現在をうろうろ(539)

 日中の関係と戦略的互恵関係は・・・?

 戦略的互恵関係か・・・日中共同声明の内容を見ていないので・・・遅ればせながら眺める事にしました・・・順に眺めて行けば何かが見えるかも?「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明 2008年5月のものですね・・・

 双方は、日中関係が両国のいずれにとっても最も重要な二国間関係の一つであり、今や日中両国が、アジア太平洋地域及び世界の平和、安定、発展に対し大きな影響力を有し、厳粛な責任を負っているとの認識で一致した。また、双方は、長期にわたる平和及び友好のための協力が日中両国にとって唯一の選択であるとの認識で一致した。双方は、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、また、日中両国の平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展という崇高な目標を実現していくことを決意した。

 ・・・ふむ、こんな決意をしていないような感じの政治屋君の動きのようですが・・・最も重要な二国関係の一つ?変な日本語・・・最もなのに・・・幾つかある最も大切な二国関係の一つね?世界のどの国も重要なはずだが・・・どうも、特別だと言いたいというか・・・言う必要があるような?不思議な言い回し・・・長期にわたる平和及び友好のための協力が日中両国にとって唯一の選択・・・なんだか仕方なしの選択のような?・・・両国は友好による恒久の平和のための協力で一致したわけではないような感じですね・・・世界の平和、安定、発展に対し大きな影響力を有し・・・国際間の争い、不安定さ、富の偏在・・・基本は強欲ですかね?互恵という文言は私はあまり好きではないですね・・・特別な二国間の互恵というのは・・・二人のために世界はあるの〜・・・この言葉が入ると、崇高な目標という言葉がそぐわなくなりそうで・・・

 戦略・・・平和を語る時にこんな言葉を使うなよ・・・そんな風に思ってしまいますが?裏がありそうな感じがしますから・・・二国でアジアを山分けだ!その戦略のための二国間だけの互恵とかね・・・どうも、こんな風に考えてしまう心根の腐った自分が悲しい・・・続きは・・・

 双方は、1972年9月29日に発表された日中共同声明、1978年8月12日に署名された日中平和友好条約及び1998年11月26日に発表された日中共同宣言が、日中関係を安定的に発展させ、未来を切り開く政治的基礎であることを改めて表明し、三つの文書の諸原則を引き続き遵守することを確認した。また、双方は、2006年10月8日及び2007年4月11日の日中共同プレス発表にある共通認識を引き続き堅持し、全面的に実施することを確認した。

 日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約 か・・・第一条 1 両締約国は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的な平和友好関係を発展させるものとする。・・・これから、既にトラブルの種にしているのですからなかなか面倒ですね。

 互いに・・・2 両締約国は、前記の諸原則及び国際連合憲章の原則に基づき、相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認する。・・・でも、我が国は再軍備に向けての発言で、中国を牽制してますね。・・・・結局のところ、戦略的機動的に、余計なことをしているような?

 第三条  両締約国は、善隣友好の精神に基づき、かつ、平等及び互恵並びに内政に対する相互不干渉の原則に従い、両国間の経済関係及び文化関係の一層の発展並びに両国民の交流の促進のために努力する。 ・・・毎度、同じことを確認し合わなければならないなんって・・・かなり、不思議な感じです。まあ、政治屋の約束と思えば・・・そんなものなのかと思うわけです。

 そんな事なら、簡単に終了させてしまえば良いのに・・・牽制や威嚇ばかり・・・情けなくなる・・・

 双方は、歴史を直視し、未来に向かい、日中「戦略的互恵関係」の新たな局面を絶えず切り開くことを決意し、将来にわたり、絶えず相互理解を深め、相互信頼を築き、互恵協力を拡大しつつ、日中関係を世界の潮流に沿って方向付け、アジア太平洋及び世界の良き未来を共に創り上げていくことを宣言した。

 これに対しては・・・あまり宜しくないのはどちらなのか・・・私の頭の中では残念ながら明白・・・人の嫌がることをしたのはどちら?世界が止めるように言ったのですから・・・

