現在をうろうろ(4392)
日本貧窮者経済新聞
 オホーツク海の原潜のためにロシアは北方領土の返還を拒むのか・・・?(2)→この最初へ

 さて、前回の続きですね・・・ロシアが北方領土返還を拒むのはなぜか――オホーツク海の戦略原潜が障害物だ - 榊原智 これ、オホーツク海には戦略原潜は無いようなんですが・・・確かに昔は日本海に基地があって運用されていましたが・・・

 原潜は浅い所が苦手なのでね・・・探知されないように300mより深い所で行動したいという事のようですから・・・残念ながらオホーツク海は通常動力型の潜水艦がうろついているだけなのではないかと思いますがね・・・沿岸での哨戒任務には通常動力型・・・

 どうも、幼い普ちゃんのポチ国の兵器マニア君は、通常動力型の鈍足潜水艦に夢を描きすぎているのではないかね・・・?しかし、オホーツク海には展開すべき原潜は無いと思うのですが・・・?昔話かね・・・なんだか、野口君の軍事情勢のような雰囲気じゃん・・・

まずは、冷戦期に遡らなければならない。

 あれ?やはり昔話かね・・・

陸上自衛隊の幕僚としてアメリカのシンクタンク、ランド研究所に留学し、冷戦末期の日本の対ソ防衛戦略を編み出したのが西村繁樹元防衛大教授である。その西村氏の著書『防衛戦略とは何か』(PHP新書)から引用したい。

 はあ?冷戦末期ね・・・大昔の話で・・

「SSBNは、潜水艦の特性から海面下に潜むことができ、核戦争の最後まで生き残りを図ることができる。
 このゆえ、米ソ戦の決をつけるべく最終的な核攻撃を行うか、この残存を梃子に戦争終結交渉に持ち込むか、最後の切り札の役割を担うのである。

 はあ?生き残ってどうするのかね・・・核戦争が始まったら・・・単にSSBN=弾道ミサイル原子力潜水艦だから、第一撃では撃沈されないだろうという考えで置かれているわけですからね・・・SSBNは核戦争が始まったら、直ちに核ミサイルを発射して・・・母港に戻るだけね・・・ただ、問題は母港が残っているかどうかの問題ですがね・・・西村君の時代は、まだオホーツク海の聖域化とか一時代前の戦略の話しだったわけね・・・1980年代のタイフーン・クラスの超大型弾道ミサイル原子力潜水艦の時代ね・・・

 タイフーンクラスの大型のSSBNは6隻作られ、1艦20発、各10発の200ktの核弾頭を搭載・・・全力で1200の核攻撃を行える・・・米国を破壊するのに十分な戦力が第一撃を生き残る・・・この時点では既に遅いね・・・1980年代には早期警戒網が既にありますから・・・宇宙空間でICBMが擦違うわけでね・・・迎撃はかなり困難・・・B-52やベアなどの爆撃機の侵入に対しての防空戦闘ね・・・既にミサイルは飛んでいるし、爆撃機を落としてもあまり意味がないが、仕方ないね・・・そして、爆撃機との防空戦闘が始まっているときには・・・SSBNはミサイルを発射済みね・・・ミサイルに関しては核戦争の勃発から40分程度生き残っていれば良いという事になりますかね・・・

 全面核戦争は非常に短い戦争になるね・・・爆撃機は遅いのでね・・・だから、高速化が図られ、ステルス機などが作られましたが・・・時代遅れになった・・・昔の話しね。

 ソ連の海軍戦略は、このSSBNの安全確保を最重要の柱として組み立てられた。この作戦構想は、その区域には何ものも入れない、いわゆる『聖域化(たとえばオホーツク海の聖域化)』であり、専門用語では『海洋要塞戦略』と呼ばれた。(略)
 極東においても『海洋要塞戦略』の登場により、オホーツク海およびその周辺海域が、核戦略上の中核地域となるに至った」(38〜39頁)

 はあ?オホーツク海の聖域化ね・・・対潜哨戒機の進歩で浅い海での原潜の活動は追跡されるようになったという事ですね・・・最新のロシア潜水艦は、追跡が困難になってきて話題になりましたがね・・・オホーツク海程度の深さの海では対潜哨戒に引っ掛かる・・・オホーツク海で対潜哨戒にかからずに原潜が300mを超える深度での行動は・・・千島海盆・・・左の海図で赤で囲った辺りぐらいじゃん・・・ここから、米国の東海岸なら・・・

 右のように7400kmほどで充分射程に入るが・・・今は、太平洋に面したカムチャッカ半島に原潜基地があるので・・・52°55'03.5N 158°29'31.7E - Google マップ ここね。1980年代の分析とは情勢自体が違うわけね・・・ウラジオストクの近辺に基地があったじあったじ台に、オホーツク海へ進出して核攻撃・・・そのためには宗谷海峡か間宮海峡を抜けなければならない・・・

 現状では間宮海峡の辺りの哨戒は・・・アメリカ様のU-2かグロバルホークから撮影された画像は・・・? ここで見たように・・・47°02'49.3N 142°02'33.0E - Google マップ サハリン・ホルムスクの港の画像を・・・

 多分、グローバル・ホークの画像だと思いますが左のような感じに得られるようですね・・・赤外線センサーがついていますから・・・浅海面での原潜の探知は可能なのでは・・・?

