現在をうろうろ(636)
日本貧窮者経済新聞
 政治屋君の恐喝とも思える政労使会議は・・・?(1)

 さて、独裁政権というのも、面白いかもしれない・・・しかし、政治屋君は東条君ほどの賢さはなさそうだし・・・どんな独裁者になるのやら?・・・ただ、経済をちょっといじりすぎている感じがしますね・・・また、下手をすると無理な賃上げになるかもしれないやつをやろうとしている・・・まあ、紙幣の紙屑化計画が着々と進んでいるからできることなのかもしれませんが・・・

 2014年12月16日の閣議及び好循環実現に向けた政労使会議後に行われた甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨などを眺めると、経済に対する脅迫が見えるかもしれません・・・首相の冒頭発言で・・・

 経済界の皆さんに、来年春の賃上げについて、最大限の努力を図っていただけるよう要請する。今般の合意に沿って取組をお願いしたい。賃上げの流れを 来年、再来年と続けていき、全国津々浦々にアベノミクスの効果を浸透させる。特に、円安のメリットを受けて高収益の企業については、賃上げ・設備投資に加え、下請企業に支払う価格についても配慮を求めたい。今回の取りまとめで、取引企業の仕入価格の上昇を踏まえて、価格転嫁などに経済界が総合的に取り組むと合意した意義は大変に大きい。賃金体系については、与えられた仕事内容・貢献度を重視し、子育て世代への配分を高めるように見直す案を提示した。正規化に意欲を持つ非正規労働者や育児休職の取得者などにハンデのない賃金体系となるよう、労使で十分に議論いただきたい。
 休み方改革については、個人の創造性を発揮するために、様々な働き方があってしかるべきである。地域や仕事に応じて個人の時間を豊かにする働き方を議論し、ワーク・ライフ・バランスを実現したい。
 政府としては、豊富な経験を持つ大企業の熟年層が地方でも活躍の機会を得られるよう、民間の力も借りて、受け皿となる地域中小企業に支援をしていきたい。
 立場、意見の違いがある中、大所高所の立場に立って、政労使の取りまとめに合意いただいたことに感謝する。
好循環を力強く回し続けることで、全国津々浦々に至るまで景気回復を実感いただくことを国民にお約束した。そのためには、政労使一丸となって、本日の合意を実行することが不可欠である。皆さんには引き続きよろしくお願いをしたい。


 これって、冒頭発言なのか?なんだか・・・この文章の構成はどこかで見たことがありますね・・・これって、2014年の5月の欧州巡業の際の、日経などで流れた報道の文体にそっくりな気がします・・・例の予定稿・・・なんとなくね。

 しかし、軽々しく賃上げなんて言われても企業ってのは予定がありますからね・・・利益を出してそれが、賃金に化けるわけですから・・・業績の安定的なアップに対してでなければ、賃上げはしにくい・・・政府の勝手な円安・物価上昇のレジューム;体制を敷かれたからと言って、簡単に賃金は上げられない・・・基本的に、来年の予定は通貨が安定していなければ予定が立たない・・・私が、経営者だと、こんなことを考えてしまう・・・政治屋やヤクザの親分さんらは、企業は儲けているから金があるだろうと信じている節がありますが・・・企業は儲けても、資金は遊ばせていないのが原則なので、金庫や銀行には基本的に経営に当座に必要な資金しか無いはずなんでね・・・円の価値がこれだけ流動的になっていると、来年の予測が立てにくい・・・私も、近頃は円貨の価値が分からなくなってきているので、ドル建てで考えるようにしているので・・・

 業績が変わらずに賃上げの流れは・・・円貨の実質的な切り下げでもたらされますが、内需関連では困難・・・賃上げの流れを 来年、再来年と続けていき、全国津々浦々にアベノミクスの効果を浸透させる。と言われても・・・簡単には価格に転嫁できないものもある・・・何しろ、消費税増税で消費がどんな具合になったのか?考えれば簡単です。金銭の役人流の考えと、民間の考え方の差かな・・・役人は金があって予算が執行できる、民間は・・・精々支度金を貰って、仕事を仕入等の資材の購入から始めて・・・仕事をして・・・仕事が完成してからお金がやっと流れて来る・・・支度金も無しでひやひやしながら仕事を終えて、金を貰うのもこれまた大変・・・年末には代金回収で頭が痛くなる・・・回収する側も回収される側も・・・翌年だなんって言われたら、賃金の支払いだって・・・新たな借金をして払わなければならない・・・

