現在をうろうろ(522)

 北朝鮮の新型潜水艦とミサイル実験施設・・・?

 ちょっと、内容が飛びますが・・・中距離弾道弾を搭載すると噂の潜水艦があるようです・・・・例によって情報は・・・北朝鮮軍事に詳しい専門家、ジョセフ・バミューデス氏は19日に米国の北朝鮮専門サイト「38north」で文章を発表し、「衛星写真により、北朝鮮咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)にある潜水艦専用造船所に正体不明な新型潜水艦が現れたことが分かった」と指摘した。

 ふむ・・・これかな?座標は・・・

 40°01'32.18" N 128°09'56.45" E これでしょう。2014年7月24日のグーグルEarthのものをいじったものですが・・・

 この潜水艦は浅水面での行動を前提とした緑の塗色のようですね。多分、長期間の深い海の底での活動を予定しているものではなさそうです・・・

 多分、左の写真の潜水艦は艤装岸壁につながれているものと思います。そして、この潜水艦を建造したのは、この艤装岸壁から続く、右の写真の場所と思われます。ちょっと前まで、この鉄骨がむき出しになっている所も屋根がついていましたから、屋根の張替ですかね?詳細は不明ですが・・・不明だった建屋の中の様子も分かりました・・・

 ふむ、右の造船所が・・・この造船所は北朝鮮の潜水艦を造船する重要な施設で、国防科学院の海洋研究所本部のある場所でもある・・・と報道されていますから・・・私の地図にも書き込んでおきましょう・・・多分、造船部門だと思いますね・・・この近くの居住区画を眺めると・・・設計部門を置くには・・・事務棟が貧弱で、設計を行う上級職の連中の住居が少なすぎるんですね・・・

 道路の系統性からすると・・・本部というか・・・設計及び研究は・・・300mの水槽を持つと思われる・・・座標・・・

 40°04'34.15" N 128°06'55.15" E ここだと妄想しています。ここだと、管理部門及び、上級の設計職員を置いても良さそうな居住区画があるのでね・・・

 なんとなく・・・我が国の三鷹の施設との類似性が感じられるのでね・・・妄想なので何でもOKですね。

 ただ、水を引き込んだ300m程の細長い建物として思いつくのが船舶用の実験水槽しか思いつかなかったというだけですがね・・・

 さて、流布されている・・・問題の垂直発射管を備えた潜水艦の写真も一応、画像処理をしてみて、何か発見があるか試してみました・・・

 結果は・・・次のようなものですね。


 どうやら、GoogleEarthから引っ張り出した最前の写真と同じ潜水艦である事は分かります。多分、同一の岸壁ですね。

 トーン曲線をいじったりして細部が見えるように調整したつもりですが・・・

 記事の解説では・・・正体不明な潜水艦は長さ約67メートル、幅6.6メートル、船首が丸く、船中に展望台があるものだが、船尾で潜水舵を見つけていない。

 画像処理から浮かび上がったものからすると・・・在来の十字のものでX字ではなさそうな感じですね。私の見立てだと65mで幅は6.4mとちょっと小さくなりますが・・・

 記事の解説では・・・表面的には、この潜水艦はロシアのキロ型、ラーダ型潜水艦と似ている。・・・とのこと・・・キロ級か・・・ゴルフ級のリバースエンジニアリングとは少なくとも思えないですね。スカッド系のミサイルと積むとなると・・・この船体幅の6m余りではかなり困難だと思われますが・・・船体内での燃料の管理がかなり難しい・・・この船体を20m程伸ばすという事も考えられなくもないですが・・・船体幅が不足するのではないかと・・・勝手に妄想しています。

 ミサイルを扱う人員も必要ですから・・・この潜水艦とともに、発表されているのが・・・潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発目的とみられる試験台・・・か・・・これは・・・居住区画を整地し直して作ったやつですね。この場所は造成過程も分かりますから・・・座標は・・・

 40°01'05.20" N 128°09'24.00" E ここですね。左の写真のような感じのものです。2013年3月15日には・・・どうやら四角いシャフトが地下に続いている事が分かります・・・なぜ四角なのか?この手のサイロなどは丸だと思っていましたが・・・

