現在をうろうろ(664)
日本貧窮者経済新聞
 経済の理解ってのは・・・?(2)

 ふとね、フルートで「主よ人の望みの喜びを」とか、ニュルンベルクのマイスタージンガーをレーザーディスクの映像で眺めたりしながら、人間の心を豊かにするものの経済的な価値と、その対価に関して考え込んでしまったというわけでね・・・

 前回の最後に述べたように、銀のフルートには質草としての価値と、耐久消費財としての側面があり、耐久消費財として利用する事で、自分の心を和ませるという経済的な価値がある・・・もし、私がフルートの名手であれば、生産財にもなれる・・・そして、人間もまた生産財であるから・・・人間様を財として考えると奴隷みたいな感じがしてね・・・ちょっと違和感があるけど、国家主義者に言わせれば、国民などは国家に税という鎖でつながれた奴隷のようなものとでもされるのかね?

 ちょっと前なら、家から出て働くのは一家で1人の働き手で許されていたのに、年々政府の税の鎖は増産されて、女も子供も年寄りも、一家総出で稼がせて税を収奪して行く気になったようですからね・・・多重債務国家は困る。

 昔なら、自分の生活のために働き、余剰生産品を売って自分が生産できない物品を購入したのに・・・近頃は貨幣経済の奴隷で、どこかで福沢印の紙きれを稼ぎ取ってきて、それを使って生活する事でGDPとか言うやつを押し上げ、福沢印の紙きれを稼いで来て、それを稼ぐことや、使う際の税金で国家はデカイ顔をするようになってきている・・・

 そのうち、自家消費用の食糧生産は禁じられ、一度福沢印の紙切れに替えて、税を払わないと食べる事が許されなくなるのか?なんって思えてきます。全ては紙幣の流通による勘定に乗せなければならない・・・

 さて、人間の基本的な価値は・・・最低賃金で計算すると・・・何もしないで1時間当たり約200円の消費?8時間ごとに割り振って、1600円は食費、1600円は雑費、1600円が住宅費・・・食うに寝るとこ住むところ、やーぶらこーじの・・・寿限無じゃないが、考え方としてはOK、これにあとどれだけ積み増しをするかの問題・・・問題は、人間の稼ぐ力=能力ですね。こいつが生み出す財に関しては・・・稼ぐようになるまでの投じられた財とその後に能力開発に使われた財、引退してからの生活費・・・人の一生に必要なエネルギーは・・・という具合に、総生産はエネルギーに換算する事が可能・・・人間や生産に使われる機械を動かすエネルギー源は1度限りの消費財・・・耐久消費財は存在する限りは多少の減価はあるが、資源として再利用もできる・・・よって、その財は簡単には消滅しない・・・
国名 石油換算一次エネルギー GDP 石油/GDP
イラン 243.88 367.1 0.664342141
ウクライナ 117.48 178.31 0.65885256
南アフリカ 122.41 350.8 0.348945268
ロシア 699 2,096.77 0.333369898
インド 594.96 1,876.81 0.317005984
サウジアラビア 227.67 748.45 0.304188657
中国 2,852.36 9,469.12 0.301227569
タイ 115.61 387.25 0.298540994
アラブ首長国連邦 97.1 402.34 0.241338172
台湾 110.89 489.09 0.226727187
韓国 271.33 1,304.47 0.208000184
インドネシア 168.68 870.28 0.193822678
ポーランド 99.87 517.71 0.192907226
カナダ 332.91 1,826.77 0.182239691
トルコ 122.79 819.99 0.149745729
メキシコ 187.95 1,260.92 0.149057831
アメリカ 2,265.83 16,768.05 0.135127817
ブラジル 284.04 2,246.04 0.126462574
スペイン 133.68 1,358.69 0.098388889
日本 474.01 4,898.53 0.096765764
ドイツ 325.02 3,635.96 0.089390422
フランス 248.37 2,807.31 0.088472595
イギリス 200.04 2,523.22 0.079279651
オーストラリア 116.03 1,505.92 0.077049246
イタリア 158.78 2,071.96 0.076632754

 従って、エネルギーで経済を測ることが可能・・・なんって妄想するわけです。

 というわけで、石油換算の一次エネルギーとGDPを並べると、一次エネルギー生産量とGDPの相関関係は無いような感じです。一応、一次エネルギー生産の多い国を上位25並べて、そのGDP(米ドル)を並べて、GDPに対する一次エネルギーの割合を出してみて、GDPに対して一次エネルギーを多く使っている国順に並べ直したのが左の表です。

 イランとウクライナはやたらと効率が悪いが?0.位の国ってのが物を生産しているという感じ・・・0.1から0.2位は、そこそこサービスに力を入れている物を生産している国・・・0.1を割り込むと、サービスやデザインなどが主になっているような感じです。付加価値性の高いとされる商品を作っている・・・

 ただ、高付加価値性とは言うもののなんとなく、値段が高いだけのようなものが多いような気もしますがね・・・選択の幅があるという事で・・・

 気になるのは、空気のようなサービスで付加価値性が増して、その結果、利益が上がっているように見えるが、実際の生産に対して、果たして意味のあるサービスなのか?それに対して紙幣が発行されるとなると・・・紙幣が余るが・・・

 ニュルンベルクのマイスタージンガーの場合は・・・職匠歌人で、基本的に職人として稼いで、歌では名誉を得るものですね。

 人は、将来の望みの実現に向けての、漠とした喜びが無いと先に進めない・・・歌のように刹那に消える財に対しては、同じように刹那に消える称賛の声の支払いが適当・・・こういった、刹那に消える財の価値を経済に算入して、GDPとすると、借金が増えるような感じですね・・・なんとなく、GDPに対する石油の万トン換算の一次エネルギー比が0.1を下回ると、所謂イギリス病系の病が発症するという事のようになりますね。

 福祉は基本的には・・・過去の資産からの充当であるはずなのに、これを産業として振興してGDPに資するようにすることはできない・・・過去の蓄積が無い国では、福祉は充実させられない、日本は過去の蓄積を食いつぶして具合が悪くなった経済をさらに、過去の既に無い蓄積を食いつぶすことで再生しようとしている?

 ナチ党の政策・・・私は若者から始める! これは、正しいと思う・・・若者がエネルギーを使って、この世に残る財を生み出して積み上げる事しか将来を築けないから・・・教育は将来への投資、福祉は過去の積み重ねがあればそれから充当・・・年金の積み立+投資による配当を越えることはできない・・・よって、耐久消費財の増産と人口の増加しか、残念ながらわが国が取るべき道はなく、一次エネルギーの増産に努めないと、この国の政府は破綻する・・・見せかけだけの札束によるGDPの粉飾も・・・ドル換算すると結局は目減りする・・・という事になるようです。

2014.12.30

  

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