元山平壌街道の沿線（３）　石湯温泉、戦争と民族性？・・・

現在をうろうろ（383）

　元山から平壌への道・・・元山平壌街道の沿線（３）　石湯温泉、戦争と民族性？・・・

　戦前は地図ってのは活用されていなかったのかと・・・朝鮮の5万分の1の地図は存在していますし、かなり詳細な測量が行われているのですが、地質図とか、ごく限られたものしか一般には流布していないですね。そして、海岸付近は要塞地になっている場所が多いので、写真や地図なども限定されてしまっている・・・なかなか面倒なものです。大昔と同じような、道・郡・面・里の一覧表と面間里程表とかなりいい加減な交通図で推測しなければなりませんね。古代の東山道をチェックするときにそういった書類にある程度慣れましたが、面倒ですね。だいぶ、北朝鮮の地理に明るくなってきましたが・・・絶対に役に立たない知識ですね・・・

　さて、前回の続きと行きましょう・・・観光地から始めましょう。鉄道や、主な交通路から外れた場所ってのは、なかなか分かりにくいものです。この地域の場合、鉄道から外れ、かつての平壌と元山を結ぶ道路も高速道路の開通で奪われてしまっていますから、観光資源ぐらいしか残っていないという感じです。戦前から名が知られていた温泉があります。石湯温泉です。座標は

　39°11'57.78" N 126°50'29.25" E　このあたりで、左の写真のような場所です。古い記録では、山腹の田圃の脇から湯が湧きだしているとか・・・右の写真中央は、偉そうな人が立ち寄りそうな感じに並木道がありますが・・・雰囲気は、左上の深緑の屋根の建物のような気もしますが・・・古いタイプの水田が広がっているので・・・詳細は不明です。

　しかし・・・軍事的なものの気配が無いですね。軍事目標になるものが道路以外に無い・・・拠点防衛を行う必要が無いという事なのか？ちょっと気になります・・・ふと、朝鮮半島での戦いってのが・・・拠点防衛より遊撃戦が未だに中心的な考えなのか？朝鮮戦争での戦線の動きの大きさ、そして、江華良民虐殺事件、居昌良民虐殺事件・・・民間人は基本的に新しい支配者を受け入れる・・・ただ、それが気に入らない連中が出て虐殺が行われるという感じですかね？

　朝鮮半島での伝統的な戦いは・・・特別な拠点以外は防衛せずに素早く引くという事が基本なのかもしれません。それに対して、日本型の拠点防衛、及び死守型の戦闘を引き継いだ韓国軍という雰囲気が・・・北朝鮮の革命勢力は咸鏡北道及び満州あたりの戦闘形態を取っていたはずですから・・・戦争指導者の戦闘の意識の違いがあるのでは？物資に関しても徴発型と寄留型の違いかね？なんとなく、日本は韓国の軍隊に悪しき伝統を残したのではないかと・・・なんとなく、アメリカ型の戦後統治の形を考えると・・・ちょっと気になります。

　共産主義的な粛清の嵐というのは、伝統の排除という意味では非常に効果的な気がしてね・・・理性型統治の限界というものもちょっと考える必要があるかもしれません・・・どうも、日本は、危険な国に見えてきました・・・戦争は民間人どころか・・・女子供も容赦なく戦争に巻き込む思想が根底にあるのでないかと・・・総理の言葉を拾うと・・・

　我が国として守るべきものは守り、攻めるものは攻めていきます。国益にかなう最善の道を追求してまいります。・・・強欲ですね。引く気は無い・・・国益にかなうものは絶対に手放さない、国益のためには攻めて攻めて攻めまくるという意思をお持ちだ・・・

　皆さんが、あるいは皆さんのお子さんやお孫さんたちがその場所にいるかもしれない。その命を守るべき責任を負っている私や日本政府は、本当に何もできないということでいいのでしょうか。・・・放り出しってくれれば、新しい支配者の下で普通の生活を営む事ができるのでは？

　・・・抑止力が高まり、紛争が回避され、我が国が戦争に巻き込まれることがなくなる・・・危険だね、戦略的に重要な場所は攻撃を受ける・・・攻撃目標を営々と築き上げ、その近くに国民を置けば、本来関係ない民間人も殺される・・・テロリストが標的とするのは、個人の住宅ではない・・・その国の力の象徴となるもの・・・国が宣伝するような、国の誇りとなるような場所に住んではいけない・・・

　そして・・・民間人を戦争に巻き込むための文言・・・平和国家であると口で唱えるだけで私たちの平和な暮らしを守ることはできません。私たちの平和な暮らしも突然の危機に直面するかもしれない。そんなことはないと誰が言い切れるでしょうか。テロリストが潜む世界の現状に目を向けたとき、そんな保障はどこにもありません。政府は、私たちは、この現実に真正面から向き合うべきだと私は考えます。・・・民間人は戦闘に参加しないから攻撃の対象にならない・・・極論を言えば、新しい支配者を迎えれば問題ない・・・しかし、戦争指導者にとってはそれは、裏切りに見えるという事ですね。テロリストの目標は何か？為政者に恐怖を与えること・・・そのために、民間人も巻き込む・・・次はお前だ！

　恐怖する為政者は・・・軍拡の道を歩むことになるのです・・・

　私が、研究者への道をあきらめたのは・・・法哲学とユートピアと、権力論なんって不思議な組み合わせの学問分野に興味を持ったためですね・・・まあ、それはいいか・・・未だに、アングラ研究はしていますが・・・権力者の思惟に巻き込まれないために・・・権力者の思惟のままに動く事・・・庶民はどこかで見切らなければならない・・・それとも、軍とともに動き、軍とともに爪と歯で戦う事になるのか？最後に与えられるものは・・・手榴弾・・・潔く死のう・・・政治屋ってのは美しく人を殺す事ばかり考えているに違いないです。敗戦の処理をきちんと、堂々とできるのでなければ、戦争の準備をしてはいけないと思いますが・・・我が国の政治屋の演説には、私は恐怖しますが・・・皆さんは大丈夫なんですね・・・私は、死を美しいものと見ることはできない・・・生きているものは美しい、死体は名誉で飾っても悪臭を放つ不気味な恐怖をもたらすものでしか無い・・・これを大量生産する戦争は嫌いです・・・敵でも味方でもその死体を見るのは・・・政治屋君は敵の死体を見るのが大好きなんでしょう・・・私は駄目ですね。たとえ、政治屋が敵だと定義している人間だって殺したくは無いですね・・・さあ、軍事基地を探さなきゃ！矛盾してるけど・・・人殺しの道具を使うか使わないかは、人間の選択に任されているが、我が国は、それを法に任せて自動化するつもりですから危険だと思います・・・残念ながら、この意味の分からない人が多すぎる・・・

2014.08.22