現在をうろうろ(606)

 フルートいじりと、工業製品と・・・?(5)

 どうも、美術品・芸術品・工芸品・手工業製品・大量生産による製品の違いというのが良くわからなくなっています。所詮言葉ですから、それぞれが指し示す範囲にぶれがあるわけですから・・・それに、認めるか認めないかの問題もあるし・・・かなり恣意的なものですね。そうだな・・・オリジナルの1枚だけの絵画、それを元に作られたナンバーの入ったリトグラフ、そして、写真製版してグラビア印刷をした物・・・こんな感じかね?どれも伝えようとしているのは、作家の創りだした1枚の絵・・・唯一のオリジナル、オリジナルを元にして作られたリトグラフとしては限定されたオリジナル・・・そして、限定の無い多数の印刷物・・・こんなやつの関係ですかね?

 ムラマツフルートを考えると・・・村松孝一氏が作りだした習作及び、連作のフルート群があって、その特定モデルが原型となって、工房で複製されて頒布されるモデル・・・企業として改良されたモデルを大量生産・・・普及品・・・

 なるほど・・・ちょっと分かった気がしますね・・・私の所にやってきたK.MURAMATSU 1952 というやつは、1923年の習作・連作の果ての1つの到達点のオリジナルの写しという事ですね。制作者の意思が強く働いたものとでも考えれば良いのかね?現在のは・・・その意思を引き継ぎ発展させたもの・・・多くのフルート奏者の夢を実現するための器としての工房へと発展かな?

 確かに・・・K.MURAMATSU 1952 よくできたフルートですが・・・色気にかけるね・・・その点、中国の森徳のフルートの方が化粧は無いが、色気があるかな・・・ケルントナーのKFL29は化粧の無い優等生風だし・・・ヤマハの211に似ている・・・軽快な曲はやはり中国の森徳になっちゃうし・・・やはり、何か1本上級モデルを手に入れる必要があるのか・・・でも、大差がないとがっかりしちゃうし・・・難しいですね。森徳のキイタッチが軽い・・・理由はバネが弱いというか・・・しなやかな感じと言えば良いのか?私にとってはバランスが良いのです・・・まだ、リングキイに慣れていないためかもしれませんがね。と言いつつ・・・ヤマハの211でも同じ感じですね・・・ビビディ・バビディ・ブー・・・こんなのをできるだけ早く吹こうとするとね。

 ディズニーのアニメの挿入歌の類はなかなか俗受けするので吹いて遊んでいますが・・・どうやら、バネレートの問題ですかね?中国の森徳のバネが弱い・・・だから、軽く掴まなければならないので、手から滑り落ちる感じを受けたような感じを最初に持ったような?ヤマハの211やケルントナーKFL29はどちらもバネがかなり強いからしっかりと掴んでいる、従って、指の動きが軽やかになりにくいような・・・やめて よして さわらないで 垢がつくからあんたなんか 嫌いよ 顔も 見たくない ふん!になっちゃうのか・・・まあ、ゆっくり吹けば、どれも同じようなものですけどね・・・どうやら、このバネレートはなかなか厄介な物のようです・・・PCのキーボードもそうですね・・・今、昔のIBMのかっちりとした、ストロークの長いキーボードなんか使うと昔は良かったですが、今使うと間違いなく腱鞘炎になりますからね・・・

 あれ、何回も6本のフルートを持ちかえて薄暗い所で吹いていると、差が分からなくなって来る・・・どうやら、体が学習して行く・・・最適値を模索しているという事ですかね?古いムラマツもどうやらバネレートが低い部類に入るような感じですね。

 軽いタッチを追求すると・・・軽く触れるだけで完璧にエアタイトになるタンポの設定をしなければならない・・・そうなると・・・サウンドホールの上の面は完全な平面である必要があり・・・タンポの表面もまた完全な平面でなければならないことになりますね。サウンドホールの上面の平面度はどの程度なのか?こいつも気になりますね。こいつは光学平面を持つガラス板を使って、そのうちチェックしてやりましょう・・・多分、思いのほかよいのではないかと・・・基本ですから・・・

 段々、フルート本体に要求される事柄が出てきましたね。しかし、まだ調整紙が着かない・・・従って、理論研究に走るわけです・・・しかし、バネレートをいじるのは面倒ですからね・・・曲げて誤魔化すか・・・

 さて、どうやら・・・タンポも専業メーカーがあるわけですから、当然淘汰があったのでしょう。淘汰は当然、厚みと平面精度と耐久性なのでしょうから、専業として生き残っているというこてゃ、どこも互角で、それなりに特徴を持ったメーカーなのではないかと・・・勝手に推測してしまいます。そうでなければ・・・生き残れないはずですからね。

 さて・・・ちょっと困った事が・・・フルートを吹く上で一番仕様のはっきりしないものに問題がある事が判明・・・軽いタッチを求める上での問題点・・・それぞれのフルートのキイをできるだけ小さな力で閉じることを練習してみました。すると、キータッチが最適化されるような感じですね・・・人間が、フィードバックで学ぶというやつです・・・ところが・・・オッサンのガサツな手ではどうも、リングキイを全閉にするにはその指先の柔らかさが不足している・・・左手の指先はギターを弾く関係でガサガサのゴワゴワ・・・どうやらリングキイのフルートはそれなりの力が必要な・・・せっかくのリングキイなのですが・・・指先の手入れが必要・・・仕方ない・・・ワセリンでも指先に塗るか・・・困ったものです。やはり、カバードキイのフルートだけで良かったのか・・・どうも、仕様が安定しない人間が宜しくないような感じですね。さて、これで一旦おしまいですね。次は古いムラマツの調整が終わったらですね。

 安いフルートを吹いていると・・・金のフルートが欲しくなります。金は口へのあたりが違いますからね・・・金のスプーンの舌触りの良さは知っていますから・・・手元には無いですが・・・世の中には知らない方が幸せなことってありますから。金のフルートなんか吹いたら・・・まあ、欲しくなっても買えないですからね・・・ガラスのフルートにするか・・・

2014.12.08

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system