 そういえば、お国は・・・pay as you go ペイ アズ ユー ゴー か・・・即金払いとか現金払い・・・こんな話をやっていた気が・・・国も、資金の裏付けなく公務員の賃金を上げたり、ボーナスを出したりしますからね・・・借金の山でどうしてボーナスが支払えるのかちっとも理解できないが・・・民間の即金払いってのは、仕事の完了後、直ちに支払われる事・・・御上の予算編成で、現金で仕事を発注せよの違いかな?似ているけど・・・違う。こういった小さな差が大きいのにね。

 円安のメリットを受けて高収益の企業については、賃上げ・設備投資に加え、下請企業に支払う価格についても配慮を求めたい。・・・円安のメリットはどこにあるのか?ちゃんと理解しているのかね?こいつが問題です。円安で儲けられるのはどんな企業なのか?答えは簡単ですね・・・純国産の産品を輸出できる企業ですね。大儲けできるのは・・・農産品ですかね?例えば、ちょっと現在ではありえないですが、粗放栽培に近い椎茸とか・・・需要が変化しない場合・・・50円の椎茸が日本積み出しで1ドルで1000ドル分=82000円だったのが、円安で50円の椎茸が日本積み出しで1ドルで1000ドル分=120000円の売り上げ・・・円安で大きく利益が上がるように見えますが、日本から送りだされた価値は変わらない・・・従って、椎茸の価値に比べて円が単純に安くなっただけ・・・しかし、儲かったように見える。

 国内価格は不変、海外の価格は下落、よって販売が伸びる場合は・・・日本で820円の商品が輸出される・・・10ドル商品で、この商品は1000ドル分=現レートで100個の需要がある。円安になったので・・・10ドルであった商品は820÷120あったものが、7ドルになったので140個余りの輸出が行われた・・・820×100=82000円の輸出額が、820×140=1148000円の輸出額になった・・・ドルに対して円が安くなったので・・・なんだか儲かったように見える。この場合、ドルベースでいうと日本が得た価値の対価は変わっていない。しかし、流出した価値はこの商品140個分で40個余りの価値が余計に海外に流出した・・・

 さて、椎茸の話だと・・・儲かった!と1年は笑えます。現金の手取りがあり、物価の上昇はそれに遅れるから、明確に利益で豪遊ができます。820円商品の場合は・・・生産増になってはいますが・・・売上も大きく伸びましたが・・・どこにしわ寄せがあるかの問題ですね。生産設備の増強もなく従業員の数もこの程度の生産増強では関係ないとするならば・・・従業員の手がちょっと忙しくなり、サボっている時間が減った・・・つまり、従業員の待遇の変化で出された利益になるという事ですね。

 問題は、日本のお家芸であった加工貿易・・・100個分の需要があるもので・・・原材料10ドル=820円で輸入・・・1230円=15ドルで66個で81180円の輸出が、10ドル=1200円で輸入・・・1230円=10ドル25セントで輸出、97個の需要で119310円・・・しかし、国内の利益を削って・・・410円から30円へ・・・千葉から岡部へ拠点を移して、千葉を売って利益を出す・・・とかしないと厳しいね。千葉より岡部の方が人件費も安い・・・こういった移転があるかもしれない。しかし、持続可能には見えない・・・

 男も女も年寄りも働くことで、労働単価を下げることで対応するしかない・・・生活が苦しく、商品が豊富に存在するならば・・・働くしかない・・・ニートやフリーターは減らざるを得ない・・・家計が厳しいから・・・外へ出て働け!という事になる。日本の主力の自動車輸出も2013年と2014年を比較すると・・・1から10月ではちょっと減少・・・従って、日本は負けつつあるにもかかわらず、円安で儲かった!と叫んでいるという事ですね。

 豊富な経験を持つ大企業の熟年層が地方でも活躍の機会を得られるよう、民間の力も借りて、受け皿となる地域中小企業に支援・・・都市部の老人が地方に輸出される・・・二級の戦力は二級の地方で生かせ!という政策かね?

 これって、冒頭の発言なのに・・・大所高所の立場に立って、政労使の取りまとめに合意いただいたことに感謝する。・・・銃剣でも付けたオッカナイ人達が後に控えているような感じ・・・

 これって、本当に冒頭発言?政労使一丸となって、本日の合意を実行することが不可欠である。皆さんには引き続きよろしくお願いをしたい。・・・予定稿で進めるつもりが見え見え・・・こんな会合へは行きたくないね。恐怖政治の始まりですかね?権柄づくでの実施か・・・皆さん可哀想に・・・さて、会議の中身は?

2014.12.18

  

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