現在をうろうろ(602)

 フルートいじりと、工業製品と・・・?(1)

 中古のフルートをいじっていますが、どうも、日本の物づくりの状況が宜しくないような気がしてきました。私の場合は自分でいじり回してしまうので問題ないのですが・・・1万円のフルートの調整代が3000円とか、タンポ交換1つ1000円とかタンポを全部交換で2万円はちょっと払えない・・・タンポの類は5年ぐらいで劣化が激しくなりそうな感じですし・・・私のようなルーズな使い方だとどうなるやら?

 確かに、気に入った楽器なら、それなりのお金を出して維持する事になるでしょうが・・・残念ながら、貧乏で外のサービスを受けにくい・・・自分で直せば、技術と道具がそろう・・・近頃はインターネットで情報を収集すれば、短期間で技術的な側面の検討ができますからね・・・タンポも1000円以下で揃うし・・・安物の白銅や洋銀製のフルートのリビルトも面白いかもしれない・・・中国製の安いフルートも基本的な部分はしっかりできていますね。ただ、パーツのちょっとしたバリとか、調整とかの部分で気に入らない部分が出てくるけど・・・ほんのちょっとの事・・・それから、自分で調整できれば問題ない・・・

 しかし、近頃は皆さんお金もちで、自分ではなさらないようですが・・・それから、どこでも勝手にいじるな!ちゃんと修理に持ってこい!ってね・・・楽器だって自分の道具ですから・・・調整は自分ですべきだと思いますからね。大きく壊れたらそりゃ修理屋を頼むことになりますが・・・ちょうど、包丁のようなものですかね。包丁は日々研ぐことになりますが、だんだん形が変化して行ってしまいます。大きく形が変わってしまったら研ぎ屋へ出して形を修正して研ぎ直しをしてもらえば良いわけですから・・・

 私などは、包丁も研ぎ屋へは出さずに、形が崩れてきたら修正しちゃいますが・・・時々自分でも刃物を作ることがありますからね。そうだ、あとで、ステンレス製のワックス・スパチュラ、安物の先を砥石で自分の思う形に研ぎださないと・・・先日からちょっと色々と道具が欲しくなって・・・スパチュラ・・・ちょっとロストワックスでもやるかと準備中なんでね・・・道具の多くは自分にあったものへと細工しなければならないし、道具だって使っているうちに変形して行くので自分で修正しなければならなくなりますからね。自分で使いこなせるようにして、初めて道具として生きてくるものが多い・・・

 何でも、長持ちさせようと思うと、自分で手入れしなければならなくなる・・・お金持ちは、専門家に任せられるから良いですが、貧乏なんでね・・・

 さて、フルートの不具合は・・・クロマチック・チューナー相手にフルートを吹いて、ピッチの方は良くなってきましたね。なかなか正しいピッチで吹くのは難しい、まあ、安定してきているので良いのでしょう・・・さすがに何本も並べて吹いていますからね。それぞれ特徴があって面白い・・・しかし、だんだんどれも同じような気分になってきますね。確かに、どれも微妙に操作性が違いますがそれが、慣れによって吸収されてきている・・・こりゃ、どれでも良いという事になってしまう・・・分かっている事なんですが・・・

 私は、人前でフルートを吹くわけではないので、金のフルートとかそういった看板のようなものは必要としないのでね。ただ音を楽しんでいるだけ・・・そして、7000円から23000円の・・・それと質に取ったフルート達・・・さて、もうじきリングキイのフルートがやって来るし・・・現状ではどれもお気に入り・・・

 赤いフルートも良いが・・・いっそのこと、表面を黒化処理して、真っ黒なフルートも悪くないかも・・・処理が悪いと只の錆びたフルートに見えるかも?管を黒にして、その他の付属部品を金にすると持つ人を選ぶし・・・セラミック電着塗装もちょっと魅力的・・・冗談なら、ラッカー塗装でも良いかもしれないが・・・

 ああ、1ドルが120円を越えたぞ・・・年内にどれだけ福沢君の価値が下がるんだ・・・127ドルぐらいの威力があったのは遠い昔・・・今や83ドルですからね・・・いよいよ、舶来品が高価な代物になる時がやって来たのかと・・・年末までにあと5円位円の価値が下がったら・・・19800円のものは24800円位の値付けになりそうな気がして怖いですね。生活が苦しくなることは間違いない・・・どこまで円安にするのやら?160円位までかね?ニュースを眺めていると・・・

 オーストラリア海軍の次期潜水艦に関して、複数の豪政府高官は2日、次期潜水艦建造計画で、競争入札は行わないと発言した。らしいですね。日本企業が受注する可能性が高まったと言えそうだ。ロイターは9月、関係筋の話として、豪政府が、日本企業に建造を発注し、完成品を輸入する方向で日本と協議している、と伝えている。

ホッキー財務相はABCとのインタビューで、入札を行っているような時間はない、と指摘。「今、決定する必要がある」と強調した。理由は、潜水艦の無い期間があることは国防上問題であるとか・・・そういった話ですね・・・つまり、現有する潜水艦の退役に関しては待ったなし!というわけで・・・ジョンストン国防相の報道官も、入札は実施されないことを確認した。ただし、潜水艦建造の発注先は決まっていない、ともしている。

 日本の報道は・・・日本の潜水艦が売れることを前提に報道しているような感じですね。切れめない防衛、そして、入札であればオーストラリアが求める潜水艦のスペックを公表しなければならない・・・これは、自国の防衛機密に相当する・・・従って、スペックを示しての入札はしたくない・・・でも、良い物を手に入れたい・・・なんだか、日本製は売れない可能性が、売ってもあまり面白くないことになりそうな・・・

 売り手と買い手の関係がね・・・XXというものはあるのか?という買い方から、何があるのか?の買い方への転換ですから・・・ドイツとかの武器商人連中は値付けが上手いから・・・こんなものはこんな値段でできます。あとこれだけ出していただければこれもお付けできます。ここまでのオプションで、XXには負けません。YYとなら、これも必要でしょう。

 日本は総花的なものですから・・・XXがついています。YYもついています。・・・ZZも装備されています。・・・ああ、わかったそういったものなのか。OK、わかったけど、買わないよ。軍事関連は、秘密による不気味さが抑止力に加味される・・・分かってしまえば買わない・・・それでなければ、両国の秘密として大事にしよう。大したものじゃないけど・・・

 さて、日本製品を買おうという話は、どんな具合に進むのやら?The Sydney Morning Herald Joe Hockey rejects open tender for new submarines この記事がちょっと気になったんでね。なんとなく、最後の・・・Dr Davies said the Royal Australian Navy would also have to do its "due diligence" to ensure that the Japanese could actually build a submarine that fits Australia's requirements. これがね・・・

 途中の・・・Critics of an open tender say such a process is unsuited to a crucial and secretive piece of military hardware such as a submarine. They say that Australia can't give exact specifications on what they want in a submarine's capabilities to several different countries. ・・・この文との対比で・・・単に日本の防衛機密がオーストラリアに流れて、売れずに終わる・・・そんな気がしてね。そして、これによる知見で、要求される仕様でドイツあたりに発注か?なんって・・・日本製品には何でもついていますが、ちょっと高くて・・・あれ?フルートという工芸的な工業製品の話が、潜水艦という工業製品の話に変わっちゃった・・・フルートの続きは、次回だね・・・

2014.12.06

  

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