現在をうろうろ(605)

 フルートいじりと、工業製品と・・・?(4)

 さて、またフルート関連・・・古いムラマツのフルートのタンポの調整の手順を考えている所です・・・やはり、システマチックに事を進めなければならないと考えますからね・・・

 足部管は既に調整済みですが、何しろ穴がいっぱいあるメインの管ですから・・・作業手順を考えておく必要があるという事です・・・

 購入した調整紙のセットは・・・17.5×0.1が15枚 17.5×0.08が15枚 17.5×0.05が5枚 16.0×0.05が3枚 16.0×0.08が3枚 16.0×0.1が3枚 16.0×0.2が2枚という事です。17.5mmというやつが表側の8個のタンポに、16.0mmが裏側の2個のタンポのために使うものですね。

 この手の物の調整の手順は、とりあえず厚い奴を入れてチェック・・・学校で習う上皿天秤の分銅の使い方と同じですね・・・0.1mmを入れて薄ければもう1枚の0.1を入れて、3枚目で厚すぎたら、3枚目を取って、3枚目に0.08mmを入れて・・・こんな具合にBの状態にすればOK・・・

 0.05mmと0.08mmで調整しろという事は、0.05・0.08・0.1・0.13・0.15・0.16・0.18・・・0.02〜0.03o程の精度で調整せよという事ですかね・・・あまりシステマチックにはなりにくいような厚さの紙・・・実質的には0.00・0.05・0.08・0.1でしょうから・・・問題はキイの傾きですね。

 こいつは難しいかな・・・塑性領域までひねって調整する事になりますから・・・この調整は・・・どうやら、キイとサウンドホールの間に薄い金属プレートを噛ませて指で押さえることで調整するようです。これが嫌なら、調整紙を切って使う事になりますね。

 さて、一応どの程度まで調整すれば良いかの目安が出てきましたから、今度は現物の問題点ですね・・・

 とりあえずは大きなダメージはなさそうです。気になるのは1か所・・・足部管のCのキイの補修の跡と思われるものです。この補修のためなのか、かなり大きな隙間になり・・・かなり調整紙を入れる必要がありましたね。およそ0.2mm程・・・あとは、裏のG#のサウンドホールの元の部分に叩いた跡があります。この修正は何のために行われたのか不明です。

 このフルートは387gと軽いので他の450g程度あるフルートより好きですね・・・重さで好きというのもなんですがね・・・チタンやジュラルミンで安価なフルートがあれば試してみたいですね・・・多分、どちらも高価でしょうが・・・多分、フルートが重いとかより・・・腕の重さの方の影響が大きいと思いますけどね。

 あとは、素材による音の変化・・・ちょっと気になるのは木管のフルートはやはり、普通の金属のフルートと同じフルートの音がする事ですね・・・金属と木という明らかに物理特性が異なる材質で類似な音が出る・・・どうやら歌口の形状の違いで音2差が出ることなどからすると・・・白銅・洋銀・銀・金・プラチナなどの金属での音の違いは僅少かと・・・ヤマハの211と311では銀の頭部管という差別化の他に、歌口の形状の違いによる音色の差も出しているみたいですから・・・

 それから、もっと不思議なものがありますね・・・フルートの調整の代金の体系・・・どこかの料金表で調整代金がフルートの素材によって変化・・・う・・・これは良くわからない・・・スクールモデルは簡易調整しかしないという事なのか?身なりで診察に差をつける医師・・・こんなのが頭に浮かぶ・・・貧乏人は相手をしたくないという事なのか?

 ・・・調整するドライバーの柄が扱うフルートの素材と同じものを使うのだから高いとか言うのならわかるが・・・調整用のテーブルの表面素材で差別化とか・・・スクールモデルは見習いが、素材によって熟練の度合いの違うものが担当するとか・・・

 どうも、素材の魔力に引かれる人達が多いという事なのかもしれません・・・確かに、金属によってフルートの鳴りは異なると思いますが・・・やはり、トータルバランスと好みの問題ですかね・・・私だって、親から只で金のフルートか普通のスクールモデルのフルートを貰えるなら、金のフルートを選びますからね!ただ・・・例の金の斧、ヘルメスのお気に召す答えができるようなお気に入りのフルートが持てるかの問題ですね。そうすると、金・銀・お気に入りの自分のフルートを手にする事ができる・・・あ、私は別の意味でヘルメスに正しい答えをする事ができるかも・・・これはお前の斧か?の問いですからね・・・金の斧は違うと答えますから、銀でも、「自分の」・・・ではない・・・だから、違います・・・私は変なのか?この程度の正直で金や銀の斧が貰えるのならチョロイものだ・・・? それより、金のフルートと交換してくれと言われたときにNo!と言えるような、お気に入りのフルートを見つけることが難しい・・・プラチナのフルート・・・とか、考え始めているから、私の頭は不純なのです。

 どうも、日本のフルートに関する資料は少ないですね・・・パイオニアの村松孝一氏が戸山学校で軍楽隊をやっていた期間は大正6年から大正12年ですね・・・公文書の中にちょっと興味深いものがあります。大正8年に楽器の研究及び修理材料のための売却軍楽器の一部を支給して欲しいとの申請があります。国立公文書館 アジア歴史資料センター 売却軍薬器中研究用及修理材料として支給の件 としてね・・・タンホ350、各種平発條100、各種円針350・・・なんとなく、フルート・クラリネットなど・サキソフォン等の修理のようですね・・・なんとなく関連性がありそうな?ムラマツフルート|村松孝一 没後五十年メモリアル「礎(ISHIZUE)」 残念ながら、他には資料は見当たりませんね・・・

 こういった資料を色々と探した中に・・・ちょっと面白い本を見つけました・・・近代デジタルライブラリー - 検索結果 日本俗曲集 三木楽器の出版物ですね。日本の古い楽曲・・・そのうち練習してみましょう。さて、フルートはまだ続きそうだな・・・

2014.12.08

  

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