現在をうろうろ（4659） 北朝鮮の不審船と決めつけている船があるようだが・・・？ 何だか、よくわからない情報が流れているね・・・韓国船に偽装の不審船、北朝鮮領海で消える NEXT MEDIA Japan In-depth［ジャパン・インデプス］ これね・・・内容的にはかなり詳細な話があるのでおもしろがってチェックしていたのですが・・・ 韓国領海を通過し北朝鮮領海内で消えた不審船 2018年10月4日午後11時31分、韓国籍の漁船1隻の船舶自動追跡装置（AIS）（＊1）を追跡中、韓国領海からNLL（韓国の北方限界線）を越えて北朝鮮領海に入り、北朝鮮の黄海南道長山串（チャンサンゴッ）沖合い7ｋｍまで侵入した地点でAISが消え去った。どこへ行ったか分からなくなったのである。  長山串は・・・38°07'51.0N 124°39'03.6E - Google マップ ここですね。左の赤丸の岬ですね・・・ここで船舶自動追跡装置の信号が消えたか・・・ この船は、韓国船籍のトロール漁船・ゴールデンレイク801号で、登録排水量は351トン、長さが51.41ｍとなっているが、実際は日本で600トン近くに増トン改造されていた。MMSI（国際識別番号）は、440687000だが、440は韓国船籍を表し、000は国際航海ができることを表している（00は韓国領海内航海）。 ゴールデン・レイク801ね・・・Vessel details for 801GOLDEN LAKE (Trawler) - IMO 6908553, MMSI 0, Call Sign HLVG Registered in AIS Marine Traffic どうやらこれのようですね。ここで記録されているのは・・・ギアナの9°30'52.5N 13°43'07.7W - Google マップ この港から仁川に航行したときのデータでは最大・平均共に10.3ノットとなっているので変ですね・・・801GOLDEN LAKE, Trawler - Details and current position - IMO 6908553 - VesselFinder これによると 1968年に磐城水産の やしま まる として登録されていますね。国際識別番号は船体の番号じゃないのでね・・・通信用のコード番号ね。電話やテレックス、自動船舶識別装置に使われる奴でね・・・MMSI（国際識別番号）は、440687000 この番号をチェックすると・・・Results For 440687000 - 440687000s List AIS Marine Traffic これによると2隻が該当するようで・・・ただ、どうやら・・・この番号を運用しているのは・・・Vessel details for WOO HYEON (Oil-Chemical Tanker) - IMO 9268667, MMSI 440687000, Call Sign D9HA Registered in Korea AIS Mar これみたいですね・・・ この船の航跡を追跡したところ、アフリカのギニア・コナクリ港（＊2）を9月4日の午後7時51分に出港している。1カ月で25,000ｋｍを航海したことになるが、速度が異常に速いと言える。通常漁船の最大速度は10.3ノットぐらいだが、この速度で25,000ｋｍを航海すると最速（24時間休まず航海）でも55日間かかる。ところが、この船は２倍近い速度で韓国領海に入った。現実には軍艦でない限り不可能なことだ。 これは・・・GNCKY KRINC ATD : 2015-09-04 19:51 LT (UTC) もしかして？2015年のデータじゃないかね？仁川の到着時刻は不明・・・で、2018年10月4日午後11時31分の話しね・・・何か誤認しているような感じですね・・・3年と1カ月ぐらいかかっている事になりますね・・・ここで、扱われている船は・・・MT WOO HYEON - CHEMICAL/OIL PRODUCTS TANKER IMO: 9268667, MMSI: 440687000 これなのではないかとね・・・ この船の動きでもう一つおかしなことは、午後10時ごろ韓国領海白?島（ペンリョンド）から16ｋｍの地点で一度黄海に出て170度の急旋回で長山串沖7ｋｍに到達し、姿を消したことである。170度の急旋回は通常あり得ないことだ。 速度にもよりますがね・・・錨を落としちゃったとか・・・？ ■ 不審船は廃船となった韓国漁船に化けていた この船の所有会社の電話番号にかけてみたところ、一般家庭の電話につながった。