 双方は、互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないことを確認した。双方は、互いの平和的な発展を支持することを改めて表明し、平和的な発展を堅持する日本と中国が、アジアや世界に大きなチャンスと利益をもたらすとの確信を共有した。

 あまり、この方向へは進んでいないような?軍拡を進めると・・・積極的平和主義の中で述べていますからね・・・抑止力に関して明言していたと思いますが?気のせいかね?軍備などというものに余計な金をかけずに経済の発展と諸国民の利益になるような金の使い方の模索などはしませんからね・・・我が国は・・・我が国の国益に資するで終始しているのも問題だし・・・我が国の議会は・・・この件に関しては問答無用とか決議を出すし・・・どうも、前提がおかしな事が多すぎる・・・やはり、借金を積み上げすぎるとまともな判断ができなくなるのか?気になりますね。

 日本側は、中国の改革開放以来の発展が日本を含む国際社会に大きな好機をもたらしていることを積極的に評価し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築に貢献していくとの中国の決意に対する支持を表明した。

 改革開放のおかげで中国の経済は凄い速度で伸長してきて・・・それ自体が脅威になりうるという状況なのではないかと・・・何しろ、私の身の回りの中国製品の多いこと・・・ただ、近頃は中国製が、かなり高級な部類になりつつあるのがね・・・段々仕上げが良くなってくる・・・技術の放散は、先進国の経済を圧迫する事になる・・・そう、・・・・世界をリードできる技術分野を確立できる。例えば、品種と栽培技術を高度に組み合わせた植物工場での生産技術においては、コア技術(ノウハウ)を秘匿化しつつ、種苗・施設・資材等の技術パッケージを、コンサルティング事業とともに、海外展開を図ることが可能である。・・・ 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー)の次世代農林水産業創造技術の中で語られているものですね。技術で実現されて物は、秘匿が困難なんでね・・・

 中国側は、日本が、戦後60年余り、平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献してきていることを積極的に評価した。双方は、国際連合改革問題について対話と意思疎通を強化し、共通認識を増やすべく努力することで一致した。中国側は、日本の国際連合における地位と役割を重視し、日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たすことを望んでいる。

 平和国家としての歩みは止まりましたね。積極的な戦争準備による平和主義に代わりましたから・・・平和的手段の意味内容が言行されたので、どうやら前提が変わりつつあるのでしょう。戦争に関する共通認識が蓄積されると困りますね・・・最後の部分はそのまま正解ですね・・・日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たす・・・TPPに関して問答無用の決議を出している議会は・・・まるで国際連盟脱退を前提にした、あの時代と変わらないような・・・不思議な国際感覚・・・公表したら意味を失うもの・・・腹の内をさらけ出してのでは交渉にならない・・・交渉は腹の内が読めないから成立すると思うのだが・・・こういった姿勢が強硬な姿勢と呼ばれるのは少し情けない・・・怯えて虚勢を張っているようにも見えなくない・・・

 こう言えばブルを噛むに違いない・・・どこぞの引退したやくざの親分がよく口にする言葉なんですが・・・希望的観測である場合が多くて・・・仲間内では通用する言葉でしか無い・・・怯えるわけ無いのに・・・と思う事がありますね。結局は臍を噛むことになる・・・次は、政治的相互信頼の増進か・・・

 両国首脳の定期的相互訪問のメカニズムを構築し、原則として、毎年どちらか一方の首脳が他方の国を訪問することとし、国際会議の場も含め首脳会談を頻繁に行い、政府、議会及び政党間の交流並びに戦略的な対話のメカニズムを強化し、二国間関係、それぞれの国の国内外の政策及び国際情勢についての意思疎通を強化し、その政策の透明性の向上に努める。

 都合が割くなると神頼み?靖国へ行ったり明治神宮に出かけたり・・・今回は神頼みは無しなのか?どうも、宗教的な一貫性に乏しいような?これに関連して・・・

 安全保障分野におけるハイレベル相互訪問を強化し、様々な対話及び交流を促進し、相互理解と信頼関係を一層強化していく。
 国際社会が共に認める基本的かつ普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力するとともに、長い交流の中で互いに培い、共有してきた文化について改めて理解を深める。


