻すると思われますね。

　なんだか、八紘一宇の話を聞いているような気分がしてきた・・・日本による日本のための日本の平和・・・これでは、国際社会に通用しない・・・米国は太平洋によって隔てられた隣国だから、事実上隣国ではなく、たとえ日本と中国が戦争を始めても対岸の火事どころか、遥か彼方の火事にしか見えない・・・どうも、日本は周辺諸国を対等な独立国とは見ていないような気配が感じられますね。

　さらに、自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった普遍的価値やルールに基づく国際秩序を維持・擁護することも、同様に我が国にとっての国益である。

　これは、ただの看板ですね・・・自民党の憲法草案では基本的人権は尊重されず、公益と公の秩序によって制限される・・・国家あっての基本的人権・・・臣下としての権利へと縮小されるようですからね。中国のような多民族国家では、法の支配が重要で、それを早くに中国が律令という形で作り上げたから、あれだけの中華帝国が続いて来たわけですからね。日本も、事実上、今に至るも様々な制度の中に律令の色彩を濃く残していますからね・・・日本は、感情国家で法の支配の軽視は甚だしいですから・・・憲法解釈を勝手に捻じ曲げたり・・・得意技です・・・

　これらの国益を守り、国際社会において我が国に見合った責任を果たすため、国際協調主義に基づく積極的平和主義を我が国の国家安全保障の基本理念として、以下の国家安全保障の目標の達成を図る。

　さて、国際社会をどのように認識しているかの問題ですね・・・その認識下での責任、国際協調はどこと協調するのか・・・戦争の恐怖の下の平和をどこへ広げるのか？・・・この後、明らかにされる・・・

　第１の目標は、我が国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために、必要な抑止力を強化し、我が国に直接脅威が及ぶことを防止するとともに、万が一脅威が及ぶ場合には、これを排除し、かつ被害を最小化することである。

　はあ？70年間何もしなくても安全でいられた・・・それいも関わらず、わざわざ軍備を整えて威武を？平和のための下らない国益を振りかざすの止めれば良いだけじゃないかね？困った事に、国益って何？と聞かれると、あの政治屋は色々と違った事を言いますから・・・この作文の中では・・・主権者たる国民の平和と安全の中での自由・民主主義・基本的人権の尊重・法の支配と言った普遍的ルールに基づく国際秩序とか言いだす・・・しかし、憲法草案では・・・国家あっての人民であり、別な所では世界に冠たる日本でなければならないような事を言うし・・・大言壮語も甚だしいが・・・

　多分、耳触りのよい言葉の問屋から、まとめて仕入れてばら撒いているのでしょう・・・そのうち、勝手に使った言葉が代金を請求に来るかも知れないのに・・・言葉に余計な意味を込めて使うとロクなことは無いはずですが・・・いつまで続くか？言葉の安売り問屋君は？

　まあ、近所づきあいが下手で、挨拶もできない馬鹿者は、誰から何を言われても怖くて仕方なくて、お父ちゃんやお母ちゃんの後ろに隠れる事しかできないという事ですかね？お父ちゃんに相談に連休は出かけるのかね？

　どんな演説を打つのか？興味津津・・・何しろ、かつての敵の親玉で、現在はお父ちゃんですから・・・そこでの演説はしくじったら世界からどんな目で見られるか・・・大言壮語は通じない世界に対して・・・困った事に、国民もまた注目している。

　あれあれ、また株価が下がっている・・・円高だから仕方ないか・・・さて・・・どうも、我が国は独自の外交政策は打てないのかね？どうも、格上と思ってくれそうな場所ばかりで首脳外交を行っているような感じで・・・2014年5月の欧州巡業ではかなりボロクソにやられてきたみたいですが・・・さて、第2の目標は何かな？

2015.01.14