元山平壌街道の沿線（11）　北朝鮮の巡航ミサイル基地？

現在をうろうろ（391）

　元山から平壌への道・・・元山平壌街道の沿線（11）　北朝鮮の巡航ミサイル基地？

　さて・・・例の院倉のミサイル基地なんですが、車両の数がちょっと過剰に見えたんで・・・それが気になって何気なしに院倉駅の東側を眺めると・・・このミサイル基地の北東5.5ｋｍの地点に・・・困った事に、建設中の基地らしきものがありますね。2002年には普通の寒村の雰囲気、まあ、政府系の倉庫らしきものは確認できますが・・・2005年には鉱山が開か

れています。・・・座標は・・・

　39°26'45.24" N 126°15'36.67" E　このあたりですね。これで、順川から逆戻りです。右のような場所です。写真中央の山腹に2つの鉱山があるみたいなんですが・・・数年で閉山のわけは無い・・・従って、これはトンネル工事の跡ですね。

　そして、不味い事に、この山の写真上を通る道は、院倉から賢岱洞・大洞・石田里・南陽里への古くからの道で、ここにトンネルを掘る必然性が無い・・・さらに良く見ると・・・写真下の掘削場所は・・・

　どうやら2つの入口があって、地下構造物も作っているようです。

　そして写真の上の方の掘削場所の方は・・・

　右の写真のようにトンネルを掘ったようですね。地下構造物は確認できません。

　360ｍ程の長さのトンネルを掘ったと思われますね。1万立米程の掘削ですかね。でもその5倍ぐらいの量の掘りだされた土砂がありますから・・・？

　上の写真と同じ場所の2014年4月14日の画像ですね。地下構造物は綺麗に埋め戻されご丁寧に、スローガンの看板が出ていますね。どんな絵柄なのか？気になります。坑口は概ねソウル方向へ向いていますね。ここからソウルまで217ｋｍ程あります。

　距離と2002年から2005年の計画・実施からすると、巡航ミサイルの基地として良さそうな気がします。オニキスP-800あたりを導入したのではないかと？射程は120～300ｋｍとかですから。インドネシア・シリア・ベトナムなどが導入しているものですから、北朝鮮にあっても不思議ではないような？何しろ、近所に伝統あるミサイル基地がありますから・・・この周辺には他にも不思議なものがあって・・・

　周囲の建物との高さを影で比べると・・・この建物の影は14ｍあってその周囲の建物の影はおよそ1.5ｍですから、8階建てから10階建ての建物に相当しますから・・・およそ20ｍから30ｍぐらいあるはずです・・・そして、向かいには何やら怪しげな地下への入口がある・・・

　こちらの建物は2011年5月27日には整地すらされていませんが・・・2014年4月14日にはここまで出来上がっています。まだ完成はしていませんね。周囲の建物も建設中ですから・・・どうやら、こいつは本気のミサイル基地を建設しているのではないかと~~思惟されます~~・・・妄想されます・・・

　さらに、交通インフラも・・・205年に・・・この、多分大同という集落と下枡洞とを結ぶ道路が拡張されています。最寄駅は院倉駅の1つ北の九井駅ですが・・・この道はさらに、現在掘削中のトンネルによってさらに利便性を増すように作業が行われています。

　トンネルの工事の様子は左の写真のようなものですね。ただ、この先の道の整備計画が不明ですね。九井駅から院倉駅の間の道は河川敷になんとなくつけたような道ですから・・・谷を出て、枡洞・清水里へ、そこから炭鉱町の梓洞の方へ出て、幹線道路につながります。この道を通しての建設関連資材の移動は九井駅までの鉄道輸送に頼っているという感じですね。

　九井駅は平徳線の駅で、炭鉱への引き込み線の梓洞線の分岐なので貨物の扱いは目立たないですし・・・徳川や北倉方面の物資も入るし、新成川で平羅線に入れますから・・・順川から満浦線で3つ目の閣岩駅からの引き込み線の先にある1月18日総合機械工場からの出荷物も運べますね。なるほど・・・まさか、この基地向けの出荷物で1月18日総合機械工場の新工場は忙しくて、革命史跡教養室の整備が間に合わなくて怒られたのかね？怒られたおかげで、この工場の革命史跡教養室は現在はちゃんと整備されているようですね。

　多分、このミサイル基地なども、内閣衛星情報センターで注目されているのでしょう・・・軍事衛星は日々の画像が見られますから絶対便利ですね・・・コマ撮りと同じで、連続した動画にすれば簡単に分析できる・・・さて、この基地はどんな風に成長するか・・・？

2014.08.26