登録所在地が釜山チャガルチ市場のビルの504号室となっていたので訪ねたところ、全く別の会社が入っていた。株式会社ゴールドレイクは2009年9月30日に不渡りを出して倒産し、存在しない会社だったのだ。 だから・・・ゴールデンレイク801ではないのでは・・・？ そこで会社が倒産した後この船がどこに転売されたかを、この会社を知る漁業関係者にインタビューしたところ、韓国では150トン以上の漁船は採算が取れないので中国に売られたのではとの答えが返ってきた。中国は北朝鮮の漁業権を買い取っているので、それもありうるかと思われたが、その後引き続き調査した所、実は不渡りを出した時点でアフリカ西海岸のラス・パルマスに停泊していたので、そのまま他の会社に渡っていたのである。 ゴールデンレイク社の元現地職員を探し、電話でインタビューをしたところ、次のような回答がメールで返ってきた。 「社長様こんにちは。ゴールデンレイクは801号と803号があったのですが、801号は当時ラス・パルマス（＊3）に行って出航できずに係留されていました。結局代理店が古鉄業者に売り払い、ラス・パルマスの南側港湾で廃船処理されました」。ゴールデンレイク801号は、物理的にも完全に消滅していたのである。 存在しないね・・・ ■ 不審船の積み荷は謎のまま ところがこの船が再びこの世に出てきて韓国領海に現れ、NLLを越えて北朝鮮領海に入ったのである。しかし、韓国軍は探知できなかった？のだ（白?島韓国軍のレーダーは40ｋｍまで有効なので十分に補足できたはず）。また、この船のAISが長山串沖7ｋｍで突如消えたことも知らなかった。北朝鮮側も何の反応も示さなかった。誠に奇怪なことが起こったのである。 だから・・・Vessel details for WOO HYEON (Oil-Chemical Tanker) - IMO 9268667, MMSI 440687000, Call Sign D9HA Registered in Korea AIS Mar この番号を使っているのが、この船ですからね・・・ ただ、この船が「瀬取り」取り締まり警戒中の米国、日本、豪州、カナダ、ニュージランドなどの国際的警備網になぜ引っかからなかったのだろうか？そこには天候が関係していたと思われる。 ゴールデンレイク801は小さな漁船じゃないかね・・・？瀬取りをやるような船じゃないじゃん・・・ただ、WOO HYEONであるなら、瀬取りの可能性はあるが・・・これは、韓国の船ですからね・・・ この不審船が東シナ海を航行していた丁度その頃（10月4日）は、台風25号（コンレイ）が北上し、韓国に向かっていた。台風を避けるためにこの海域の国際的監視に穴が開いていたのである。台風北上に伴い監視飛行機は、日本の横田基地に避難していた。東シナ海の海域は完全に空いた状態であったのである。 ただ、瀬取りをするとなると・・・鏡の如き黄海だよね・・・過去の気象衛星(日本付近)(2018年10月04日) - 日本気象協会 tenki.jp ふむ、台風の影響の雲があるようですね・・・気象庁 波浪に関するデータ 日々の沿岸波浪図 10月4日の波は・・・  ふむ・・・鏡の如き黄海ね・・・ このことを知ってか知らずか、この時期にゴールデンレイク801号に化けた不審船が韓国領海から北朝鮮領海に入り、消えてしまったのだ。この船の積み荷が何かは分からない。北朝鮮の密輸品であったのか？アフリカで受け渡しされた韓国側の「贈り物」であったのか？いまもって謎のままである。 流石に・・・MMSI（国際識別番号）は、440687000 こいつを使うのは問題があるのでは・・・日本・韓国・中国を回っているケミカルタンカーですからね・・・単に、韓国から大連とか渤海湾方面へ最短で走ったのかね？ それとも、韓国のケミカルタンカーが瀬取りかね・・・？状況からすると、どうやら・・・北朝鮮の船の可能性は低いのでは・・・？国際海事機関のIMO番号ではなく、電話番号みたいなMMSIで船を特定しようとして、しかも2015年のデータと2018年のデータをくっつけて・・・さらに、ゴールデンレイク801を追って取材して・・・どうやら、凄くご苦労様をやったような感じですね・・・ あれ？日銀は2018年12月14日もETFを設備投資も含めて715億円を買い込んでいるね・・・こりゃ、大納会まで全力で買う気かね・・・？そして1月も・・・戦後最長景気を粉飾するためかね・・・1月まで買い支えて行くのか・・・毎日、これじゃ売り込まれるのでは・・・？さて、寝るか・・・ 2018.12.14 |
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