 共有してきた文化か・・・似て異なる文化の理解が一番難しいのではないかと・・・当たり前と思える事が当たり前でなかったり・・・国益を表だって振りまわすようではあまり理解をしようとしているようには見えない・・・単に、仲間内では通用する話なのに、近頃はそれが国外にもちゃんと漏れて物議を醸し出す・・・日本の報道はもう少し成熟しないものかと・・・政治屋に迎合して騒ぐとおかしな報道をする事になる・・・少なくとも5月の欧州とは違って、日経は威勢のいい報道をしていない・・・何か情勢に変化があるのか?ちょっと気になりますね・・・政治屋君が口を慎んでいるのか・・・?

 双方は、世界経済に重要な影響力を有する日中両国が、世界経済の持続的成長に貢献していくため、以下のような協力に特に取り組んでいくことを決定した。

 エネルギー、環境分野における協力が、我々の子孫と国際社会に対する責務であるとの認識に基づき、この分野で特に重点的に協力を行っていく。
 貿易、投資、情報通信技術、金融、食品・製品の安全、知的財産権保護、ビジネス環境、農林水産業、交通運輸・観光、水、医療等の幅広い分野での互恵協力を進め、共通利益を拡大していく。
 日中ハイレベル経済対話を戦略的かつ実効的に活用していく。 
 共に努力して、東シナ海を平和・協力・友好の海とする。


 エネルギー環境に関する物は・・・京都議定書を踏まえてのものですかね・・・残念ながら、日本は石炭火力発電所をベースロード電源と選択したような感じですからね・・・動かない原発では東京オリンピックに向けての需要に追い付けないはずですからね・・・そういえば、政府の電力に関する認識はどうなているのか?電力需給に関する検討会合 「数値目標を伴わない」一般的な節電の協力を要請・・・我が国のこの手の協力は数値目標があって否応なしのパターンが多いからね・・・節電要請の時間が長くないかね?8時から17時ぐらいかと思ったら・・・21時までの節電要請・・・?厳冬が想定されている・・・2014 年度の燃料費は約 3.7 兆円増加・・・人口で単純に割り戻すと、国民一人当たり3万円強の負担増加・・・厳しいね。月2500円・・・消費税で月5000円、電気代で5000円を越える負担増・・・スキーウエアの出番だね。準備しなきゃ!とにかく、京都議定書も燃して暖を取る必要があるみたいですね・・・どうも、互恵関係は反故になっているものが多そうな気がしますね・・・

 双方は、日中両国が、21世紀の世界の平和と発展に対し、より大きな責任を担っており、重要な国際問題において協調を強化し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築を共に推進していくことで一致するとともに、以下のような協力に取り組んでいくことを決定した。

 「気候変動に関する国際連合枠組条約」の枠組みの下で、「共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力」原則に基づき、バリ行動計画に基づき2013年以降の実効的な気候変動の国際枠組みの構築に積極的に参加する。
 エネルギー安全保障、環境保護、貧困や感染症等のグローバルな問題は、双方が直面する共通の挑戦であり、双方は、戦略的に有効な協力を展開し、上述の問題の解決を推進するために然るべき貢献を共に行う。


 ああ、電力に関連しての炭酸ガスの排出量は29%程増加しているとか・・・本来は-6%を目標としていた炭酸ガスの総排出量は+6%・・・気候変動など糞食らえに近い状態ですかね・・・エネルギー問題は重くのしかかるし、安全保障は中国の空母がどんなデビューをするのか?環境問題は・・・日本の国土は緑に埋め尽くされそうですし・・・アネクメネの拡大・・・各種料金、税の高騰で貧困が蔓延・・・貧乏も感染症の一種かね?寒いのは嫌い、貧乏は嫌い・・・

2014.11.11

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

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