現在をうろうろ(379)

 元山から平壌への道・・・平壌-元山観光道路とその沿線(4) 戦争のための物資の集積は?

 日本の防衛を北朝鮮をモデルにして考えると・・・かなり大変かね?先ずは、海岸線は上陸作戦に対抗するために、護岸と称して、対戦車・上陸用舟艇を寄せ付けないようなものに改変しなければならないことになりますね。これは、防潮堤とか別の名前で整備すれば良いわけですね。テトラポッドを置くなり・・・こういったもので対応すればよいので、日本の多くの海岸では既に改変は終了していますね。

 海岸要塞は、さすがに作りにくいですが・・・ヘリポートなどは、救急医療関係で設置されつつあるような感じです。災害時用ヘリポートだっけ、そのような名前で整備されていると思いましたね。国土強靭化で、防災と防衛がほぼ同義語として語られるようですから・・・次は、大規模な防災倉庫ですかね?現在は地方自治体で管理しているものは・・・大した量を保有しているわけではないですが・・・そのうち、こいつも安全保障税を創設して新たに税を取って充実させるのではないかと・・・何しろ、政府の備蓄米などは定数に満たないような感じですから・・・北朝鮮ではどうやら、政府倉庫にかなりの量の穀物の備蓄があるようです。

 報道では・・・

 咸鏡北道鏡城郡(ハムギョンブクド・ギョンソングン)には軍用のコメを保管する倉庫「300号」がある。ここのコメは2、3年周期で入れ換えられ、古いコメは軍部隊や軍需工場に配給されてきた。しかし今回は非常に長いあいだ保管されてきたコメが配給され、住民の不満が激しいという。

 300号倉庫は戦時に備えて地下に坑道が設置されている。地下には換気施設、地上には搗精設備があり、倉庫の周辺には高圧線を設置して盗難を防止している

 こんな具合ですね。米か・・・地下倉庫ですから年間を通じて18℃程度が維持されているのかね?そうなると、結構長い期間の備蓄が可能ですね・・・養老令の規定では・・・稲・麦・粟は貯蔵年数9年までとするようですから・・・3年ぐらいでは発芽率は変わらないはずですね。雑穀は2年間、加熱処理したアルファー米の糒20年間の貯蔵を定めていますから・・・どのくらい古い米が配給されたのか?10年以上の米か?

 咸鏡北道は、多分主食は未だに大麦・大豆ではないかと思われますね。近頃はジャガイモや高粱なども、かなりの割合で生産しているはずですね。水田は昭和初期の段階で3%ですから、主食にはなりえないという地域ですね。近代デジタルライブラリー - 咸北要覧 附間島琿春 46コマ 農業 この時代のこの近辺の米の品種は・・・光頭児(衣笠)、天落租(小田代)、札幌赤毛、京租の四種のようですね。

 米は1年の内で食べる事は殆どなく、麦とジャガイモを主食とした兵隊の可能性が高いような気がしますね。こういった報道を基本として戦闘を考えたら危ないですね。米=飯などめったに食べない兵士と聞いて・・・やせっぽちかと思ったら、ジャガイモ主食の立派な体格の兵が出てきてびっくりとか・・・主食でない米が不良在庫として残って、それを放出した可能性が高いような感じですね。この報道は、話としては面白いですが・・・倉庫管理が悪ければ、担当者はかなり重い処分が待っているはずですからね。役所ってのは、書類で動いていて、在庫の量は把握されていなければならないので・・・千年以上前の法でもそういった事が細かく規定されていますから・・・稀な事件なはずですね・・・

 残念ながら、北朝鮮の備蓄倉庫の現物は不明なので、戦前の日本の穀物備蓄倉庫を紹介しておきましょう。政府の酒田倉庫ですね。座標は・・・

 38°55'33.63" N 139°49'38.99" E ここですね。1棟の長さは70m程ですね。それが6棟あります。補助的な建物は少ないですね。大正の末ごろから使われてきた建物です。

 北朝鮮の咸鏡北道で確実な倉庫としては、大日本帝国陸軍の倉庫ですね。左のものです。羅南に現存するものです。座標は・・・

 41°42'41.23" N 129°41'27.50" E ここです。左の写真のようなもので1棟の長さは90mあまりありますね。貯蔵物資は不明ですが・・・ただ、この羅南の倉庫には搗精設備があったようですね。

 報道による2・3年で入れ替えなければならない穀物だとすると、米麦ではなく、大豆のような感じですが・・・さてさて?なかなか科学的、役人的な常識が通用しない話のようで?

 ちょっと不思議・・・だから面白いのか?

 さて、倉庫を気にしたのは・・・座標・・・

 38°55'16.95" N 125°52'46.74" E 右のような倉庫区画に見えるものがあったんでね。監視塔が無いので強制収容所には見えないし、建物が居住用には見えないので・・・なんとなく・・・一応門の外側に出入りを管理する建物があるようです。付属する官舎のようなものが門とは離れた場所に3棟あって、その他の家屋からおよそ100m程離れている・・・兵器庫かもしれませんが、不明な倉庫なんで・・・ただ、この手のものが、平壌の周囲にいくつかあるような感じです。

 中庭を、作業場として使っている郷の車庫兼倉庫とは違う感じがするのでね。雰囲気は、軍事基地に付属するものに近い気がしますが・・・

 とにかく、この平壌・元山観光道路は東明聖王陵墓を過ぎると、本気の防空陣の中へと進むことになります。・・・と言っても、ここまで地上を進撃するとなると、防空陣は破壊され制空権が移っている事を意味しますが・・・空軍力によって破壊された平原が見える事になるのでしょう・・・

2014.08.19

  

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