 そして、2014年7月24日には、地上構造物が現れています。さて、こいつは何かな?どうもニュースの情報は断片的で・・・元に当たりますかね・・・38 North Informed Analysis of North Korea  ここです・・・

 ざっと読みましたが・・・どうも、確証はないような感じですね・・・なんとなく、ミサイルの発射台には見えない・・・多分クレーンで・・・垂直に組み立てるためのもの・・・確かに、多段ロケットの組み立てを行っているようにも見えなくもないが・・・垂直のピットが四角なんで・・・そして、正方形のピットの一辺の長さは2m程度ですね。一応は入りますが・・・スカッドを前提とするとこのピットの深さは12mより深く・・・このクレーンの高さもそのぐらいになると考えているのか・・・試験用としては・・・なんとなく、スペースに余裕がなさすぎるような計測機などを詰め込むとなるとなんとなくね・・・それなら・・・拝火教徒の神殿のようなおよそ1mの穴の・・・座標・・・

 40°51'30.42" N 129°41'11.62" E ここの試験設備の方がそれらしい・・・こちらは舞水端里のミサイル試験場内の施設ですからね・・・これなら、スカッドの垂直発射用の固定基地のモデルとして良さそうな感じですが・・・こちらは運用試験とかそんな感じですかね・・・ロケットモーターの燃焼実験施設かもしれませんが・・・2012年あたりから作り始めていますが・・・2013年に中断しているみたいな感じ・・・

 この潜水艦は・・・安価な潜水艦として企画されたのかね?雰囲気は039型潜水艦の雰囲気ですが、船体の形状がシンプルですね。輸出して外貨を稼ぐ気なのか?なんとなく・・・214型潜水艦の廉価版みたいな感じがしてね・・・この廉価路線って正解だと思うのですが・・・だって、戦争道具は荘厳具のようなもので・・・実用品だけど、実用にしてはいけないものですから・・・こんなものを使うときは・・・国の存亡をかけるわけですから・・・使いたくないものでもあるわけです・・・それなら、存在感はあって・・・それなりに使えそうなものぐらいで良さそうな気がしますから・・・安価で、維持費も安い、それなりに狭い海面では使える

 潜水艦の緑の塗色が結構馬鹿にするネタに使われていますが・・・浅海面での運用を狙っているのではないかと・・・岸壁から例の如く引きはがして来て、近くの海へ引き出しました・・・

 ちょっと輝度を落とすと左の写真のようになります・・・シュノーケルを使っての浅海面の運用を考えているのではないかと・・・待ち伏せですかね?

 この同型艦は2隻か3隻見かけているような?・・・同じ船体かもしれませんが・・・そのうち精査してみますかね・・・緑か・・・

 確かに、イメージとしての緑の潜水艦は型破りで・・・ちょっと馴染みにくい気がしますが・・・水深20〜30m程度の所を意識したらこんな感じの色であっても良いのかと・・・潜水艦が放つ魚雷は・・・当たればそれなりの威力を発揮しますからね・・・それに、北朝鮮は武器の輸出国ですから・・・高性能でないかもしれませんが・・・それなりの威力がなければ、兵器として売れないでしょうから・・・実用品のレベルには達しているはずですからね・・・型破りであるが・・・創意と工夫があると考えるべきではないかと・・・逆に言えば・・・日米の潜水艦は色からすると基本的には大洋の深い海での運用を前提としているという事なのでしょう・・・しかし・・・我が国の水中常用出力400馬力の潜水艦の速力で太平洋やインド洋の先にまで至る海の生命線を守れるのか?気になりますね・・・

 戦争で負けないコツは・・・敵を侮らないという事でしょうからね・・・何か違った事をしていたら、馬鹿にするのではなくその目的を考える必要があるという事だと思いますがね・・・彼を知り己を知れば百戦殆うからず・・・いかなる強敵にも負けないためには、戦わない事ですね・・・

2014.11.04

  

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