元山平壌街道の沿線（２）　馬転里から東陽へ・・・

現在をうろうろ（382）

　元山から平壌への道・・・元山平壌街道の沿線（２）　馬転里から東陽へ・・・

　山道は基本的に、何も施設を置く必要が無いのかと・・・撤退する際に岩壁などを爆破して道を塞げばOKですね。厄介なのは重兵器を通せない道の存在ですかね・・・対戦車ミサイルなどを担いだ兵がうろうろされると危険ですから・・・逃げ場がないですから・・・谷を挟んで攻撃を受けると対処のしようがあまりありませんね。制圧射撃を行うぐらいしか手が無い・・・部隊の移動の際にはヘリコプターでエスコートするとか・・・なかなか面倒な事になりそうな感じです。

　ちょっと手持ちの地図の地名をGoogleEarthに入れ始めてしまいました・・・こいつをやると、時間が異常にかかる事は知っていますが・・・どうも、名前を入れて行かないと、古い史料に当たった時に同定が困難な場所が出てくるのでね・・・なんだか、戦争のための北朝鮮理解から外れて行くことが決定してしまったようです。未知の国北朝鮮もかつての我が帝国領でしたから・・・実は、資料が豊富なんですね・・・段々本気のチェック体制に入ってきました・・・

　山道を登ると、馬転里へと出ます。ここで、平壌・元山観光道路のインターチェンジに出ます。・・・座標は・・・

　39°06'46.59" N 127°07'36.65" E　ここです。左のような場所ですね。元山から写真右から上って最高点は900ｍ近い所で、そこから下って標高400ｍぐらいの場所です。1500ｍ程を隔てて2つのインターチェンジがあります。

　この近辺で気になる場所は・・・座標・・・

　39°09'08.64" N 127°05'41.44" E　ここですね。

　ここには、左のような施設があります。何の施設か不明ですが、何やら偉そうな人がやってきそうな場所です。ネット上の情報では金日成が1951年4月にこの場所で東海岸の防衛を指揮したとか・・・この頃って、マッカーサーが解任される時期ですね。どうやら、その記念館のような感じです。

　そして、もう一か所観光名所があるようです。座標は・・・

　39°11'38.77" N 127°08'21.12" E　ここです。ここには70ｍ程の滝ががあるようです。

　どうやら、右の写真のような場所で、写真中央やや下に賓客のための建物があるようです。そして、写真の上中央に滝があるようです。どうやら、車による観光ツアーで平壌・元山を行うと、途中で立ち寄る場所のようです。ウリムの滝（響きの滝）として知られているようです。Ullim Falls - Google 検索　または雲林瀑布 - Google 検索　こんな滝ですね。Googleの検索が近頃いい加減ですね・・・台湾の蓬莱瀑布が紛れ込みますね・・・

　さて、こういった場所ですね。元山平壌街道はどうやら、Ryongpho 革命記念館へ入る道を通り過ぎて進むようですね。

　左の写真で右下が馬転里、左下が革命記念館、左上に進む道が、街道ですね。北朝鮮の街道は興味深いですね・・・基本的な道は大型トラックを前提として勾配が考えられていて、高低差の大きな所ではカーブを重ねてかなりの距離を進んでいきますが・・・多分、3％程度の勾配ですかね・・・しかし、人間や牛はそれより遥かに急な勾配を登れるので人や牛用の道があったりしますね・・・そのため、昔の地図と現在の地図では、どうも合致しない部分が出てくるような感じです。

　どうも、地図に現れない道が随所にあるような感じです。こういった道が並行して存在する場所って侵攻に当たっては防衛が厄介な場所になりそうな感じです。例えば、座標・・・

　39°09'52.88" N 127°05'03.18" E　右の写真のような場所だと、自動車が通れる道は明白ですが、人や牛の足がつけている道が、この道路とは別にこの施設の周りにありますから・・・こういった道路を交通路として確保するのは厄介なものだと思うわけです。多分、歩いて8時間行程ぐらいで集落があるような感じですね。

　馬転里から、直線距離で16ｋｍ程のところに士基里があります。この手前で北へ行く街道が分かれて行きます・・・さらに、5ｋｍ程で東陽につきます。ここは旧陽徳で、徒歩・牛馬の時代には、この地域の中心であったようで、郡役場の所在地でしたが、鉄道の敷設に伴って、陽徳は新邑が作られて郡役場とともに名も持って行かれてしまったようで、現在は東陽という集落になっているようです。

2014.08.21