現在をうろうろ(638)
日本貧窮者経済新聞
 中国の世界戦略は?インド洋への進出・・・?

 中国のメディアには時々アジア協力対話ACDといういのが現れてきます。外務省によれば・・・

 アジア協力対話は,アジアの外務大臣が関心事項について,定期的に意見交換を行う非公式な対話の枠組であり,2002年にタイのイニシアティブにより開始されました。
 本対話では,アジア全体を範疇とし,既存の地域枠組みを強化・補完する枠組として,国際社会におけるアジアの強みと競争力を強化することを目的としています。

 参加国は・・・ 日本、中国、韓国、ASEAN各国、インド、パキスタン、バングラデシュ、バーレーン、カタール、カザフスタン、オマーン、クウェート、スリランカ、イラン、モンゴル、アラブ首長国連邦、ブータン、ロシア、サウジアラビア、タジキスタン、ウズベキスタンの計30ヶ国・・・なるほど、中東の産油国も来るわけですね・・・中国の世界戦略中での、中東諸国とのつながりを生み出すために利用されているのか?

 2003年のチェンマイ宣言などが顔を出します・・・ACD加盟国が「健全で安定した金融システム構築」のためアジア債券市場を育成するに当たり「金融面での地域協力」の重要性を認識すると指摘。アジア債券市場に対する域内市民の理解を深めることで「効率的、持続的」な債券市場育成にかかわっていく・・・アジア債券市場;ABM(Asia Bond Market)に関連すると思われる話も散見しますし・・・そして、アジア各国の外貨準備高は世界の約6割にあたる2兆米ドルを超え、それは米国債を中心に運用され、アジアにとっては単なる外貨流出を意味しているようですし・・・域内通貨での運用が必要なんですが・・・円は国際通貨になりえないし・・・気になるのは、中国の金準備の積み増しですね・・・中国は金の世界最大の生産国で、外貨準備高は2兆6500億ドル(約218兆円)と世界最大・・・このうち、1.6%の金を保有との事・・・どうやら、1054トン・・・金の輸入は増大を続けている・・・金の産出量の多い国(外務省)・・・気になるのは、中国の南アフリカへの投資・・・1970年ごろは南アフリカは全世界の金の70%ぐらいを産出していた気が・・・

 なんとなく・・・人民元は、アジアのインボイス通貨に化けつつあるのではないかと・・・最近の俄か勉強なので当てにならないが・・・なんとなく・・・日本の場合のインボイス通貨は米国向け輸出で8割以上がドル建て、残りの2割以下が円建てのようです。また、欧州向け輸出で約半分がユーロ建て、3割が円建て、あとはドル・ポンドなどかな?アジア向け輸出でドル建てが円建て多少上回っているようです・・・

 まだ、ちょっと勉強不足で分からない部分がある・・・日本企業は、アジアに子会社がいっぱいあって、そこからの輸出も行っている・・・そして、インボイス通貨を米ドルで統一しているようですから、為替リスクにさらされている・・・円でやっていれば為替リスクは無いはずですが・・・米ドルとの為替リスクは本社が負担する事になる・・・?為替リスク管理がどんな具合なのやら?・・・いずれにせよ、現地通貨をインボイス通貨として使った方がよさそうに思えるというわけです・・・

 そして、TPPとか中国のインド洋への港湾投資もありますから・・・昔のクリッパー航路との兼ね合いで・・・米ドル・豪ドル・ニュージーランドドル・人民元・ユーロ・スイスフランなどがちょっと気になるわけです・・・為替手数料の兼ね合いもあるし・・・知らないことがいっぱいありますね・・・困った事に、国策新聞である日経にはこの手の情報が少ないし・・・問題は、私の脳みそですね・・・どうも、為替は苦手ですからね・・・でも・・・中国の商人のネットワークは、中国の整備した港湾に広がっていくことは間違いないので・・・このあたりを、中心に人民元が幅を利かせそうな感じがしますが・・・