 ホルムスクは右の海図の赤丸ですね。そして、間宮海峡=タタール海峡はこの先で急速に浅くなりますからね・・・原子炉の冷却水の赤外線探知が可能になるかもね・・・

「地上戦に敗れるようなことがあっても、SSBNの安全が確保されるかぎり、第二次大戦のドイツや日本のように無条件降伏を押し付けられることもない。そのような要求には『相互自殺』の脅しをもって応えることができるからである」(44〜45頁)

 1980年代とはずいぶんと事情が違うわけでね・・・地上戦ね・・・SSBNがミサイルを発射するときは、全面核戦争ですから・・・交渉ができるのは、この時代だと・・・前縁を成す長距離戦略爆撃機でしょうね・・・そして、これが国境を侵す頃には、陸上配備のICBMが飛び始めて・・・ミサイルの第一波が宇宙空間ですれ違う頃には・・・SSBNが発射準備を整え司令部が生き残れば、司令部の指示で目標を攻撃、司令部の指示が無ければあらかじめ設定された場所を攻撃・・・これだけでしょうからね。

 全面核戦争なら・・・相互破壊で終わりですからね・・・交渉は無い・・・だから、無駄を悟って冷戦終結宣言1989年でしたっけ・・・核軍縮となったわけですからね・・・

ソ連のアメリカに対する核戦略上の「最後の切り札」が、オホーツク海に潜む戦略原潜(SSBN)だった。そして、ソ連が崩壊してロシアになった今でも、この構図は基本的に変わらない。

 今は、ソ連が崩壊してロシアになって・・・原潜基地が14つ廃棄されて・・・オホーツク海の聖域は放棄じゃないかね・・・?だから、カムチャッカ半島の太平洋に面した原潜基地が現役なのでは・・・?宗谷海峡が60m程しかないのでね。原潜が潜航しても探知されるでしょうね・・・米国の原潜だと喫水+エアドラフトの合計の高さは30mぐらいありますからね・・・原潜は浮上航行でしょうからね・・・従ってここを抜けることは考えにくいですからね・・・通常ではキロ級も水上航行で通過しますからね・・・

『平成27年版防衛白書』は次のように指摘する。ロシアの核戦力の中で「SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載したデルタV級SSBNがオホーツク海を中心とした海域に配備されている。これら戦略核部隊については、即応態勢がおおむね維持されている模様」であり、2013年10月と14年5月の演習では、「デルタV級SSBNがオホーツク海でSLBMを実射」している。

 オホーツク海でのSLBMの実射は単に・・・カムチャッカ半島のクラ・ミサイル・テスト射場へ1500kmの発射でしょうね・・・ロシアの聖域ですから演習には良いのでは・・・

 近隣の関連施設と思われるのは左のレーダーですかね・・・直径35m程のドームですから、それなりのレーダーなのだと思われますが・・・?ミサイルのテストレンジがあるから・・・米国を攻撃するときは太平洋でしょうね・・・

このとき、ロシア太平洋艦隊の戦略原潜はオホーツク海からロシア北西部のネネツ自治管区へ、ヨーロッパ方面の北方艦隊の戦略原潜はバレンツ海からカムチャッカ半島へ、それぞれSLBMを打ち込んだ。ネネツ自治管区はバレンツ海に面し、カムチャッカ半島半島はオホーツク海に面している。核戦争への対応能力をはかる大規模演習だ。いずれのときも日本政府は騒がず、大きく報道もされてこなかったことから、日本人は隣国ロシアがオホーツク海をこのように利用していることに気づいていない。

 ロシアの領海からロシアのミサイルテストレンジへ打ち込んでいるのですからね・・・単に、日本にはそういった長距離のミサイルのテストレンジが無いから関心が低いのでしょうね・・・まあ、国内報道だけ見ていると分からない事が多いね・・・あれ、もうおやつの時間じゃん・・・日経平均は23971.41円(14:32)ふむ、結構高くなったじゃん!アベノミクスは大成功だね!景気が大きく良くなって遊び回れるようになるかね・・・?円安かよ・・・さて、一旦切っておやつだね・・・

2018.09.21

  

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