 あとは・・・ロシアフランも・・・日本政府はロシアフランに投資したんじゃないかね?資源獲得のために・・・これもちょっと気になりますが・・・外貨準備で大穴をあけているとか?まあ、所詮、円はドルを補完するだけの地方通貨に過ぎないのでね・・・まったく、節操の無い円安誘導だこと・・・しかし、こいつをやらないことには、物価高がやってこない、物価が上がれば=円貨の価値が下がれば、昔の借金は軽くなる・・・昔からの貯金も軽くなることで相殺されて、日本政府と同様な多重債務者も一息つける・・・この二年でリスケジュールを受けた500万件の債権も牙をむくことなく、乗り切れるかも知れない・・・多くの中小企業が円安及び賃上げ圧力による倒産を回避できるかもしれないが・・・庶民の貯金=老後の蓄えが軽くなることで回避の可能性が高くなる・・・こんなことをチェックするんじゃなくて・・・中国の貿易に関する事柄・・・今の円安での円キャリー取引も気になるし・・・国内で資金調達して、海外へ生産拠点などの財を持ったりすれば円安下には悪くない投資になりそうな気もするし・・・

 どうも、知識の絶対量が足らない・・・断片的な知識を並べて、何か見えてくるかをやってるんですが・・・通貨は難しい・・・

 ただ、なんとなく南シナ海だけではなく、インド洋も中国の船が走りまわることになる・・・右のやつが、スリランカのコロンボに中国資本で作られた埠頭ですが・・・こんなのを作っていますからね・・・

 間違いなく本気モードでしょうね。パキスタン、 スリランカ、バングラデシュ、モルディブ、ソマリア、バブ・エル・マンデブ海峡、マラッカ海峡、ホルムズ海峡、ロンボク海峡・・・中国の関心のある場所はこのあたり・・・オーストラリア海軍が潜水艦をと考えているのは、もしかしたらロンボク海峡あたりを哨戒させるためかね?さすがに、通常型の潜水艦ではインド洋は広すぎるのではないかと・・・オーストラリアからスリランカまで2500海里もありますからね・・・これを、通常型の水中鈍足、水上でも速くない潜水艦では哨戒できない・・・

 中国資本は結構色々な所に入り込んでいますね・・・2014年12月11日、マダガスカル西部にある中国資本の砂糖工場で、中国人社員と現地労働者が賃金アップをめぐって衝突。死者2人を出す暴力事件に発展した。12日付で中国紙・環球時報が伝えた。・・・というわけで、マダガスカルにも工場が進出している・・・中国人社員と現地社員の待遇の差で乱闘騒ぎがあったとか・・・マダガスカルには中国の農民も入り込んでいるらしい・・・

  日経でのスリランカ情報は・・・2014年の総理大臣がスリランカでの首脳会談で、海上安保協力を強化 中国を意識・・・そういった表題のニュースがあって、地上デジタル放送の整備などの137億円の円借款の話ですね・・・火力発電の売り込みとか・・・

 スリランカはインド洋の物流拠点をめざしている。同国の沿岸警備庁は10年に始動したばかりで、外洋に面した島国で高い海上保安能力を持つ日本に支援を求めていた。

 インド洋沿岸国に港湾拠点を確保する「真珠の首飾り」と呼ばれる戦略を進める中国もスリランカに秋波を送る。09年のスリランカ内戦終結後に高速道路の整備や港湾・空港の大型開発などで援助を拡大し、08年まで最大の援助国だった日本を支援規模で上回る。首相は会談で中国を念頭に「日本は南アジア諸国との関係を一層強化する」と語った。

 中国資本の港に、日本のノウハウの沿岸警備か・・・記事の文言には現れていないですが、インド洋の物流拠点を目指しているのは中国だね・・・国益報道に日経は偏っているから、残念ながら、海外の事象に関しての報道がおかしいというわけです・・・間違いではないが、嘘ではないが・・・現状認識を誤ることになる・・・

 現在の華僑のネットワークはどうなっているのやら?気になります。

2014.12.19

  

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